9 / 45
第一章 結婚は人生の墓場と言うが
皇弟の望み
しおりを挟む
二人用の広い寝台、壁際には色とりどりの花。
寝台脇の物入れの上には、水差しと体を清める布の用意がある。
夕日のような蝋燭の炎が、硝子の覆いを透かして室内を淡く照らしていた。仄かに甘い蜜蝋の香りが部屋を満たしている。
「グレウス、こちらへ」
天蓋付きの寝台の端に、皇弟は黒いガウン姿で腰かけていた。大仰な白い法衣から解放されて、ゆったりと寛いだ様子だ。
ガウンの裾から出た白い足首に目を奪われながら、グレウスは言われた通りに皇弟の前に進み出た。
グレウスが湯を使っている間に、皇弟も別室で湯浴みを済ませたらしい。近づくと、昼間には無かった花のような香料の匂いが感じられた。
グレウスはごくりと唾を飲む。
部屋の灯りは寝台の中を照らすように灯されていたが、昼間に比べるとその光は仄かなものだ。
夜の闇の中に浮かび上がる皇弟の姿は、グレウスの知る言葉では表現しきれないほど艶めかしかった。
挙式の時に着けていた宝冠はすでに外されて、癖のない黒髪が左の肩から滝のように流れ落ちていた。洗い髪にはいくらか湿り気が残っているのか、燭台の炎が揺らめくたびに鈍い光を反射している。
黒は不吉な色だというのがこの国での定説だが、これほど見事な漆黒を美しいという以外にどう言い表せばいいのかわからない。手を伸ばし、冷たいその髪に触れてみたい衝動に駆られてしまう。
その長い髪とガウンの黒に対比して、肌は目を見張るほどに白かった。
黒子一つない絹のような肌。日焼けどころかそばかす一つ見当たらないのは、長年部屋にこもりきりだったせいだろうか。
そのくせ肩幅は決して華奢とは言えなかったし、寝台の上に突いた手も、指が長くて優美ではあったが、貴婦人のような弱々しい手ではなかった。貴公子という言葉が、グレウスの脳裏に思い浮かぶ。
もしもこの皇弟が君主の座に就いていたならば、きっと誰もがその足元に跪かずにはいられなかっただろう。顔を伏せて身を低くしながら、声をかけてもらえる瞬間を胸を高鳴らせて待つに違いない。
ただ黙って座っているだけで、誰もをひれ伏させずにはいられないほどの気品と、思わず顔を上げて盗み見たくなるような大人の色香が備わっていた。
「……」
グレウスは密かに息を吐いた。
体が火照り、下腹に熱が灯っていくのを感じる。酒を飲んだせいか、血の巡りが良くなりすぎている。
皇弟が男性であることは疑いようもなかったが、グレウスの体の中心は滾る劣情で形を変えようとしていた。
目の前に立ち尽くしたまま口も利けないグレウスに、皇弟は切れ長の赤い瞳で見つめながら、静かに問いかけた。
「……今から何をするか、理解しているな?」
その声を聞いて、耳元で動悸がうるさいほどに速くなった。
冷静に考えれば、グレウスと皇弟は夫婦になり、今日は婚姻後の初めての夜だ。
寝室は式を挙げたばかりの夫婦に相応しい拵えになっている。
美しく活けられた花も、甘い蜜蝋の香りも、寝台に掛かっている絹の掛物さえも、何のために用意されたかは明白だった。
体は熱く脈打ち、自分が目の前の相手に欲情しているという事実を告げてくる。
――だが、とグレウスは自問した。
これはただの政略結婚で、皇弟とは形式だけの夫婦になるはずではなかったのか、と。
「皇弟殿下……俺は、その……」
改めて間近で目にする皇弟は、この世の者とは思えぬほど神秘的な美しさだった。
胸がどきどきして、言葉がなかなか出てこない。
射干玉の黒い髪に縁どられた、卵型の優美な頭部。一分の隙もない美貌は、どちらかと言えば冷たく神経質そうに見える。
普通ならば近寄りがたいと思うのだろうが、グレウスの目は惹きつけられて止まなかった。
白い肌に、僅かに血の色を昇らせた頬と唇がうっとりするほど艶やかに見えた。今まで髪に隠されていた耳朶が姿を現わし、少し尖ったその先端が淡く色づいている様子にも、ひどく情欲をそそられる。
黒と白、そして緋色の見事な対比。
アスファロス皇室の優しく淡い色合いとはまるで違うが、闇夜の中で妖艶に煌めく星のようだ。
これほど麗しく高貴な人が、自分と夫婦になるなどと、あるはずがない。
「俺は、身分卑しい平民で……殿下に触れていいとは思っておりません。ですから――」
「グレウス」
静かに名を呼ぶ声が、グレウスの言葉を遮った。
体の前で握りしめた手を冷たい手に触れられて、グレウスは大きな体をビクリと震わせる。
皇弟は構わずに、指を沿わせて武骨なグレウスの手を握った。
「……私は皇室を出た。もう殿下と呼ばれる身分にはない」
手に汗が滲み出ていくのを感じながら、グレウスは立ち尽くした。
握り返すこともできず、ただ無言のまま俯いて。
「兄は、私がお前のものになることを望んでいる」
感情の読めない声が、たた淡々と事実を告げる。
皇帝は、おそらく実の弟を疎ましく思っているのだろう。
魔力を失ったとはいえ、皇弟オルガの影響力はいまだに王城の中に残っている。
かつてオルガが行なった凄まじい魔法の痕跡は、城の至る所に刻まれている。貴族院の議長や有力な貴族の何名かは、いまだに裏でオルガに忠誠を誓っているとも噂されている。
即位したばかりの若き皇帝にとって、いつまでも城に居座り続ける弟は、さぞかし目障りだったに違いない。
そうでなければ半ばこじつけに近いような理由で、皇族をどうして平民の男などに娶わせるものか。
「私がお前に抱かれることをお望みだ。余計なことを考えず、夜ごとお前に組み敷かれて、お前以外を見ずにいられるように」
耳の奥で、鼓動がうるさいほど鳴っていた。
平民上がりの武骨な大男に、城から一歩も出たことのない高貴な弟を投げ与える。そして、まるで卑しい商売女であるかのように、下賤な男の性欲処理をさせようとしたと。
形の良い唇は、そう語っていた。
そんなことができるはずがあるものか。
「そ……!」
反駁しようとしたグレウスを、皇弟は強い視線で黙らせた。
「グレウス。それは私の望みでもあるのだ」
「……ッ!?」
握りしめる力が緩んだ拍子に、皇弟の冷たい手がグレウスの指の間に滑り込んできた。
捉えた手を引き寄せて、皇弟はグレウスの指に自らの唇で触れた。夫の情を求める貞淑な妻であるかのように、節くれ立った指に口づけする。
濡れた舌先が唇から忍び出て、ちろりと指の関節を舐めた。
「お前の妻となることが私の望みだ。その強靭な肉体で、私を悦びに啼かせてみせよ」
炎を宿した瞳が、射貫くようにグレウスを見上げた。
寝台脇の物入れの上には、水差しと体を清める布の用意がある。
夕日のような蝋燭の炎が、硝子の覆いを透かして室内を淡く照らしていた。仄かに甘い蜜蝋の香りが部屋を満たしている。
「グレウス、こちらへ」
天蓋付きの寝台の端に、皇弟は黒いガウン姿で腰かけていた。大仰な白い法衣から解放されて、ゆったりと寛いだ様子だ。
ガウンの裾から出た白い足首に目を奪われながら、グレウスは言われた通りに皇弟の前に進み出た。
グレウスが湯を使っている間に、皇弟も別室で湯浴みを済ませたらしい。近づくと、昼間には無かった花のような香料の匂いが感じられた。
グレウスはごくりと唾を飲む。
部屋の灯りは寝台の中を照らすように灯されていたが、昼間に比べるとその光は仄かなものだ。
夜の闇の中に浮かび上がる皇弟の姿は、グレウスの知る言葉では表現しきれないほど艶めかしかった。
挙式の時に着けていた宝冠はすでに外されて、癖のない黒髪が左の肩から滝のように流れ落ちていた。洗い髪にはいくらか湿り気が残っているのか、燭台の炎が揺らめくたびに鈍い光を反射している。
黒は不吉な色だというのがこの国での定説だが、これほど見事な漆黒を美しいという以外にどう言い表せばいいのかわからない。手を伸ばし、冷たいその髪に触れてみたい衝動に駆られてしまう。
その長い髪とガウンの黒に対比して、肌は目を見張るほどに白かった。
黒子一つない絹のような肌。日焼けどころかそばかす一つ見当たらないのは、長年部屋にこもりきりだったせいだろうか。
そのくせ肩幅は決して華奢とは言えなかったし、寝台の上に突いた手も、指が長くて優美ではあったが、貴婦人のような弱々しい手ではなかった。貴公子という言葉が、グレウスの脳裏に思い浮かぶ。
もしもこの皇弟が君主の座に就いていたならば、きっと誰もがその足元に跪かずにはいられなかっただろう。顔を伏せて身を低くしながら、声をかけてもらえる瞬間を胸を高鳴らせて待つに違いない。
ただ黙って座っているだけで、誰もをひれ伏させずにはいられないほどの気品と、思わず顔を上げて盗み見たくなるような大人の色香が備わっていた。
「……」
グレウスは密かに息を吐いた。
体が火照り、下腹に熱が灯っていくのを感じる。酒を飲んだせいか、血の巡りが良くなりすぎている。
皇弟が男性であることは疑いようもなかったが、グレウスの体の中心は滾る劣情で形を変えようとしていた。
目の前に立ち尽くしたまま口も利けないグレウスに、皇弟は切れ長の赤い瞳で見つめながら、静かに問いかけた。
「……今から何をするか、理解しているな?」
その声を聞いて、耳元で動悸がうるさいほどに速くなった。
冷静に考えれば、グレウスと皇弟は夫婦になり、今日は婚姻後の初めての夜だ。
寝室は式を挙げたばかりの夫婦に相応しい拵えになっている。
美しく活けられた花も、甘い蜜蝋の香りも、寝台に掛かっている絹の掛物さえも、何のために用意されたかは明白だった。
体は熱く脈打ち、自分が目の前の相手に欲情しているという事実を告げてくる。
――だが、とグレウスは自問した。
これはただの政略結婚で、皇弟とは形式だけの夫婦になるはずではなかったのか、と。
「皇弟殿下……俺は、その……」
改めて間近で目にする皇弟は、この世の者とは思えぬほど神秘的な美しさだった。
胸がどきどきして、言葉がなかなか出てこない。
射干玉の黒い髪に縁どられた、卵型の優美な頭部。一分の隙もない美貌は、どちらかと言えば冷たく神経質そうに見える。
普通ならば近寄りがたいと思うのだろうが、グレウスの目は惹きつけられて止まなかった。
白い肌に、僅かに血の色を昇らせた頬と唇がうっとりするほど艶やかに見えた。今まで髪に隠されていた耳朶が姿を現わし、少し尖ったその先端が淡く色づいている様子にも、ひどく情欲をそそられる。
黒と白、そして緋色の見事な対比。
アスファロス皇室の優しく淡い色合いとはまるで違うが、闇夜の中で妖艶に煌めく星のようだ。
これほど麗しく高貴な人が、自分と夫婦になるなどと、あるはずがない。
「俺は、身分卑しい平民で……殿下に触れていいとは思っておりません。ですから――」
「グレウス」
静かに名を呼ぶ声が、グレウスの言葉を遮った。
体の前で握りしめた手を冷たい手に触れられて、グレウスは大きな体をビクリと震わせる。
皇弟は構わずに、指を沿わせて武骨なグレウスの手を握った。
「……私は皇室を出た。もう殿下と呼ばれる身分にはない」
手に汗が滲み出ていくのを感じながら、グレウスは立ち尽くした。
握り返すこともできず、ただ無言のまま俯いて。
「兄は、私がお前のものになることを望んでいる」
感情の読めない声が、たた淡々と事実を告げる。
皇帝は、おそらく実の弟を疎ましく思っているのだろう。
魔力を失ったとはいえ、皇弟オルガの影響力はいまだに王城の中に残っている。
かつてオルガが行なった凄まじい魔法の痕跡は、城の至る所に刻まれている。貴族院の議長や有力な貴族の何名かは、いまだに裏でオルガに忠誠を誓っているとも噂されている。
即位したばかりの若き皇帝にとって、いつまでも城に居座り続ける弟は、さぞかし目障りだったに違いない。
そうでなければ半ばこじつけに近いような理由で、皇族をどうして平民の男などに娶わせるものか。
「私がお前に抱かれることをお望みだ。余計なことを考えず、夜ごとお前に組み敷かれて、お前以外を見ずにいられるように」
耳の奥で、鼓動がうるさいほど鳴っていた。
平民上がりの武骨な大男に、城から一歩も出たことのない高貴な弟を投げ与える。そして、まるで卑しい商売女であるかのように、下賤な男の性欲処理をさせようとしたと。
形の良い唇は、そう語っていた。
そんなことができるはずがあるものか。
「そ……!」
