もふもふ公園ねこ物語~愛と平和のにくきゅう戦士にゃんにゃん~

菜乃ひめ可

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芽吹町のなかぁ~ま

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――キラキラッ☆ ちりり~ん♪

 首につけたキラッと光る鈴(よく見るとちゃちゃと同じ)を鳴らしながら謎の猫様は、自己紹介を始めた。

「にゃっふ~ん♪ ウチは~この町イチの猫アイドル『ちゃこるん』ですォ♪ 知ってる猫さんもォ! ウチを知らニャイ……知らにゃい? にゃあ、いたら悲しゅうけど……にゃあニャあ(まぁまぁ)、はいっはぁ~い♡ みんにゃ一緒に歌おうヨォヨォ~♪」

(あ、アイドルぅぅ!?)
 ホクは驚きを隠せない、あんぐりと開いた口のまま「あ~……」である。

公園のみんな
(にゃふ~!! 最近しゅごしゅぎニャ)
(まってぇーついに、この公園にアイドル!? キタぁー)

「にゃーにゃー! ちゃこるぅーん!! すてきナノだよぉ~」
 知的の『ち』の字も感じなくなるくらいに、ミルのテンションはマックス! 

「にゃう~! ちゃこちゃこ姉様も仲間ってことにゃ」
「ほぅほぅ……間違ってにゃいないばぁ~♪ ちびにゃん、おりこうリング~にゃにゃってぇ~♪」

 やったぁーと嬉しそうに走り回った後、にゃんにゃんはちゃこにひと言。

「ねぇねぇ。ちゃここネェ!!」

「ん~ん~? にゃあにぃ~? 小さなコネコちゃん?」

 ちゃちゃと逆向き、左に直角真横ぐらいに首をかしげて、るんる~ん♪ と、答えるちゃこ。

「にゃん! ちゃここネェも『にくきゅう戦士』に入るニャん?」

「にゃの? ……正義の味方。アイドルが戦士!! 悪くニャイニャいねぇ♪ いいにゃあ~! にゃるってぇ~♪」

「「「にゃわぁぁぁぁーーーー!?」」」
(((やるのかぁぁぁーーーー!?)))

「にゃかまぁ~♪ にゃん、わかったのニャ!!」
「にゃん? 何がワカったのかナ?」

 なぜか「えっへん!」とポーズをするにゃんにゃんに、不思議そうにミルが首をかしげる。すると衝撃の事実が――ッ!!

「ちゃちゃちゃネェはしっぽっぽ~がニャフーんで」

(にゃ、ニャフーん?)

「ちゃここネェはぁ……」

「ニャるってぇ~?」「どういうことナノですかぁ~?」
 ちゃことミルが、なんだろう? と、顔を見合わせていた。すると!

「しっぽぽ~がまぁるくて、モフモフしてるニャの~♪」

「あぁぁ~!!」
「キャー、ウチなんやら、恥ずかしニャ……」

 そうだったぁーと、気付いたミル。そして恥ずかしいと頬を赤らめるちゃこ。

 こうして、無事に(?)謎の猫ふたにゃん(ふたり)の正体が、うーっすらと見えてきたところで……。

「そこの可愛いコネコちゃん? 謎は解けたのかにゃあ? さぁ~行くにゃんヨォ~『ちゃちゃとちゃこっと♡ ショー』の再開ニャあ~ん♪」

 ちゃちゃの掛け声で、再び楽しいショーが始まる。

「ニャニャ~ん♪ フンフン♪ ニャニャって~♪」
「ニャおり~ん♪ ぷぃぷぃ♪ ニャるってぇ~♪」

 ノリノリで楽しい歌声が聴こえてくる、もふもふ公園。そしていつの間にか――四丁目のトラとドラ。一丁目のぷくコト、福太郎。その他、町中の猫たちが「にゃんだ、にゃんだ?」と、集まってきていた。

 そして、ずっとみんなの事を見守っていた長老が、最後にひと言。
「今日はまた……ニャんとも懐かしい感じじゃな」

「あぁぁ、いつもすみませんッ! 長老ぉ~。はぁー本当、騒がしくて……」

 にゃんにゃんの奔放ぶりに心配で、お世話をしすぎて疲れ切ったホクが、長老の言葉に答えた。

「いや、ニャンのニャンの。この芽吹めいぶき町全体、皆が元気で仲の良い光景――お祭りのようで賑やかなのも、たまには良いものだがニャ」

 沈む夕日を眩い目で見つめ、物思いにふける長老レオ。

――これからは、にゃんにゃんのようにみんな仲間と言う若き猫が必要じゃ。

 その後、夜まで『ちゃちゃとちゃこっと♡ ショー』は、続いた。



【ねこねこデータ】報告書。

 番号ろく (街のアイドルちゃこ)
 毛色   (薄い茶・黒・白のパステル三毛)
 性格   (きゃぴきゃぴ元気いっぱい)
 ねこレベル(カリスマ的アイドル猫!)
 攻撃スキル(可愛いすぎる猫声で歌い魅了する♪)
 隠れスキル(ちゃこっとライブでどんな相手の心をも掴む)

 おうち  (アイドルなのでナイショ♡)



 にゃんにゃん情報♪
 ☆本日の習得スキル(そっくり猫も見分けるチカラ)




「みんにゃいっくニャーん!! 『愛と平和のにくきゅう戦士! にゃんにゃーん参上ぉぉ!!』にゃっはぁー♪」

 これからもにゃんにゃんは覚えたスキルを駆使し、もふもふ公園の平和を守りながら、戦う(?)のでした。
 またいつか成長して(笑)、どこかで……逢えますように。


 おしまい――……?


◇ニャンニャンあとがきニャンニャン◇

ふにゃふにゃコメディ?
最後までお読み下さり、ありがとうございましたぁ。

また機会がありましたら、
描いてみようかなぁと思います(*´▽`*)

最後に、
ここまでお読み下さった読者様へ
心より感謝申し上げます(*´ω`)


また、逢う日までぇ~


菜乃ひめ可


今度こそ、本当に(笑)おしまい♫

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