35 / 62
★本編★
過去の思い出
しおりを挟む
「わあ!アリスは王にすごいお土産をもらって来たねえ」
教会に着くなり出迎えてくれた八雲がそう言って笑った。
「どう言う意味?」
「アリスのネックレスはとても強い防御魔法がかかってる。自分の望まない相手に触れられた時だけ発動する奴だ。そして宝石の中の水はルドルフ王の目になっていてどんなに離れていてもアリスと同じものを見られる」
「ええっ?じゃあさっきの騒ぎも……」
「何か面白い事があったのかい?まあ彼は全部お見通しだね」
「あー」
先程の光景を見て舌打ちしているルドルフが目に浮かぶ。せめて処刑だけは免れるようにアーロンに手紙を書かなくては。
「お前いま公爵の命乞いをしようと思ってるだろ」
「えっ、何でわかったの」
リカルドは妙なところで鋭い。
「そりゃお前の顔見てたら分かるわ。何でだ?憎く無いのかよ」
「憎いけど死んで欲しい訳じゃない。きちんと心から反省して欲しいんだ。ましてや僕が原因で死ぬなんてもう嫌だよ」
「あいつらが心から反省なんてする訳ないだろ」
「そうかもしれないけど……」
ルドルフは害をなす人間や死んだ方が都合のいい相手を容赦なく殺す。その背景にどんな事情があっても相手の真意がどうでも関係ない。それが彼の解決方法だ。
そんなふうに殺された僕は多分自分を重ねてしまうんだ。
「それなら手紙より直接ネックレスに話しかけた方が早いんじゃないかな」
そう言ってネックレスを見遣る八雲。
「えっ声も伝わってるの?映像だけじゃなく?」
「そうみたいだね」
「げっ、どんだけ付き纏……」
リカルドが失礼な事を言いかけて慌てて口を噤む。賢明な判断だ。
「えっと……陛下聞こえてます?」
「……」
「公爵家に罰を与えるなら処刑以外にして下さい」
「……」
返事が無いけどちゃんと届いてるのかな?まあ取り敢えずよしとしよう。
「それよりこんな物ずっと着けてるの嫌だな。部屋にいる間は外してていいかな」
「一人じゃなければいいんじゃ無い?もうすぐノエルも来るだろうし」
「そうだね」
ネックレスに手をかけようと首元を触る。だがその手は空を切るばかりで一向に触れる事が出来ない。
「おいアリス、ネックレスが半透明になってるぞ」
「え?」
リカルドの言葉に慌てて鏡を見ると、さっきまで存在感を示していた物がうっすらと透けて見える。まるで投影された映像が映し出されているようで掴めないし外す事も出来ない。
「あはは王に先手を打たれたね」
八雲がおかしそうに笑った。
何だよやっぱり聞こえてるんじゃないかルドルフめ。
しばらくしてノエルが馬車の片付けを終えて戻ってきた。司祭のナツとも挨拶を交わしそれぞれが部屋に戻る。
あーやっぱりこの部屋は落ち着く。
僕のわずかな私物もそのまま置いてくれていたようでナツの気遣いに胸が暖かくなった。
僕はその中の一つである小さな木箱を手にする。
母と一緒に作った宝箱で人生で一番大事な物を入れようと決めていた。でも結婚指輪もルドルフから贈られた宝石も入れる気になれなかった。
結局この箱に初めて入れたのはルルテラの臍の緒だ。
「ルルテラ」
まだ空っぽの箱に呼びかける。
早く会いたい。僕の大事な娘。
前世と同じ事を繰り返すのは憂鬱だけどそれで君と会えるなら平気だ。
僕はベッドに寝転がり昔の事を思い出していた。
「お前はお飾りの皇后だ。大人しくしていれば何不自由ない生活を保証してやる」
結婚式の日、初めて会ったルドルフは酷く冷たい人だった。
僕は理由も意味もわからず怯えて頷く事しか出来なかった。
式を終えて最初の夜もルドルフは僕の元に来なかった。少しホッとしたけどもし気に入られなくて実家に戻されたらと思うとそっちの方が怖かった。
閉じ込められ食事も貰えず鞭で気を失うほど打たれたのも一度や二度じゃない。エレノアの嘘やアリアドネの策略で僕はいつも父に怒られていたから。
二度とあんな目には会いたくない。僕の中に有ったのはひたすらその願いだけだった。だから一生懸命好かれるように仕事を手伝ったり夜を共にしたいと伝えてみたが彼の態度が変わることはなかった。
「皇后陛下、本日から後宮に人が来ますので少し騒がしいと思います。お部屋からお出にならない方が良いかと」
結婚後一年もしないうちにアーロンが言いにくそうにそう伝えてくれた日。
意味を理解して僕は情けなさに朝まで泣いた。
一番最初はロザリア。その後は確かクラリス。常に五、六人の愛妾が後宮で暮らしており何かにつけて嫌がらせを受けたがお飾りの僕にどうして執拗な嫌がらせをしたのか今でも分からない。
実際、ルドルフは僕の子供はいらないと言い放っていたしヒートは常に薬で抑えられ体を重ねる事も全く無かったのだから。
……そんな時にあの事件が起きた。
僕はいつにない酷いヒートに苦しんでいた。薬も効かないし眠る事も食べる事も出来ない。しかもそれに引っ張られルドルフがラット現象というアルファのヒートになってしまったのだ。
こうなると鎮められるのはオメガだけだ。
恐らくルドルフにして見ればとても不本意だったであろう一夜を初めて共に過ごした。
たった一晩。
その時にルルテラを身籠ったんだ。
てっきり産むなと言われると思っていたのに予想外に出産は許可された。僕は嬉しくて嬉しくて毎日子供のことを考えていた。ひとりぼっちのこの城で僕の側に居てくれる存在が出来るんだから。
その時はまさかルドルフが生まれた子の魔力を奪おうと計画しているなんて夢にも思わなかった。
今度は絶対にルルテラを守る。僕は改めてその誓いを胸に刻んだ。
教会に着くなり出迎えてくれた八雲がそう言って笑った。
