3 / 19
第3話:村長、巨大鳥を落とす
しおりを挟む
モロコシ村の朝は、いつものように穏やかだった。辺境の森に囲まれた小さな村は、人口20人(最近加わった元盗賊の少年を含めて21人)。朝日が畑を照らし、鳥のさえずりが響く中、村長のガルドは広場のボロボロの椅子に座り、杖を膝に置いてグーグーと寝ていた。ヨボヨボの老人然としたその姿は、とても盗賊や勇者を軽く蹴散らした化け物じいさんには見えない。
「村長さーん!大変です!大変です!」静寂を破るように、農夫トビーの叫び声が響いた。村一番の泣き虫である彼は、汗だくで駆けてくる。ガルドは片目を開け、面倒くさそうにトビーを睨んだ。「うるせぇな、トビー。朝の静かな時間が俺の癒しだぞ。また芋でも食われたか?」「芋じゃないですよ!空です!空に何かデカいのが飛んでます!」トビーが指差す先を見ると、確かに空に異様な影が広がっていた。巨大な鳥のようなシルエットが、村の上空を旋回している。ガルドは欠伸をしながら立ち上がり、杖をカタカタ鳴らして言った。「鳥ねぇ。ったく、最近のモンスターは落ち着きがねぇな。俺が若い頃はなぁ、空飛ぶ奴らを素手で100羽くらい――」「はいはい、またその話ですか!今回はマジでヤバそうですって!」トビーの悲鳴にも構わず、ガルドはヨタヨタと広場の中央へ歩き出した。
空を覆う影が徐々に近づいてくると、その正体が明らかになった。翼を広げると10メートルはある巨大な鳥、「ガランダ」だ。王都近郊では中級モンスター扱いだが、この辺境では「雑魚」の部類。しかし、その「雑魚」が鋭い爪と嘴を持ち、村の屋根をかすめるように低空飛行している。風圧だけで畑のトウモロコシがなぎ倒され、村人たちは「ひぃぃ!」と叫んで家に隠れた。
「村長さん、こいつ強そうですよ!逃げましょう!」トビーがガルドの袖を引っ張るが、村長は鼻で笑った。「逃げる?この程度で?お前なぁ、俺が若い頃はこんな鳥、朝メシのついでに羽むしりして――」「嘘つくなジジイ!」トビーのツッコミが響く中、ガランダがガルドに気づいた。鋭い目を光らせ、けたたましい鳴き声とともに急降下してきた。その巨体と速度は、まさに動く災害だ。トビーは「死にました!」と叫んで目を閉じたが、次の瞬間、奇妙な音が響いた。ゴキンッ!ガルドが杖を軽く振っただけで、ガランダの嘴が地面にめり込み、巨体がドスンと倒れた。村人たちが窓から覗くと、巨大鳥はピクリとも動かず、完全に気絶していた。「ほぉ、意外と硬かったな。朝メシの焼き鳥にちょうどいいわい」「村長さん、それ食べる気ですか!?」トビーの悲鳴が朝の静寂を切り裂いた。
ガルドは気絶したガランダを広場に引きずってくると、村人たちに声をかけた。「おい、皆出てこい!こいつを解体するぞ。羽は枕に、肉は飯に、骨はスープだ。無駄にするなよ」村人たちは恐る恐る顔を出し、「本当に大丈夫なんですか?」と震えながら近づいてきた。元盗賊の少年(名前はまだ決まっておらず、皆から「チビ」と呼ばれている)が率先してナイフを手に持つ。「俺、解体なら慣れてるっす。任せてください!」「おお、いい度胸だなチビ。ならトビーと一緒にやれ」「えぇぇ!僕までですか!?」トビーが渋々加わり、村人たちとチビでガランダの解体作業が始まった。ガルドは椅子に戻り、眠そうな目でその様子を見守る。
そこへ、森の奥から新たな足音が近づいてきた。小柄な少女が、ボロボロの服を着て現れた。歳は10歳くらいだろうか。手に小さな木の杖を持ち、怯えた目で村を見回している。トビーが気づいて叫んだ。「村長さん!誰か来ましたよ!」ガルドが目を細めて少女を見ると、彼女は震えながら口を開いた。「あ、あの…この鳥、私が呼んだんです…ごめんなさい…」「何!?」村人たちが一斉にざわつき、トビーは「また厄介事が増えたぁ!」と頭を抱えた。
