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「君は、刑事さんなんだろ.....オレを騙してた」
ハッと目を見開き藻掻くように身体を離そうと暴れ出した統久の腰をグイと掴んで、シェンは再度深々と貫く。
「ッあアア、あアッ、ああひ、ッい、いやッあ、ッうう」
身体を逃そうと必死に身を揺する様に、シェンは笑みを深くして、唇を何度もその唇へと押し付ける。
「だからね、君をオレしか見えないように作り替えて貰うんだ」
独善的な内容を孕んだ言葉を告げつつ、奥まで抉った肉の内部へと欲情の証を吐き出して背中をさする。
「あ、あああ、シェル、ああ、ゆる、して」
「ゆるさないよ」
逃せない快感にか目を潤ませる統久に、これみよがしにシェンは錠剤を口に含んで、唾液とともに統久の口内に含ませる。
舌を差し入れて錠剤を統久の歯茎の裏に押し込むと、にっこりと笑う。
「誘発剤だよ、沢山あげるから、オレの子供を孕んでね」
「君は、この指輪をしたことも、次に会う時には忘れているだろうね」
じっと虚ろな目を覗きこんで、囁きながら胎内へと精を注ぎ込む。
本当に誘発剤で発情していれば、間違いなく妊娠するであろう。
「ーーッふ、あああ、ああアッ、やあ、あ、ッシェル、ああ、ッそ、んなしたら、はらんじゃ、う」
首を振りながら必死に抵抗しようとするが、抵抗にならずに、身体は甘く擦り寄り雄の動きをねだる。
「ああ、孕ませてやるよ.....、オレのもんにしてやる」
シェンは統久の脚を抱え込んで、グッと開かせると先でくいくいと子宮口まで叩きつけて、ニヤリと笑い唇を噛んだ。
「孕ませたのは、オレだと思い出せよ!」
用意周到にベッドの下に置いてあった拘束具を、意識を失った統久の身体に装着していく。
分からないように鎖に力を加えてヒビを入れておいたが、洗脳されてしまったらそれも無意味かもしれない。
シェンは、汚した統久の身体を拭って僅かに血の滲んだ唇に指を這わす。
うまくいけば、いいが。
キイと寝室のドアが開いて本部長がのそのそと入ってくる。
「.....イライズ君、そろそろ引渡しの時間だが」
「本当に彼を返して、くれるんでしょうね」
心配でたまらないという表情を浮かべて、統久をギュッと胸の中に抱きしめる。
信じられはしない。
そのまま殺される可能性も高い。
最中に口に含ませた誘発剤は偽薬で、一緒にGPSのナノマシンを歯茎に埋めたが、それすら気づかれる可能性もある。
「君のためを思って手配している私たちを疑うのかな」
「そんなんじゃないです」
準備もなにもかも整えたが、まだ不安だった。
自分は逃げられる安全なところにいるが、1度手放したらもう取り返しがつかないような気もしていた。
チュッと指輪を嵌めた統久の手の指先に唇をあてて身体を離す。
「あまり酷いことはしないでください」
「本当に君は騙されていたというのに、愛情深いなあ」
ゆっくりと鉄格子を出ると、ちらと振り返って自分の指に嵌っている指輪をギュッと握る。
下準備はしっかりした。
あとは気取られるなよ。
ハッと目を見開き藻掻くように身体を離そうと暴れ出した統久の腰をグイと掴んで、シェンは再度深々と貫く。
「ッあアア、あアッ、ああひ、ッい、いやッあ、ッうう」
身体を逃そうと必死に身を揺する様に、シェンは笑みを深くして、唇を何度もその唇へと押し付ける。
「だからね、君をオレしか見えないように作り替えて貰うんだ」
独善的な内容を孕んだ言葉を告げつつ、奥まで抉った肉の内部へと欲情の証を吐き出して背中をさする。
「あ、あああ、シェル、ああ、ゆる、して」
「ゆるさないよ」
逃せない快感にか目を潤ませる統久に、これみよがしにシェンは錠剤を口に含んで、唾液とともに統久の口内に含ませる。
舌を差し入れて錠剤を統久の歯茎の裏に押し込むと、にっこりと笑う。
「誘発剤だよ、沢山あげるから、オレの子供を孕んでね」
「君は、この指輪をしたことも、次に会う時には忘れているだろうね」
じっと虚ろな目を覗きこんで、囁きながら胎内へと精を注ぎ込む。
本当に誘発剤で発情していれば、間違いなく妊娠するであろう。
「ーーッふ、あああ、ああアッ、やあ、あ、ッシェル、ああ、ッそ、んなしたら、はらんじゃ、う」
首を振りながら必死に抵抗しようとするが、抵抗にならずに、身体は甘く擦り寄り雄の動きをねだる。
「ああ、孕ませてやるよ.....、オレのもんにしてやる」
シェンは統久の脚を抱え込んで、グッと開かせると先でくいくいと子宮口まで叩きつけて、ニヤリと笑い唇を噛んだ。
「孕ませたのは、オレだと思い出せよ!」
用意周到にベッドの下に置いてあった拘束具を、意識を失った統久の身体に装着していく。
分からないように鎖に力を加えてヒビを入れておいたが、洗脳されてしまったらそれも無意味かもしれない。
シェンは、汚した統久の身体を拭って僅かに血の滲んだ唇に指を這わす。
うまくいけば、いいが。
キイと寝室のドアが開いて本部長がのそのそと入ってくる。
「.....イライズ君、そろそろ引渡しの時間だが」
「本当に彼を返して、くれるんでしょうね」
心配でたまらないという表情を浮かべて、統久をギュッと胸の中に抱きしめる。
信じられはしない。
そのまま殺される可能性も高い。
最中に口に含ませた誘発剤は偽薬で、一緒にGPSのナノマシンを歯茎に埋めたが、それすら気づかれる可能性もある。
「君のためを思って手配している私たちを疑うのかな」
「そんなんじゃないです」
準備もなにもかも整えたが、まだ不安だった。
自分は逃げられる安全なところにいるが、1度手放したらもう取り返しがつかないような気もしていた。
チュッと指輪を嵌めた統久の手の指先に唇をあてて身体を離す。
「あまり酷いことはしないでください」
「本当に君は騙されていたというのに、愛情深いなあ」
ゆっくりと鉄格子を出ると、ちらと振り返って自分の指に嵌っている指輪をギュッと握る。
下準備はしっかりした。
あとは気取られるなよ。
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