俺たちの××

怜悧(サトシ)

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三学期編

※バレンタインデー →side T

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オネエ口調の店長と康史はすごく仲が良さそうで、ちょっと面白くないなと思う。
明らかに18歳未満に、こんな店に入れていいのか。胡散臭い。
促されるまま奥にある部屋へ通された。
店の中にある品物もだが、部屋の中の雰囲気もエロス的な感じで、なんだかそわそわしちまってきてキモチもちょっと落ちつかない。

「カレシ、凄い身体鍛えてるのね。なんかスポーツやってるのかしら?」

「あ?ケンカくらいしかしてねーよ」

べたべたと腹筋あたりを触られるのがうざったいなと思い、ついつい邪険な態度に出てしまう。

「まあ、ケンカ強そうね。サンプルと計測用の器具をもってくるから、少し待っててね。お紅茶いれたからチョコレートと一緒に飲んでまっててね」
ソファに座るように促されて、康史と一緒に腰を下ろす。
「こーいうとこよく来てたのか?」
「んー、2年の夏くらいから通ってるよ」
知らないな。
いつも一緒にいたと思ってたから、俺が知らないのが面白くない。
康史はソファの上にある器具を面白そうに手にとって眺める。
手持ち無沙汰で、出された紅茶を啜りつつ、上品そうなチョコレートをつまんで口に入れてみる。
高級なやつなのか口の中ですぐに溶けていく。

「てーそーたいって、そんな特別なパンツなのか?」
「革製だからね、合わないと体を痛めちゃうし」
カタログっぽい本をヤスは開いて、パンツというより、革の拘束具のようなものを指差す。丁寧に鍵や器具もついている。
ちんこまでも拘束するみたいなものだ。

「こういうのしてーの?」

まあ、康史の性癖は知ってるし、記憶なくたってやりたいことは変わる筈がないし。
おかしいな、なんだか、だんだん体が熱くなってくる。
こころもち、なんだか、頭もフワフワしてきた。
なんだろ、う。

「したいよ?トールはイヤ?」
「康史がしてーことなら、俺はイヤじゃねーよ。俺は、オマエのもんだからさ」

ドクンドクンと心臓がうるせえくらい音を鳴らして、何もしてねえのに、ちんこが硬くなって痛みを訴える。
あ……なん、だ。
なんか、盛られ、たか?
遠くから、店長がやってきて、手にいろいろもちながら俺の顎先をくいっと持ち上げる。

「準備はととのった、みたいだわね、カレシちゃんと発情してる顔をしてるわわね。さて、アナタに合った貞操帯、作りましょうね」


はっきりいって、気に入らない。

康史以外のヤツに触られるのも、上から見下ろされるのも。
ムカつくけど、まったく身体の自由が利かない。
身体は熱くて力が入らないし、呼吸も荒くなってきている。

「ヒダカちゃん、カレシ調教済みじゃないの?かなり生意気な目付き。気に入らないわ」

ガチャガチャと道具を置いて、串崎という店長は俺を値踏みするような目を向ける。
「記憶ないから、その辺はよく分からないけど。でも、トールのことは調教なんかできない気がする」
「じゃあ、服を脱がしてあげて。この子、アタシの言うことは聞かないだろうから」
俺の目付きにチラッと視線を向けるので、ギリッと睨み返すと嘆息しながら康史に促す。

こいつは関わっちゃいけない匂いがする。

「ヤス、こんなとこ、で、ようぜ」

呼吸もおかしくなってるし、何故か自然に腰も浮いてしまう。
「大丈夫だから、サイズ測るだけ。服脱がないと、測れないだろ」
康史に諭すように言われ、カチャカチャとベルトを外され下着ごとズボンを引き抜かれる。
すっかり中身はビキビキに怒張していて、しっかり主張してしまっている。

「身体のサイズ以上に立派なのね。でも、もうお漏らしして悪い子ね。ソファー汚れちゃうから、こっちにお座りなさい」
命令口調にカチンとくるが、ぐっと力強い腕に腰を掴まれ、オブジェだと思っていた開脚用の椅子へと移される。
カチャカチャと椅子のベルトに拘束され、俺は焦って再度店長を睨み上げた。
「威勢がいい子ね。ちゃんとおとなしくいい子にしてれば、すぐ終わるわよ。まあ、おちんちんにも飾りつけちゃって、可愛いわね?」
ちんこのピアスを指先で弾くのに、イラッときてカッと頭が熱くなる。
「…………触ンじゃねェ」
身体は熱いが大暴れ出来ないほどじゃない。
だけど、どこか嬉しそうな様子でこちらを見ている康史を見ると、暴れまくるわけにはいかない。

「あら、こわい」
「トール、大丈夫。ちょっとサイズ測るだけだから」
康史はシャツを脱がして俺の足をとると、ぐっと開かせる。
見られるくらいは、今までもあったし抵抗はないんだが、店長の雰囲気がかなりいけすかない。

「ヒダカちゃんには、素直で良いコなのね。かわいらしいじゃないの。いじらしくて忠実で誰もが欲しいと思うパートナーの理想ね」
メジャーを手にして、俺のちんこに巻きつけサイズを紙に書いていく。
「トールのことを完全に支配できるなんて思ってないけど、こういうのは興奮しちゃうかな」
キラキラした表情の康史を見てしまうと、ついつい嬉しくなってしまうのはいつものことだ。
カリにメジャーを回され、それだけで我慢汁が溢れてしまう。
羞恥はあるが、熱が高まってたまらなくなってしまう。
「おちんちんの大きさは測ったから、今度はこっちね」
シュルシュルっとメジャーをしまうと、分度器のついた棒状のものを取り出す。
嫌な予感がして、ちらと康史を見ると俺の頭を撫でて、衝撃的な言葉を放つ。

「トールの中を測って、いい場所にあたるモノを作らないとね」

な、どんなパンツ作る気なんだ。

嬉しそうに俺のアナルに指を這わせる康史を、俺は眼を見開いて見上げた。

 
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