竜攘虎搏 Side Dragon

怜悧(サトシ)

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塞翁之馬

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「ウソばっかついたの、ごめん。俺…………にーちゃんでも、たけおのちんぽほしい……。ちんぽで、おしおき、して」
 虎王が求めたように自分の指で穴を開いてやらしい言葉でねだると、虎王は俺の指を引き抜かせて長いペニスをぐいと押し当てた。
「オレも、士龍の中に入りたい」
 堅く猛った欲がズルズルと押し込まれて、それだけで身体の中心がパンパンに腫れあがる。
「ッぁ、あ…………ッく、あ、あ、あ、きもち…………ッいいッ…………ああ、ッたけお……たけお……ッ」
「ウソはもうつくなよ……。……もう二度とと離さねえ。たとえ、アンタが終わりと言っても、別れるとか、許さない」
 俺の身体は虎王のペニスを漸くぶち込まれて歓喜していた。
 背筋は反り返り、ずっと深い奥まで欲しいのだと主張して腰を押し付ける。
 脚を抱えられて、ぐいっと奥の方まで肉がねじこまれて、銃弾が当たって包帯に巻かれた箇所に唇をちゅっと押し当てられる。
「ん、ッぁああ、…………ッひ、あああ、もッ…………わ、かれ、ない、から」
 必死に腰を捩るがぐっと強く抱かれて身体を固定させると、ぐっちぐっちと音をたてて中を抉って追い詰められていく。
 まるで獲物を狩るかのように虎王は何度も首筋に噛みつき、どくどくと俺の奥へとその欲を流し込む。
「全部、オレのだ。士龍…………」
 狂ったように、久しぶりに味わった肉の刺激に全身が沸騰して熱が溢れかえる。
「…………ッく、きゅうきゅう締め付けてるぜ。そんなに欲しかったのかよ、弟のちんぽはそんなにうまいか?」
 ぐぽっぐぽっとわざとらしく抜き挿しを繰り返しながら、首筋を噛み、耳元で囁く。
 離れた罰を受けているだけ。プレイだと、優しい言葉を虎王はくれた。
「アッ、あああ、なか…………っひ、いい、おと…………との、ちんぽ…………きもひ…………いい」
 脚を背中に絡めてグイッと引き寄せ腰を動かす。
 頭の中まで熱が這い上がり、腰を回され開発されきったいい場所を亀頭でゆるゆると擦られて、足の指先まで痙攣する。
「ッあ、ひ、ひッ…………おか、おかひくな…………っ、あたま…………とけ……ひゃ、ッくうう…………」
 ペニスを括ったコンドームの紐を外され、びゅくっびゅくっと溜まった熱が溢れて飛び出す。
「ッーーう、うううう……あっ、あああ、ああ…………っで、で…………ちゃ…………」
 身体全体が自分のものではないみたいに、疼く中にほしいとうねり始める。
「もっと出せよ、ぐちゃぐちゃになっちまえ」
 低い声で囁かれ、亀頭をつままれ尿道を爪でえぐるように擦られ、ビシャッビシャッと透明な体液が噴き出す。
「……く、ッ――、ひ、いい……ッ…………ッうう、あ、あ、あ、ッひ、ううん」
 同時に中を埋める肉から再び熱が注がれ、俺は狂ったように腰をうねせて虎王の下で身体を悶えさせた。
 ぐいと腕に抱きしめられて、唇を押し付けられる。再び熱がが高まり、それを離したくなくて背中に腕を回す。
 助けられて、良かった。
 本当に…………失わずに、いて、よかった。
 俺はしゃくりあげながら、その実感を得ようと強くその身体を抱きしめ直した。

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