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番外編:合コンに行こう!
9 side D
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「シロウ君、昨日大丈夫だったか?」
教室に行くと昨日の合コンメンバーが口々に声をかけてくれる。
あ、酔って途中抜けしたんだったな。
誘ったのは自分たちなのに悪いことをした。
「ごめんね!途中抜け、ホントに!俺、すごくお酒弱いんだ」
頭を下げて謝ると、みんな揃ってイヤイヤ謝ることじゃないと返してくれる。
女の子たちと楽しくできたのならいいのだけど。
「でもさー、シロウ君と弟君仲良すぎだし。もしかして、シロウ君って、弟くんとさ・・・・・・デキちゃてる?」
田山くんは、ちょっとふざけたような軽い口調で聞いてくる。
バレちゃったかな。
まあ、そういうのは隠していても雰囲気とかで分かるというしなあ。
「うん。デキちゃってる。弟だけど、恋人だから」
俺は素直に頷くと、聞いた田山くん本人が激しく動揺している。
「え。ちょ、冗談で聞いたんだけど」
「あ、そうなの?別に隠してないからいいよ。ホントに付き合ってるし」
ビックリしきっている様子に、カマかけられたわけでもなく、本当に冗談だったんだなと思う。
別に高校時代から隠すことは一切してなかったし、多分これからも聞かれたら恋人だと答えるだろう。
「あ、別に偏見とかはないけど。シロウ君も弟くんも女の子にモテそうだからもったいないけど、俺ら男にとっては朗報かもだね」
結城君はそう言って、場の空気を軽いものにしてくれる。
「女の子がダメってわけじゃなさそうだけど、ダメになるきっかけとかあったの?」
「別に女の子はダメじゃないよ」
「バイってこと?」
生物学上は、多分おかしいことだから、きっと好奇心なんだろうなと思う。
みんな好奇心はきっと旺盛だと思うし、俺も好奇心だったからその気持ちはわかる。
「生物学的にも、俺は多分女の子が好きだよ。でもさ、俺の生物的な本能とか塗り潰してくれるくらい、たけおを好きになっちゃったかな」
「過ぎたブラコンって感じ?」
俺が教科書を鞄から取り出すのを見ながら、好奇心の視線を向けてくる。
生産性も生物的なものも、多分遺伝的なイデオロギーもすべて塗り替えるくらいの衝撃的なものがあったから。
「弟だって知ったのは、好きになっちゃった後だからね!だから、ブラコンとかじゃないんだ」
「わ、訳分からない。なんだ、シロウ君めっちゃ気になる!」
生物的なイデオロギーに反する思考回路に興味をもつのは、俺たち理系にとってはきっと自然なことなのは、俺にも十分わかるので、俺は4人の好奇心の情熱に負けて今までの経緯を話始めた。
「~完~」
教室に行くと昨日の合コンメンバーが口々に声をかけてくれる。
あ、酔って途中抜けしたんだったな。
誘ったのは自分たちなのに悪いことをした。
「ごめんね!途中抜け、ホントに!俺、すごくお酒弱いんだ」
頭を下げて謝ると、みんな揃ってイヤイヤ謝ることじゃないと返してくれる。
女の子たちと楽しくできたのならいいのだけど。
「でもさー、シロウ君と弟君仲良すぎだし。もしかして、シロウ君って、弟くんとさ・・・・・・デキちゃてる?」
田山くんは、ちょっとふざけたような軽い口調で聞いてくる。
バレちゃったかな。
まあ、そういうのは隠していても雰囲気とかで分かるというしなあ。
「うん。デキちゃってる。弟だけど、恋人だから」
俺は素直に頷くと、聞いた田山くん本人が激しく動揺している。
「え。ちょ、冗談で聞いたんだけど」
「あ、そうなの?別に隠してないからいいよ。ホントに付き合ってるし」
ビックリしきっている様子に、カマかけられたわけでもなく、本当に冗談だったんだなと思う。
別に高校時代から隠すことは一切してなかったし、多分これからも聞かれたら恋人だと答えるだろう。
「あ、別に偏見とかはないけど。シロウ君も弟くんも女の子にモテそうだからもったいないけど、俺ら男にとっては朗報かもだね」
結城君はそう言って、場の空気を軽いものにしてくれる。
「女の子がダメってわけじゃなさそうだけど、ダメになるきっかけとかあったの?」
「別に女の子はダメじゃないよ」
「バイってこと?」
生物学上は、多分おかしいことだから、きっと好奇心なんだろうなと思う。
みんな好奇心はきっと旺盛だと思うし、俺も好奇心だったからその気持ちはわかる。
「生物学的にも、俺は多分女の子が好きだよ。でもさ、俺の生物的な本能とか塗り潰してくれるくらい、たけおを好きになっちゃったかな」
「過ぎたブラコンって感じ?」
俺が教科書を鞄から取り出すのを見ながら、好奇心の視線を向けてくる。
生産性も生物的なものも、多分遺伝的なイデオロギーもすべて塗り替えるくらいの衝撃的なものがあったから。
「弟だって知ったのは、好きになっちゃった後だからね!だから、ブラコンとかじゃないんだ」
「わ、訳分からない。なんだ、シロウ君めっちゃ気になる!」
生物的なイデオロギーに反する思考回路に興味をもつのは、俺たち理系にとってはきっと自然なことなのは、俺にも十分わかるので、俺は4人の好奇心の情熱に負けて今までの経緯を話始めた。
「~完~」
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