少女の名はミナ。辺境の森に住む「獣使い」の一族の生き残りだという。彼女の話では、ガランダは彼女が魔力を暴走させて呼び出してしまったらしい。「私、魔力を抑えられなくて…この子が村に来ちゃって…本当にごめんなさい!」ミナが泣きながら謝ると、ガルドは鼻をほじりながら言った。「なぁに、こんな鳥一羽で騒ぐほどのことじゃねぇ。俺が若い頃はなぁ、魔獣の群れを素手で――」「はいはい、またその話ですか!村長さん、真面目に聞いてくださいよ!」トビーのツッコミに、チビが笑いながら加わる。「ジジイ、毎回同じ話っすね」ガルドはミナに近づき、ヨボヨボの手で頭を撫でた。「お前、魔力の使い方わからねぇのか?ならここで覚えろ。ついでに村の飯でも食ってけ」「え、いいんですか?」ミナが目を丸くすると、村人たちも「可愛い子だな」「まあ、鳥は美味そうだからいいか」と受け入れた。
その夜、広場ではガランダの肉を焼く焚き火が囲まれた。村人たちは「美味い!」と頬張り、チビは「俺の解体技術、最高っすね!」と得意顔。ミナは小さな羽を手に持って嬉しそうに笑い、トビーだけが「こんな日々が続くなんて胃が痛いですよ」と嘆いていた。「なぁトビー、お前も食え。腹が減ってちゃ、明日も泣き言しか言えねぇぞ」「村長さんのせいで毎日こんな目に遭ってるんですからね!」ガルドは笑いながら肉を差し出し、トビーは渋々受け取った。そこへ、ミナが小さな声で尋ねた。「村長さん、ほんとにすごいですね。昔、魔王と戦ったことあるんですか?」「ほう、鋭いガキだな。まぁ、あるっちゃあるが――」「あるんですか!?」トビーとチビが一斉に驚き、村人たちも「えぇぇ!?」と騒ぎ出した。ガルドはニヤリと笑って言った。「まぁ、その話はまた今度だわい。とりあえず、食え。腹が膨れたら寝るぞ」ミナの「今度聞かせてくださいね!」という言葉に、ガルドは小さく頷いた。辺境の小さな村に、新たな仲間が加わり、賑やかな夜が更けていくのだった。
「村長さーん!大変です!大変です!」静寂を破るように、農夫トビーの叫び声が響いた。村一番の泣き虫である彼は、汗だくで駆けてくる。ガルドは片目を開け、面倒くさそうにトビーを睨んだ。「うるせぇな、トビー。朝の静かな時間が俺の癒しだぞ。また芋でも食われたか?」「芋じゃないですよ!空です!空に何かデカいのが飛んでます!」トビーが指差す先を見ると、確かに空に異様な影が広がっていた。巨大な鳥のようなシルエットが、村の上空を旋回している。ガルドは欠伸をしながら立ち上がり、杖をカタカタ鳴らして言った。「鳥ねぇ。ったく、最近のモンスターは落ち着きがねぇな。俺が若い頃はなぁ、空飛ぶ奴らを素手で100羽くらい――」「はいはい、またその話ですか!今回はマジでヤバそうですって!」トビーの悲鳴にも構わず、ガルドはヨタヨタと広場の中央へ歩き出した。
空を覆う影が徐々に近づいてくると、その正体が明らかになった。翼を広げると10メートルはある巨大な鳥、「ガランダ」だ。王都近郊では中級モンスター扱いだが、この辺境では「雑魚」の部類。しかし、その「雑魚」が鋭い爪と嘴を持ち、村の屋根をかすめるように低空飛行している。風圧だけで畑のトウモロコシがなぎ倒され、村人たちは「ひぃぃ!」と叫んで家に隠れた。
「村長さん、こいつ強そうですよ!逃げましょう!」トビーがガルドの袖を引っ張るが、村長は鼻で笑った。「逃げる?この程度で?お前なぁ、俺が若い頃はこんな鳥、朝メシのついでに羽むしりして――」「嘘つくなジジイ!」トビーのツッコミが響く中、ガランダがガルドに気づいた。鋭い目を光らせ、けたたましい鳴き声とともに急降下してきた。その巨体と速度は、まさに動く災害だ。トビーは「死にました!」と叫んで目を閉じたが、次の瞬間、奇妙な音が響いた。ゴキンッ!ガルドが杖を軽く振っただけで、ガランダの嘴が地面にめり込み、巨体がドスンと倒れた。村人たちが窓から覗くと、巨大鳥はピクリとも動かず、完全に気絶していた。「ほぉ、意外と硬かったな。朝メシの焼き鳥にちょうどいいわい」「村長さん、それ食べる気ですか!?」トビーの悲鳴が朝の静寂を切り裂いた。
ガルドは気絶したガランダを広場に引きずってくると、村人たちに声をかけた。「おい、皆出てこい!こいつを解体するぞ。羽は枕に、肉は飯に、骨はスープだ。無駄にするなよ」村人たちは恐る恐る顔を出し、「本当に大丈夫なんですか?」と震えながら近づいてきた。元盗賊の少年(名前はまだ決まっておらず、皆から「チビ」と呼ばれている)が率先してナイフを手に持つ。「俺、解体なら慣れてるっす。任せてください!」「おお、いい度胸だなチビ。ならトビーと一緒にやれ」「えぇぇ!僕までですか!?」トビーが渋々加わり、村人たちとチビでガランダの解体作業が始まった。ガルドは椅子に戻り、眠そうな目でその様子を見守る。
そこへ、森の奥から新たな足音が近づいてきた。小柄な少女が、ボロボロの服を着て現れた。歳は10歳くらいだろうか。手に小さな木の杖を持ち、怯えた目で村を見回している。トビーが気づいて叫んだ。「村長さん!誰か来ましたよ!」ガルドが目を細めて少女を見ると、彼女は震えながら口を開いた。「あ、あの…この鳥、私が呼んだんです…ごめんなさい…」「何!?」村人たちが一斉にざわつき、トビーは「また厄介事が増えたぁ!」と頭を抱えた。
少女の名はミナ。辺境の森に住む「獣使い」の一族の生き残りだという。彼女の話では、ガランダは彼女が魔力を暴走させて呼び出してしまったらしい。「私、魔力を抑えられなくて…この子が村に来ちゃって…本当にごめんなさい!」ミナが泣きながら謝ると、ガルドは鼻をほじりながら言った。「なぁに、こんな鳥一羽で騒ぐほどのことじゃねぇ。俺が若い頃はなぁ、魔獣の群れを素手で――」「はいはい、またその話ですか!村長さん、真面目に聞いてくださいよ!」トビーのツッコミに、チビが笑いながら加わる。「ジジイ、毎回同じ話っすね」ガルドはミナに近づき、ヨボヨボの手で頭を撫でた。「お前、魔力の使い方わからねぇのか?ならここで覚えろ。ついでに村の飯でも食ってけ」「え、いいんですか?」ミナが目を丸くすると、村人たちも「可愛い子だな」「まあ、鳥は美味そうだからいいか」と受け入れた。
その夜、広場ではガランダの肉を焼く焚き火が囲まれた。村人たちは「美味い!」と頬張り、チビは「俺の解体技術、最高っすね!」と得意顔。ミナは小さな羽を手に持って嬉しそうに笑い、トビーだけが「こんな日々が続くなんて胃が痛いですよ」と嘆いていた。「なぁトビー、お前も食え。腹が減ってちゃ、明日も泣き言しか言えねぇぞ」「村長さんのせいで毎日こんな目に遭ってるんですからね!」ガルドは笑いながら肉を差し出し、トビーは渋々受け取った。そこへ、ミナが小さな声で尋ねた。「村長さん、ほんとにすごいですね。昔、魔王と戦ったことあるんですか?」「ほう、鋭いガキだな。まぁ、あるっちゃあるが――」「あるんですか!?」トビーとチビが一斉に驚き、村人たちも「えぇぇ!?」と騒ぎ出した。ガルドはニヤリと笑って言った。「まぁ、その話はまた今度だわい。とりあえず、食え。腹が膨れたら寝るぞ」ミナの「今度聞かせてくださいね!」という言葉に、ガルドは小さく頷いた。辺境の小さな村に、新たな仲間が加わり、賑やかな夜が更けていくのだった。
10
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。


凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる