竜攘虎搏 Side Tiger

怜悧(サトシ)

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出席日数がギリギリでヤバいからと言われて、熱のある眞壁と原チャで一緒に登校したが、帰りにはすっかり本調子のようだったので、駐輪所で待ち伏せをした。
 快楽に弱そうな眞壁の様子だから、体から陥落させてしまうのか簡単に思えた。鉄は熱いうちに打たなくちゃならない。
「熱はもうねえのかよ」
「授業中ゆっくり眠ったから、大丈夫だけど」
 眞壁の周囲には、珍しく取り巻きもいなかった。そろそろテスト前で補修を受けているメンツが多いからだろう。
 原チャに跨りヘルメットを被った眞壁に近寄って、オレは尋ねた。
「なあ、今日アンタの家、行っていいか」
 それ以上は言わなかったが、オレの要求を理解したのか頬をぽりっと掻いてから、眞壁はいいよと頷いた。
「オレ、バイクを取りに行ってくるから、送ったメールに書いた準備方法を見て、先に準備しておけよ」
 男同士でのやり方は何となく知ってはいたが、調べてみたら色々準備をした方がいいらしい。
 眞壁が分かったと言って原チャで走り去る姿を見送ると、オレは一年に届けさせたバイクに跨って、一度部屋に戻って私服に着替えると繁華街へと向かった。
 昨日使ったクスリはもう持っていない。それに熱を出したのもクスリのせいかもしれないので多用するのは危険な気がした。
 どうやったらオレに夢中にさせることができるのか、必死で授業中ずっと考えていたのだが、そんなにテクニックに自信があるわけでもないので、大人のおもちゃでも使ってみることにした。
バイクを飛ばして繁華街のグッズショップへと向かうと、袋いっぱいに玩具を買ってから、覚えたての眞壁の家へと向かった。
 眞壁の家の前までくると、眞壁が門の前で立っていた。
目の前の道をぼんやり眺めている様子で、オレのバイクに気づくと手を軽く振る。
 ……待ってたのか。
 バイクを停めてキーを引っこ抜いてメットを脱ぐと、眞壁がこちらへと歩いてきた。
「道、ちゃんと分かったんだな。遅いし迷子になったかなって、ここら辺入り組んでるからね」
 眞壁は周りの道をいくつか指差して、同じような通りが多いんだと告げる。
「ああ、確かにな。でも部屋で待ってればいいだろ」
「目立った目印がないから。俺でけえし、目印かわりになるかなって。ああ、富田君が私服っていうのも新鮮だね」
 脅されている癖に、そんな相手を待つだなんて筋金入りの馬鹿なんだなと思い、オレはその腕を掴んだ。
「別に一度道が分かれば、迷わねえよ」
「凄いな。俺、結構迷子になるけどな。それじゃあ寒いし、部屋に入ろうか」
 眞壁は離れの玄関を開けて部屋にオレを通すと、手持ち無沙汰そうにオレを見返す。
 昨日とは違って、今日は明確にヤリ目的でここにきている。
そして、眞壁はそんなオレを迎え入れたのだ。
「……昨日は勢いもあったけど、ちょっと緊張するなあ。また本当にセックスするのか」
「アンタはオレの精液便所だっつっただろ。オレがしたい時に股開けって」
 背後からその体を抱き寄せて、シャツのボタンを外していくと、眞壁はスエットのズボンを引き下げて裸の下肢を晒す。
「俺もイイヨって言ったしなあ」
 どうやらパンツは履いてなかったようだ。石鹸の香りがほんのりとして、準備と一緒にシャワーでも浴びたのかもしれない。
「ホントに抵抗なく脱ぐよな。アンタ」
「痛いのだけは嫌だけどね……」
 痛くなければ抵抗しないよと言って、ぶるっと震えて少し寒いかもとつぶやいた。
「とりあえずメールの通りに準備はしたけど」
 準備とは自分で浣腸をして、ローションを塗っておくようにっていう指示だったのだが、どこまでやっているのかは分からない。
「へえ、ちゃんと準備したんだ。もしかして、いやらしいことされたいとか期待とかしてたのか」
 眞壁はその言葉にちょっと目を見開いてから、そうなのかもしれないとぼそっと呟いた。
 いちいち眞壁の言葉にぎゅっと締め付けられるような気持がするのは、なぜだろう。
「ちゃんと準備したか確認したいから、そこの椅子に座って」
「……変態クサいな」
 眞壁の学習机の前にある肘掛け椅子を示すと、眞壁は眉を寄せて躊躇うように椅子に腰を下ろした。
「口答えすんなよ。アンタはオレの精液便所なんだからさ。その肘掛けに両脚引っかけて」
「素面じゃ……耐えられないんだけど」
 脚を肘掛けにひっかけてから、顔を天井に向けて、あー無理とか呟いているが、オレは構わず無防備な場所へ視線を向けて、少し赤く腫れているアナルへと指を這わせ入口を少し開くと、とくとくとローションが隙間から漏れ出してくる。
「中も……そんなに傷はついてないみたいだな。となると、昨日の熱はクスリのせいか」
 くちゅっと中指を挿しこむと、ぬるついた生暖かい粘液がくちゅっと音をたてて、指にアナルの淵がきゅうと絡みつく。
「ン……ふ、ちょっ、お医者さんごっこのつもりか……」
「いや、傷がついてたら今日はコッチ触るのはやめようかと思って確かめてた」
 ぐちゅぐちゅっと中を掻き混ぜると、焦った様子で眞壁はオレを見返して首を横に振る。昨日とは違ってクスリを使っていないからか、簡単には理性をなくせないようで、必死に声を堪えている。
「ン、ッふ……も、っお、見終わった…ンじゃ……ッ」
「ああ、見終わったし大丈夫そうだから、弄ることにした」
 やっぱりクスリがなくても、前立腺は敏感なのかゆるゆると撫でるとびくんびくんと体が震えて、股間の大きな一物も腹の上で跳ねてカウパーがとろとろと溢れ出してくる。
「――ッんんッ、は、あ……っゆ、びっ……っく、ぬいて」
 椅子の上の狭い場所ですっかり紅潮した肌を震わせて、我慢しきれないと身を震わせる姿に興奮してくる。
「昨日はクスリ使ったけど、クスリがないと怖いか?ちんこはビンビンに勃ってるけどな」
 指だけでここまでいやらしい反応を返されて、やはりクスリだけではなく眞壁は元々敏感で快感に弱い体質なのだ。この計画がうまくいくように思えて心の中でガッツポーズする。
「ン、ふ……ッ、ンな……そこ、グリグリってすっとッ」
「そうだな、我慢汁いっぱい出てきたな。此処がアンタの前立腺だ、わかるだろ。自覚してなくても精液漏れちまってる」
 膨らんだ前立腺を押し込むようにして、ゆっくりと指の腹で周囲を撫でるように動かすと、刺激に堪えきれないのか、首を何度も振って快感を逃がそうと抗っている。
 受け入れてしまえば楽になるのに、必死になっている様に興奮を覚えて下肢が熱くなる。でも、オレの方も我慢しなければ手に入れられない。
「ンンっ、は、あッ、ああ、へん……ッ、ッも、いいから、突っ込んでくれ」
「今日は昨日と違って、ゆっくりじっくり此処をまんこにしてやる。ちょっと我慢しとけば、すげえキモチ良くさせてやるよ」
「ッ、ンなの……いいから。好きに使っていいから」
 殆ど泣きそうな声で叫ぶように言われて、理性を手放すのが怖いのだと思って二本目の指を押し込んで中を開いていく。
「どうせなら、アンタをすけべでおちんぽ大好きな精液便所にしてやりたいからさ」
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