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三学期編
卒業式予行 →side Y
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合格の報告に行った後、それっきり行ってなかった学校へ登校した。
途端になんだか合格祝だのなんだので、囲まれてしまった。
一緒に来たはずの東流は、オレのまわりの人だかりから逃げたのか、自分の席で東山と話しているようだ。
「〇×大学とか、スゴイよね」
「推薦だからね。一般入試よりは、学科が少ないから」
囲まれて身動きがとれず、久々にちやほやされる感覚に少しうざさを感じている。
試験の時は記憶を無くしてたけど、まあ、学力方面の記憶は少しあったから助かった。
「ねー、ねー、せっかくだしさ、日高君、みんなで記念撮影しようよ」
んなもん、卒業式当日でいいじゃないかと思うが、八方美人なオレは呼びかけについつい頷く。
「じゃあ、順番に撮ろうか」
「さっすが、日高君は優しいよね。あ、長谷川君が心配そうに見てるよ。妬かれちゃうかな?」
ちらっと東流を見ると、オレを見てはいるが、特には妬いているような顔ではない。
まあ、こんな状況は慣れていると言った様子だ。
「長谷川君も呼んで一緒に撮る?」
「大丈夫。トールはそういうの苦手だから」
他の女たちと一緒にトールを映したくない。
嫉妬深いのはむしろ、俺の方である。
女たちは、楽しそうに笑いながら俺と東流の関係を聞いてくる。小西さんみたいな感じではないのだが、その辺はほっといて欲しい。
「あ、アレ。金森さんじゃない。」
「元カノだっけ、日高君、大丈夫?」
再び視線を投げると、東流の方に波砂が歩いてきて、なにやら声をかけている。
今更何も無いだろうけど、なんだかこころがざわつく。
「金森さんって、なんかすごく日高君に似てるよね」
「……波砂は、親戚だからね」
母親の妹とは言えないけど。
「そうなんだ。美人な家系なんだね」
俺のこころのざわつきは、止まらないみたいだ。
「ちょっといってきていい?」
ポニーテールを揺らしながら、東流と話す波砂にさすがに気にならないわけはなくて、オレは撮影会を中止して、2人の方へと歩み寄っていった。
途端になんだか合格祝だのなんだので、囲まれてしまった。
一緒に来たはずの東流は、オレのまわりの人だかりから逃げたのか、自分の席で東山と話しているようだ。
「〇×大学とか、スゴイよね」
「推薦だからね。一般入試よりは、学科が少ないから」
囲まれて身動きがとれず、久々にちやほやされる感覚に少しうざさを感じている。
試験の時は記憶を無くしてたけど、まあ、学力方面の記憶は少しあったから助かった。
「ねー、ねー、せっかくだしさ、日高君、みんなで記念撮影しようよ」
んなもん、卒業式当日でいいじゃないかと思うが、八方美人なオレは呼びかけについつい頷く。
「じゃあ、順番に撮ろうか」
「さっすが、日高君は優しいよね。あ、長谷川君が心配そうに見てるよ。妬かれちゃうかな?」
ちらっと東流を見ると、オレを見てはいるが、特には妬いているような顔ではない。
まあ、こんな状況は慣れていると言った様子だ。
「長谷川君も呼んで一緒に撮る?」
「大丈夫。トールはそういうの苦手だから」
他の女たちと一緒にトールを映したくない。
嫉妬深いのはむしろ、俺の方である。
女たちは、楽しそうに笑いながら俺と東流の関係を聞いてくる。小西さんみたいな感じではないのだが、その辺はほっといて欲しい。
「あ、アレ。金森さんじゃない。」
「元カノだっけ、日高君、大丈夫?」
再び視線を投げると、東流の方に波砂が歩いてきて、なにやら声をかけている。
今更何も無いだろうけど、なんだかこころがざわつく。
「金森さんって、なんかすごく日高君に似てるよね」
「……波砂は、親戚だからね」
母親の妹とは言えないけど。
「そうなんだ。美人な家系なんだね」
俺のこころのざわつきは、止まらないみたいだ。
「ちょっといってきていい?」
ポニーテールを揺らしながら、東流と話す波砂にさすがに気にならないわけはなくて、オレは撮影会を中止して、2人の方へと歩み寄っていった。
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