竜攘虎搏 Side Dragon

怜悧(サトシ)

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番外編:衆人環視

※6

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俺の狸寝入りに、虎王はぷっと吹き出して重たそうに抱き上げる。
前は抱き上げられなかったのだから、1年でかなり鍛えてきたのだろう。
「タケ、じゃあ俺とフジは帰るから」
「おー。フジは鼻血大丈夫か?」
「おー、大丈夫」
二人が気をつかったのか、そそくさと部屋を出ていく気配がする。
「首振ったら、起きてるのバレバレだけど」
男子二人分の体重に、虎王が床を歩く度に床がギシギシというのがわかる。
寝室へと運ばれると、流石に重かったのかドサッと雑に投げ下ろされる。
無理してるのがなんだか可愛くて思わずにやけてしまう。
「ん……久しぶりで……ぼおっとしてる」
身体の感覚もまだふわふわしていて、熱もひかなくて毛布をのけると、虎王は眉をかるくあげてこっちを見つめてくる。
そういえば、正月に会ってから2ヶ月近くやってなかったな。
「まだ、エロい顔してるな」
覆いかぶさるように腰をぐっと抱き寄せて、俺の顔をじっと見つめてから唇に舌先を這わせてくる。
「ん……ッ、たけお……っ、もう、おこっ、てねえ?」
「最初から怒ってねえよ」
柔らかい舌は俺の頬を這って、不安ごと全部吸い取るように、緩い吸い付きを繰り返す。
「ホントに絶倫。ちんこ、めっちゃ勃ってるな」
虎王は手を伸ばして無造作に俺のペニスを握り、それだけで俺は全身の力が抜けてしまう。
さっきはずっと縛られていて、あまり出せなかったからか、金玉は重いままだ。
「オレは結構さっき出しちまってるからな……時間かかるかもだけど……士龍、まだ欲しいか?」
「たけお……おれっ……もっとほしい」
くれるというのに我慢はしないし、虎王も俺を求めてくれているのがわかる。
お仕置きじゃなくて満たされたいと思い、腕を伸ばして腰に巻き付けると、両脚をぐいと横に拡げられる。
「欲張りだな……士龍、さっきも散々食ったのに、お尻の口が開いてるぜ」
指先で撫でられると、ヒクヒクと欲しくて穴が開いてしまうのが自覚できる。
「……ほ、しいッ、……っほしいから……っ、なかっ」
「まだ勃たねえから……士龍、自分の指で開いておいてよ」
手を握られて引き寄せられると、開いた穴へと指をあてられる。
じっとり体液で滲んでいて、とろりとローションを零されると指はぬぷんと簡単に呑みこまれた。

「すごくやらしい……興奮してくるよ。指動かしてみて……オナニー、どうやってしてたか教えてよ」
俺の手に手を添えて耳元に唇を寄せて囁いた。

くちゃくちゃ、ぬちぬちと指を動かす度にいやらしい音が漏れて息もあがってくるし、腹の上ではカウパーを零してペニスが跳ねている。
「ッん、っう、たけお……っ、ゆびじゃ……ッ、なかっ、とどかないっ」
俺の中指では、虎王の長さほどなくて奥のいい場所が擦れずに脚を更に拡げて腰を突き出す。
「……淫乱だよな……ほんと……士龍は。手伝おうか」
上から眺めながらペニスを掴んで亀頭を摘むと尿道を刺激するように指を擦りつける。
「ーーッあ、ッあ、ッあ……ッちんこ……ッああッや……ッ」
「ここはちんこじゃねえよ、士龍のクリちんぽだ。ここを弄ると、士龍のまんこがきゅうきゅう指を食っていくだろ?」
虎王に指摘されたように、虎王が亀頭をいじりまわす度に、中の肉壁が狭まって指をキュッと締め付ける。
もっと太くて長いのを食いたいと、肉の弾力は俺に訴えてくる。
「ーーッあ、ああ……ッなかっ、なかッ」
「おまんこになってるだろ……なあ……、ほら、おまんこにどうしてほしいの?」
同時に漏れてしまいそうなせり上がる感覚が下肢に渦巻いて首を左右に振る。
「ッも、もれちゃ……っあ、おまんこ……ッあつい、ちんぽ……ッ……いれてッ」
ビシャビシャと先端から体液が噴き出して、指をぬめる肉が包み込み、頭が真っ白になっていく。
全身が痙攣してオナニーでは感じたことがない絶頂に追い上げられて、涎がだらだら溢れてくる。
3本の指じゃ我慢が出来ずに、俺は5本全て突っ込もうとすると、ぐいと腕を掴まれる。
「バカ、セルフフィストとかねえわ……。士龍、ちっと大きくなってきたから……しゃぶれよ」
ぬっと頬に当てられた肉を銜えてぐぷぷぷっと喉まで押し込む。
熱はだんだんと口の中で上昇してくる。
これが欲しいと必死に貪りつくと、ずるっと引き抜かれる。
「……ッんッふ……たけお……ッはや、く……ッなか……っ、ちんぽ、ほしいッ」
「士龍……ほら、まんこに大好きなちんぽいれてやるから……オレだけで満足しろよ」
グイッと抱き寄せられて、ずずずずと奥深い場所まで到達して結腸を穿つ。
「ーーッああッあ、あッ……ッちんぽ……いいッ、いいッ……ッくう」
圧迫に体が痙攣して、決壊したペニスからはジョロジョロと液体が溢れてくる。
「流石にイクまで時間かかりそうだから……ッアンタを楽しませてやれそう」
ぎゅううと身体の中の肉が収縮して、硬い肉を包む感覚に俺は両脚をその腰に巻き付けた。
ぐぷんぐぷんと濡れた音を響かせて、脳みそまで掻き回される感覚に俺は堕ちた。
「ま、まんこ……とけちゃ…ッう……いいっ、ああッ……ッいい……おちんぽ……っ、ぐ、ああッ」
「ちんぽがぎゅうぎゅう食われてる……たまんねえよ」
「あ、ッひっ、ああッばか……なるッ……ッあひ、いくッ……いく……ッああ」
ドロドロと精液が腹の上に零れていく。
身体の中心にある肉の熱が俺の思考回路も奪い、身体の中の体液や精液を垂れ流し続けた。
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