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最終章 神饌
二人の王子4
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寝台の上に四つん這いになって、シェイドは勃ちあがった肉棒に唇を寄せた。
括れを舌先で丁寧に辿り、濡れた唇で亀頭を優しく包み込み、唇で締め付けながら奥へと滑らせる。
自らを穿つ凶器をその口で育てるために、シェイドは太い幹をゆっくりと唇の中へと招き入れた。
頭の上から押し殺した若い呻きが聞こえ始める。
その声を聞きながら、深く、浅く――、幹に舌を絡めながら頭を上下に動かすと、口の中で若々しい屹立は瞬く間に凶暴な肉の杭へと形を変えていった。
音を立てて先端を吸い上げると、先走りの液が溢れてくる。
「シェイド……もう、もちません……ッ」
屹立の根元を指で押さえた王子が根を上げた。まだ色事に慣れていない王子には過ぎた刺激だったようだ。
口元を拭って、受け入れるために身を起こそうとしたシェイドは、思わず悲鳴を上げた。
硬く太い異物が、後孔を押し拡げて潜り込んでくる。
ラナダーンの冷淡な声が背後から聞こえた。
「まだです。最初は口で受け止めてください。その間にここを浄めてあげますから」
「あ……ッ、あ……ッ!」
中を大きく抉られて、シェイドは身を震わせた。
胡坐をかいたセリムに口で前戯を施していたシェイドを、背後に回ったラナダーンが道具で責め始めた。
手に持っているのは、石を磨いて作られた極太の張型だ。それが、濡れた音を立てながら後孔を出入りして、書斎でディリウスに注がれた大量の精液を掻き出そうとする。
張型が異様な形をしていることは、後ろを見なくても分かった。
不気味なほど膨れ上がった亀頭と、幹の中ほどに並んだ二つの瘤。それを奥深くまで挿入されると、腹の底を大きな亀頭に、ささやかな屹立の根元は並んだ二つの瘤に、同時に二か所を責められることになって、気を失いそうなほど気持ちいい。
初めてこれを使われた時に、ラナダーンは楽しそうな笑みを浮かべながら、獣の生殖器を模したものだと語った。
犬に犯されるのも、悪くないでしょう、と。
「あ、はぁぁああ……ッ」
奥まで入れられたものがずるりと抜き出されると、内股が温かくなり、辺りに青臭い匂いが立つ。
ラナダーンが皮肉そうに嗤った。
「新たな夫との初夜に別の男の精液を収めたまま来るとは、好色な貴方らしい」
「ちが、う……ッ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて精液を掻き出されて、シェイドは両足を震わせる。
望んでこんなことになったのではない。
必死で抵抗したのに、力づくで強姦されたのだ。
「言い訳は結構」
「ヒゥッ!……ぁ、ああ…………あ、ひぃいッ!……」
尻を叩く乾いた音が寝室に響いた。二度、三度。
痺れるような疼きが背筋を走り抜けていく。
音高く打たれて竦み上がる尻の奥に、息詰まるほど太い道具が捻じ込まれた。
意識がそこに向いた途端さらに叩かれて、シェイドは震えながら小さく蹲る。下腹に蕩けるような官能が広がって、どうしようもなくなったシェイドは、額づくように冷たい手の甲に火照った額を押し当てた。
尻はまるで火傷をしたようにひりひりと痛んでいた。平手を受けただけではなく、その後ずっと叩きつけるように後ろからディリウスに挑まれていたせいだ。
きっと一目見てわかるほど赤くなっているだろう。
そこをラナダーンに打擲されて、痛みは炎で炙られるような鮮烈なものに変わった。
鼓動に合わせてジンジンと疼き続ける痛みは、異物を呑まされた肉環の奥まで響く。
竦むたびに冷たく重い石の張型を締め付けて、官能はますます深くなっていき、肉欲は炎を上げて燃え盛る。
姦淫の証に赤く腫れあがった尻から道具を生やし、深々と咥えこんで腰を振らずにはいられない。その姿をラナダーンの冷たい目に観察されていると思えばなおさらだ。
「感じたのでしょう。望みもせぬ屈辱と言いながら、こうやってディリウスの前でも尻を振って悦んでみせたのでしょう」
みっちりと締め付けられる張型を手で揺らしながら、ラナダーンは白い内股の汚れを掬い取った。
「たっぷりと気をやった跡がここに残っているではありませんか。それともこれは失禁したとでも言うおつもりですか」
「……あッ……は、ぅんんッ……それ、は……ッ」
浴室で凌辱の後を洗い流そうとしたのに、その前にラナダーンに見つかってしまった。
腹の中には大量の精が残され、溢れた白濁は尻にも腿にもこびりついている。
それに紛れるように、昇りつめて蜜を垂らした証までもが内股を光らせていた。
そうだ、確かにラナダーンの言う通り、ディリウスに抱かれて恍惚を味わった。
受け入れるつもりなど微塵もなくとも、肉棒で中を掻き回されると快感を得てしまう。
ジハードに、ラナダーンに、荒くれた傭兵たちに……。
今まであらゆる男たちに、力で捻じ伏せられてきた。
苦痛と屈辱に涙し、悍ましさに震えていようとも、最後にはいつも犯される悦びに溺れてしまう。尻を振りたくって自ら肛淫を強請り、逞しい牡を咥えこんで法悦に狂い啼く。
自分は確かに好き者なのだろう。
尻を男に犯されて、中に精を浴びせられるのが何より好きなのだ。
「口がお留守です。不貞を恥じるなら態度でお示しを」
「あぅ、ッ!」
もう一度尻を打たれて総身を震わせたあと、シェイドは這いつくばって王子の怒張を咥え直した。
無言のまま、なりふり構わずに舌を絡め、品のない音を立てて先走りを啜り取る。
早くしなければ、あらぬ醜態を晒してしまいそうだ。
石の張型を中に入れたまま尻を打たれるのが怖い。
根元まで入れられると、まるで計算し尽くしたかのように、大きな先端と中ほどの瘤がちょうどいいところに当たるのだ。
それを締め付けると甘苦しい疼きが腹の底から駆け巡ってくる。
見えぬところから振り下ろされる平手に怯えて竦み、叩かれて異物を締め付けたその瞬間、甘い陶酔が下腹に広がる。蕩けるような感覚に、そのまま気をやって果ててしまいそうになる。
「……あ、ンン……ンンゥ、ウ……ッ……」
大きさを増していく肉茎に涙を浮かべながら、シェイドはそれを深く咥えこんだ。
舌に感じる性器の生々しさと雄の匂いが気持ちを高ぶらせていく。
もうすぐ、この若い牡に犯される。
いや、その前に一度口で受け止めねなければ。
粘り着く精液を口いっぱいに受け止めて、独特の匂いを十分に味わってから、それをすべて腹に収める。体の奥深くを穿たれるのはその後だ。
シェイドは自分の体が揺れているのを感じていた。
尻の中を出入りする張型の動きに合わせて、口の中の肉棒をしゃぶってしまう。
奥を突かれれば深く咥えこみ、浅く抜き出されれば亀頭を舐め回して。早くこれで犯してくれと強請っているようなものだ。
自らの浅ましさに顔が火を噴きそうになったが、尻を揺らすのを止められない。
それどころか凌辱を求める動きはますます大きくなっていく。
抑えきれない吐息が、鼻にかかった甘たるい嬌声に変わって、次々と零れていく。早く犯してくれ、と男たちに乞うように。
ラナダーンの責めはいつも巧みで、シェイドはそれに逆らえない。
その気になれば、ラナダーンはシェイドを一晩中でも狂い啼かせることができるし、満足を与えずに焦らし続けることもできる。
甘く苦しい拷問を受け続けるうちに、シェイドの心はいつの間にか、ラナダーンの従順な性奴隷へと変わってしまっていた。
括れを舌先で丁寧に辿り、濡れた唇で亀頭を優しく包み込み、唇で締め付けながら奥へと滑らせる。
自らを穿つ凶器をその口で育てるために、シェイドは太い幹をゆっくりと唇の中へと招き入れた。
頭の上から押し殺した若い呻きが聞こえ始める。
その声を聞きながら、深く、浅く――、幹に舌を絡めながら頭を上下に動かすと、口の中で若々しい屹立は瞬く間に凶暴な肉の杭へと形を変えていった。
音を立てて先端を吸い上げると、先走りの液が溢れてくる。
「シェイド……もう、もちません……ッ」
屹立の根元を指で押さえた王子が根を上げた。まだ色事に慣れていない王子には過ぎた刺激だったようだ。
口元を拭って、受け入れるために身を起こそうとしたシェイドは、思わず悲鳴を上げた。
硬く太い異物が、後孔を押し拡げて潜り込んでくる。
ラナダーンの冷淡な声が背後から聞こえた。
「まだです。最初は口で受け止めてください。その間にここを浄めてあげますから」
「あ……ッ、あ……ッ!」
中を大きく抉られて、シェイドは身を震わせた。
胡坐をかいたセリムに口で前戯を施していたシェイドを、背後に回ったラナダーンが道具で責め始めた。
手に持っているのは、石を磨いて作られた極太の張型だ。それが、濡れた音を立てながら後孔を出入りして、書斎でディリウスに注がれた大量の精液を掻き出そうとする。
張型が異様な形をしていることは、後ろを見なくても分かった。
不気味なほど膨れ上がった亀頭と、幹の中ほどに並んだ二つの瘤。それを奥深くまで挿入されると、腹の底を大きな亀頭に、ささやかな屹立の根元は並んだ二つの瘤に、同時に二か所を責められることになって、気を失いそうなほど気持ちいい。
初めてこれを使われた時に、ラナダーンは楽しそうな笑みを浮かべながら、獣の生殖器を模したものだと語った。
犬に犯されるのも、悪くないでしょう、と。
「あ、はぁぁああ……ッ」
奥まで入れられたものがずるりと抜き出されると、内股が温かくなり、辺りに青臭い匂いが立つ。
ラナダーンが皮肉そうに嗤った。
「新たな夫との初夜に別の男の精液を収めたまま来るとは、好色な貴方らしい」
「ちが、う……ッ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて精液を掻き出されて、シェイドは両足を震わせる。
望んでこんなことになったのではない。
必死で抵抗したのに、力づくで強姦されたのだ。
「言い訳は結構」
「ヒゥッ!……ぁ、ああ…………あ、ひぃいッ!……」
尻を叩く乾いた音が寝室に響いた。二度、三度。
痺れるような疼きが背筋を走り抜けていく。
音高く打たれて竦み上がる尻の奥に、息詰まるほど太い道具が捻じ込まれた。
意識がそこに向いた途端さらに叩かれて、シェイドは震えながら小さく蹲る。下腹に蕩けるような官能が広がって、どうしようもなくなったシェイドは、額づくように冷たい手の甲に火照った額を押し当てた。
尻はまるで火傷をしたようにひりひりと痛んでいた。平手を受けただけではなく、その後ずっと叩きつけるように後ろからディリウスに挑まれていたせいだ。
きっと一目見てわかるほど赤くなっているだろう。
そこをラナダーンに打擲されて、痛みは炎で炙られるような鮮烈なものに変わった。
鼓動に合わせてジンジンと疼き続ける痛みは、異物を呑まされた肉環の奥まで響く。
竦むたびに冷たく重い石の張型を締め付けて、官能はますます深くなっていき、肉欲は炎を上げて燃え盛る。
姦淫の証に赤く腫れあがった尻から道具を生やし、深々と咥えこんで腰を振らずにはいられない。その姿をラナダーンの冷たい目に観察されていると思えばなおさらだ。
「感じたのでしょう。望みもせぬ屈辱と言いながら、こうやってディリウスの前でも尻を振って悦んでみせたのでしょう」
みっちりと締め付けられる張型を手で揺らしながら、ラナダーンは白い内股の汚れを掬い取った。
「たっぷりと気をやった跡がここに残っているではありませんか。それともこれは失禁したとでも言うおつもりですか」
「……あッ……は、ぅんんッ……それ、は……ッ」
浴室で凌辱の後を洗い流そうとしたのに、その前にラナダーンに見つかってしまった。
腹の中には大量の精が残され、溢れた白濁は尻にも腿にもこびりついている。
それに紛れるように、昇りつめて蜜を垂らした証までもが内股を光らせていた。
そうだ、確かにラナダーンの言う通り、ディリウスに抱かれて恍惚を味わった。
受け入れるつもりなど微塵もなくとも、肉棒で中を掻き回されると快感を得てしまう。
ジハードに、ラナダーンに、荒くれた傭兵たちに……。
今まであらゆる男たちに、力で捻じ伏せられてきた。
苦痛と屈辱に涙し、悍ましさに震えていようとも、最後にはいつも犯される悦びに溺れてしまう。尻を振りたくって自ら肛淫を強請り、逞しい牡を咥えこんで法悦に狂い啼く。
自分は確かに好き者なのだろう。
尻を男に犯されて、中に精を浴びせられるのが何より好きなのだ。
「口がお留守です。不貞を恥じるなら態度でお示しを」
「あぅ、ッ!」
もう一度尻を打たれて総身を震わせたあと、シェイドは這いつくばって王子の怒張を咥え直した。
無言のまま、なりふり構わずに舌を絡め、品のない音を立てて先走りを啜り取る。
早くしなければ、あらぬ醜態を晒してしまいそうだ。
石の張型を中に入れたまま尻を打たれるのが怖い。
根元まで入れられると、まるで計算し尽くしたかのように、大きな先端と中ほどの瘤がちょうどいいところに当たるのだ。
それを締め付けると甘苦しい疼きが腹の底から駆け巡ってくる。
見えぬところから振り下ろされる平手に怯えて竦み、叩かれて異物を締め付けたその瞬間、甘い陶酔が下腹に広がる。蕩けるような感覚に、そのまま気をやって果ててしまいそうになる。
「……あ、ンン……ンンゥ、ウ……ッ……」
大きさを増していく肉茎に涙を浮かべながら、シェイドはそれを深く咥えこんだ。
舌に感じる性器の生々しさと雄の匂いが気持ちを高ぶらせていく。
もうすぐ、この若い牡に犯される。
いや、その前に一度口で受け止めねなければ。
粘り着く精液を口いっぱいに受け止めて、独特の匂いを十分に味わってから、それをすべて腹に収める。体の奥深くを穿たれるのはその後だ。
シェイドは自分の体が揺れているのを感じていた。
尻の中を出入りする張型の動きに合わせて、口の中の肉棒をしゃぶってしまう。
奥を突かれれば深く咥えこみ、浅く抜き出されれば亀頭を舐め回して。早くこれで犯してくれと強請っているようなものだ。
自らの浅ましさに顔が火を噴きそうになったが、尻を揺らすのを止められない。
それどころか凌辱を求める動きはますます大きくなっていく。
抑えきれない吐息が、鼻にかかった甘たるい嬌声に変わって、次々と零れていく。早く犯してくれ、と男たちに乞うように。
ラナダーンの責めはいつも巧みで、シェイドはそれに逆らえない。
その気になれば、ラナダーンはシェイドを一晩中でも狂い啼かせることができるし、満足を与えずに焦らし続けることもできる。
甘く苦しい拷問を受け続けるうちに、シェイドの心はいつの間にか、ラナダーンの従順な性奴隷へと変わってしまっていた。
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