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番外編:合コンに行こう!
4 side D
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急なレポート提出に待ち合わせ時間に遅れたが、無事に虎王たちと合流することができた。
高校は男子高だったし、あまり女と絡んでいる姿をみたことがなかったが、派手な女が虎王狙いなのかベタベタしているのは本当に頭にきて割って入った。
俺の虎王は、カッコイイから目を離したらすぐに盗られかねない。
しかし、あまりことを荒立てると虎王も学校でやりづらくなるだろうなと思って、大人になって笑顔を向けた。
「せっかく合コンなんだし、今からカップリングとかつまらないでしょ」
思ってもないことを言って、さあ行こうと繁華街の方向を指さす。
「予約したお店にいこうか」
面食らっている彼女に、心にもない笑顔を向けて、ガッチリホールドしたままの虎王を引き摺るようにして歩き出す。
「おい」
低い声に視線を下ろすと、ギッと眉を寄せた怖い顔をしている虎王の表情にぶつかる。
嫉妬してくれたのなら嬉しいなと、へらっと笑うと、脛をガツンと蹴られる。
うわ、痛いけど、なんだなんた照れ屋さんなのかな。ホントに可愛いな。
「なんか、カッコ悪いだろ。とりあえず、離せ」
コソコソと囁く虎王が向ける視線に、半笑いの女の子たちに気づいて、俺はにっこりと笑ってみせる。
「俺ら仲良いでしょ。俺は、橘士龍。シロウって呼んでね」
「シロウさん........外国人のモデルさんかと思っちゃった」
「え。背が高いからかな。俺の友達も、結構背が高いよ」
後ろを振り返って、爽やかなイケメンの田山君に話題を振る。
とてもスタイルがよくて、センスも良いのでモテそうなヤツである。
「田山です。シロウ君ほどじゃないけど、まあ背は高い方かな」
「スポーツとか、なにかしていたの?」
「高校時代は、バスケ部だったよ」
にこやかな雰囲気になってきたところで、予約していた店に入り、予約していることを告げると奥に通された。
とりあえず、虎王目当ての女から断固虎王を死守しなくてはいけない。
俺は虎王の左隣に場所を確保して、女が座れないように、その右横に持ってきた荷物を置いた。
俺と荷物の二台バリケードである。
「士龍、酒は1杯迄ね」
「え、なんで」
「弱いだろ」
あとはジュースいくらでも飲んでいいからなと宥められて、とりあえずカルアミルクを頼んだ。
まあ、酔ったら確かに虎王をガードすることができなくなってしまう。
和気あいあいと自己紹介が行われていく。唐揚げやら何やら並んで楽しい雰囲気に気分がよくなってくる。
「○×大学医学部、橘士龍です。虎王の兄なんで、まあ恋人いるんで今日は付き添いで」
ちゃんと言っておかないと、面倒なことに巻き込まれるだけである。
「シロウ君は、うちの首席なんだよ。イケメンで頭良いとか、ズルいよね」
田山君は俺を褒めてくれるけど、今日は脇役なんで、そんなことないよなんて軽く謙遜して手を横に振る。
「将来有望すぎて、シロウ君の恋人が羨ましいよ」
結城君は口を尖らせて冗談ぽくいうが、みんな将来有望は変わらないだろう。
「そんなに出世とかしないよ。父の病院のお手伝いくらいだからね」
「このボンボンめ」
「橘は、家をお兄さんが継ぐなら、いずれは独立するの?」
蔵元とか名乗った派手な女は、虎王に絡もうと話を振る。
虎王は眉を寄せたまま、ちょっと俺の方を見てから、
「家は出ないで働くつもりだ」
何か悪いかとばかりの表情に俺は安心して、ストロベリーカルアミルクを注文した。
「ふうん。それにしても、お兄さんの顔綺麗ね。モデルとかタレントとかにスカウトされなそうよね」
「んー。最近はされるかな。断ってるけどね。高校生の時は、学ラン着てれば、されなかった」
断るのが面倒で学ランばかり着てでかけていた気がする。
デートの時とかは、それでも私服でいったけど。
蔵元が俺の肩にしなだれかかってきて、膝の上に手を置く。
「橘みたいなワイルドなイケメンもいいけど、シロウ君みたいな綺麗なのもタイプかな」
耳元で囁かれて、俺は蔵元を見返した。
おっぱいが腕にあたっている。
さっきも虎王に同じことをしていたのだろうと思うと腹がたつ。
「重いからどいて」
軽く押し返して、冷たい口調で告げた。
「俺とたけおを比べるな」
「あ、お兄さんの方が三倍カッコイイッて意味よ」
俺の憤りに蔵元はあわをくったように、言い訳をする。
そうじゃないだろう。
俺は運ばれてきたストロベリーカルアミルクを一気に喉に流し込んだ。
「俺のたけおの方が、100倍かっけえんだよ」
高校は男子高だったし、あまり女と絡んでいる姿をみたことがなかったが、派手な女が虎王狙いなのかベタベタしているのは本当に頭にきて割って入った。
俺の虎王は、カッコイイから目を離したらすぐに盗られかねない。
しかし、あまりことを荒立てると虎王も学校でやりづらくなるだろうなと思って、大人になって笑顔を向けた。
「せっかく合コンなんだし、今からカップリングとかつまらないでしょ」
思ってもないことを言って、さあ行こうと繁華街の方向を指さす。
「予約したお店にいこうか」
面食らっている彼女に、心にもない笑顔を向けて、ガッチリホールドしたままの虎王を引き摺るようにして歩き出す。
「おい」
低い声に視線を下ろすと、ギッと眉を寄せた怖い顔をしている虎王の表情にぶつかる。
嫉妬してくれたのなら嬉しいなと、へらっと笑うと、脛をガツンと蹴られる。
うわ、痛いけど、なんだなんた照れ屋さんなのかな。ホントに可愛いな。
「なんか、カッコ悪いだろ。とりあえず、離せ」
コソコソと囁く虎王が向ける視線に、半笑いの女の子たちに気づいて、俺はにっこりと笑ってみせる。
「俺ら仲良いでしょ。俺は、橘士龍。シロウって呼んでね」
「シロウさん........外国人のモデルさんかと思っちゃった」
「え。背が高いからかな。俺の友達も、結構背が高いよ」
後ろを振り返って、爽やかなイケメンの田山君に話題を振る。
とてもスタイルがよくて、センスも良いのでモテそうなヤツである。
「田山です。シロウ君ほどじゃないけど、まあ背は高い方かな」
「スポーツとか、なにかしていたの?」
「高校時代は、バスケ部だったよ」
にこやかな雰囲気になってきたところで、予約していた店に入り、予約していることを告げると奥に通された。
とりあえず、虎王目当ての女から断固虎王を死守しなくてはいけない。
俺は虎王の左隣に場所を確保して、女が座れないように、その右横に持ってきた荷物を置いた。
俺と荷物の二台バリケードである。
「士龍、酒は1杯迄ね」
「え、なんで」
「弱いだろ」
あとはジュースいくらでも飲んでいいからなと宥められて、とりあえずカルアミルクを頼んだ。
まあ、酔ったら確かに虎王をガードすることができなくなってしまう。
和気あいあいと自己紹介が行われていく。唐揚げやら何やら並んで楽しい雰囲気に気分がよくなってくる。
「○×大学医学部、橘士龍です。虎王の兄なんで、まあ恋人いるんで今日は付き添いで」
ちゃんと言っておかないと、面倒なことに巻き込まれるだけである。
「シロウ君は、うちの首席なんだよ。イケメンで頭良いとか、ズルいよね」
田山君は俺を褒めてくれるけど、今日は脇役なんで、そんなことないよなんて軽く謙遜して手を横に振る。
「将来有望すぎて、シロウ君の恋人が羨ましいよ」
結城君は口を尖らせて冗談ぽくいうが、みんな将来有望は変わらないだろう。
「そんなに出世とかしないよ。父の病院のお手伝いくらいだからね」
「このボンボンめ」
「橘は、家をお兄さんが継ぐなら、いずれは独立するの?」
蔵元とか名乗った派手な女は、虎王に絡もうと話を振る。
虎王は眉を寄せたまま、ちょっと俺の方を見てから、
「家は出ないで働くつもりだ」
何か悪いかとばかりの表情に俺は安心して、ストロベリーカルアミルクを注文した。
「ふうん。それにしても、お兄さんの顔綺麗ね。モデルとかタレントとかにスカウトされなそうよね」
「んー。最近はされるかな。断ってるけどね。高校生の時は、学ラン着てれば、されなかった」
断るのが面倒で学ランばかり着てでかけていた気がする。
デートの時とかは、それでも私服でいったけど。
蔵元が俺の肩にしなだれかかってきて、膝の上に手を置く。
「橘みたいなワイルドなイケメンもいいけど、シロウ君みたいな綺麗なのもタイプかな」
耳元で囁かれて、俺は蔵元を見返した。
おっぱいが腕にあたっている。
さっきも虎王に同じことをしていたのだろうと思うと腹がたつ。
「重いからどいて」
軽く押し返して、冷たい口調で告げた。
「俺とたけおを比べるな」
「あ、お兄さんの方が三倍カッコイイッて意味よ」
俺の憤りに蔵元はあわをくったように、言い訳をする。
そうじゃないだろう。
俺は運ばれてきたストロベリーカルアミルクを一気に喉に流し込んだ。
「俺のたけおの方が、100倍かっけえんだよ」
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