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第二章 とんでもない相手を好きになり
求婚の行方
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――疑問に思うことは確かにあった。
ディルタスは魔力を持たない平民にも心砕いた政治を行っている。どの国民も暮らしに困らず、安定した生活が送れるようにと、今まで蔑ろにされがちだった産業や技術の発展に特に力を入れている。
自身が強大な魔導師であればあるほど、なかなかできないことだ。
城に残る逸話も、若きオルガが残した話は数多くあるが、ディルタスが選定の儀式以外で魔力の強さを誇示した話は一つもない。
何よりも、あの圧倒的なオルガの魔法を目にした後で、ディルタスがそれよりも優れた魔導師であるとは想像がつかなかった。
だがそれならば、なぜオルガは皇帝にならず、ディルタスがその地位を継いだのだろうか。
疑問が顔に出ていたらしく、ディルタスは悪戯そうに笑った。
「オルガとは利害が一致したのでね」
「利害ですか?」
「そう。私はリーゼ伯爵家の令嬢と恋仲で、彼女と結婚するためにどうしても皇帝になりたかった。オルガは皇帝になりたくなかった。――そこで、表向きは私が皇帝となることで意見が一致したんだ。取引を持ち掛けてきたのはオルガの方で、選定の儀式の折には二度ともオルガが手助けをしてくれた」
聖教会が聞けば杖を振りかざして飛んできそうな重大な話を、ディルタスはさらりと語ってみせた。
ディルタスの選定儀式にまつわる話は、今や伝説のようなものだ。
大聖堂から溢れる宝珠の光は凄まじく、光は帝都の外壁まで届いて、昼間のように明るく照らしたとか。確かにオルガのあの力ならば、珠を激しく光らせることくらいは容易いはずだ。
代を重ねるごとに、選定に残ることができる皇族は少なくなっている。
初代魔導皇の血が薄れて、魔力そのものが衰退しつつあるのだろう。それは皇室だけでなく、貴族を含めた国民全体に言える傾向だ。
ディルタスの代では皇室に籍が残った皇子は二人だけだった。もう一人はオルガのすぐ上の兄で、今は魔法の専門機関である聖教会に所属して、エルロイド卿と呼ばれている。こちらも優れた魔導師だという話だ。
オルガがあくまでも皇帝になる道を拒んだのだとしたら、皇位に就いていたのはこのエルロイド卿だっただろう。
――しかしその前に、どうしてオルガが皇帝になることを望まなかったのかという疑問が残る。
あれほどの魔力を持っているのなら、皇帝となったところで何一つ困らなかったはずだ。それをわざわざ不正してまで、皇籍を離れる理由が思いつかない。
「利害が一致したと言っただろう」
腑に落ちない顔のグレウスを面白そうに眺めて、ディルタスは思わせぶりに続けた。
「私はソフィア・リーゼと結婚するために皇帝を名乗る必要があった。――オルガにも将来を誓い合った相手がいたのではないか?」
「…………!」
ディルタスの言葉は、ゆっくりとグレウスに浸透してきた。
――氷が解けるように、遠い昔の記憶が色を取り戻していく。
『大きくなったら、俺とけっこんしてください!』
そう言って手を握ると、少年だったオルガはポカンと口を開けた。
あの時のグレウスはまだ小柄で、大人と同じくらい背が高かったオルガの腰のあたりまでしかなかった。だからこれほど小さな子が『けっこん』の意味をわかっているのかどうか、見当がつかなかったのかもしれない。
『これ食べて! はんぶんこしよ!』
小さく開いた口に、グレウスは焼きたての肉の串を差し出した。
あまりにも意表を突かれたせいだろうか、オルガは口元に突き出された肉を素直に齧って、ますます訳が分からないといった顔でもぐもぐと食べ始めた。
それを見たグレウスは、すっかり嬉しくなってしまった。
美味しい食べ物があり、好きな人と分け合って食べている。
それはもう結婚したのと同じではないか。
手を握りしめたまま『けっこん! けっこん!』と叫んで纏わりつくグレウスに、赤い目の少年は茫然とした表情を浮かべていたが……。
やがて何かを思い出したかのように、白い美貌に懐かしそうな笑みが浮かんだ。間近で見たグレウスが、思わず足を止めてしまうほど魅力的な微笑みだ。
『いいよ……もしもおチビが熊みたいに大きくなったら、その時は結婚してあげる。綺麗な白い法衣を着て、おチビの花嫁さんになるよ』
言いながら、空いた手でこれ見よがしにグレウスの頭をポンポンと叩いた。そんなに大きくなれるかなと笑い、肉汁のついたグレウスの口元を指先で拭ってくれた。
その指を、自分の舌でぺろりと舐める。
『ほんと!?』
家族のような仕草に胸をドキドキさせながら、グレウスは叫んだ。
『ああ、僕は嘘は言わない』
『ほんとに!? やったぁああ!』
グレウスの父はものすごく大きい。グレウスも絶対に大きくなるはずだ。これはもう、結婚の約束を取り付けたということだ。
はしゃぎながら歩くうちに、二人は人の多い繁華街を抜けて落ち着いた住宅街に辿り着いていた。
治安が悪いところを抜けたと判断したのか、隣を歩いていたオルガは足を止め、グレウスに向き直った。
朝焼けの空のような、緋色の瞳がグレウスを見つめる。
『……今日は楽しかったよ。でも、もう忘れるんだ』
歌うような声がした。胸に響くようなきれいな声だった。
『おチビはきっといい男になる。だからちゃんと可愛いお嫁さんを貰って、大勢の家族に囲まれて幸せに暮らすんだよ』
きらきらとしたお日さまの輝きが、グレウスの目の前に広がった。
綺麗だけれど眩しくて、黒いローブが見えなくなる。
握っていたはずの手が宙を掴んで、グレウスはたたらを踏んだ。
住宅街の片隅で、グレウスは一人きりだった。手には食べかけの焼き肉の串。
グレウスは空いた方の手を見つめた。
今ここに誰かがいたような気がしたのに、無関心に通り過ぎる大人以外、周りには誰もいない。
掌に誰かの手の感触が残っているような気がしたが、もう何も思い出せなかった。
――『熊みたいに大きくなったら』
確かにグレウスは大きくなった。灰色熊のあだ名をつけられるほどに。
「……まさかあの時の約束を守るために……?」
目を閉じたままの白い顔に視線を向けながら、グレウスはディルタスに訊ねた。
オルガが魔力を失っていない以上、意に染まない結婚ならば絶対に承諾しないはずだ。
だとすれば、グレウスとの結婚はオルガの望みだったことになる。
「少なくとも、自分の本当の姿を見てもらいたいとは思ったようだ」
ディルタスは軽妙な様子で肩を竦めた。
「好きな相手には本当の自分を知ってほしいというやつかな? そうでもなければ、そなたを同行した理由が思い当たらない」
魔法行使の障害となるグレウスを、どうしてあの場に同行したのか。
それは隠していた本当の姿を見せるためだったのだろうと、ディルタスは告げる。
隠すのは止めて、真実を告げるために。
信じがたい話に口を開けたままでいると、ディルタスは悪戯そうに片目を瞑った。
「さて、そろそろ私は行くよ。送ってやれなくて済まないが、そなたらは歩いて帰ってくれ。なにせ馬はオルガを怖がって暴走するからね」
ディルタスは立ち上がった。服についた草を払い、軽い足取りで後ろに下がる。
「続きは本人に聞くといい。もうとっくに目を覚ましているようだ」
「えッ!?」
慌てて胸の上のオルガを見たが、白い美貌はまだ目を閉じたままだった。問いかけるように顔を上げた時には、ディルタスの姿はすでにない。
魔法を使った痕跡の、きらきらとした雲母の欠片だけが誰もいない空間に散っていた。皇族お得意の時空魔法で転移して、この場を去ったようだ。
グレウスはもう一度、胸の上に視線を落とす。
目を覚ましているというディルタスの言葉は本当だったようだ。
さっきまでは青白いほど白かった頬と耳が、暮れていく空に照らされたかのように赤く染まっていた。
「オルガ……?」
そっと背を撫でると、不機嫌そうに眉を寄せたオルガが瞼を上げた。
苦虫を噛み潰したような表情だ。
「……口の軽い奴め」
皇位を譲った稀代の大魔導師は、忌々しそうにチッと舌打ちして兄を詰った。
ディルタスは魔力を持たない平民にも心砕いた政治を行っている。どの国民も暮らしに困らず、安定した生活が送れるようにと、今まで蔑ろにされがちだった産業や技術の発展に特に力を入れている。
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何よりも、あの圧倒的なオルガの魔法を目にした後で、ディルタスがそれよりも優れた魔導師であるとは想像がつかなかった。
だがそれならば、なぜオルガは皇帝にならず、ディルタスがその地位を継いだのだろうか。
疑問が顔に出ていたらしく、ディルタスは悪戯そうに笑った。
「オルガとは利害が一致したのでね」
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「そう。私はリーゼ伯爵家の令嬢と恋仲で、彼女と結婚するためにどうしても皇帝になりたかった。オルガは皇帝になりたくなかった。――そこで、表向きは私が皇帝となることで意見が一致したんだ。取引を持ち掛けてきたのはオルガの方で、選定の儀式の折には二度ともオルガが手助けをしてくれた」
聖教会が聞けば杖を振りかざして飛んできそうな重大な話を、ディルタスはさらりと語ってみせた。
ディルタスの選定儀式にまつわる話は、今や伝説のようなものだ。
大聖堂から溢れる宝珠の光は凄まじく、光は帝都の外壁まで届いて、昼間のように明るく照らしたとか。確かにオルガのあの力ならば、珠を激しく光らせることくらいは容易いはずだ。
代を重ねるごとに、選定に残ることができる皇族は少なくなっている。
初代魔導皇の血が薄れて、魔力そのものが衰退しつつあるのだろう。それは皇室だけでなく、貴族を含めた国民全体に言える傾向だ。
ディルタスの代では皇室に籍が残った皇子は二人だけだった。もう一人はオルガのすぐ上の兄で、今は魔法の専門機関である聖教会に所属して、エルロイド卿と呼ばれている。こちらも優れた魔導師だという話だ。
オルガがあくまでも皇帝になる道を拒んだのだとしたら、皇位に就いていたのはこのエルロイド卿だっただろう。
――しかしその前に、どうしてオルガが皇帝になることを望まなかったのかという疑問が残る。
あれほどの魔力を持っているのなら、皇帝となったところで何一つ困らなかったはずだ。それをわざわざ不正してまで、皇籍を離れる理由が思いつかない。
「利害が一致したと言っただろう」
腑に落ちない顔のグレウスを面白そうに眺めて、ディルタスは思わせぶりに続けた。
「私はソフィア・リーゼと結婚するために皇帝を名乗る必要があった。――オルガにも将来を誓い合った相手がいたのではないか?」
「…………!」
ディルタスの言葉は、ゆっくりとグレウスに浸透してきた。
――氷が解けるように、遠い昔の記憶が色を取り戻していく。
『大きくなったら、俺とけっこんしてください!』
そう言って手を握ると、少年だったオルガはポカンと口を開けた。
あの時のグレウスはまだ小柄で、大人と同じくらい背が高かったオルガの腰のあたりまでしかなかった。だからこれほど小さな子が『けっこん』の意味をわかっているのかどうか、見当がつかなかったのかもしれない。
『これ食べて! はんぶんこしよ!』
小さく開いた口に、グレウスは焼きたての肉の串を差し出した。
あまりにも意表を突かれたせいだろうか、オルガは口元に突き出された肉を素直に齧って、ますます訳が分からないといった顔でもぐもぐと食べ始めた。
それを見たグレウスは、すっかり嬉しくなってしまった。
美味しい食べ物があり、好きな人と分け合って食べている。
それはもう結婚したのと同じではないか。
手を握りしめたまま『けっこん! けっこん!』と叫んで纏わりつくグレウスに、赤い目の少年は茫然とした表情を浮かべていたが……。
やがて何かを思い出したかのように、白い美貌に懐かしそうな笑みが浮かんだ。間近で見たグレウスが、思わず足を止めてしまうほど魅力的な微笑みだ。
『いいよ……もしもおチビが熊みたいに大きくなったら、その時は結婚してあげる。綺麗な白い法衣を着て、おチビの花嫁さんになるよ』
言いながら、空いた手でこれ見よがしにグレウスの頭をポンポンと叩いた。そんなに大きくなれるかなと笑い、肉汁のついたグレウスの口元を指先で拭ってくれた。
その指を、自分の舌でぺろりと舐める。
『ほんと!?』
家族のような仕草に胸をドキドキさせながら、グレウスは叫んだ。
『ああ、僕は嘘は言わない』
『ほんとに!? やったぁああ!』
グレウスの父はものすごく大きい。グレウスも絶対に大きくなるはずだ。これはもう、結婚の約束を取り付けたということだ。
はしゃぎながら歩くうちに、二人は人の多い繁華街を抜けて落ち着いた住宅街に辿り着いていた。
治安が悪いところを抜けたと判断したのか、隣を歩いていたオルガは足を止め、グレウスに向き直った。
朝焼けの空のような、緋色の瞳がグレウスを見つめる。
『……今日は楽しかったよ。でも、もう忘れるんだ』
歌うような声がした。胸に響くようなきれいな声だった。
『おチビはきっといい男になる。だからちゃんと可愛いお嫁さんを貰って、大勢の家族に囲まれて幸せに暮らすんだよ』
きらきらとしたお日さまの輝きが、グレウスの目の前に広がった。
綺麗だけれど眩しくて、黒いローブが見えなくなる。
握っていたはずの手が宙を掴んで、グレウスはたたらを踏んだ。
住宅街の片隅で、グレウスは一人きりだった。手には食べかけの焼き肉の串。
グレウスは空いた方の手を見つめた。
今ここに誰かがいたような気がしたのに、無関心に通り過ぎる大人以外、周りには誰もいない。
掌に誰かの手の感触が残っているような気がしたが、もう何も思い出せなかった。
――『熊みたいに大きくなったら』
確かにグレウスは大きくなった。灰色熊のあだ名をつけられるほどに。
「……まさかあの時の約束を守るために……?」
目を閉じたままの白い顔に視線を向けながら、グレウスはディルタスに訊ねた。
オルガが魔力を失っていない以上、意に染まない結婚ならば絶対に承諾しないはずだ。
だとすれば、グレウスとの結婚はオルガの望みだったことになる。
「少なくとも、自分の本当の姿を見てもらいたいとは思ったようだ」
ディルタスは軽妙な様子で肩を竦めた。
「好きな相手には本当の自分を知ってほしいというやつかな? そうでもなければ、そなたを同行した理由が思い当たらない」
魔法行使の障害となるグレウスを、どうしてあの場に同行したのか。
それは隠していた本当の姿を見せるためだったのだろうと、ディルタスは告げる。
隠すのは止めて、真実を告げるために。
信じがたい話に口を開けたままでいると、ディルタスは悪戯そうに片目を瞑った。
「さて、そろそろ私は行くよ。送ってやれなくて済まないが、そなたらは歩いて帰ってくれ。なにせ馬はオルガを怖がって暴走するからね」
ディルタスは立ち上がった。服についた草を払い、軽い足取りで後ろに下がる。
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「えッ!?」
慌てて胸の上のオルガを見たが、白い美貌はまだ目を閉じたままだった。問いかけるように顔を上げた時には、ディルタスの姿はすでにない。
魔法を使った痕跡の、きらきらとした雲母の欠片だけが誰もいない空間に散っていた。皇族お得意の時空魔法で転移して、この場を去ったようだ。
グレウスはもう一度、胸の上に視線を落とす。
目を覚ましているというディルタスの言葉は本当だったようだ。
さっきまでは青白いほど白かった頬と耳が、暮れていく空に照らされたかのように赤く染まっていた。
「オルガ……?」
そっと背を撫でると、不機嫌そうに眉を寄せたオルガが瞼を上げた。
苦虫を噛み潰したような表情だ。
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