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第24話 ほのぼのギルド名決定
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「それじゃ、グレンさんとアイリンさんが新たに加入ということで。よろしくお願いします!!」
のの花に合わせて、みんな「よろしくお願いしま~す」と声を揃えた。
「そういえば、このギルドの名前って何ですか?」
アイリンの質問に、のの花たちはハッとする。
言われてみれば、まだ決めていなかった!!
「えっと、決め忘れてたね。何か案ある人いますか?」
ギルドマスターということもあり、この場はのの花が頑張って取り仕切る。
最初に手を挙げたのはアイリンだ。
「最強つよつよ軍!!お姉ちゃんとユノちゃんとサクラちゃんがいるから!!」
「サ、サクラちゃん……?」
慣れない呼び方に、サクラが動揺する。
「アイリン……さすがに……だめかな……」
「ええ~……まあ、お姉ちゃんがそう言うなら」
グレンのおかげで、何とかアイリンのくそダサい案は却下された。
「他には……」
「じゃあ、私~」
次に手を挙げたのは花音だ。
「ユノとゆかいな仲間たち!!どうこれ?」
「それはダメだよ。私だけのギルドじゃないから」
「ユノがまともに考えてる!?」
「どういう意味!?」
「噓うそ。でも、言われてみればそうだね」
ということで花音の案も却下。
ちなみにこの時、のの花と花音以外は、「却下の理由そこなんだ……ダサいからじゃないんだ……」と心の中で考えていた。
なかなか良いギルド名が出てこない。
こうなってくると、思いついたものを言っていくしかない。
そうすると誰かがふざけ初め、大喜利が始まる。
「モフモフ天国!!」
「美少女戦隊!!」
「つよつよ6銃士!!」
「アイリスちゃんしか勝たん!!」
「反運営組織!!」
これでは決まらないということで、のの花は「ストップストップ!!」と大きく手を振ってみんなを止めた。
そして、会話に全く入っていけていないグレンに聞く。
「グレンさん、何かアイデアありますか?」
「あ……え……えっと……」
グレンは少し考えてから、ぼそっと呟いた。
「あの……『おとぎの国』はどうでしょうか……。みなさん個性が強くて……でも……おとぎ話のように……ほのぼのしているというか……。すみません……よく……分かんないですよね……」
「それいい!!」
「えっ……?」
のの花がグーサインを出すと、みんなも一緒にグーサインを出した。
「じゃあ、『おとぎの国』に決定!!」
「「「「異議な~し」」」」」
「本当に……いいんですか……?」
「うん!!出た案のどれよりも良かったです!!」
ということで、鬼畜ギルドの名前は「おとぎの国」に決まった。
ギルド名が決まった翌日、のの花はみんなを「ドラゴンアーモリー」に招集した。
「みなさん!!ギルドホームの着工に当たって、家具も自作したいと思います!!」
のの花が店のテーブルに大きな紙を広げた。
細かく設計図が書き込まれている。
「え!?すごい!?ユノちゃんがこれ書いたの⁉」
「はい!!でもスキルとか使ったので、リアルで書けって言われたら書けないですけど」
設計図には、配置する家具のデザインや必要な材料が書かれている。
安全に取れるものもあれば、モンスターからドロップするものもある。
「みなさんには材料集めを手伝ってもらいたいんですが、いいですか?」
「もちろんよ」
「任せといてっ!!」
「頑張り……ます……」
みんなが協力してくれることになったので、のの花は一安心する。
「あ、じゃあ私は花音ちゃんと南側へ行っていいかしら。プレイヤースキルを教えてあげる約束をしてるの」
サクラが花音の肩を抱きながら言った。
のの花が笑顔で頷くと、サクラと花音はカメラ機能で設計図の写真を撮って出ていった。
「俺は作る方の手伝いは出来るが、集めてくんのは無理だぜ?」
「大丈夫です!!リュウさんは作るのをたくさん手伝ってください!!」
「おう、任しとけ」
リュウを抜きにすると、残ったのはのの花、グレン、アイリン。
「せっかくなので、パーティーを組んでみんなで行きましょうか。いろいろお話ししましょう!!」
のの花が言うと、グレンもアイリンも同意した。
「あ、ユノちゃん。私とユノちゃんは多分同い年くらいだから、敬語使わなくていいよ~」
「そうなんだ!!じゃあ、タメ口にするね」
「うん!!そっちのほうが話しやすいし!!」
のの花とアイリンの距離が縮まったところで、3人はパーティーを組んで店を出る。
まさかイベント第1位と第2位がパーティーを組んで、家具の材料を集めに行くとは誰も思わないだろう。
今はグレンがフードを被っているから分からないが、ギルド対抗イベントでユノとグレンが一緒に攻めてきたら相手は戦意なくすだろうなぁと思うアイリンだった。
のの花に合わせて、みんな「よろしくお願いしま~す」と声を揃えた。
「そういえば、このギルドの名前って何ですか?」
アイリンの質問に、のの花たちはハッとする。
言われてみれば、まだ決めていなかった!!
「えっと、決め忘れてたね。何か案ある人いますか?」
ギルドマスターということもあり、この場はのの花が頑張って取り仕切る。
最初に手を挙げたのはアイリンだ。
「最強つよつよ軍!!お姉ちゃんとユノちゃんとサクラちゃんがいるから!!」
「サ、サクラちゃん……?」
慣れない呼び方に、サクラが動揺する。
「アイリン……さすがに……だめかな……」
「ええ~……まあ、お姉ちゃんがそう言うなら」
グレンのおかげで、何とかアイリンのくそダサい案は却下された。
「他には……」
「じゃあ、私~」
次に手を挙げたのは花音だ。
「ユノとゆかいな仲間たち!!どうこれ?」
「それはダメだよ。私だけのギルドじゃないから」
「ユノがまともに考えてる!?」
「どういう意味!?」
「噓うそ。でも、言われてみればそうだね」
ということで花音の案も却下。
ちなみにこの時、のの花と花音以外は、「却下の理由そこなんだ……ダサいからじゃないんだ……」と心の中で考えていた。
なかなか良いギルド名が出てこない。
こうなってくると、思いついたものを言っていくしかない。
そうすると誰かがふざけ初め、大喜利が始まる。
「モフモフ天国!!」
「美少女戦隊!!」
「つよつよ6銃士!!」
「アイリスちゃんしか勝たん!!」
「反運営組織!!」
これでは決まらないということで、のの花は「ストップストップ!!」と大きく手を振ってみんなを止めた。
そして、会話に全く入っていけていないグレンに聞く。
「グレンさん、何かアイデアありますか?」
「あ……え……えっと……」
グレンは少し考えてから、ぼそっと呟いた。
「あの……『おとぎの国』はどうでしょうか……。みなさん個性が強くて……でも……おとぎ話のように……ほのぼのしているというか……。すみません……よく……分かんないですよね……」
「それいい!!」
「えっ……?」
のの花がグーサインを出すと、みんなも一緒にグーサインを出した。
「じゃあ、『おとぎの国』に決定!!」
「「「「異議な~し」」」」」
「本当に……いいんですか……?」
「うん!!出た案のどれよりも良かったです!!」
ということで、鬼畜ギルドの名前は「おとぎの国」に決まった。
ギルド名が決まった翌日、のの花はみんなを「ドラゴンアーモリー」に招集した。
「みなさん!!ギルドホームの着工に当たって、家具も自作したいと思います!!」
のの花が店のテーブルに大きな紙を広げた。
細かく設計図が書き込まれている。
「え!?すごい!?ユノちゃんがこれ書いたの⁉」
「はい!!でもスキルとか使ったので、リアルで書けって言われたら書けないですけど」
設計図には、配置する家具のデザインや必要な材料が書かれている。
安全に取れるものもあれば、モンスターからドロップするものもある。
「みなさんには材料集めを手伝ってもらいたいんですが、いいですか?」
「もちろんよ」
「任せといてっ!!」
「頑張り……ます……」
みんなが協力してくれることになったので、のの花は一安心する。
「あ、じゃあ私は花音ちゃんと南側へ行っていいかしら。プレイヤースキルを教えてあげる約束をしてるの」
サクラが花音の肩を抱きながら言った。
のの花が笑顔で頷くと、サクラと花音はカメラ機能で設計図の写真を撮って出ていった。
「俺は作る方の手伝いは出来るが、集めてくんのは無理だぜ?」
「大丈夫です!!リュウさんは作るのをたくさん手伝ってください!!」
「おう、任しとけ」
リュウを抜きにすると、残ったのはのの花、グレン、アイリン。
「せっかくなので、パーティーを組んでみんなで行きましょうか。いろいろお話ししましょう!!」
のの花が言うと、グレンもアイリンも同意した。
「あ、ユノちゃん。私とユノちゃんは多分同い年くらいだから、敬語使わなくていいよ~」
「そうなんだ!!じゃあ、タメ口にするね」
「うん!!そっちのほうが話しやすいし!!」
のの花とアイリンの距離が縮まったところで、3人はパーティーを組んで店を出る。
まさかイベント第1位と第2位がパーティーを組んで、家具の材料を集めに行くとは誰も思わないだろう。
今はグレンがフードを被っているから分からないが、ギルド対抗イベントでユノとグレンが一緒に攻めてきたら相手は戦意なくすだろうなぁと思うアイリンだった。
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