上 下
95 / 310
二章 水底に沈む玉

95、玉の行方 2(神父の不安と恐ろしい何か)

しおりを挟む





 ***





 玉の所在についての手掛かりをつかめないまま、アルベラは大滝への旅行の三日間を終えようとしていた。

 行きと同じ道をたどり、見覚えがあるような無いような景色を眺める。少し首をねじれば、後方に魔族の集落を覆う大岩が見えた。ドラゴンの巣ほどではないがそれなりに立派な滝が二つ。青い空の下、岩肌の左右に白い線を作っているのが見える。

(無駄ではなかった………はず)

 玉の所在以外なら、それなりに得た物はあった。と、アルベラは感じていた。

 一つは、玉が管理している人間にとって、どういった存在なのかを聞けた。

 もう一つは、一般的に危険視されている魔族がどういったものか、実物を見ることが出来た、という事だ。





 移動で終わった一日目は大したことは起きず、宿で寝て終わった。特筆すべき点と言えば、エリーが外出先であったこともあり、すっぴんではなかったという事くらいだろうか。

 若干、レアなエリーのすっぴんが見れるのかと、期待していたアルベラはがっかりした。

 二日目は護衛を連れて滝へ行き、近くの別の街へ行った。

 ガルカとコントンの話だと、そこの教会に玉の管理をしている者がいるという事だった。半分疑いつつもアルベラが訪れてみると、その情報は正しいもので、管理をしている神父と話すことが出来た。穏やかそうな顔つきの、中年の男性だ。時間は限られている。だからアルベラは、初めから宝玉の存在を知っている体で会話を始めた。もちろん護衛は部屋の外に待機させ、アルベラとの密談になれたエリーが魔術具を使い音漏れを防ぐ魔術を施す。これで外の二人にも会話が聞こえることがない。

 アルベラがこうして町の小さな教会を訪れている間、コントンには周辺で球探しを、ガルカは炎雷の魔徒の元へ向かわせていた。

 神父は突然のアルベラの話に、初めは表情を変えずに耳を傾けていた。だが、話が進むにつれ、その表情はこわばっていった。そして最後は、アルベラとの話を切り上げ、急ぎ足でシスターを数人連れ、玉を確認しに滝へと向かっていったのだった。

 そこに至るまでの、二人の会話の内容はこうだった。





「初めまして、神父様。アルベラと申します。近くに宝玉があるのをご存じですね。あなたはそこの管理者だと伺いました」

 神父は少しの間の後に「ええ、いかにも。代々この教会の者があの玉を管理しております」と穏やかに答えた。

「ですが、あの玉の存在はここ以外では出さないよう、お願いしてもよろしいでしょうか、お嬢さん」

「はい。約束します。なので神父様も、私がこの話をしに来たことは秘密にしていただけますか。変なことに首を突っ込んだことが父に知れたらどやされますので」

 ゆったりとほほ笑み、神父は頷く。

「それで、お嬢さんはどちらでその話を?」

「魔族です」

 一瞬口を小さく開き、何かを言おうとした相手の様子を無視してアルベラは続ける。

「最近、父は魔族を奴隷にできるかを試みているんです。もちろん、ちゃんと安全面を確認できたうえでの実践のようなんですが。それで、その魔族が最近、知り合いの魔族から相談を受けたと話していたんです」

 もちろん作り話だ。だが、相談をした魔族をコントンとすり替えればそれなりに事実でもある。

「魔族が、魔族に相談………?」

「妙な話ですよね。けどそこは置いといていただけますか? ここからが重要なんです。多分神父様にとっては特に」

「は、はあ………」

「神父様は、その玉を魔族側も管理していた事ご存じですか?」

「………いいえ」

「では、最後にあの玉を確認したのはいつでしょう?」

「先月ですね。年に三回見に行っております」

「その時、玉はあったんですね?」

 神父は目を見開く。

「………それは、一体どういう意味です?」

「玉が盗まれました。………あ、えーと、らしいです」

「魔族にですか?!」

「違います。魔族はあの玉には触れられないんです。我が家の奴隷が言うに、ですが。あれは人間しか触れられないのだと」

「お嬢さん、それは魔族が言ったんですね。魔族の言葉は信用すべきではない」

「そうかもしれません。けど犯人が何であれ、玉が盗まれたのは事実なんです。あそこを管理している魔族が、今大慌てしているそうですよ」

「………それは………そんな」

 神父は呆然とした様子で腰を上げた。

「そんな。まさか………人が………? ………く認、しなければ………………」

 面会中であるのも忘れてしまったように、直ぐにでも外出しようとしている彼をアルベラは呼び止める。

「神父様」

 神父は「はっ」と顔を上げる。

「ああ、すみません、お嬢さん。今日はここまでにしていただいてもよろしいでしょうか? 玉の確認に、行きたいのです。今のお話を聞いたら、どうしてもそうせずには、いられなくなってしまって………。夕方には戻ると思いますので、よろしければ改めて時間を作らせていただきたいのですが」

「いいえ、改めてお時間を作っていただくつもりはありません。今ここで、もう一つ二つだけ良いでしょうか?」

「どうぞ。手短になってしまうのですが………せっかちで申し訳ない」

「その玉は何か、この土地にとって貴重なものなんでしょうか? 何を管理しているんですか?」

「すみません。私もよくは知らないのです。きっと先代である私の父も、更にその前の先々代も。皆、聞いているのは『人が触れるな』と言われた事だけなのです。だからただ、私たちは、あそこにあれがちゃんとあるかを確認しているにすぎません」

「『触れるな』とは誰に?」

「神です。声を聴いたのは私の四つ前の代の者です。二百年近く前の話になります。彼は夢の中で神に言われたそうです。『大きな滝の下、美しい緑の玉、触れるな、触れさせるな』と。そして彼は神の言っていた玉を滝つぼから見つけ、滝の裏に隠したそうです。教会の者たち総出で、玉に触れないよう細心の注意を払いながら人の目から隠し、岩穴を作り、祠を納め、そこに玉を仕舞ったのです」

(そうか。あの祠はこの教会の人達が作ったものなのか)

 魔族と人、どちらが拵こしらえたのか疑問に思っていたが、一つ謎が解けた。

「玉を仕舞う際も、色々あったのだと言い伝えられております。シスターの気が触れたとか、玉を独り占めしようとしたものが出たりと。………こっそり破壊しようとした者もいたとか。ですがその者の行為であの玉が壊れることはありませんでした。傷ひとつつかなかったそうですよ」

 「………え゛」とアルベラは小さく漏らす。

(壊せないの? 壊そうとした奴貧弱だったの?) 

「あれは人の心を乱す物なのだと、伝えられた話から私はそう感じております」

「は? はい」

 一瞬気を散らせてしまっていたアルベラは、神父の視線に気づき姿勢を改める。真摯な瞳が真っすぐにアルベラに向けられていた。

「ですからお嬢さん、あの玉に興味を抱いたりなどは、決してしないでください」

「はい。大丈夫です。私はただ我が家の奴隷から聞いた話を、神父様にお伝えに来ただけですので」

「感謝いたします。………では、私はこれで」

 そういって彼は部屋を出ていった。

 自分の言葉をすんなりと信じてくれたのは幸いだった。自然と安心から溜息が漏れた。





(———『興味』か)

 興味ではない。義務なのだ。

 自分はあの玉を手に入れる。それか破壊する。

 今できるのなら今。できなかった場合は高等学園時、王子の所有しているものを奪って。

(王子から物を盗る。できるのかな………。あと少しで手に入りそうなんだもの。王族様から泥棒せずに済むなら、今手に入れてやるんだから)

 アルベラは帰りの馬車の中、手のひらの上にスーを乗せ、その腹を撫でていた。スーはアルベラの指に噛みつく真似をしたり、翼を大きく広げてみたりして遊んでいる。

 神父との話が済んでからは、本当にただの観光のようだった。町の中を出歩いた。滝の周辺も、あてもなくぶらぶら歩いた。ついでに魔族の里のある大岩の周辺も歩いてみた。もちろん町の外は馬に乗ってだ。護衛達はその岩の中に魔族が暮らしているなど想像もしていない様子で辺りを見渡していた。

 「あの魔族」と出会ったのはその時だった。今回の旅行で、アルベラがそこそこの収穫と思えた二つ目の出来事。

 だまし討ちを狙っていたようで、木陰から、一番後ろを少し離れて歩くアベルを狙って飛び出してきたのだ。狙った不意打ちに、即座に反応したアベルへ、「チッ! 気づいてやがったな!」と発したのがまともな言葉だったかもしれない。後は全て、戦闘中に幼稚な暴言を放ってばかりだった。

 襲ってきたのはガルカのいう「アクタ」という類の魔族だろう。一般的に、最近の人の世で認識されている魔族だ。獣のような思考。狡賢く、人を陥れていたぶるのが好き。狡猾で信用ならない種族。見ために違いがないので確証はないが、何となく、噂に聞く気性の荒さがそう思わせた。

 外見は二本足のマッチョな牛だった。こいつも人に化けるのだろうか。とアルベラは疑問に思った。

 遭遇した際、言葉は発してはいたが、稚拙な暴言ばかりのアレを見ると、ガルカが随分賢く思えた。アクタの中にももちろん性格の個人差はあるのだろうし、今回はそういう個体だったのかもしれないが…………。あの牛は随分と血や肉に飢えている牛だった。

 何となくだが人間のチンピラと大して変わらないようにも感じた。

(皆が警戒する魔族イコール、人間のチンピラ強化版ってことでいいかな。あれを見たらウチのガルカが随分まともに思えちゃう………うーん、だめだ。こんなことであの奴隷の評価を上げてやるわけにはいかない)

 前にアート・フォルゴートと食事をした際、彼が「百年辺り前から魔族の気性が変わった」と言っていたのを思い出す。彼が見てきた文献の中には、時代や僅かな地域など、共存していた記録もあったようだ。そしてここ最近は、彼の見聞きする範囲で、気性の荒い類の魔族は減少傾向にあるらしい。

(また百年くらい前か………。………百年。歴史的に言えば全然浅いよね)

 アルベラは「ふう」と息をつき、まだ正午前の青々とした木々を適当に眺める。いつの間にか馬車は、小さな草原を抜け林道に入っていた。

 馬車の横にはガルカが。後方には変わらずアベルが付いていることだろう。 

 そういえば、魔族が出てきた際のゴウリウスとアベルは少し嬉しそうに見えた。

(きっとお嬢様の散歩に退屈してたのね)

 二人の武器さばきと魔術は、それなりに見応えがあった。自分には全く真似できそうもない動きに、パフォーマンスの類を見ているような感覚が大きかったかもしれない。

 魔族退治の様を、特等席で見れるのだ。「貴重な機会かも!」と、アルベラは、訓練を受けている者たちの身のこなしを一秒も見逃さないように気を張っていた。が、アベルが槍で魔族の両眼を貫いたあたりで気分が悪くなってしまった。………もちろん最後まで見たが。

 ちなみに最後は、魔族の首が落ち、それでも動く体が横に真っ二つに斬られて終わった。一頭の牛と同じサイズ感の生き物の断面が、標本のように崩れる事無く綺麗にあるべき場所に納まっていた。あれもきっと彼らの技術だからこそ成せた技なのだろう。

 「うげ」と呟きつつも、顔色を少々悪くしつつも、まじまじとその様子を観察するアルベラにゴウリウスは「嬢ちゃんいい根性してるな」と苦笑していた。

 今思い返せば、この人生も、この前の人生も。人の様な生き物の殺生を見るのは初めてだった。

 特に今の生では、悪戯好きで高慢盛りな幼少時代があったとは言え、小動物の死も目にしたことが無かった。虫が怖ければ使用人に命じ処理させ、ネズミやトカゲも同様だった。

 ペットを欲しいと思った事はあったが、偶然飼うに至っていなかったに過ぎない。

 この人生、自分は気づけば生き物の死からはかなり遠くにいたように思う。

(箱入りお嬢様が突然あんなもの目にしたら、気分が悪くなって当然………なのかな。前世じゃある程度のエログロもホラーも、漫画やら映画やらで免疫がついてた筈なんだけど。作り物だったからかな)

 眺めていたはずの外の景色も、手の中のスーの事も忘れ、いつの間にか記憶の中の魔族の亡骸を眺めていた。

(………うげ)

 アルベラは頭を振り一旦その思考を振り払う。

 顔を上げれば、エリーと目が合った。

「エリー」

「はい」

「玉、探すから」

「でしょうね」

 右斜め前に座るエリーは苦笑を浮かべていた。

「神父様が言ってたけど、もし見つけても触らないように気を付けてね」

「ええ。それはお嬢様も。けどどうするんです? そんな玉手に入れて。使い道も分からない上、触れもしないんじゃ手に入れてもどうしようもないのでは?」

「………そうなのよねぇ」

 しかも壊せないかもしれない。

 アルベラはへそ天でウトウトしているスーを眺め考える。柔らかい色味の青い毛が、外から入る光に透明に輝く。それが綺麗だと感じるくらいで、具体的な策は何も思い浮かばなかった。情報が足らなすぎる。

 大きなため息が漏れた。

「そうなんだよなぁ………」

 玉には触れられない。壊せもられない………かもしれない。自分が手に入れたとして、出来ることと言えば、きっとあの教会のように、人目から隠す事くらいだ。

(あれ盗んだ人、素手で持ってったのかな。今頃どうなってるんだろう。………神め。忠告するならもっと分かりやすく伝えればいいものを)

「ああー! もぉーーー!」

 アルベラは自分の手の平で、クプクプと小さないびきをかき始めているスーの腹を、かなり繊細な力遣いで起こさないように優しく撫でつける。可愛らしい寝顔を見せる青いコウモリは、やや迷惑そうに身動みじろぎ、眠り続けた。





 ***





 昼食の後、教会裏の小さな屋敷から、青い空を見上げ、神父は息をつく。見上げたのはあの滝のある方角だ。

(もうあの子はとっくに発っているか)

 昨日訪れた、貴族の少女。随分大人びた、しっかりした子だった。あの年の頃にしてはやけに自立したような立ち居振る舞い。貴族の子というのはああいうものだったろうか、と今までの自分の出会いを疑ってしまう。

 落ち着いて話したいから、教会ではなく是非ともこの別棟でとの希望で、昨日はここの小さな一室で話を聞くに至った。

「………どうしたものかな」

 神父は呟く。

 どうするもこうするも、失ってしまった物は探すか、狸寝入りをするしかないわけだが―――。

 昨日、あの子の忠告で玉を確認しに行けば、言われた通りそこは蛻もぬけの殻だった。玉だけでなく、あの番犬もいなくなっていたのだ。誰かが一度、無理やり封じたような形跡はあった。だが、それは『何か』によって破壊されていた。

 ここらの地域の教会製の札が幾つかあったが、その中に一枚、特に強力なものが混ざっていた。王都の教会、清めの聖女の作った札だ。

 あれは、そんじょそこらの魔族や魔獣が破れるような代物ではない。

 人が破ったならインクは金のままのはずだが、それは黒くくすんでいた。つまりは魔族、または魔獣が破ったという事だ。

(コントンが消えただけでなく、あの札を破れるだけの力がある何かの存在まで………。あそこに残っていた品を置いたのは人間なんだろうが………あれを破ったのは一体。………あの子の知り合い。いや、あの子の言っていた奴隷とやらの知り合い、だろうか。そうであってくれればいいのだが)

 玉の行方だけではない。新たな脅威を知ってしまい気が気でない。

 自分にできることと言えば、窃盗の報告を役所に提出することくらいだ。教会に置いていたものが盗まれたことにして、その特徴をかきあげる。緑の、つるつるに磨かれた真円の玉。特徴と言えばそれくらいだ。これで実物が見つかるとは到底思えないが、思い当たる出来ることがこれくらいなら、やっておかなければ落ち着かない。

 時間が掛かるだろうが、物探しか追跡の魔法、または魔術に長けている人物を探し依頼もするつもりだ。

 果たして見つかるだろうか。

 無意識にため息が漏れる。

 どうか、あの玉を人が触れていませんように。いなくなったコントンが、人に害を与えていませんように。あの札を破った恐ろしい『何か』が、人の敵ではありませんように。

(神よ………)

 神父はどうしようもない不安を胸に、午後の務めをすべく、教会へと脚を進める。





 ***



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~

つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。 政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。 他サイトにも公開中。

【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」  何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?  後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!  負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。  やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*) 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2022/06/22……完結 2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位 2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位 2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

処理中です...