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心臓がドクッドクッと激しい音をたてて、耳鳴りのように頭の中で響いてうるさい。
体温はありえないくらい急上昇して、目の前がゆがんではっきりと見えない。
もう秋も終わりでこんなところですっ裸にされたら、寒くて仕方ねえ筈なのに、内部から湧き出るような熱量が体をかけめぐり、熱さに空気の冷たささえ心地よいものに感じる。
「そのクスリ、即効性なのな」
「まあね、結構高いしー。乳首勃てちまって、もう目も焦点あってないね」
建物の壁にもたれかかった俺を面白がるように取り囲んだ男たちは、まったく力の入らない体を開いていく。
殺されるという恐怖はなかったが、別の恐怖で俺はこころの底から震え上がっていた。
抵抗することすらままならなく、腰を抱えるようにして脱がされた両脚を拓かれる。
「ふ………っ………う………やめっ……ろッ」
今まで人に見せたこともないような箇所まで晒され、俺は首を左右に振った。
怖い。
……怖い……。
頭の中には恐怖しかないのをさとられたように、男はニヤリと笑う。
「そんな怖がらなくても、キモチ良くなるだけだっての、やっぱり処女みたいだね。コッチ、きゅっとしてる」
「シン、あのクスリも使おうぜ。さすがに処女じゃあかわいそうだしよ」
「えー、もったいねえから半分な」
チューブを取り出し、ぬるっとした指が尻の真ん中のありえねえ箇所へと侵入してきて、クリーム状の何かを塗りこんでいく。
「イッ………てぇ、いっつう…っ、いっ、ぬ…いて…っ…………、たのむ………っ」
異物感を感じて、悲鳴のような声をあげるもヤツらは更に面白がってぐっちゅぐっちゅと音をたてて中をかき回される。
次第に指の感覚も痺れたように感じなくなり、体の皮膚の下を熱だけがどんどんと広がっていく。
「っああ………ぬけ…………ッ、ああ……ああ…、ひ、ッい…い……ッ…ううう」
この声は、誰の声だろう。
自分のものでないような声が漏れ、めくれて埃で汚れたシャツに精液が飛び散る。
指が増やされ抜き差しがはやまり、腰はもっと呑み込みたいとでもいうようにひっくひっくと上下にゆれる。
熱で頭の中がぼおっとしてくる。
「えっろぉ、イケメンって、こんなことされちゃってもエロイね」
カシャカシャっとスマホがかざされ、カシャカシャと機械の微音のシャッター音が響く。
「ああ……………あああ…やッ…めえ……」
「さってと、処女喪失の記念撮影しちゃう?」
赤髪の男が自分のペニスを軽くしごいて臨戦態勢をとりながら、指をぐりゅっと引き抜きずぷううっと俺の中に埋め込んだ。
「ううああ……ッあああああああっ…ああああ」
中で膨らむ圧迫感に、悲鳴をあげる。
「オマエのここぐちゅぐちゅしてよろこんでるぜ、ほら、へへっ、ちんこ銜えて嬉しいだろ」
ぐぷうぐぷうっと中を出し入れされ、熱をもった内部が喜んでいるのかしらずに腰が動く。
俺の意思じゃなく動く体が、ひどく怖くてしかたない。
「シン、次は俺な」
「待ちきれねえ、口も使おうぜ」
髪をつかまれ、もわりとさた汗臭い男の股間に顔を押し付けられる。
無理矢理口をこじ開けられ、ずるっと肉を喉奥まで詰め込まれる。
「むぐううううう…………ッ……ふッふ…………く」
喉を突き上げられ、えずいて涙が溢れてしまい、ゴリゴリと中を擦られ、内部で生暖かい粘液を注がれ、ずるっと抜かれると胎内全部がもっていかれるような熱を感じる。
「オンナに強姦は罪重いけど、男なら立証されにくいから、楽しいよな」
「じゃあ、次、俺の番ね」
間を置かずに侵入してくる熱い肉に俺は絶望した。
……殺されなくても、死んじまうかも…………な。
せっかく……頑張ったのに……。
……オマエがすきなのに……。
体温はありえないくらい急上昇して、目の前がゆがんではっきりと見えない。
もう秋も終わりでこんなところですっ裸にされたら、寒くて仕方ねえ筈なのに、内部から湧き出るような熱量が体をかけめぐり、熱さに空気の冷たささえ心地よいものに感じる。
「そのクスリ、即効性なのな」
「まあね、結構高いしー。乳首勃てちまって、もう目も焦点あってないね」
建物の壁にもたれかかった俺を面白がるように取り囲んだ男たちは、まったく力の入らない体を開いていく。
殺されるという恐怖はなかったが、別の恐怖で俺はこころの底から震え上がっていた。
抵抗することすらままならなく、腰を抱えるようにして脱がされた両脚を拓かれる。
「ふ………っ………う………やめっ……ろッ」
今まで人に見せたこともないような箇所まで晒され、俺は首を左右に振った。
怖い。
……怖い……。
頭の中には恐怖しかないのをさとられたように、男はニヤリと笑う。
「そんな怖がらなくても、キモチ良くなるだけだっての、やっぱり処女みたいだね。コッチ、きゅっとしてる」
「シン、あのクスリも使おうぜ。さすがに処女じゃあかわいそうだしよ」
「えー、もったいねえから半分な」
チューブを取り出し、ぬるっとした指が尻の真ん中のありえねえ箇所へと侵入してきて、クリーム状の何かを塗りこんでいく。
「イッ………てぇ、いっつう…っ、いっ、ぬ…いて…っ…………、たのむ………っ」
異物感を感じて、悲鳴のような声をあげるもヤツらは更に面白がってぐっちゅぐっちゅと音をたてて中をかき回される。
次第に指の感覚も痺れたように感じなくなり、体の皮膚の下を熱だけがどんどんと広がっていく。
「っああ………ぬけ…………ッ、ああ……ああ…、ひ、ッい…い……ッ…ううう」
この声は、誰の声だろう。
自分のものでないような声が漏れ、めくれて埃で汚れたシャツに精液が飛び散る。
指が増やされ抜き差しがはやまり、腰はもっと呑み込みたいとでもいうようにひっくひっくと上下にゆれる。
熱で頭の中がぼおっとしてくる。
「えっろぉ、イケメンって、こんなことされちゃってもエロイね」
カシャカシャっとスマホがかざされ、カシャカシャと機械の微音のシャッター音が響く。
「ああ……………あああ…やッ…めえ……」
「さってと、処女喪失の記念撮影しちゃう?」
赤髪の男が自分のペニスを軽くしごいて臨戦態勢をとりながら、指をぐりゅっと引き抜きずぷううっと俺の中に埋め込んだ。
「ううああ……ッあああああああっ…ああああ」
中で膨らむ圧迫感に、悲鳴をあげる。
「オマエのここぐちゅぐちゅしてよろこんでるぜ、ほら、へへっ、ちんこ銜えて嬉しいだろ」
ぐぷうぐぷうっと中を出し入れされ、熱をもった内部が喜んでいるのかしらずに腰が動く。
俺の意思じゃなく動く体が、ひどく怖くてしかたない。
「シン、次は俺な」
「待ちきれねえ、口も使おうぜ」
髪をつかまれ、もわりとさた汗臭い男の股間に顔を押し付けられる。
無理矢理口をこじ開けられ、ずるっと肉を喉奥まで詰め込まれる。
「むぐううううう…………ッ……ふッふ…………く」
喉を突き上げられ、えずいて涙が溢れてしまい、ゴリゴリと中を擦られ、内部で生暖かい粘液を注がれ、ずるっと抜かれると胎内全部がもっていかれるような熱を感じる。
「オンナに強姦は罪重いけど、男なら立証されにくいから、楽しいよな」
「じゃあ、次、俺の番ね」
間を置かずに侵入してくる熱い肉に俺は絶望した。
……殺されなくても、死んじまうかも…………な。
せっかく……頑張ったのに……。
……オマエがすきなのに……。
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