俺たちの××

怜悧(サトシ)

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番外編

※キミの名を→side T

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 プレゼントは別に用意していたけれど、欲しがっているものを与えなくては、男が廃るというものだ。
 ベッドの上に康史の体を寝かせると、シャツのボタンを外そうと指をかける。
「ちょっと待って、プレゼントの包装紙はオレが剥がしたいから。トールはオレの横に座ってよ」
 半ば強引に腕を引かれてベッドに座ると、康史は化粧のついた綺麗な顔で微笑んで、オレのシャツを剥がす。
「全部オレのもの」
首すじに唇を押し付けて囁かれると、気持ちは向上してくる。
「ああ……そうだ」
言葉を返して手のひらで形のいい頭を抱き寄せてゆっくりと撫でる。
今まで見たどんな人間より、康史は綺麗で可愛い。コイツの為ならたなんでもできると、ずっと思っている。
「腰浮かせてよ。ズボン脱がせるから」
優しい声音に誘導されるように腰を浮かせ、下着ごと脱がされて全裸にされる。
「女装したままするのは初めてかも」
「とても、綺麗だ」
「複雑だけどね……中学生の時ら本当に女だったら良かったなって何度も考えたよ」
ギュッと抱きしめられて、俺はどうだろうなと天井を見上げる。
「遠回りはしたかもしれねえけど、どっちでも俺には関係ないな」
ナズと付き合っていた時も、ナズよりも康史を大事にしていた。
「でも、男で良かった。トールをオレのものにできるから」
ピンクの唇でふわりと微笑み、きゅっとイチモツを握ると、刺さっているピアスをカチカチと外す。
また付ける時は痛いんだろうなと考えて眉を寄せると、康史はそれをベッドヘッドに乗せる。
「結婚初夜だよ。トール……すっごく気持ち良くさせてあげる」
康史は、濡れた唇を開いて先端を咥えて、ゆるゆるとディープスロートを繰り返す。
唇の動きと視覚に惑わされて、下半身が熱くなってくる。
「ま、て……ソッチのは……しばらく……弄ってねえから……」
ピアスに塞がれて自慰することもままならないので、自分でも弄っていない。
康史とのセックスも、中イきばかりで射精での快感は何年も封印されている。
すぐに頭の中が掻き回されるように、下半身の熱が侵食していき、全身が強ばっていく。
「ッ……つ、あ、あッは……ッやす、っやすッ……い、い、く……」
ものの30秒ももたない。
ビュルビュルと熱が康史の咥内へと吐き出される。
ゴクリと喉をならして目をあげる康史の顔に見蕩れていると、にこりと笑みを浮かべる。
「……すごい、気持ちよさそうな顔……まだ、出せるよね」
返事を待たずに康史は、再び肉竿を唇へと含むと、ゆっくりと頭を動かして裏筋を舌で絡めるように舐め上げる。

……おかしくなりそうだ。

ズチュズチュとはしたない音をたてて、唾液と俺の体液をすする康史は、3度目の射精を飲み込み、ぼんやりとする俺の目を見つめてから、ゆっくりと濡れた指先を、アナルの縁に押し込んだ。



 
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