俺たちの××

怜悧(サトシ)

文字の大きさ
上 下
322 / 353
番外編

※やくそく →side T

しおりを挟む
何もしないというわりには、焦れったい刺激ばかりを繰り返す康史に、俺は縛られた身体をもどかしく揺らすしかない。
「ヤス.....ッ、あんまし、じらすな.....」
腹筋から鼠径部にかけて唇を這わされて、ぞくぞくと背筋から這い上がる痺れのような感覚に、顎をあげて深く息をつく。
腰を浮かせた体勢も辛くてベッドの上に尻を落とすと、康史は目をあげてこれ見よがしな表情を浮かべてかぷりと俺の亀頭を綺麗な唇に咥え込む。
生暖かい粘液の感覚と、康史の表情に俺はぶるりと身震いをする。
柔らかい唇が筋とピアスをごりごりと擦る感触に堪らなく煽られて、腰が揺れてしまう。
全身が疼くような熱にうかされて、呼吸の感覚が狭まり息苦しくなっていく。

「や、ヤス.....ッ、っと、はや、い」
「んっ、んっ、ほ、うか?」
もごもご咥えながらしゃぶりあげられて、頭がぼっーとしてくる。
頭のネジが緩んでしまったかのように、思考がおぼつかない。
こりこりと指先で揉みあげるように、双球をこねられてパンパンに熱が溜まっていく。
吐き出したいと、腰をぐいと喉を突くように動かすが、熱は溜まる一方で足りないと全身が俺の内部で渦巻いている。
「ッン、ァァァ、ハッ.....や、ヤス.....イきてえ.....」
ジュパジュパと音をたてて、やたら綺麗な顔を歪めて俺に向けて、頬いっぱい膨らませる康史の顔に俺は興奮しているのに、これだけの刺激では出せない。
「ッン、や、やす.....ッ、ああ、ヤス.....」
玉袋の中までぱつんぱつんに張っていて、こみあげる感覚があるのに、奥が疼くのが気になって達することができない。
俺はもうコッチの刺激だけじゃ、出せねえのか。
くそっ、こんな……ッ。

「ッン、ああッ.....ッや、ッヤス.....ッン......ヤス.....、な、あ、.....いれ、て.....ッくれ」
全身がぶわっと膨れてしまったような感覚で、早く放出したいと焦れて堪らなくなってしまっている。
何とかして欲しくて、俺は必死で康史にねだる。
康史は目をあげて縄をグイグイとつまんで刺激しながら、尻の付近に指を這わせる。
「折角オスを刺激してるのに、トールはメスになりたいの?」
優しい声だがどこか貶めるような響きを含ませて、縄のくびりをグッと押し込む。
ジリっと熱を帯びた感覚に、内腿が開いてもっと内部へと侵入してくれと本能が訴える。
頭が真っ白になるくらい、その感覚が体を支配していく。

「う、ッンンッ.....ああッ.....やす、ッほし、い.....おまえ、のッ、ッおれの、なかに、くれ」
「可愛いな.....トールはそんなに、オレのメスになりたいのかよ」

心地よく響く康史の声と艶やかな笑みにに、俺は見蕩れながら頷いて腰を浮かせて突き出した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

メカクレショタ灰世くんの人生終了排泄ショー

BL
大人しく地味なメカクレ少年、灰世くんが担任の教師に目をつけられ、身体をドスケベ開発される中で元々持っていた破滅願望をさらけ出され人生終了なショーを開催するお話。 かなり強めの大スカ描写が含まれますのでご注意ください! コミッションにて執筆させていただいた作品です。ありがとうございました! ・web拍手 http://bit.ly/38kXFb0 ・X垢 https://twitter.com/show1write

性的イジメ

ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。 作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。 全二話 毎週日曜日正午にUPされます。

無理やりお仕置きされちゃうsubの話(短編集)

みたらし団子
BL
Dom/subユニバース ★が多くなるほどえろ重視の作品になっていきます。 ぼちぼち更新

部室強制監獄

裕光
BL
 夜8時に毎日更新します!  高校2年生サッカー部所属の祐介。  先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。  ある日の夜。  剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう  気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた  現れたのは蓮ともう1人。  1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。  そして大野は裕介に向かって言った。  大野「お前も肉便器に改造してやる」  大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…  

支配された捜査員達はステージの上で恥辱ショーの開始を告げる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

首輪 〜性奴隷 律の調教〜

M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。 R18です。 ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。 孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。 幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。 それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。 新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。

消防士の義兄との秘密

熊次郎
BL
翔は5歳年上の義兄の大輔と急接近する。憧れの気持ちが欲望に塗れていく。たくらみが膨れ上がる。

処理中です...