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しおりを挟む怪我をしている士龍を見れば、きっと周囲の派閥の奴は今がチャンスだと狙ってくるだろう。
だというのに、士龍はそれを気にする様子もなく、上機嫌にオレを松葉杖代わりにして校内を闊歩して、教室へと入った。
引き戸をあけると、オレらの姿を見て、周囲がざわつく。
「士龍サン、脚大丈夫すか?」
パタパタと士龍のコバンザメである木崎が駆け寄ってくる。
まあ、自分たちの上が怪我をすれば、当然といえば当然の反応だ。
どちらにしろこいつらにも迷惑をかけたことには変わりがない。
「木崎、昨日はありがと……な…」
オレは普段しない角度で木崎に頭をさげた。捜索隊まで出して、士龍が命じたとは言えオレを探してくれたのだ。
「お、おう…………」
木崎はオレの態度に戸惑ったような表情で、一瞬何が起こったのかわからないといった表情を浮かべた。
「脚は日曜に手術すんぞ。……走れなくなったら困るしな」
「木崎、脚治るまで俺は士龍と行動しようと思うが、……いいか?」
士龍の言葉に続けて尋ねると、調子が出ないなとか呟いてオレの提案に頷いた。
此処の学校では怪我人はマトでしかない。ただ、普段の影響力があるので、おいそれとは士龍に手は出してはこないだろう。
「ンなの…………当たり前だ。士龍さんが怪我したのはテメエのせいだ。オマエが殺されても守れよ」
「わかってんよ。士龍、何かして欲しいことあったら言えよ」
木崎の言葉にはやや棘があるが、これまでのことを考えたら仕方がないことである。返事をしてくれるだけ、まだ関係は改善されていると言っていいだろう。
「早く帰って、セックスしてえ」
席に座ると教科書を立てて机の上に突っ伏して、あられもないことを言ってのけるので、周りが目をまん丸くしている。
相変わらずの不思議ちゃんである。木崎が士龍の様子に、はあと溜息をもらしてオレに向き直る。
「お前がいない間、士龍さんたまってたみたいだから、ちゃんとしてやれよ。それくらいしか、オマエのいいとこねえんだからよ」
居ない間と言われて思わず閉口する。好きでいなくなったわけでも、こっちから離れたわけではない。
「ナオヤ、いじめんなよ。大丈夫、きっちり埋め合わせしてもらうし。あと、たけおは、俺のアナ埋めよろしくね!」
そんなオレの気持ちを汲み取ったのか、だるそうな声をだして士龍が木崎へと言葉を返した。
アナ埋めね。はいはい、何のアナ埋めりゃあいいのって。
「さっき点呼とったよな?次は英語だっけ。…………木崎、士龍の代返頼む」
答えなんか決まっている。
「士龍…………アナ埋めすっから、体育館いくぞ」
士龍があんまり可愛いことばかり言うから、思わず連れ出してきちまったが、怪我もしてるしあまり無茶できない。
脚を引き摺りながら、頬を少しだけ染めてる様子はマジで可愛いすぎる。
脅していた頃には、オレの派閥の溜まり場ということもあり、何度か士龍を体育倉庫に連れ込んだ。
誰も来るなと通知してから、ガラッと引き戸を引いて中に入ると、内鍵をかける。
この学校で部活なんかまともにやってる奴らはいないので、ここは使い放題だ。
「士龍、…………バイクに乗ってる時から、ずっとちんこ押し付けすぎ。あんまり、煽るなよ」
笑いながら、士龍のベルトに手をかけてするっと抜く。
「仕方ねーだろ、オマエの匂いかぐと勃起すんだ。バイクで密着したら、もう、ジンジン下半身にくるんだぞ」
ズボンにガチガチの竿が引っかかって下ろしにくい。
下着ごと尻まで下ろすと、低めの跳び箱に座らせて下半身を丸出しにさせた。
「どんだけ発情期だよ、士龍」
カウパーがてらてらと垂れて、触れてもいないのに、ペニスはピクピクと痙攣している。
カーテンの隙間からだけ入る光の中で見る、下半身だけ晒した姿が異常に淫猥に見える。
「だって、俺さあ、ずっとたけおが、欲しくてしかたなかったんだもんよ」
キラキラ光る金髪から、垣間見える緑色の目元が熱をはらんで紅潮している。
「脚、とび箱の上に乗せて開いてさあ、オレに士龍のすけべな穴をオレに見せてよ」
髪を撫でながら脚を開かせて、自分の腕に抱えさせると、後ろの跳び箱に背中を凭れかけさせると、後孔をオレの目の前に晒させる。
垂れ落ちるカウパーにぬらぬらと濡れて、充血して呼吸の度にピクピクと開閉している。
オレはカウパーを人差し指に絡めると、ひくつく柔らかい襞を辿って焦らすように撫でる。
「士龍、ここにズプズプって俺のおちんぽをつっこんで、おまんこにしてやるから」
耳元で淫猥な言葉を囁きながら、指の腹で撫でまわすと士龍の呼吸が浅くなり、背中が何度も撓む。
「ン、ィ、ぁあ、あッはッ、…………たけお、たけ、お」
低く抑えた甘い喘ぎと、とろんとした表情はいつ見てもオレの興奮を上昇させる。
「声、我慢してるの?家だと、すけべにでかい声で喘ぎまくるのに」
人差し指を中にゆっくりと挿しこみ、緩く肉をくわけて指の腹で中を擦ると、内股がガクガクと震える
「ッく……ッあ、ああっうッ、ッくう、ああッやあ、ああ」
どんなに耐えても、すぐ声を我慢できなくなるのは分かっている。
「ッや、ッア、アッアッ、イ、…………いく、いくッう」
ビュッ、ビュッと先端が開いて士龍のシャツを、放たれた粘液が汚す。
後で洗わなくちゃとか余裕なことを考えながら、二本目の指を添えて内部を混ぜ追い詰める。
「ほら、いっぱい出していいぜ」
「ッヒ、ィぃああ、アアッ、た、…………ッッア、」
前立腺を指で挟んで圧し潰すように動かすと、ドクドクと面白いように溢れ、涎と涙で顔を歪ませながら、士龍はよがり声をあげる。
指をゆっくりとぬくと、しゃくりあげるシロウの開ききったアナルを焦らすように指で撫で回す。
「抜くとぽっかり開いてだらしねえおまんこだな。ちょっと弄っただけで、欲しがってきゅうって締め付けるぜ」
浅いところを焦らしで抜き差ししながら、耳の穴に舌を挿しこみグチュグチュと聴覚を犯していく。
「士龍、どうして欲しい?欲しいものあげよっか」
「たけお、あっ、あ、あ、…………なあ、たけおのおちんちん……いれてほしい、ほしい」
濡れた唇でいやらしい言葉をつむいで、淫らに腰を突き出して俺を求める。
「ほしいのあげるって言ったけど、すぐにじゃない……もっとすけべな言葉で煽ってみてよ」
意地悪なことを言いたくなるのは、多分オレの性なのだろう。
すぐにでもこの体に思いを遂げたい気持ちもあったが、それより彼に自分を求めてほしかった。
「ッく……はッ、ッもおッ、おくっ、おくにッ、ちんぽでずぷずぷって……ほしい……、おれの、まんこぐちょぐちょにして」
「ぐちょぐちょにして、いいの、士龍」
必死でひねり出した言葉が、すごくイヤらしくてオレはごくんと喉を鳴らした。
厚い胸板が苦しそうに上下していて、小さな肉の芽がぴょこんと顔を出してるのが可愛くて、オレはその勃ちあがった肉粒を口に含んだ。
「ああっ、いいから……つっこんで……っ、おくで、なかだし、していいからッ」
「違うだろ。ちんぽ突っ込まれておちんぽミルクおなかいっぱいのませてほしいんだろ」
間違うなよと囁くと、言われた言葉のいやらしさにかーっと膚が熱をもつのがわかる。
「奥好きだよねぇ。オレの長いから届くけど、普通のちんこじゃ士龍のイイとこ届かないよ。士龍はずっとオレのちんこじゃないと満足できない体なんだよ」
わざと直接的な言葉を囁き、既にガチガチなペニスを取り出すとぐぷっと奥まで突き上げる。
「ああ……もお……やッ、ああ、おちんぽみるく……おなかいっぱいにほしいっ……おちんぽみりゅくいっぱいだして……」
「すっかり、おちんぽミルクが好きになったな……可愛いよ、士龍」
「ッああ、ああああッああ、おぐッああ、ああッああ」
背中を抱きしめ、唇を貪るように喘ぎごと全部くらいつくし、ガツガツと中をえぐる。
「ほら、アンタの好きなおちんぽみるくでおなかいっぱいにしてやるからな」
「ンンンッ、あひっ、おひんぽみりゅく、ああ、みりゅく、ああッ……ああ……ああ」
即物的に肉を喰らうように、すべてを奪い尽くす。
体を押さえ込み痙攣する全身に、ドクドクとオレの体中の欲情を注ぎこむ。
「あったかくてキモチいいだろ」
「ンンっああ、ああ……ひもち、いい……ああ……ッ」
「これが一番キモチイイだろ……」
「ン、ああ、ああう……ああ……おなか……あったか、くて、ひもち、いい……」
この人の、すべてを、オレのものにする。
熱も、声も、全身の体液も。
すべて、喰らい尽くしてやりたい。
腹の底から湧き上がるような凶暴な気持ちのまま、俺は何度となくその体に欲情を叩きこんだ。
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