上 下
242 / 310
三章 エイヴィの翼 後編(前期休暇旅行編)

242、行きの旅 9(ガウルト城で一泊 1/2)

しおりを挟む


 ガウルトの王レオチェドは、書斎にてペンを握り何かを熱心に書き綴っていた。

 執事が部屋を訪れ、自分の訪問に気付かない主人の様子に呆れる。

「陛下、そろそろご夕食にしては?」

 「ああ。もう少しでな」とレオチェドは顔を上げずに答えた。

「ディオール様方は先ほどお食事を終えました。報告を受けたダークエルフについては調査中です。街での魔族騒ぎの方は、賑わいに乗じて詐欺や喧嘩が起きたくらいで大きな事故等もありませんでした。ディオール様から後で直接謝罪すると」

「そうか」

 レオチェドは事前にアルベラから魔族を連れていることを聞いていた。大した問題もなく、魔族が翼を広げたのも彼女らの自衛の結果だ。別に咎めるつもりはないと軽く聞き流す。

「ダークエルフか……。北の山脈の奴らの仲間か?」

 レオチェドの呟きのような問いに執事の彼は首を振る。

「違うと思われます。純血のダークエルフだったそうなので」

「見ただけで分かるか?」

「あちらの魔族がそうおっしゃっているそうです」

「そうか。―――フランケシュタの奴らが混血の実験をまた始めようとしてる様子は? 奴らに連れてこられて逃げて来た者じゃあるまいな」

「そう言った報告はありません。件のダークエルフがそういう境遇だったとして、あそこはガウルト以外も目を光らせてますから。私共が気づけなかったとしても他の二国どちらかの糸には引っかかて、もっと早く騒ぎになっていたはずです」

「そうだな」

 レオチェドはペンが止まっていた事に気付き動かし始める。

 彼に食事をとるよう声を掛けに来た執事は、ため息をつきレオチェドが向き合う執務机へと向かった。

 ほどほどに摘まれた書類が机の三辺を囲み、レオチェドの手元を隠す程度の壁を作っている。執事はその壁の中をそっと覗き込み息をついた。

「そんな剣幕で何を書いているかと思えば……もう仕事は終えているようですね」

「まあな」

 レオチェドが書き綴っていたのはディオール公爵への手紙だった。馬鹿丁寧な言い回しで小言が並べられえており、今ちょうど最後の一文が書き終えられたところだった。

 彼は執事の視線を読み取り口を開く。

「安心しろ。二枚は荷についてだ」

「……はい」

 レオチェドが書いた手紙は全部で五枚だ。二枚は荷について。では、残りの三枚は文句を書き連ねたものという事か。文句の手紙の方が多いとは、どういう意味で「安心しろ」と言ったのかと執事が頷くまでに少々の間が空いた。

 レオチェドは手紙を封筒に納めながら尋ねる。

「お前は爆破の瞬間の絵は見たか?」

「はい。ピナ・ノピの作品にそっくりでしたね。色が付いている事以外は」

「私もそう思った。だからその事と、ノピが今どこにいるかを報せてやったんだ」

「そうですか。……彼は素晴らしい画家です。なにも関係ないと良いのですが」

「私はアレの絵はあまり好まん。アレ自身もな」

 レオチェドは前に会った事のある、肌色の悪い陰鬱な男を思い浮かべる。

「奴の絵に惹かれるのは死の前兆だというじゃないか。お前も気を付ける事だな」

「はい。ですがその段階の者はもっと過激なのだそうですよ。部屋に閉じこもり、ずっと彼の絵を見つめているのだそうです」

「そうか。ではお前がいつかそうなってしまわないよう祈ろう。―――さて、食事だ」

 レオチェドは立ち上がり、封をした手紙を執事へ預けた。





 ***





 アルベラは冒険者達との賑やかな夕食を済ませると、入浴も済ませ自室で眠気と戦っていた。

 椅子に座りテーブルに腕を組み、うつらうつらするする彼女。ガルカはそれを正面の席に足を組んで座り、呆れた様子で眺めていた。

 アルベラの頭が前へと傾ぐ。その額に「コツリ」とも「グサリ」ともとれる衝撃が走る。

「―――……!?」

 アルベラは椅子の上小さく跳ねるように飛び起きた。驚きに伴い髪は空気を含んだように膨らみ、毛先と瞳には魔力の光が灯る。彼女は額を抑えながら目の前に突き出された人差し指を見つめ、視線をその先の魔族の頭へ移した。

 どことなく事を理解し、落ち着くと共に髪や瞳はもとに戻った。

「何?」

 彼女は不機嫌に尋ねる。眠気はすっかり吹き飛んでしまった。

「なぜ寝ない。眠いなら寝てしまえばいいだろう」

「レオチェド陛下とお話の約束があるからよ」

 アルベラの視線は人差し指が引っ込められ、テーブルの上に置かれた魔族の手へと戻される。

「ならその時間まで寝てしまえばいいだろう。どうせ来た使いが貴様を起こす―――」

 ガルカは言葉をきる。引っ込めた片手の指が掴まれ、引っ張られたのだ。何か仕返しでもする気かと、彼は自分の手がされるがままテーブルの中心へと引かていく様子を眺める。

「ええ。もうそれでいいかなって思いかけてたところをあんたに起こされたの」

 アルベラは不機嫌に返し、ガルカの片手をテーブルの上仰向けにし手を開かせた。

 一見興味がなさそうな冷めた表情で、自分の手のひらを観察するお嬢様。ガルカはそれをじっと見つめる。

「両手、彼女ダークエルフの風に切り刻まれてるように見えたけど、何ともないのね」

「切り刻まれたがあの程度、もう治った」

 ガルカは手のひらをテーブルに乗せたままぐーぱーさせた。割と抉られていたのを思い出し、「魔力が少ない場所だとこうもいかなかったがな」と付け足した。

 魔族は自身周辺の魔力を多く消耗する燃費の悪い存在だ。この世のどんな生き物も呼吸と同じく常に辺りから魔力を吸収して生きている。それは魔法とは別で、意識をしていない時はも無意識で行っていることだ。その量は微々たるものだが、魔族は他の生き物に比べ、その生きるために吸収する魔力の量と言うのが多い。

 そして、その多く魔力を吸収する体質と言うのは他の生き物にとってはいい迷惑なのである。

 魔族が沢山住む場所と言うのは(他の生き物が完璧に住めなくなるほどのものではないが)緑が少なくなり、水質も悪くなる傾向がある。それは木々や水などに流れる魔力を魔族が無意識に吸収しまうからだ。更に彼らが魔法を使おうとすれば魔力の消耗は、またその人の倍近い量を消費する事となる。彼等が使う魔法は辺りの精霊を焼き殺してしまうとも言われ、木々が枯れたり大地が痩せてしまうのにはそういう理由が大きいのでは、と言うのが一般的な認識だ。

 「魔族の魔法……」とアルベラはぽつりと呟く。

 自分の指を軽く押さえ、手のひらを眺める彼女。

 透明感のある緩いウェーブの髪や、血色のいい柔らかそうな頬、軽く伏せられ睫毛の影を落とした緑の目。ガルカは何となく、今ここでそれらに触れたいと思った。

 テーブルに置いていた手に、無意識に力が込められ軽く持ち上がる。だが―――

「ねえ、」

 そうかけられたアルベラの声に、ガルカは腕の力を抜く。

「あなた、魔法って使った事あったっけ?」

「魔法? 使えるに決まっているだろう」

「でしょうね。けど、私ガルカの魔法って今まで見た事ない気がする。翼を隠したり、体の一部を変化させたりって、アレは魔法っていうより能力なんでしょ? そう言うのじゃなくて、人と同じように火や風や水とかを使って戦ったりって事。あんたが魔術使うとこは見た事あるけど、魔法は無くない?」

「賢く強い魔族は魔法など使わずとも生きていける」

「なにそれ。魔族の中に浸透してる風潮?」

「いいや。魔族間での常識だ」

「魔族の常識ね……。他の生き物にとっては有難いルールじゃない。―――なんか、ちゃんと他の生き物と共存しようとしてる意識を感じるんだけど、魔族的にはそういう意思があるものなの?」

「面倒な話だ」

 ガルカは気がそれ、テーブルの上の自身の片手を回収した。

 ―――『大きな魔法の多用は避ける事。これが我らと世界の長生きの秘訣だよ―――私が言わんでも、十分身に沁みついてるようだがねぇ。ヒッヒッヒ』

 いつだったか、自分を育てた炎雷の魔徒がそんなことを言っていたのを思い出す。

「火も水も貴様らに捕まって使われてやるまでは生活の中で普通に使っていた」

「屋敷ではそう言うのは完備されてるから使う必要もなかったと」

「そういう事だ」

「ふーん……」

 アルベラは人の世で教えられる「危険な魔族」以外の魔族は案外うまく自分達の暮らす場所を気遣いながら生きているのかなと考えた。そしてそれは、前世の人々が環境破壊や資源を気遣うような感覚に近そうな気がした。

「何だ? 貴様もあの老人同様魔族との共存だとか人権だとかに興味があるのか? そんなクソつまらん話はする気はないぞ。もしどうしてもというなら」

 ガルカはニタリと口端を吊り上げる。先ほどの欲求を思い出し、アルベラの頬へと手を伸ばした。

「『あの老人』って―――」

 アルベラは自分の方へ伸びてきた手を様子を見るようにじっと見つめる。そして、それが自分の頬に触れようとした時、力の加減もなく―――どころか、できる限り力を込め相手の手を叩き落した。

 パンッ! ―――ダンッ! と手が叩かれる音と、腕がテーブルに叩きつけられる音が上がる。

「……」

「……」

 二人は互いに気に食わないと顔に書き睨み合う。

「で、その老人って誰? もしかして」

 「アート様」と言いそうになり、ここが他国であり彼等に提供されたへやであることを思い出しアルベラはその言葉を飲み込む。

 彼の名を思い浮かべたのは何となくだ。なんとなく、彼は魔族を好ましく思っているように感じだ。そして、ガルカに対しは敬意にも似た好意を抱いているようにも。

 老人で、魔族に対して好意的で。でなくても老人の知り合いが少ないというのに、そのうえ魔族に対し好意的な人物となるとアート・フォルゴートしか思い浮かばなかったのだ。

「貴様な」

 ガルカは目を据わらせた。

「もう少し空気とかそう言うのが読めんのか?」

「ここでなんの空気を読めって? あんたにいい様に揶揄われるのはごめんなの。で、『ご主人様』が訊いてんだからさっさと答えなさい。魔族との共存や彼等への人権について考えて居るご老人がいるって? 相手によっては大反発を食らうような話ね。そんな話をそこら辺で口にしようものなら、そのご老人は一直線で牢屋行きでしょうね」

「そうか。そんな事俺はどうでもいいがな」

「けど、あんたにそういう話をした人がいるのは事実なのね?」

「言ってしまったのだしそれは否定しない。―――なんだ? 貴様はその話について不満か?」

 ガルカは鼻根に軽く皺を寄せながら笑みを浮かべる。魔族の人権だのどうのは正直どうでも良かった。だが、彼女がそれを否定する、魔族を―――今更この自分を否定するような事を言うつもりではないだろうなと想像すると少し腹が立ったのだ。

「いいえ」

 あっけない、当然の返答が返る。

「共存は可能でしょうね。私達の今がそれでしょ。魔術で縛ってる上でだし、やり方にもよるんでしょうけど」

 ガルカの顔からはすっと表情が消える。そしてその片手がまた持ち上げられた。

「触らないで」

 パンッ! ―――ダンッ!

 怪訝な顔を浮かべ、アルベラは又してもガルカの手を叩き落とした。

 アルベラはじんじんする手のひらの痛みを散らすように片手を振る。

「くっ……貴様な!」

 ガルカも避けられないことは無かっただろうに、うっかり叩き落されてしまった片手をもう片手で抱く。文句を言おうとしたが、アルベラが構わず話を再開した。

「今は詳しい内容はともかく、その時の状況が気になるわね。その人以外その場に誰もいなかった? その話、他の人に訊かれてない?」

 ガルカは「くそ……」と毒づきつつ、アルベラの誕生日パーティーを思い出す。魔術研究家の彼と二人だけ。そして部屋には防音の魔術と、自分達二人の周りにも三重にかけた徹底した警戒。きっと「彼」も、十分にその事は理解していたのだ。

「他に誰もいなかった。誰にも聞かれてないだろう」

(と言うより、あれを掻い潜って盗み聞ける者などいないだろう)

 ガルカは叩かれた手を払いながら答えた。

「そう。―――ここを出たら、機会があればじっくり聞かせて欲しいかも」 

「じっくりも何も大した話は無い。俺はつまらない理想や妄想を聞かされただけだ。だいたい、そんな体制を整えようが整えまいが、賢い奴は上手くやる。出来なかった奴はそれまでだったって事だ。弱いくせして人前に出ようとするやつが悪い」

「はいはい。ガルカさんは実力主義派って事ね。……まあ、燃費の悪いあなた達的には食い扶持ぶちを減らしたかったりとかそういう事情もあるのかしら……」

 部屋の扉がノックされる。

 二人の視線が同時にそちらへ向けられた。

「お嬢様、レオチェド陛下の準備が出来たそうです」

 外から聞こえたのはガイアンの声だ。

「はい、今行きます」

 アルベラは鏡の前、身を整える。寝落ちしかけた事を思い出し、特に口の周りを念入りに確認する。涎の跡などあれば他国の王からどう思われてしまうものか。

 どこも問題ない事が確認できると、彼女は最後に一度全身を確認し大丈夫だと頷いた。

 今着ているのは城の使用人が気を利かせて持ってきてくれたフォーマルでありながらも緩めなドレスだ。エンパイア・スタイル風で生地が軽く柔らかい。もう少し装飾が少なければそのまま寝巻にできそうな着心地の良さだ。

(全部準備してもらえて助かった)

 扉を開くと外で待っていたガイアンが「お疲れ様です」と言い、室内を見てぎょっとする。

「あの、なぜガルカ殿が中に」

「窓よ」

「窓……」

 ガイアンが目をやれば、確かに部屋の窓が薄く開き風が舞い込んでいた。

 彼の責めるような視線に、ガルカは煽るようにニッと笑んで返す。

「魔族と言うのは、まったく……」

 彼は額に手を当て息を吐き扉を閉める。

 アルベラとガイアン、そしてガルカの位置からは見えない場所にタイガーと、もう一人呼びに来た使用人がいたようだ。彼等の気配が遠のいて行く。

 一人になった部屋、ガルカは脚を持ち上げテーブルの上にどかりと組んで乗せた。

 彼は二度叩き落された片手を上へとかざし眺める。

「まったく……哀れなものだ」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました

上野佐栁
ファンタジー
 前世では、愛されることなく死を迎える主人公。実の父親、皇帝陛下を殺害未遂の濡れ衣を着せられ死んでしまう。死を迎え、これで人生が終わりかと思ったら公爵家に転生をしてしまった主人公。前世で愛を知らずに育ったために人を信頼する事が出来なくなってしまい。しばらくは距離を置くが、だんだんと愛を受け入れるお話。

千年ぶりに目覚めたら子孫達がやらかしてました

End
ファンタジー
 かつてこの世界に君臨していた俺が目覚めると三百年たってました。  話を訊くと、俺の子供が色々やらかしていました。  ぶち殺そうと思いましたが...力を失っていました。  どうしたものかと町にいけば、どう考えても別世界でした。  ステータス? スキル? 適正?  何それ?  え? 実は三百年じゃなく千年たってるんですか?  俺の子孫達が覇権を競っているんですか?  取り敢えず冒険者になって金稼ごうと思えば...  そうですか俺のステータスだと無理ですか。  仕事の経験ですか?  あえて言えば暴虐の王ですかね。  勿論過去の話しですよ。  生きていく方法がわからねぇー    ◆◆◆  初めての小説です。  色々試行錯誤しながら書いているため文節、表現方法等が落ち着いていません。  そんな文ですが、お気に入りにに登録してくれた方の為にも、最低でも話の内容だけは、破綻しないよう書きたいと思います。

政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~

つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。 政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。 他サイトにも公開中。

処理中です...