82 / 138
第五章 王宮の花
過去の亡霊
しおりを挟む
『――すまない』
苦渋が滲む謝罪の声に、シェイドは首を横に振って、いいのだと伝えようとした。
『すまない……傷つけて、すまない……すまない……』
闇の中から聞こえる声は、同じ言葉を何度も繰り返す。
もう謝らなくていいと、伝えたいのに声が出ない。上から圧し掛かる相手に首を絞められているからだ。
『すまない……すまない……すまない……』
圧し掛かった相手に、シェイドは体を穿たれていた。
大きく開いた足の間を、硬く猛々しいものが規則的に出入りしている。
突き上げられるたびに腹の底を押し上げられて声が漏れそうになるが、喘ぎは喉で止まって声にはならない。
『……すまない……すまない……』
「……ッ!」
左の胸に焼けつくような痛みが走って、シェイドは声もなく悶えた。
手足は重くて自由にならず、首を扼されて逃げることもできない。
貫かれて血を流す肉片に、冷たい金属の環が通された。人ならぬ卑しい奴隷であることを証立てる札がつけられたのだ。
『淫売め……!』
身を穿つ動きが荒々しくなった。尻の肉を叩く音とともに、腰が激しく打ち付けられる。
『メス犬が』
『北方奴隷め』
『洗礼を受けさせろ』
『掃き溜めの穴にしてやる』
四肢が押さえつけられ、緑色の粘液を滴らせた木の枝が目の前に現れた。
――嫌だ、やめてくれと叫んでも、首を絞められていて声にならない。ポトリポトリと肌の上に雫を垂らしながら、残酷な淫具が震える屹立に近づいていく。
「――――ッ……!!」
焼けるような痛みの直後に、全身が震えるほどの甘美な疼きが下腹から広がった。
声にならない声をあげ、シェイドは絶頂へと昇りつめていく。頭の芯が真っ白に焼き尽くされ、もう何も考えられない。
あまりの快楽に感極まって、閉じた瞼から涙が零れ落ちた。
男たちが次々と圧し掛かってくる。乱暴なされようだというのに、尻の中を出入りする肉棒が堪らなく気持ちいい。
もっと欲しい――。闇の中で、シェイドは顔も分からぬ相手に足を絡ませて縋りついた。もっとして、中にたっぷりと精を注いでと強請りながら。
動きはますます激しくなり、下腹が熱いもので濡れていく。
叫びだしそうな絶頂に全身がふわりと宙に浮き上がり……次の瞬間、全ての支えを失って叩きつけられるように落下した。
闇の中から、雷のような罵倒の声が響いた。
『――この薄汚い娼婦め……!』
「――さま、……シェイド様!」
強い声で呼びかけられて、シェイドはハッとなって飛び起きた。
一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。暗くてじめついた地下牢か、それとも寝台以外に何もない砦の小さな部屋か、と。
だが、ここはそのどちらでもない。初夏の爽やかな風が吹く、白桂宮のホールだった。
汗ばんだ額を押さえながら、ほっと安堵の息を吐く。
どうやら来客を待つ間に椅子で転寝してしまったようだ。
火照った体に風が心地よかった。
白い大理石でできた柱の合間からは明るい陽光が差し込み、庭の花々は甘い香りを運んでくる。
鳥たちは賑やかに囀っており、先程シェイドが置いて来たパンの欠片はもう食べ終わってしまったようだ。
「……すみません。少し、眠っていました」
手に持っていたはずの書類が、風に飛ばされて足元に落ちていた。
拾わなければと思うより早く、伸びた手がそれを拾い上げる。内侍の司の長官ラウドだった。
「夜はちゃんとおやすみになっておいでですか。お顔の色が優れませんよ」
落ち着いた様子のラウドの言葉に、この肌の色は元からですと、そんな皮肉が出そうになってシェイドは口を噤んだ。
そういうことを言われているのではないのは分かっている。ただ、ひどく神経が立って過敏になっているのだ。
シェイドは頭から被ったベールを落ち着かない様子で掻き寄せた。
文官の頭布に似て、それより二回りも大きく作られたそれは、シェイドを腰のあたりまですっぽりと覆い隠してくれる。
第一王位継承者を示す青い布地に、豪勢な金糸の刺繍がなされたベールは、程よい大きさと重さでシェイドの体を包み込む。細工の美しいこのベールは、白桂宮に戻った日にサラトリアから献上されたものだ。
贈り主は気に入らなくとも、これに体を包んでいれば他人の視線が遮られて気持ちが落ち着いた。
「……眠っています。以前より、ずっと」
白桂宮に来たばかりのあの頃に比べれば――。そう続けようとして、シェイドは皮肉さに唇を噛んだ。
あの頃は夜もまともに眠らせてもらえなかった。
ジハードは遅い時間に戻ってきても必ずシェイドを求めた。交わりは激しいうえに、一度で済んだことなどなかった気がする。
泣いて、鳴いて、叫んで、声を枯らして喘いで、――いつのまにか意識を飛ばして、目覚めては、また喘いで……。
「……ッ」
思い出してはいけないことを考えてしまって、シェイドは短く呻いた。肉を噛む小さな金属が、身の程を知れと告げてくる。
無意識のうちに胸に手を当てそうになるのを堪えて、シェイドは静かに息を吐いた。
借り受けていた書類をラウドに返す。
「ご協力を感謝します。無理な願いに応えてくださってありがとうございました」
「恐れ入ります。些少なりともシェイド様のお役に立てましたならば、よろしゅうございました」
虫食いの目立つ古い書類を丁寧に揃え、ラウドは持参した物入の中にそれらを戻した。
シェイドがラウドに命じて持ってこさせていたのは、内侍の司に残る覚書だった。
宮内府で保管される公式記録と違って、私的な覚書として内侍の司に残されたものだ。ここからは、公式記録には載せられなかったさまざまな実情が読み取れる。
ベラード領から迎えたラナダーンの母についても、公式記録に書かれていたのは入宮と退宮の日付だけだったが、内侍の司の覚書には毎月の月のものの有無や、国王が後宮に通った回数まで書かれてあった。
丁寧に読み込めば、退宮の少し前から月のものが途絶えていることがわかった。懐妊の可能性があったことが推測できる。
しかし、その後懐妊の有無が記載されていないところを見ると、確認できなかったのか、さもなくばベラード領主であるマクセルからの要望で記載を控えたのかもしれない。
こういった事例がテレシア・ベラードただ一人であったと誰が断言できるだろう。
後々になって第二、第三の『ラナダーン』が出てこないとも限らない。不穏分子があるならば先手を打って探し出し、対策を取っておこうと考えたのだ。
だが、その調査も一区切りがついた。
シェイド自らかなり念入りに調べてみたが、先王及び先々王には他に庶子はおらぬという結果が出たのだ。
「ところで……」
書類を仕舞い終えたラウドが、別のものを物入から取り出した。
「またマンデマール侯からお預かり物です。……こちらはエメロード伯。デクスター伯御令嬢からの親書もお預かりしてございます」
数通の親書とともに、絹張りの小箱に入って出てきたのは、珍しい螺鈿細工を施した紙押さえだった。
シェイドは傍らに置いた本にそっと手を伸ばした。この本の間に、恋文への返書を隠してあったからだ。
苦渋が滲む謝罪の声に、シェイドは首を横に振って、いいのだと伝えようとした。
『すまない……傷つけて、すまない……すまない……』
闇の中から聞こえる声は、同じ言葉を何度も繰り返す。
もう謝らなくていいと、伝えたいのに声が出ない。上から圧し掛かる相手に首を絞められているからだ。
『すまない……すまない……すまない……』
圧し掛かった相手に、シェイドは体を穿たれていた。
大きく開いた足の間を、硬く猛々しいものが規則的に出入りしている。
突き上げられるたびに腹の底を押し上げられて声が漏れそうになるが、喘ぎは喉で止まって声にはならない。
『……すまない……すまない……』
「……ッ!」
左の胸に焼けつくような痛みが走って、シェイドは声もなく悶えた。
手足は重くて自由にならず、首を扼されて逃げることもできない。
貫かれて血を流す肉片に、冷たい金属の環が通された。人ならぬ卑しい奴隷であることを証立てる札がつけられたのだ。
『淫売め……!』
身を穿つ動きが荒々しくなった。尻の肉を叩く音とともに、腰が激しく打ち付けられる。
『メス犬が』
『北方奴隷め』
『洗礼を受けさせろ』
『掃き溜めの穴にしてやる』
四肢が押さえつけられ、緑色の粘液を滴らせた木の枝が目の前に現れた。
――嫌だ、やめてくれと叫んでも、首を絞められていて声にならない。ポトリポトリと肌の上に雫を垂らしながら、残酷な淫具が震える屹立に近づいていく。
「――――ッ……!!」
焼けるような痛みの直後に、全身が震えるほどの甘美な疼きが下腹から広がった。
声にならない声をあげ、シェイドは絶頂へと昇りつめていく。頭の芯が真っ白に焼き尽くされ、もう何も考えられない。
あまりの快楽に感極まって、閉じた瞼から涙が零れ落ちた。
男たちが次々と圧し掛かってくる。乱暴なされようだというのに、尻の中を出入りする肉棒が堪らなく気持ちいい。
もっと欲しい――。闇の中で、シェイドは顔も分からぬ相手に足を絡ませて縋りついた。もっとして、中にたっぷりと精を注いでと強請りながら。
動きはますます激しくなり、下腹が熱いもので濡れていく。
叫びだしそうな絶頂に全身がふわりと宙に浮き上がり……次の瞬間、全ての支えを失って叩きつけられるように落下した。
闇の中から、雷のような罵倒の声が響いた。
『――この薄汚い娼婦め……!』
「――さま、……シェイド様!」
強い声で呼びかけられて、シェイドはハッとなって飛び起きた。
一瞬自分がどこにいるのかわからなかった。暗くてじめついた地下牢か、それとも寝台以外に何もない砦の小さな部屋か、と。
だが、ここはそのどちらでもない。初夏の爽やかな風が吹く、白桂宮のホールだった。
汗ばんだ額を押さえながら、ほっと安堵の息を吐く。
どうやら来客を待つ間に椅子で転寝してしまったようだ。
火照った体に風が心地よかった。
白い大理石でできた柱の合間からは明るい陽光が差し込み、庭の花々は甘い香りを運んでくる。
鳥たちは賑やかに囀っており、先程シェイドが置いて来たパンの欠片はもう食べ終わってしまったようだ。
「……すみません。少し、眠っていました」
手に持っていたはずの書類が、風に飛ばされて足元に落ちていた。
拾わなければと思うより早く、伸びた手がそれを拾い上げる。内侍の司の長官ラウドだった。
「夜はちゃんとおやすみになっておいでですか。お顔の色が優れませんよ」
落ち着いた様子のラウドの言葉に、この肌の色は元からですと、そんな皮肉が出そうになってシェイドは口を噤んだ。
そういうことを言われているのではないのは分かっている。ただ、ひどく神経が立って過敏になっているのだ。
シェイドは頭から被ったベールを落ち着かない様子で掻き寄せた。
文官の頭布に似て、それより二回りも大きく作られたそれは、シェイドを腰のあたりまですっぽりと覆い隠してくれる。
第一王位継承者を示す青い布地に、豪勢な金糸の刺繍がなされたベールは、程よい大きさと重さでシェイドの体を包み込む。細工の美しいこのベールは、白桂宮に戻った日にサラトリアから献上されたものだ。
贈り主は気に入らなくとも、これに体を包んでいれば他人の視線が遮られて気持ちが落ち着いた。
「……眠っています。以前より、ずっと」
白桂宮に来たばかりのあの頃に比べれば――。そう続けようとして、シェイドは皮肉さに唇を噛んだ。
あの頃は夜もまともに眠らせてもらえなかった。
ジハードは遅い時間に戻ってきても必ずシェイドを求めた。交わりは激しいうえに、一度で済んだことなどなかった気がする。
泣いて、鳴いて、叫んで、声を枯らして喘いで、――いつのまにか意識を飛ばして、目覚めては、また喘いで……。
「……ッ」
思い出してはいけないことを考えてしまって、シェイドは短く呻いた。肉を噛む小さな金属が、身の程を知れと告げてくる。
無意識のうちに胸に手を当てそうになるのを堪えて、シェイドは静かに息を吐いた。
借り受けていた書類をラウドに返す。
「ご協力を感謝します。無理な願いに応えてくださってありがとうございました」
「恐れ入ります。些少なりともシェイド様のお役に立てましたならば、よろしゅうございました」
虫食いの目立つ古い書類を丁寧に揃え、ラウドは持参した物入の中にそれらを戻した。
シェイドがラウドに命じて持ってこさせていたのは、内侍の司に残る覚書だった。
宮内府で保管される公式記録と違って、私的な覚書として内侍の司に残されたものだ。ここからは、公式記録には載せられなかったさまざまな実情が読み取れる。
ベラード領から迎えたラナダーンの母についても、公式記録に書かれていたのは入宮と退宮の日付だけだったが、内侍の司の覚書には毎月の月のものの有無や、国王が後宮に通った回数まで書かれてあった。
丁寧に読み込めば、退宮の少し前から月のものが途絶えていることがわかった。懐妊の可能性があったことが推測できる。
しかし、その後懐妊の有無が記載されていないところを見ると、確認できなかったのか、さもなくばベラード領主であるマクセルからの要望で記載を控えたのかもしれない。
こういった事例がテレシア・ベラードただ一人であったと誰が断言できるだろう。
後々になって第二、第三の『ラナダーン』が出てこないとも限らない。不穏分子があるならば先手を打って探し出し、対策を取っておこうと考えたのだ。
だが、その調査も一区切りがついた。
シェイド自らかなり念入りに調べてみたが、先王及び先々王には他に庶子はおらぬという結果が出たのだ。
「ところで……」
書類を仕舞い終えたラウドが、別のものを物入から取り出した。
「またマンデマール侯からお預かり物です。……こちらはエメロード伯。デクスター伯御令嬢からの親書もお預かりしてございます」
数通の親書とともに、絹張りの小箱に入って出てきたのは、珍しい螺鈿細工を施した紙押さえだった。
シェイドは傍らに置いた本にそっと手を伸ばした。この本の間に、恋文への返書を隠してあったからだ。
20
お気に入りに追加
1,215
あなたにおすすめの小説
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「僕の方がぜってー綺麗なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談? 本気? 二人の結末は?
美形病みホスと平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる