竜攘虎搏 Side Dragon

怜悧(サトシ)

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意志薄弱

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 よく洗った場所だけどマジマジ見られるのは恥ずかしくて、顔が火照ってくる。尻の隙間へと指が這う感覚に、アナルの縁が緩んでごぷんとローションが溢れ出す。
 漏らしてるの見られるようで、流石に恥ずかしいな……。
 羞恥で肌が焼けるように熱くて、涙が出そうになるのを堪えて富田君を見返すと、興奮したような表情で舌先で唇を舐めて俺を見つめる。
 ああ、食われる……。
 肉食獣のように首筋に舌を這わせ、指をそのままアナルの内部に埋めると、ローションが溢れて太股を伝っていく。
「ホントにトロットロだねえ。じゃあ、ありがたく食わせてもらうよ、士龍」
 囁くように告げると手を伸ばして持ってきた袋の中から、ゴムのようなものを取り出して、俺のペニスと陰嚢に巻き付ける。
「な、なに…………ッ」
 締め上げられる慣れない感覚に、思わず声をあげるとくくっと面白そうに笑って富田君は耳元で囁く。
「ちんこでイかないようにね、袋を閉じただけ」
 残酷な言葉とともに、指が前立腺を探して軽く中指でくいくいと捏ねるように突つきまわしてくる。
「…………ッ……ふンンッ…………ッンッ」
 じんじん痺れる感覚が指先によって与えられ、ソコの刺激だけで射精できる身体になっている俺は、射精を塞き止められて身悶えするしかない。
 縋ろうと手を伸ばしても、届かなくて必死に背中を反らして耐えるしかない。
 俺が嫌いだから、こんなことは富田君には鬱憤晴らしでしかないから、だから……こんな酷いことができる。 
 やりたい、食いたいと言われて期待してた俺が、きっと馬鹿なんだろう。
「士龍、口開けて」
 顎を掴まれて無理矢理口を開かされて、舌先と乳首にクリップのようなものを取り付けられる。
 所詮は富田君の劣情の捌け口でしかない。精液便所なんだなと、こんなところで実感させられる。
 ぐいっと固い塊がアナルの中へと指と一緒に押し込まれ、前立腺へと擦りつけるようにして埋められる。大きさからみると、ローターなのだろうか、身体の中でぶるぶると震えるのが分かる。
 こんなのは、イヤだ。玩具のように遊ばれているだけだ。
 気持ちが良ければいいと思っていたのは俺なのに、それだけじゃ満足できなくなっているのかもしれない。
「ンッ……ふ、ッヤ……らっあ、ッ……ッひ、ヤ、あ、あ
あ…………らあ」
 クリップと中のローターが同時に震えて電気のような痺れが全身を襲う。だらだらと唇から唾液が溢れて胸元まで滴り落ちていく。
「気持ちよくしてやってんだから、いやらしい体に正直になってもっと乱れなよ、士龍」
 腰を突き出しても射精が出来ずに、身体の奥からは止まらない刺激に涙が溢れてくる。気持ちよすぎるのもあったが、胸の奥が痛くて悲鳴をあげている。
 囁かれる富田君の言葉に、身体が反応して溶けていってしまいそうなくらい熱くなってしまうのも、全身を翻弄する快感の波にも負けてしまいそうな気がして堪らずにしゃくりあげる。
「ひッ……いっ、ひく…………やらッ、ひくううう……ひも……ひもひい…………っうふ…………ッ」
 前立腺を擦って震えるローターの刺激では、中イキもできずに、もっと深い箇所への刺激が欲しくて仕方がなくなる。富田君も俺の状況を分かっているのか、両脚をベッドの端につくくらいに開かせて、尻の狭間を覗き込む。
「もしかして、たんねえ?おちんぽが欲しくなっちゃったりしてるのかな。おちんぽでずぽずぽしてほしいのかな?」
 問いかけは確信を得ているのか、卑猥な言葉で俺を煽ってくる。 
「ンンッっひく…………ッひ、おひ……おひんぽが……いいひっ、ンッん、お、く、う……びゅぽびゅぽひて」
 痺れを与えてくるだけのロータじゃ足りなくて、堅くて熱いもので奥を突きあげられたい。
 俺は必死に富田君にねだるが、富田君は聞こえない振りをして、背中から腰に腕を回して首筋にかぷかぷと齧り付いて俺の肌に歯型をつける。
「士龍、いま、すげええろい顔してるのわかるか。なあ、もしかして、オレとエッチするの気に入ってんじゃねえの。脅迫されてんのにちんぽ大好きになってんだろ」
 耳元で腹筋を撫で回しながら、夢中で腰を揺らす俺の顔を覗きこんできた。
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