「どう言う意味?」
「アリスのネックレスはとても強い防御魔法がかかってる。自分の望まない相手に触れられた時だけ発動する奴だ。そして宝石の中の水はルドルフ王の目になっていてどんなに離れていてもアリスと同じものを見られる」
「ええっ?じゃあさっきの騒ぎも……」
「何か面白い事があったのかい?まあ彼は全部お見通しだね」
「あー」
先程の光景を見て舌打ちしているルドルフが目に浮かぶ。せめて処刑だけは免れるようにアーロンに手紙を書かなくては。
「お前いま公爵の命乞いをしようと思ってるだろ」
「えっ、何でわかったの」
リカルドは妙なところで鋭い。
「そりゃお前の顔見てたら分かるわ。何でだ?憎く無いのかよ」
「憎いけど死んで欲しい訳じゃない。きちんと心から反省して欲しいんだ。ましてや僕が原因で死ぬなんてもう嫌だよ」
「あいつらが心から反省なんてする訳ないだろ」
「そうかもしれないけど……」
ルドルフは害をなす人間や死んだ方が都合のいい相手を容赦なく殺す。その背景にどんな事情があっても相手の真意がどうでも関係ない。それが彼の解決方法だ。
そんなふうに殺された僕は多分自分を重ねてしまうんだ。
「それなら手紙より直接ネックレスに話しかけた方が早いんじゃないかな」
そう言ってネックレスを見遣る八雲。
「えっ声も伝わってるの?映像だけじゃなく?」
「そうみたいだね」
「げっ、どんだけ付き纏……」
リカルドが失礼な事を言いかけて慌てて口を噤む。賢明な判断だ。
「えっと……陛下聞こえてます?」
「……」
「公爵家に罰を与えるなら処刑以外にして下さい」
「……」
返事が無いけどちゃんと届いてるのかな?まあ取り敢えずよしとしよう。
「それよりこんな物ずっと着けてるの嫌だな。部屋にいる間は外してていいかな」
「一人じゃなければいいんじゃ無い?もうすぐノエルも来るだろうし」
「そうだね」
ネックレスに手をかけようと首元を触る。だがその手は空を切るばかりで一向に触れる事が出来ない。
「おいアリス、ネックレスが半透明になってるぞ」
「え?」
リカルドの言葉に慌てて鏡を見ると、さっきまで存在感を示していた物がうっすらと透けて見える。まるで投影された映像が映し出されているようで掴めないし外す事も出来ない。
「あはは王に先手を打たれたね」
八雲がおかしそうに笑った。
何だよやっぱり聞こえてるんじゃないかルドルフめ。
しばらくしてノエルが馬車の片付けを終えて戻ってきた。司祭のナツとも挨拶を交わしそれぞれが部屋に戻る。
あーやっぱりこの部屋は落ち着く。
僕のわずかな私物もそのまま置いてくれていたようでナツの気遣いに胸が暖かくなった。
僕はその中の一つである小さな木箱を手にする。
母と一緒に作った宝箱で人生で一番大事な物を入れようと決めていた。でも結婚指輪もルドルフから贈られた宝石も入れる気になれなかった。
結局この箱に初めて入れたのはルルテラの臍の緒だ。
「ルルテラ」
まだ空っぽの箱に呼びかける。
早く会いたい。僕の大事な娘。
前世と同じ事を繰り返すのは憂鬱だけどそれで君と会えるなら平気だ。
僕はベッドに寝転がり昔の事を思い出していた。
「お前はお飾りの皇后だ。大人しくしていれば何不自由ない生活を保証してやる」
結婚式の日、初めて会ったルドルフは酷く冷たい人だった。
僕は理由も意味もわからず怯えて頷く事しか出来なかった。
式を終えて最初の夜もルドルフは僕の元に来なかった。少しホッとしたけどもし気に入られなくて実家に戻されたらと思うとそっちの方が怖かった。
閉じ込められ食事も貰えず鞭で気を失うほど打たれたのも一度や二度じゃない。エレノアの嘘やアリアドネの策略で僕はいつも父に怒られていたから。
二度とあんな目には会いたくない。僕の中に有ったのはひたすらその願いだけだった。だから一生懸命好かれるように仕事を手伝ったり夜を共にしたいと伝えてみたが彼の態度が変わることはなかった。
「皇后陛下、本日から後宮に人が来ますので少し騒がしいと思います。お部屋からお出にならない方が良いかと」
結婚後一年もしないうちにアーロンが言いにくそうにそう伝えてくれた日。
意味を理解して僕は情けなさに朝まで泣いた。
一番最初はロザリア。その後は確かクラリス。常に五、六人の愛妾が後宮で暮らしており何かにつけて嫌がらせを受けたがお飾りの僕にどうして執拗な嫌がらせをしたのか今でも分からない。
実際、ルドルフは僕の子供はいらないと言い放っていたしヒートは常に薬で抑えられ体を重ねる事も全く無かったのだから。
……そんな時にあの事件が起きた。
僕はいつにない酷いヒートに苦しんでいた。薬も効かないし眠る事も食べる事も出来ない。しかもそれに引っ張られルドルフがラット現象というアルファのヒートになってしまったのだ。
こうなると鎮められるのはオメガだけだ。
恐らくルドルフにして見ればとても不本意だったであろう一夜を初めて共に過ごした。
たった一晩。
その時にルルテラを身籠ったんだ。
てっきり産むなと言われると思っていたのに予想外に出産は許可された。僕は嬉しくて嬉しくて毎日子供のことを考えていた。ひとりぼっちのこの城で僕の側に居てくれる存在が出来るんだから。
その時はまさかルドルフが生まれた子の魔力を奪おうと計画しているなんて夢にも思わなかった。
今度は絶対にルルテラを守る。僕は改めてその誓いを胸に刻んだ。
81
お気に入りに追加
1,624
あなたにおすすめの小説
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!


初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)

悪役令息の死ぬ前に
やぬい
BL
「あんたら全員最高の馬鹿だ」
ある日、高貴な血筋に生まれた公爵令息であるラインハルト・ニーチェ・デ・サヴォイアが突如として婚約者によって破棄されるという衝撃的な出来事が起こった。
彼が愛し、心から信じていた相手の裏切りに、しかもその新たな相手が自分の義弟だということに彼の心は深く傷ついた。
さらに冤罪をかけられたラインハルトは公爵家の自室に幽閉され、数日後、シーツで作った縄で首を吊っているのを発見された。
青年たちは、ラインハルトの遺体を抱きしめる男からその話を聞いた。その青年たちこそ、マークの元婚約者と義弟とその友人である。
「真実も分からないクセに分かった風になっているガキがいたからラインは死んだんだ」
男によって過去に戻された青年たちは「真実」を見つけられるのか。

巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中

【運命】に捨てられ捨てたΩ
雨宮一楼
BL
「拓海さん、ごめんなさい」
秀也は白磁の肌を青く染め、瞼に陰影をつけている。
「お前が決めたことだろう、こっちはそれに従うさ」
秀也の安堵する声を聞きたくなく、逃げるように拓海は音を立ててカップを置いた。
【運命】に翻弄された両親を持ち、【運命】なんて言葉を信じなくなった医大生の拓海。大学で入学式が行われた日、「一目惚れしました」と眉目秀麗、頭脳明晰なインテリ眼鏡風な新入生、秀也に突然告白された。
なんと、彼は有名な大病院の院長の一人息子でαだった。
右往左往ありながらも番を前提に恋人となった二人。卒業後、二人の前に、秀也の幼馴染で元婚約者であるαの女が突然現れて……。
前から拓海を狙っていた先輩は傷ついた拓海を慰め、ここぞとばかりに自分と同居することを提案する。
※オメガバース独自解釈です。合わない人は危険です。
縦読みを推奨します。

【完結】可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない
天田れおぽん
BL
劣性アルファであるオズワルドは、劣性オメガの幼馴染リアンを伴侶に娶りたいと考えていた。
ある日、仕えている王太子から名前も知らないオメガのうなじを噛んだと告白される。
運命の番と王太子の言う相手が落としていったという髪飾りに、オズワルドは見覚えがあった――――
※他サイトにも掲載中
★⌒*+*⌒★ ☆宣伝☆ ★⌒*+*⌒★
「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」
が、レジーナブックスさまより発売中です。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる