竜攘虎搏 Side Dragon

怜悧(サトシ)

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意志薄弱

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 最初から、別に脅迫だなんて思っちゃいない。でも、脅迫されてなきゃ、富田君は俺を触りもしないのだろうか。
 だったら、脅されてるふり続けるくらいするくらいは、これを気に入っている。
 身体を蝕んでいく熱をどうにかしたい。
 動悸で心臓が飛び出そうなくらい。
「……いい……ッ、きにひ……てる…………んんーッ」
 そんなこと言ってしまったら、たぶん終わるだろうけど、嘘はつけない。気持ちよくて、本当にわけわからないくらい癖になってる。
「士龍はおどされてエッチしてるのに、おちんぽ大好きな淫乱ちゃんなんだな」
 富田君は顎を掴むと、俺の顔を切なそうな顔で見返し、舌先からクリップを外してほおり、チュッチュと唇を吸い上げ、やわやわと歯をたてて軽く甘く噛みしだく。
 数日抱かれただけで、俺の体は富田君が欲しくてたまらなくなってる。
 腰をぐいぐいと押しつけて咥内に這い回る舌を吸い上げる。
 淫乱だというなら、きっとそうなのかもしれない。
 気持ちいいことは、好きだ。
 愛してると言われることも、大好きだ。
 イカせてもらえなくて、ツライのに、それすらも脳みそがぐらぐらになるくらいハマってる。
「ふッ…………ううう…んん………」
 唇から唇が外れると、富田君も俺を熱っぽい目がで見返す。
「……ッも、あ、あ、ちんぽ……ほ、しい……っからッ」
 卑猥な言葉も、もうスラスラと口から飛び出してしまうくらいだ。
「だれの?ねえ、呼んでよ、オレのこと」
 耳元で低い声で囁かれると、どきりと身体が跳ねてしまい、なんだかひどく恥ずかしくなり全身が震える。
「…………ッと、とみた…………くんの…………」
「違う。虎王だ。た、け、お、って呼んで、士龍」
 まるで恋人にでも言うような優しい表情で言われて、俺は全身が熱をもって、バクバクと心臓が震えて仕方がなくなる。
「……ッ、た、たけ、たけおの…………おちんぽ……おくに、ほし…………ッい」
「可愛いな…………士龍の大好きなおちんぽやるよ」
 ズルッと中を痺れさせていたロータを引っこ抜かれて、びきびきに張り詰めた熱い肉を入口にあてがわれる。
 つぷっと先が押し込まれた瞬間内股が痙攣して、全身に熱をもった血液が上昇していき、ぐぷぐぷと柔らかい肉を割かれていき、俺の身体はどろどろに溶かされた。
 その形を味わうように身を揺さぶり、パンッパンッと腰で尻の肉を叩く音に興奮する。
「ヒッ…………ッあひ、くう……あはあ……ひも、いい、ぎもぢッいい……ッひあ、う」
 グチャグチャと肉を攪拌されて、割るように両足を肩にかけられて、奥のもっと先まで深くえぐられる。
 ぐぽぐぽと激しく突き上げられて、朦朧とした意識のなかで何故か泣きそうな顔で、富田君が唸るように吐き捨てるのがぼんやり見える。
「ほら、大好きなちんぽで、何度でもメスイキさせてやるよ。…………ド淫乱の士龍先輩……」
 
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