22 / 310
一章 10歳になって
22、王子様の誕生日 6(不審者とストーカー)
しおりを挟む***
ゴーン、ゴーン、ゴーン、と街では正午の鐘が鳴っていた。
この街の鐘は見た目と同じく古めかしく、威厳があるような、腹に重く響く音がする。
俺は目の前で優雅に本を開いているワズナー・ララを見やる。なんでお前はそんな平然としてるんだ。腹立つ奴だな。
「おい、」
「はい」
「おまえ、冗談って知ってるか?」
「冗談? ………言葉遊び、おふざけ、笑える嘘ってとこですかね」
「ああ。そうだよ。良く分かってるじゃねぇか」
イライラする。こいつは分かってて俺をおちょくってるのか? 目の前のインテリメガネの胸倉をつかんでゆすってやりたい気持ちを抑え、置かれたチョコレートバナナパフェをスプーンに取るとそれを自分の口に突っ込む。
甘い。うまいのは分かる。だがそうじゃない。
「―――――――はぁ………」
パフェを食べ、深いため息をつく俺にワズナーの「どうしました?」という声がかけられる。
「本当に男同士で可愛い喫茶店を回って甘いスイーツ、をする奴があるかよ………」
どんな嫌がらせだ。しかも、ワズナー自身は甘い物が苦手だとかで目の前に置いているのはコーヒーのみだ。先ほど入った店よりは大分落ち着いた雰囲気とは言え、なぜ俺だけがパフェを食っているのか意味が分からない。しかもデートで彼女と来るとかならまだしも、ロクに知りもしない友人未満な奴となぜこうして向き合って可愛いパフェを食にゃならんのか。
昼時前に街に出て、ワズナーが道案内をするというので先導を任せてたどり着いたのはピンクな店だった。いやらしい意味の「ピンク」の方が男二人にはよっぽどしっくりくるところだが、今回の「ピンク」はファンシー、少女趣味、可愛いの具現化、を具現化した方のピンクだった。
淡いピンクを基調に差し色としてたまに黄色が置かれ、白いレースが店のあちこちに飾り付けられていた。いらっしゃいませと店員に声をかけられ、ワズナーが席の案内を受ける後ろで、俺は店内から集まる視線にぞっとする。
女性しかいない。こんな色調の店にいい年の男が二人。店の入り口で悪目立ちしていた。
すぐに店員に詫びてワズナーの野郎を引っ張り出し、どういうつもりだと問い詰めたらこういったのだ。
『可愛らしい喫茶店が、ご所望だったようなので』
「突然どうした」って顔してそう言うのだ。
「いや、お前がどうした!」と色々文句を言ったはずだが、こいつは全然聞いてなかった。腕を組んで大真面目で何か考えており、「ならあそこですね」というとすたすたと歩きだしたのだ。
そうして着いたのがこの店だ。青緑の屋根とレンガ造りのカフェ。先ほどのピンクな店よりは大分良いが、今はそこではない。
「カザリットは、いつも昼食に甘いものを食べているんでしょうか?」
「ちっげ―――よ!!!」
冗談を微塵も感じさせないワズナーなが恐ろしい。
俺は店内で大声をあげてしまったことに後悔し、またため息をつく。乗り出した体を椅子に深く腰掛けパフェを食いながら説明した。
「あのなぁ、俺が朝言ったのは冗談なんだ。分かるか?」
「ああ、宿の娘さんを口説いていた件ですよね。分かってます」
「そっちじゃねーんだよ」
しかもそれは冗談じゃない。本気で口説いてたのに、彼女は終始ワズナーを気にしていたようだった。本当にいけ好かない奴だ。
「あのな、男二人で喫茶店を回ってスイーツ、ってところがまるまる冗談なんだよ」
「―――え?」
そんな、まさか、信じられない。そんな顔だろうか。ワズナーが目を丸くしている。
「え、じゃねーよ! 分かるだろ!」
俺がまた声を荒げそうになった時、後ろの席の客が立ち上がった。「賑やかでござるなぁ」とぼやき、会計に向かい注文の紙を手に俺たちの席を通り過ぎる。
俺はうるさくしすぎたかと反射的に「すまなかったな」と声をかけ、固まった。
あの客は「いえいえ」とでも言いたげに片手をあげるが。なんだあれ。異国の人間か? にしてもなんで今まで後ろにいたのにあんな目立つ奴に気づけなかったんだ。
ワズナーもあの客を目で追っていたので尋ねる。
「お前、あんなのが俺の後ろに座ってたって気づいたか?」
俺の後ろには低い仕切りと、その上に観葉植物が飾られていた。子供なら座ってても見えないだろうが、大人が座っていれば観葉植物の隙間から後頭部くらい見えるはず。
「いえ。驚きましたね。人がいるとも思ってませんでしたから」
ちらりと後ろの席を見るとパスタとピザと、パフェの残骸5つがテーブルの上に乗っていた。すげー食うじゃん。
「あ、」
ワズナーが声を上げる。
「どうした?」
「見失いました。会計をするとこまでは見届けたんですが、店の扉を出た瞬間、街の人間とすれ違って紛れたみたいに、どこにいるのかわからなくなってしまって」
「嘘だろ。あんな目立つ奴が?」
俺も外をみる。街の人間とすれ違うも何も、店の外にはそれほどの人は行きかっていない。人はいるにはいるが、一人の人物を見失うほどの混み具合ではないだろう。
だが、店を出てすぐなら座りながらでも視線を動かせば見つかりそうな人物が全く見当たらない。
「噂の不審者ですかね」
「不審者?」
「ええ。最近不審者の目撃情報があるそうですよ。もしかしたらさっきの方がそうなのかもしれないですね」
「へー。ほっといて大丈夫なのかねぇ」
「さぁ。特に何かをしたという話は聞きませんし良いんじゃないでしょうか。ただ街の人が見かけた時に『不審』と感じるだけな様なので。さっきもちゃんとお金は払ってましたし」
それは何とも可哀そうな話だ。こんな人の出入りが多い街で、旅人や商人も珍しくないだろう。見た目だけでは分からない不審者ならいくらでもいるという中で、見た目だけで不審者呼ばわりか。
まあ、確かに俺の目から見ても異様な姿ではあったが。
***
どうしよう。
ボクはハラハラしながらその様子を眺めていた。
ようやくアルベラを見つけたっていうのに。
赤い髪の子や王子様と話し終えるのを待ち、二人が離れてようやく話しかけられるかというところで、今度は知らない髪の長い女の子がアルベラに声をかけていた。そしたら今度は3人の女の子が来て、また話しだして。しかも、話しかけられたアルベラは嬉しそうだったのに、話しかけた側の子達は怒ってるようにも見えた。どんな関係だろう。
ついため息が漏れる。
この間のアルベラの誕生日には体調を崩して行けなかったから楽しみにしてたのに。ボクはこのまま今日もあの子に話しかけられないままになってしまうかもしれない。
だめだ。それはだめだ。
ボクは頭を振って話しかけなきゃと自分を奮い立出せる。
もう少し待ってみよう。あの子達が離れたらすぐに声をかけるんだ。
そう思ってみていたのに様子がおかしい。アルベラとピンクのドレスの子が話してると思ったら、黄緑のドレスの子が何かを言った。かと思うと、その子の髪がふわりとなびいた。あれは、もしかして魔法の反応?
ピンクの子達の様子がおかしい。
(だめだ、止めなきゃ)
「ア、」
「キリエ様」
ポンと、肩に手を置かれ、名前を呼ばれた。振り返ると、そこには濃い紫のドレスを着たアルベラのお母さん、レミリアス様がいた。
「レミリアス様、アルベラが、」
「ええ。………エリー」
「はぁい」
レミリアス様の呼びかけでディオール家のメイド服を着た使用人がアルベラの方へ駆けて行った。とてもきれいな人だった。知らない人だ。
「キリエ様、今起きた事はご内密にお願いしますね」
レミリアス様が優しく微笑みながら、口の前に人差し指をたてる。ボクは首を縦に振る。
3人のご令嬢方の話へ耳を傾けていると、室内にも関わらず後ろからフワリと風が吹いた。首を小さく動かし見るとグラーネの様子がおかしい。瞬きの無い見開いた目で3人のご令嬢を見据え、口元ではぶつぶつと何かを呟いている。
アルベラの耳に小さく「やめて………もう聞きたくない………うるさい………」という類いの言葉が聞こえてくる。
(ヒィ………!)
呪詛の籠ってそうな声に、アルベラは大袈裟に全身で振り替える。
ピンクの子が「人は生まれながらの地位だけではない。私たちにだって平等に王子と仲良くなる権利があるんだ」と話してる辺りだった。
「王子は誰かのモノじゃないのに………あの方をそんな小さな理屈で縛り上げて、狭苦しい存在にするなんて………するなんて………するなんて………」
(え? ちょっと?!)
アルベラの中に予感が沸き上がる。髪が重力に逆らうように揺らめき始め、髪の内側の方が淡く緑に輝いているように見える。外側の髪は光っておらず平常時と変わらない色味のため正面に居ないとわかりずらい変化だ。回りからはグラーネの髪が風に揺れてる程度にしか見えてないかもしれない。だが、彼女の髪の光は二―ヴァが魔術を使った時の輝きに似ている。ただの風のはずがない。
(これ、まずい奴では………)
そう思うもすぐ、目の前の少女たちが苦し気にふらつき始めた。首元を抑えている。声が掠れ、出なくなり、口をパクパク動かししている。
「グラーネ様!?」
「大丈夫ですよ、ディオール様。多分少し苦しくなってるだけです」
「どういう意味?」
「すみません。私も良く分かってないんですが、教会の人やお母様は風がナントカとか、空気がナントカと………」
目の前の少女たちの苦しむ姿を前に、グラーネは呑気な仕草で周りの大人たちの言ってた事を思い出そうと首を捻る。
周囲はまだこの「傷害カモシレナイ事件」に気づいていない。アルベラは慌てつつも声を抑える。
「ほぼナントカね!!! でも危ないですって! 止められないんですか?!」
王子の誕生祭で殺生でも起きた日には大問題だ。
「ごめんなさい。ついイラっとしてしまって………。ちょっと落ち着けば収まるので少々お待ちを」
グラーネは困ったように微笑むと、王子の髪や爪が入ったロケットを顔の前で両手で包み込み目を閉じる。
人に言われたからやってるようにも見えるが、止めてくれるなら何でもいい。
そこへ素早くエリーが現れ、少女たちを担ぐと少し離れたテーブルへ連れていき椅子に座らせた。あの細い体で3人を両脇に抱え担ぐという凄技を披露したが、行動が速やかすぎて周りの人の目には留まらなかったらしい。エリーが三人を椅子に座らせていると、あの子達の使用人が変化にようやく気付いたのかわたわたと主の元へ集まりだしていた。
あの子達の意識はあるようで、「大丈夫。ちょっとめまいを感じただけ」と言っているのが小さく聞こえる。
(あいつらがやった、って言われなかっただけ助かるか………ん?)
少女たちが顔を青くしてこちらを………自分の後ろをガタガタと体を震わせながら見ているので振り返る。すると、「誰にも言うんじゃねぇぞあぁん?」と眼光をするどくし空気で恐喝するグラーネの姿があった。これは効きそうだ。
「グラーネ様。どうどう………。ほら、もうおしまいにして」
グラーネの髪はまだ内側の髪が小さく光っていたが、どうやらこの距離では彼女たちに届かないらしい。周囲の誰にも変化はないようだし、これならグラーネ自身を引っ張って彼女たちから引き離すという手でも良かったかもしれない。
グラーネの髪は落ち着き、光が完全に消えるとともに重力に引かれるまま脱力した。
するとアルベラはずっと我慢していたように迷いなく、許可なくその髪へ触れ、先ほど光を灯してた辺りの房を手に取る。髪を急に触られた少女は驚き戸惑うが、アルベラは気にせず観察し続ける。というより、目の前の少女の様子になど気づいてすらなかった。
(なるほど)
パッと見は分からないが、手に取って外側の房と比べてみると、内側の房は緑色が少し濃くなっている。淡い緑はメロン味のクリーム、またはマシュマロのような色をしていて美味しそうだ。
「え? あ、あああ、あの、ディオール様?」
困ったように声をかけられ、ようやくアルベラはグラーネの様子に気づく。髪を人に触られて照れてるのかやや顔が赤い。前髪が顔を覆っているので表情が読みづらいが、感情に関しては平坦などころか起伏が激しいタイプなのかもしれない。
アルベラはにこりと笑う。「ごめんなさい。なれなれしかったですね。綺麗な髪ですね」と誤魔化し、掴んでしまった髪を丁寧に戻す。ついでに魔法発動時に靡なびいて乱れてた彼女の髪を、手漉きで全体的に直してやる。
「そんなに長いと手入れが大変ですね」
グラーネは「い、いえ、大人の人たちがいろいろやってくれるので、」と落ち着けなさそうに答える。先ほどの王子の話題の時のマシンガントークは嘘みたいにしおらしい。
(グラーネには王子の話は禁物ね。けどそうなると私に声をかけた理由が聞けないんだよなぁ)
3人のご令嬢はもう落ち着いたようだ。心配ないという様子でエリーもこちらへ戻ってくる。
「ごくろうさま」というアルベラの言葉に、「いえいえ」と余裕の返答が返ってきた。
その時、窓の外から『ゴォーン、ゴォーン………』と、聞きなれたものよりやや高い鐘の音が聞こえてくる。同時に幾つか別の音程の鐘も鳴らされており、アルベラの街の鐘より賑やかだ。
(時間か)
お茶会の終わりを知らせる3時の鐘に、アルベラは一つ肩の荷が下りた思いだった。
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
私は婚約破棄を回避するため王家直属「マルサ」を作って王国財政を握ることにしました
中七七三
ファンタジー
王立貴族学校卒業の年の夏――
私は自分が転生者であることに気づいた、というか思い出した。
王子と婚約している公爵令嬢であり、ご他聞に漏れず「悪役令嬢」というやつだった
このまま行くと卒業パーティで婚約破棄され破滅する。
私はそれを回避するため、王国の財政を握ることにした。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる