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【第二章】愚者王の恋
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『なぜ君がここにいるんだ!?』
ジェニを人影の少ない通りに連れ込むなり、伊久磨は腰に手を当て、思いっきり息を吸いつつ詰問した。その様子は、完全に先生と生徒だ。
『お前こそ少し俺が目を離しておけば誰彼構わず触らせやがって!!』
思い切り怒ると同じくらいの熱量でジェニに返される――論点が自分と全く異なるのが物凄く気になるが、だからといってその気迫に引くわけにはいかない。この2週間、ジェニにああだこうだ言われて24時間引っつかれっぱなしだった伊久磨は、大分強くなったのだ。ここは甘やかしてはいけない。
『ここは僕の職場で、あの子は生徒だよ』
『教え子だろうが何だろうが触らせるな! その身体は誰のモノだと思っている!』
『僕のだよ』
『俺のに決まってるだろうが!』
『僕のだって!』
かなりヒートアップしているが、一応全て小声で会話している。更に言うなら、お互いの言語は日本語ではなく、全文ともジェニの国の言葉で話している。というのも、人通りの少ない道に連れ込んだはずなのに、ジェニの見た目が目立ちすぎるせいで注目を浴びまくっており、遠目にチラチラみられているからだ。
なぜ自分が、このように日本語とトランプ王国での言葉をナチュラルに切り替えられているのかはわからない。もはや感覚で行っているのだが、どちらも母国語のように切り替えて話せるから不思議だ。もしかすると、読み書きだってできるかもしれない。不思議だ。
学生時代、大学にある多くの歴史的蔵書を読み漁るために、教授の元であんなにも必死で多言語を勉強していたというのに――そのどれよりも、ジェニの国の言葉が耳に馴染む。これもハートのクイーンの能力なのだろうか。
そういうわけで、最近は人に聞かれたくない内容は積極的に言語を切り替えて対策している。今回もかなり注目を浴びているが、周囲にエグすぎる内容が悟られることはないだろう。伊久磨が切り換えると、意図を説明せずとも、ジェニもそれに倣ってくれているので助かる。こういう時は素直なのだ。
『朝はばあちゃんの手伝いして、銀の散歩するんじゃなかったの?』
『家事なら秒で終わらせた。ばあさんは今頃、田中の婆と茶をしばいている。銀は自分で散歩いった。問題なかろう、あいつは賢い。そこら辺の人間よりもな』
『……あのねぇ、銀がいくらお利口さんでも最近物騒だから心配しているんだよ! 放し飼いにしてるって思われたらどうするんだ?』
悪い人は野犬だなんだって言って保健所に連絡したりするんだよ、というと「愚者よりも汚らしいアホがいるもんだな」とジェニが顔を顰めた。
『だが、そこまで心配ならお前が帰って直接銀の無事を確認してくればよかろう。お前の能力なら一瞬だ』
『いや………職場で力を使いたくない』
能力というのは、言わずもがな瞬間移動の事だ。
こっちに戻ってきてまで使えると知った時は「これで遅刻なしだ! 電車遅延も怖くないぞ!」と喜んだが、便利さに慣れすぎたら、思わぬところで綻びが出ててくるかもしれない。
万が一、力を使うところを人に見られでもしたら――それは、自分の望む平穏な未来ではない。
そういうとジェニに「意固地め」と鼻で笑われた。
『大体、君はどうやってここまで来たんだよ』
『あぁ? お前がこの前、誤発して開いたルートからに決まってるだろうが』
『え!!』
そう、まさに数日前にやらかしてしまったのだ。
夜中、ジェニに襲われた際に「明日は朝一番で大学にいかないといけないのに!」と騒いでいたら、衣類が乱れまくった状態で、まさかの研究室の前にワープしていた。幸いなことに、深夜で周囲に誰もおらず、慌ててゲートに足を突っ込んで戻ってきたのだが。
『誰かに見られなかった!?』
『誰もいなかったぞ』
『な、ならよかったぁ……』
ホッと肩を撫でおろすが、危険だ。
このままだと、エガリテまでサマードレス姿でやってきて「これが噂にきく伊久磨様の職場!! 学び舎なのですね~~!!」なんてミュージカル女優のようにくるくるまわって騒ぎ出しそうだ。
この目立ちまくる兄妹が大学にくるのは何としても阻止せねば。
『ねぇ、あれって閉じれないのかな?』
『閉じ方をしらないのか?』
『うん、教えて』
『断る。俺が使う』
『使わないでよ、人に見られたら困るんだって』
『見た奴の記憶操作すればいいだろうが』
『……すぐ人の脳をいじるのやめようよ』
『俺は俺とお前以外の人間は知らん』
『だから~~……』
話が通じない。
実際、何度か黒手袋を外したジェニが人差し指を指揮者のようにふいっと動かして、ご近所さんの記憶を改ざんした様子を目撃してしまっただけに不安が募る。
『それより、ここらへんでうまい店があるらしい。ランチ食って帰るぞ』
『……どこでそんな情報手に入れてるの?』
『知らなかったのか? 俺は《天才》だ』
ニィッとジェニが新しく買い与えたスマホ片手に嗤う。
そのドヤ顔が恐ろしくサマになるもんだから、遠巻きに何人かの女性が心臓を抱えたまま倒れそうになっている。
やはり、彼を連れまわすのは危険だ。早急に後期高齢者の里へ送り返さなければ。
彼に、異国である日本のカフェやランチに連れて行くのは好きだ。
意外と大人しくしているし、伊久磨がおすすめするものにも、興味を持ってくれる。なんといっても、話を真面目に聞いてくれるのだ。これは新しい発見だった。
ジェニは伊久磨が絡むと大概、様子も言動もおかしくなるが、基本は物知りで理解力も早く、話していると逆に落ち着くときもある。
トランプ王国との違いも教えてくれるし、驚いたことに、世界の歴史もたまに知っているときがあって、何度か「……何者?」と聞いたことがある。ちなみに「天才だ」と真顔で返された。
伊久磨は大学卒業して、そのまま教授の勧めで大学院へ進んだ。仲の良かった友人は皆、就職し、今ではバリバリの社会人。なので平日で、何のしがらみもなく接する事ができる友人、というものは伊久磨にとって貴重な存在だった――まぁ、スキンシップがやや過剰すぎるのは横に置いておいて。
そういうわけで、ジェニとの食べ歩きは楽しい。ただ、唯一困るのが――ジェニはどこに行っても、非常に目立つということだ。
ひとたび、都会にでようものなら、すぐ芸能関係やモデル事務所関係者に声をかけられる。
全てに対して、知らぬ存ぜぬ、旅行できただけだ、就労ビザがないな、等もっともらしい断り文句でなぎ倒しているが。ジェニが応じないとなると、今度は自分にターゲットが移るのだ。
「お兄さんは彼の友人ですか!? あなたからも一言!」
悪魔的な魅力を持つジェニに魅了され、勢いで伊久磨に触れでもしたら―――途端にジェニが豹変する。そして、そのアフターフォローがかなり大変なので。
『うーん、でも今日はいいや』
つい逃げてしまう。自分だって彼と美味しい店にはいきたいが、それ以上にいらぬ被害を増やしたくない。
『家でおにぎり握ってきたし』
『それは俺が喰う』
『なんで君が食べるんだよ。僕のだよ』
『お前が握ったんなら俺が食うしかないだろうが、俺のだ』
『意味わかんないって……』
「愛宕くーーーん!!」
押し問答していると、遠くの校舎から手を振る50代男性。少し小柄のぽっちゃり顔で、鼻の下のチョビ髭がチャームポイントの安藤教授だ。
おそらく、会議が終わったのだろう。「待たせてごめんねぇ~~!」と両手を合わせるジェスチャーをしているのが愛らしい。
思わず伊久磨も満面の笑みで手を振り返していると、ガッと肩を掴まれた。
「……おい、伊久磨。あのおっさん誰だ」
「教授だよ、お世話になってるんだ」
あと君、日本語に戻ってるよ、とは言わない。怒られそうだからだ。
「……お前の射程範囲はどうなっているんだ?」
オッサンも範囲内なのか! と、ジェニが両眼をかっぴらいた瞬間、カバンから取り出したおにぎりを、その口にぶっこんだ。
「ごめんね、ジェニ。これ食べて少し待ってて! 教授と話してくる!」
「もがもがもが!! (俺よりそんな小汚いジジイを選ぶのか貴様!)」
「君と色々あった時にだいぶ迷惑かけたんだよ、君が心配するようなことは何もないからそれ食べて待っててよ!」
ちなみにそっちがツナマヨで、こっちが梅干し!
