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番外編:Ich gebe Ihnen alles für Ihren Geburtstag
※3
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先に風呂に入ってから、トイレで色々と支度を整えてから部屋に戻ると既に虎王はベッドに座って待っていた。
部屋は中世ヨーロッパを模した部屋で、天蓋のベッドとかが据えられていて、女の子は喜びそうな部屋だった。
女子扱いってのも新鮮なんだけどな。
ベッドへと歩み寄ると、ちょっと神妙な顔をして虎王が俺に封筒を差し出した。
「なに?これ」
「20歳になったら、アンタ……橘の名前に戻すって言ってたから。親父から戸籍謄本もらってきてある……」
取りに行こうとは思っていたが、虎王が先回りして貰ってくれたようだ。
「おお、そうだな。早く手続きしにいかないとな……」
「なあ、それって……結婚だって思っていいんだよな。ただ兄弟になるってオチはヤダよ」
兄弟とかは考えていなかった。
そもそも、そんな風には考えなかった。
俺が父親から、虎王を貰うための代償だと考えていたけど。
「同じ苗字になるってことは、一生一緒にいてもらう約束の意味だから。結婚で間違えないな」
パートナー制度とかできているが、それも俺たちは兄弟だからできない。
いずれ同性婚が認められるような世の中になったとしても、きっと兄弟は認められない。
俺たちが同じ姓をもつにはこの一年間だけがチャンスなのだ。
虎王がギュッと俺を抱き寄せて背中に腕をまわす。
「ホントは今日にでもすぐに、手続きして欲しかったけど」
手続きは簡単だし、母親にも話をちゃんとしてあるから問題はないのだけど。
「役所の書類なんて気にするな。今日を結婚記念日にしようか。いいだろ」
背中をさすると、虎王は嬉しそうに頷いて俺の身体を反転させてベッドの上に押し付けた。
「じゃあ、誓いの言葉とか聞かせてくれよ」
「健やかなるときも、病める時も……愛し合おうぜ」
言葉を口にするやいなや、虎王の手のひらがゆっくりと俺の膚を辿り、唇が覆いかぶさってくる。
「誓いの口付けだ……」
唇を開くとゆるゆると舌が入り込み、歯茎を滑らかな動きで擦られる。
ちゅぱちゅぱと舌を吸い上げることに夢中になっていると、長い指が尻のあわいに入り込みくぷくぷと抜き挿しを繰り返し始める。
「ーーんッ……ンッ…………んんッ」
舌は喉の頥を舐めて、頭がぼぉーっとしてしまい、下半身に血がどくどくと集結していってしまい、腹の上でペニスがたぷんたぷんと揺れてしまう。
「口もだけど……乳首も、弱いよね」
唇を離されて見上げた表情は、欲情しているのかいつもよりもギラギラしているように見えてこくりと頷く。
「乳首コリコリされるの好きだよな。士龍、もっと脚ひらいて……」
誘導されて脚を開くと、指が深い場所まで届いてカウパーが腹にダラダラと垂れ落ちる。その様子を眺めて、虎王は乳首をくいと摘みあげると指腹でコリコリと転がす。
「ッ……んッは、あ、たけお……ッペースはやい、って」
「だって……まだ、アンタ……カッコイイんだもん……オレにメロメロではしたないアンタが見たい」
耳元で息を吹き込まれて、身体がぞくりと痺れて熱が暴走しそうになる。
「ッは、はぁ、ッて……いつも……おまえにメロメロだって……たけお……ッあ、あッ……ゆびッ……」
キュッと内側が指を締め付けてその形を覚えて、熱が足りないとだだをこねはじめる。
「まだ、余裕あるだろ。乳首捏ねながらキスしようか」
そんなに余裕はないのだけど、誘う唇に吸い付いて腰を揺らすと、二本目の指がぬくぬくと入ってきて前立腺をコツコツとつつく。
「ーーんんッ……ッん、っ、ふ……ッ」
入り込む舌を吸い上げると、逆らうように唇を噛まれて、今度は亀頭の尖端を親指で擦りあげられる。
裏筋をなぞる指に堪らず背筋を反らしてびゅくびゅくと白い液を噴き上げ、唇を外されて顔を覗きこまれる。
「ーーッ……っ、ふ……たけおっ、ああ、ああああ、い、いっ、てる……からッ……ッ」
射精している間も、指の動きは止めずに前立腺を指で弾くように動かす。
「誕生日なんだから、もっと沢山オネダリしてよ……ね」
囁かれる言葉は甘くて、身体ごとあたまも蕩けてしまいそうに感じた。
部屋は中世ヨーロッパを模した部屋で、天蓋のベッドとかが据えられていて、女の子は喜びそうな部屋だった。
女子扱いってのも新鮮なんだけどな。
ベッドへと歩み寄ると、ちょっと神妙な顔をして虎王が俺に封筒を差し出した。
「なに?これ」
「20歳になったら、アンタ……橘の名前に戻すって言ってたから。親父から戸籍謄本もらってきてある……」
取りに行こうとは思っていたが、虎王が先回りして貰ってくれたようだ。
「おお、そうだな。早く手続きしにいかないとな……」
「なあ、それって……結婚だって思っていいんだよな。ただ兄弟になるってオチはヤダよ」
兄弟とかは考えていなかった。
そもそも、そんな風には考えなかった。
俺が父親から、虎王を貰うための代償だと考えていたけど。
「同じ苗字になるってことは、一生一緒にいてもらう約束の意味だから。結婚で間違えないな」
パートナー制度とかできているが、それも俺たちは兄弟だからできない。
いずれ同性婚が認められるような世の中になったとしても、きっと兄弟は認められない。
俺たちが同じ姓をもつにはこの一年間だけがチャンスなのだ。
虎王がギュッと俺を抱き寄せて背中に腕をまわす。
「ホントは今日にでもすぐに、手続きして欲しかったけど」
手続きは簡単だし、母親にも話をちゃんとしてあるから問題はないのだけど。
「役所の書類なんて気にするな。今日を結婚記念日にしようか。いいだろ」
背中をさすると、虎王は嬉しそうに頷いて俺の身体を反転させてベッドの上に押し付けた。
「じゃあ、誓いの言葉とか聞かせてくれよ」
「健やかなるときも、病める時も……愛し合おうぜ」
言葉を口にするやいなや、虎王の手のひらがゆっくりと俺の膚を辿り、唇が覆いかぶさってくる。
「誓いの口付けだ……」
唇を開くとゆるゆると舌が入り込み、歯茎を滑らかな動きで擦られる。
ちゅぱちゅぱと舌を吸い上げることに夢中になっていると、長い指が尻のあわいに入り込みくぷくぷと抜き挿しを繰り返し始める。
「ーーんッ……ンッ…………んんッ」
舌は喉の頥を舐めて、頭がぼぉーっとしてしまい、下半身に血がどくどくと集結していってしまい、腹の上でペニスがたぷんたぷんと揺れてしまう。
「口もだけど……乳首も、弱いよね」
唇を離されて見上げた表情は、欲情しているのかいつもよりもギラギラしているように見えてこくりと頷く。
「乳首コリコリされるの好きだよな。士龍、もっと脚ひらいて……」
誘導されて脚を開くと、指が深い場所まで届いてカウパーが腹にダラダラと垂れ落ちる。その様子を眺めて、虎王は乳首をくいと摘みあげると指腹でコリコリと転がす。
「ッ……んッは、あ、たけお……ッペースはやい、って」
「だって……まだ、アンタ……カッコイイんだもん……オレにメロメロではしたないアンタが見たい」
耳元で息を吹き込まれて、身体がぞくりと痺れて熱が暴走しそうになる。
「ッは、はぁ、ッて……いつも……おまえにメロメロだって……たけお……ッあ、あッ……ゆびッ……」
キュッと内側が指を締め付けてその形を覚えて、熱が足りないとだだをこねはじめる。
「まだ、余裕あるだろ。乳首捏ねながらキスしようか」
そんなに余裕はないのだけど、誘う唇に吸い付いて腰を揺らすと、二本目の指がぬくぬくと入ってきて前立腺をコツコツとつつく。
「ーーんんッ……ッん、っ、ふ……ッ」
入り込む舌を吸い上げると、逆らうように唇を噛まれて、今度は亀頭の尖端を親指で擦りあげられる。
裏筋をなぞる指に堪らず背筋を反らしてびゅくびゅくと白い液を噴き上げ、唇を外されて顔を覗きこまれる。
「ーーッ……っ、ふ……たけおっ、ああ、ああああ、い、いっ、てる……からッ……ッ」
射精している間も、指の動きは止めずに前立腺を指で弾くように動かす。
「誕生日なんだから、もっと沢山オネダリしてよ……ね」
囁かれる言葉は甘くて、身体ごとあたまも蕩けてしまいそうに感じた。
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