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番外編:Ich gebe Ihnen alles für Ihren Geburtstag
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将兵にマンションまで送ってもらい、派手なヤン車の後ろ姿を見送る。
懐かしい面々に会えたが、虎王は派閥も違うし居心地が悪かったのか少し不機嫌そうだ。
「たけお、部屋戻る?」
少しほろ酔いで肩に軽く手をかけると、ぐいと腕を掴まれた。
「いやサプライズ、用意してるからこのままバイクで出かけよう。今日はアンタの誕生日なんだし、そんな気を遣った顔すんなって」
頬を軽く撫でられて、ちらと周りを気にするように見回してから、啄むようにかするだけの口付けをくれる。
「なあ.........明日、早いの?」
「あー、二限からだから10時に出ればいい」
「分かった」
駐輪場まで連れていかれて、メットを手渡された。
身長は少し伸びたのか、頭の位置が近く感じる。
メットを被ってから、既にバイクに跨った虎王の腰に抱きついてタンデムをする。
背中に頭を押し付けて頬を擦り付けて匂いを嗅ぐ。
これだけで興奮してくるのだから、単純な生き物だなと感じる。
エンジンをかけて、ぐいと力が入り風が横を通り抜ける爽快な感覚はたまらない。
バイクとか買えたら暴走族やっても良かったかもなあとか考えるが、まあ、校内だけで色々大変だったのでやらなくて正解だ。
隣の市街まで来たのか、煌びやかなライトアップがキラキラと目の中に入ってくる。
どこに行くのかと周りを見回すと、ちょっと怪しい繁華街へと向かい、駐車場に停車した。
バースデープレゼントはこないだ旅行に連れていってもらったので、既に貰い済みなのだが追加サプライズは嬉しい。
メットを取ると、虎王に渡していかがわしそうな店のある路地をみまわす。
近くにピンクの看板をかかげたエロイ店に連れてってくれるのかなと視線を向けると、
「ソッチじゃねえよ……。まあ、似たようなもんかもしれねえけど」
繁華街とは反対の方に腕を引かれて着いていく。
「どこ行くんだよ」
「お城」
「はあ……?」
繁華街から外れた場所に、西洋風の女の子が好きそうな白い城のような建物があった。
確かにお城である。
「言ってみりゃラブホだけどな。見た目がロマンティックだろ」
虎王なりに厳選したチョイスなのだろう。
ロマンティックとか言い出すのが、可愛らしくて俺は腕をギュッと握り返した。
「今夜は俺をお姫様にしてくれんの?」
笑いながら問い返すと真顔で頷かれて、門をくぐって頭を屈めると同時に頬に唇を押し当てた。
「たまんねえな。じゃあ、フルコースで頼むよ。王子様」
耳元で囁くと首筋を赤くするのが可愛くて、俺は腕を引きかえすと扉の中に虎王を連れ込んだ。
懐かしい面々に会えたが、虎王は派閥も違うし居心地が悪かったのか少し不機嫌そうだ。
「たけお、部屋戻る?」
少しほろ酔いで肩に軽く手をかけると、ぐいと腕を掴まれた。
「いやサプライズ、用意してるからこのままバイクで出かけよう。今日はアンタの誕生日なんだし、そんな気を遣った顔すんなって」
頬を軽く撫でられて、ちらと周りを気にするように見回してから、啄むようにかするだけの口付けをくれる。
「なあ.........明日、早いの?」
「あー、二限からだから10時に出ればいい」
「分かった」
駐輪場まで連れていかれて、メットを手渡された。
身長は少し伸びたのか、頭の位置が近く感じる。
メットを被ってから、既にバイクに跨った虎王の腰に抱きついてタンデムをする。
背中に頭を押し付けて頬を擦り付けて匂いを嗅ぐ。
これだけで興奮してくるのだから、単純な生き物だなと感じる。
エンジンをかけて、ぐいと力が入り風が横を通り抜ける爽快な感覚はたまらない。
バイクとか買えたら暴走族やっても良かったかもなあとか考えるが、まあ、校内だけで色々大変だったのでやらなくて正解だ。
隣の市街まで来たのか、煌びやかなライトアップがキラキラと目の中に入ってくる。
どこに行くのかと周りを見回すと、ちょっと怪しい繁華街へと向かい、駐車場に停車した。
バースデープレゼントはこないだ旅行に連れていってもらったので、既に貰い済みなのだが追加サプライズは嬉しい。
メットを取ると、虎王に渡していかがわしそうな店のある路地をみまわす。
近くにピンクの看板をかかげたエロイ店に連れてってくれるのかなと視線を向けると、
「ソッチじゃねえよ……。まあ、似たようなもんかもしれねえけど」
繁華街とは反対の方に腕を引かれて着いていく。
「どこ行くんだよ」
「お城」
「はあ……?」
繁華街から外れた場所に、西洋風の女の子が好きそうな白い城のような建物があった。
確かにお城である。
「言ってみりゃラブホだけどな。見た目がロマンティックだろ」
虎王なりに厳選したチョイスなのだろう。
ロマンティックとか言い出すのが、可愛らしくて俺は腕をギュッと握り返した。
「今夜は俺をお姫様にしてくれんの?」
笑いながら問い返すと真顔で頷かれて、門をくぐって頭を屈めると同時に頬に唇を押し当てた。
「たまんねえな。じゃあ、フルコースで頼むよ。王子様」
耳元で囁くと首筋を赤くするのが可愛くて、俺は腕を引きかえすと扉の中に虎王を連れ込んだ。
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