言いながらもう一つの特大サイズおにぎりをジェニに両手で握らせ、伊久磨は物凄いスピードで教授のいる校舎へと駆け出して行った。
***
次回、21時更新。ジェニ視点です。
『なぜ君がここにいるんだ!?』
ジェニを人影の少ない通りに連れ込むなり、伊久磨は腰に手を当て、思いっきり息を吸いつつ詰問した。その様子は、完全に先生と生徒だ。
『お前こそ少し俺が目を離しておけば誰彼構わず触らせやがって!!』
思い切り怒ると同じくらいの熱量でジェニに返される――論点が自分と全く異なるのが物凄く気になるが、だからといってその気迫に引くわけにはいかない。この2週間、ジェニにああだこうだ言われて24時間引っつかれっぱなしだった伊久磨は、大分強くなったのだ。ここは甘やかしてはいけない。
『ここは僕の職場で、あの子は生徒だよ』
『教え子だろうが何だろうが触らせるな! その身体は誰のモノだと思っている!』
『僕のだよ』
『俺のに決まってるだろうが!』
『僕のだって!』
かなりヒートアップしているが、一応全て小声で会話している。更に言うなら、お互いの言語は日本語ではなく、全文ともジェニの国の言葉で話している。というのも、人通りの少ない道に連れ込んだはずなのに、ジェニの見た目が目立ちすぎるせいで注目を浴びまくっており、遠目にチラチラみられているからだ。
なぜ自分が、このように日本語とトランプ王国での言葉をナチュラルに切り替えられているのかはわからない。もはや感覚で行っているのだが、どちらも母国語のように切り替えて話せるから不思議だ。もしかすると、読み書きだってできるかもしれない。不思議だ。
学生時代、大学にある多くの歴史的蔵書を読み漁るために、教授の元であんなにも必死で多言語を勉強していたというのに――そのどれよりも、ジェニの国の言葉が耳に馴染む。これもハートのクイーンの能力なのだろうか。
そういうわけで、最近は人に聞かれたくない内容は積極的に言語を切り替えて対策している。今回もかなり注目を浴びているが、周囲にエグすぎる内容が悟られることはないだろう。伊久磨が切り換えると、意図を説明せずとも、ジェニもそれに倣ってくれているので助かる。こういう時は素直なのだ。
『朝はばあちゃんの手伝いして、銀の散歩するんじゃなかったの?』
『家事なら秒で終わらせた。ばあさんは今頃、田中の婆と茶をしばいている。銀は自分で散歩いった。問題なかろう、あいつは賢い。そこら辺の人間よりもな』
『……あのねぇ、銀がいくらお利口さんでも最近物騒だから心配しているんだよ! 放し飼いにしてるって思われたらどうするんだ?』
悪い人は野犬だなんだって言って保健所に連絡したりするんだよ、というと「愚者よりも汚らしいアホがいるもんだな」とジェニが顔を顰めた。
『だが、そこまで心配ならお前が帰って直接銀の無事を確認してくればよかろう。お前の能力なら一瞬だ』
『いや………職場で力を使いたくない』
能力というのは、言わずもがな瞬間移動の事だ。
こっちに戻ってきてまで使えると知った時は「これで遅刻なしだ! 電車遅延も怖くないぞ!」と喜んだが、便利さに慣れすぎたら、思わぬところで綻びが出ててくるかもしれない。
万が一、力を使うところを人に見られでもしたら――それは、自分の望む平穏な未来ではない。
そういうとジェニに「意固地め」と鼻で笑われた。
『大体、君はどうやってここまで来たんだよ』
『あぁ? お前がこの前、誤発して開いたルートからに決まってるだろうが』
『え!!』
そう、まさに数日前にやらかしてしまったのだ。
夜中、ジェニに襲われた際に「明日は朝一番で大学にいかないといけないのに!」と騒いでいたら、衣類が乱れまくった状態で、まさかの研究室の前にワープしていた。幸いなことに、深夜で周囲に誰もおらず、慌ててゲートに足を突っ込んで戻ってきたのだが。
『誰かに見られなかった!?』
『誰もいなかったぞ』
『な、ならよかったぁ……』
ホッと肩を撫でおろすが、危険だ。
このままだと、エガリテまでサマードレス姿でやってきて「これが噂にきく伊久磨様の職場!! 学び舎なのですね~~!!」なんてミュージカル女優のようにくるくるまわって騒ぎ出しそうだ。
この目立ちまくる兄妹が大学にくるのは何としても阻止せねば。
『ねぇ、あれって閉じれないのかな?』
『閉じ方をしらないのか?』
『うん、教えて』
『断る。俺が使う』
『使わないでよ、人に見られたら困るんだって』
『見た奴の記憶操作すればいいだろうが』
『……すぐ人の脳をいじるのやめようよ』
『俺は俺とお前以外の人間は知らん』
『だから~~……』
話が通じない。
実際、何度か黒手袋を外したジェニが人差し指を指揮者のようにふいっと動かして、ご近所さんの記憶を改ざんした様子を目撃してしまっただけに不安が募る。
『それより、ここらへんでうまい店があるらしい。ランチ食って帰るぞ』
『……どこでそんな情報手に入れてるの?』
『知らなかったのか? 俺は《天才》だ』
ニィッとジェニが新しく買い与えたスマホ片手に嗤う。
そのドヤ顔が恐ろしくサマになるもんだから、遠巻きに何人かの女性が心臓を抱えたまま倒れそうになっている。
やはり、彼を連れまわすのは危険だ。早急に後期高齢者の里へ送り返さなければ。
彼に、異国である日本のカフェやランチに連れて行くのは好きだ。
意外と大人しくしているし、伊久磨がおすすめするものにも、興味を持ってくれる。なんといっても、話を真面目に聞いてくれるのだ。これは新しい発見だった。
ジェニは伊久磨が絡むと大概、様子も言動もおかしくなるが、基本は物知りで理解力も早く、話していると逆に落ち着くときもある。
トランプ王国との違いも教えてくれるし、驚いたことに、世界の歴史もたまに知っているときがあって、何度か「……何者?」と聞いたことがある。ちなみに「天才だ」と真顔で返された。
伊久磨は大学卒業して、そのまま教授の勧めで大学院へ進んだ。仲の良かった友人は皆、就職し、今ではバリバリの社会人。なので平日で、何のしがらみもなく接する事ができる友人、というものは伊久磨にとって貴重な存在だった――まぁ、スキンシップがやや過剰すぎるのは横に置いておいて。
そういうわけで、ジェニとの食べ歩きは楽しい。ただ、唯一困るのが――ジェニはどこに行っても、非常に目立つということだ。
ひとたび、都会にでようものなら、すぐ芸能関係やモデル事務所関係者に声をかけられる。
全てに対して、知らぬ存ぜぬ、旅行できただけだ、就労ビザがないな、等もっともらしい断り文句でなぎ倒しているが。ジェニが応じないとなると、今度は自分にターゲットが移るのだ。
「お兄さんは彼の友人ですか!? あなたからも一言!」
悪魔的な魅力を持つジェニに魅了され、勢いで伊久磨に触れでもしたら―――途端にジェニが豹変する。そして、そのアフターフォローがかなり大変なので。
『うーん、でも今日はいいや』
つい逃げてしまう。自分だって彼と美味しい店にはいきたいが、それ以上にいらぬ被害を増やしたくない。
『家でおにぎり握ってきたし』
『それは俺が喰う』
『なんで君が食べるんだよ。僕のだよ』
『お前が握ったんなら俺が食うしかないだろうが、俺のだ』
『意味わかんないって……』
「愛宕くーーーん!!」
押し問答していると、遠くの校舎から手を振る50代男性。少し小柄のぽっちゃり顔で、鼻の下のチョビ髭がチャームポイントの安藤教授だ。
おそらく、会議が終わったのだろう。「待たせてごめんねぇ~~!」と両手を合わせるジェスチャーをしているのが愛らしい。
思わず伊久磨も満面の笑みで手を振り返していると、ガッと肩を掴まれた。
「……おい、伊久磨。あのおっさん誰だ」
「教授だよ、お世話になってるんだ」
あと君、日本語に戻ってるよ、とは言わない。怒られそうだからだ。
「……お前の射程範囲はどうなっているんだ?」
オッサンも範囲内なのか! と、ジェニが両眼をかっぴらいた瞬間、カバンから取り出したおにぎりを、その口にぶっこんだ。
「ごめんね、ジェニ。これ食べて少し待ってて! 教授と話してくる!」
「もがもがもが!! (俺よりそんな小汚いジジイを選ぶのか貴様!)」
「君と色々あった時にだいぶ迷惑かけたんだよ、君が心配するようなことは何もないからそれ食べて待っててよ!」
ちなみにそっちがツナマヨで、こっちが梅干し!
言いながらもう一つの特大サイズおにぎりをジェニに両手で握らせ、伊久磨は物凄いスピードで教授のいる校舎へと駆け出して行った。
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次回、21時更新。ジェニ視点です。
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