竜攘虎搏 Side Tiger

怜悧(サトシ)

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「眞壁、おせえよ…………。もうちっと早くこいよ」
 眞壁に登録させたメッセージアプリで体育館脇のトイレに呼び出したが、三十分以上待たされたことに苛々していた。
 眞壁にあげようと思って来る前に買ってきたいちごみるくのパックは、すっかりぬるくなってしまっている。
 本人がまったく悪びれた様子がないのに、更に腹が立った。
「つか、授業中だったし……。ソレにここ、二年の教室から遠いじゃねえかよ」
 ここ二、三日はずっと眞壁の家でその体を開発してきたというのに、学校ではまだ理性は保っている様子なのが、オレには気に入らないらしい。
「走ってこいっていってンの」
襟首を掴んで、早急に個室へと引っ張り込むと便座へと座らせる。
本当は、オレが呼び出さなくても、自分から行為をねだりに来るくらいにしてしまいたい。
 眞壁の顔に股間を押し付けて、ジッパーを下ろすとびきびきに堅くなっているペニスを形のいい唇へ押し付ける。
「さっさと口開いて舐めろよ」
 眞壁は少し面倒そうな表情を浮かべるが、逆らう気持ちはないのか口を開いて先端を唇に挟んで、ちゅっちゅっと吸いあげながら奥まで飲み込むように銜え込む。
「やべッ、ホント、アンタ……しゃぶるのうまくなったな」
 舌を絡めながらゆるやかにディープスロートさせて頭を動かす様子に、すぐに高まりそうになるのを堪えて、ごわつく髪の毛を撫でてあやす。
 このままじゃ、さっさと出してしまいそうだ。
気を逸らすために眞壁のベルトの金具を外して、ズボンを引き下ろそうとすると、腰を浮かせて脚を開いてくれたので、そのまま下着ごと床まで下ろした。
 眞壁は服をきちんと畳んで椅子の上に置く性格だったなと思い、床には置かずに頭上の物置きの上にかける。
 露出された眞壁のペニスは、触れられてもいないのに口淫だけで興奮しているのか、天井を向いてじっとりと湿り気を帯びている。
「をい、口、サボんなよ…………」
 ポケットに入れていた携帯ローションのパックを口で引き千切って、少し隙間のできている眞壁のアナルへと中身を注ぐと、指を押し込んで浅いところをゆっくりと掻き混ぜていく。
「ンンン……ッん、ふ…………んん……」
 舌の動きが緩慢になって、自分の快感を追い始めるのを咎めるように頭を小突いて、ぐっと喉の奥を容赦なく突き上げた
苦悶する表情を味わってからペニスを引っこ抜いて、涎塗れで餌付いている顔にザーメンをどろりと引っかけた。
「……ッ……ん、っ、げほッ…………んッ……ッ」
 部屋でやるときとは違って、声を我慢しているのか必死で奥歯を噛みしめている様子に興奮してくる。
そのザーメンまみれで、我慢してる顔、ホントに情けなくてたまんねえよ…………」
「ん、んっ、…………っく……あッふ…………ッく」
 指をゆっくりと抜き挿ししてぐぽぐぽと音を響かせると、熱をもって膨らんでいる前立腺を押しあげて、精液で汚れた顔を覗き込む。
 腰を捩って快感に咽び始める様子に、理性の箍が外れてきたのだと感じ取り、脚をぐいっと拡げさせて指で届く範囲の肉壁を開きながら突き回す。
「…………っひ、や…………ッ……あ、や、、いく、いっくっう…………ッぁあ、イ、イク」
 もっと更に奥の快感を知っている体は、深い場所を求めてオレの腰に脚を回してねだっているが、まだ与えるつもりはない。
「ンな、ヤラシイ声出していいの?……外の誰かに聞かれちまうかもよ、士龍」
 こないだから、眞壁の下の名前を口にして煽ることを始めた。
最初は戸惑ったような表情をしたが、下の名前を呼びながら奥を弄ることを繰り返すうちに、名前を呼ぶ度にぎゅうと体が収縮して果てるようになった。
「ッ……っっく、ひ、あ、あ、あ、ああ…………いっちゃ……う……ッイクッ…………ッ」
 どぷっとシャツまで精液を飛ばして、とろんとした表情でオレを見上げて物欲しそうな表情で唇を開く。
「ほんと、ヤラシイな。もっと我慢しなきゃダメだろ?」
 強くはない言葉でやんわりと咎めて叱責する。
残滓を零すペニスの根元を指できゅうと括って、ピアスでいっぱいになっている耳たぶを軽く噛んだ。
「我慢できないヤツには、お仕置きしないとな」
 脚を開かせぐぽぐぽと浅い箇所ばかり攪拌すると、達したばかりで敏感になっている体は跳ねるように痙攣しはじめた。
「ほらほら、お仕置きするぜ。アンタにもっと気持ちイイこと、教えてやるよ」
 二本の指で前立腺の周りを挟んでは緩くしごいて、おもむろに奥を突いて意識を逸らさないように、眞壁の肉竿の先端を唇に挟んで舐め上げる。
 ゆさゆさと大きく腰が揺れて強すぎる快感に、こらえきれなくなったように悲鳴のような声が響いた。
「……ッ、アッ……ッあァ、あ、ッいイ、かせて……ッ、だしたい、せて、クッ……ひ、や、やだ……ッああああ、ひ、あ、おかひくなうッ……と、とみ……たっく、ああああ、ああ」
 奥の肉壁を指を鉤ように曲げて、ぐっと太さを持たせて深く突き上げると、ぶるぶるっとその体が震えて、ぐいっと玉袋が引き攣るように張り詰め、指を銜えた穴の中までぐにぐにと荒々しく捻るような動きが繰り返される。
「ひ、ンンン、ああひ、あ、……っひ、あ、ひうっく……っひ、あ、ひうッ……ひあ…いっく、っく……ッひあ、あひ」
 メスイキの状態が繰り返されているのだと、指をゆっくり引き抜くと、孔ははくはくと物足りないとばかりに開いてオレを誘おうとする。
「メスイキ出来たみてえだな。気持ちイイだろ?士龍」

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