反駁しようとしたグレウスを、皇弟は強い視線で黙らせた。
「グレウス。それは私の望みでもあるのだ」
「……ッ!?」
握りしめる力が緩んだ拍子に、皇弟の冷たい手がグレウスの指の間に滑り込んできた。
捉えた手を引き寄せて、皇弟はグレウスの指に自らの唇で触れた。夫の情を求める貞淑な妻であるかのように、節くれ立った指に口づけする。
濡れた舌先が唇から忍び出て、ちろりと指の関節を舐めた。
「お前の妻となることが私の望みだ。その強靭な肉体で、私を悦びに啼かせてみせよ」
炎を宿した瞳が、射貫くようにグレウスを見上げた。
65
お気に入りに追加
736
あなたにおすすめの小説

白金の花嫁は将軍の希望の花
葉咲透織
BL
義妹の身代わりでボルカノ王国に嫁ぐことになったレイナール。女好きのボルカノ王は、男である彼を受け入れず、そのまま若き将軍・ジョシュアに下げ渡す。彼の屋敷で過ごすうちに、ジョシュアに惹かれていくレイナールには、ある秘密があった。
※個人ブログにも投稿済みです。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

転生当て馬召喚士が攻め度MAXの白銀騎士に抗えません
雪平@冷淡騎士2nd連載中
BL
不幸体質大学生の青年が転生したのは魔術師ファンタジーBLゲームの世界だった。
当て馬として生まれたからには攻略キャラの恋の後押しをする事にした。
しかし、この世界…何処か可笑しい。
受け主人公が攻めに、攻め攻略キャラが受けになっていた世界だった。
童顔だった主人公は立派な攻めに育っていた。
受け達に愛されている主人公は何故か当て馬に執着している。
傍観者で良かったのに、攻めポジも危ぶまれていく。
究極の鉄壁一途な白銀騎士×転生当て馬召喚士
ゲームを忠実にするためには、絶対に受けとしてときめいてはいけない。
「君といられるなら、俺は邪魔する奴を排除する」
「俺はただの当て馬でいい!」
※脇CP、リバキャラはいません、メインCPのみです。
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。
箱庭の子ども〜世話焼き侍従と訳あり王子〜
真木もぐ
BL
「他人に触られるのも、そばに寄られるのも嫌だ。……怖い」
現代ヨーロッパの小国。王子として生まれながら、接触恐怖症のため身分を隠して生活するエリオットの元へ、王宮から侍従がやって来る。ロイヤルウェディングを控えた兄から、特別な役割で式に出て欲しいとの誘いだった。
無理だと断り、招待状を運んできた侍従を追い返すのだが、この侍従、己の出世にはエリオットが必要だと言って譲らない。
しかし散らかり放題の部屋を見た侍従が、説得より先に掃除を始めたことから、二人の関係は思わぬ方向へ転がり始める。
おいおい、ロイヤルウエディングどこ行った?
世話焼き侍従×ワケあり王子の恋物語。
※は性描写のほか、注意が必要な表現を含みます。
この小説は、投稿サイト「ムーンライトノベルズ」「エブリスタ」「カクヨム」で掲載しています。
王は約束の香りを娶る 〜偽りのアルファが俺の運命の番だった件〜
東院さち
BL
オメガであるレフィは母が亡くなった後、フロレシア国の王である義父の命令で神殿に住むことになった。可愛がってくれた義兄エルネストと引き離されて寂しく思いながらも、『迎えに行く』と言ってくれたエルネストの言葉を信じて待っていた。
義父が亡くなったと報されて、その後でやってきた遣いはエルネストの迎えでなく、レフィと亡くなった母を憎む侯爵の手先だった。怪我を負わされ視力を失ったレフィはオークションにかけられる。
オークションで売られてしまったのか、連れてこられた場所でレフィはアルファであるローレルの番にさせられてしまった。身体はアルファであるローレルを受け入れても心は千々に乱れる。そんなレフィにローレルは優しく愛を注ぎ続けるが……。
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる