俺たちの××

怜悧(サトシ)

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三学期編

※とらわれて →side Y

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蹴りを繰り出さないようにとの配慮なのか、開脚したまま膝裏に木材を挟み込まれロープで丁寧にくくりつけられている。
内股に力を入れれば、木材くらい折れるかと思ったが、東流じゃないし俺の力ではまったくびくともしない。

…………観念するしかないかな。

人を縛るのはスキだが、自分が縛られるのはまったく不快以外のなにものでもない。

「へえ、ハセガワのモノの割りに綺麗だな。処女みてぇだ」
無遠慮に覗きこむ長髪の息遣いがひどく荒いし、顔も、酷くやに下がっていてみられているのも気分が悪い。
オレも東流の前でこんな顔してんのかな。
そう思うと、やりきれない。
すげえひでえこと、ばっかりしてたなと、少しだけだけど反省する。

つか、一回も使ったことねえ、文字通り処女地なんだよ。
コロンブスには、せめて東流になってもらいたかったなと悠長に考えていると、クリームを指につけた長髪の指先が処女地に降り立った。

くちくちとクリームをなすりつける指の動きがキモチ悪くて吐きそうで、唇をきつく噛む。
腕のロープも少しづつ動かしているが、なかなかキツくて緩まないし、塗られたクリームはなんだか中で熱く溶け出している。

トール、ごめんな。

だめだ、オレ、逃げられねえわ。
せめて、オマエはこのこと知らないままでいてほしい。
…………どうすりゃいい。


指が入り込むアナルもクスリで熱をもちはじめて、堅くとざしていた口を開き始める。
嫌だと思うのに、身体は、まったく持ち主の言うことを聞いてくれない。

……悔しくて仕方がない。
こんな風に同じように強姦されて、あの時東流がオレを許してくれたのが、本当に奇跡だなと考える。
どんなに、大事な親友だとしても、こんなの許せやしないだろう。

「……クッ……ッや………めろ、ヤダ………ぶっころすぞ」

感じまいと奥歯をかみ締めるが、だんだんと呼吸があがってくる。やめろと言ってもやめるわけがないことは頭ではわかっている。
指の動きに下腹部が熱を持ち出してくるのがわかる。

イヤだ。

イヤだ………。

イヤだ……助けてくれ……。

感じたくないのに、じわじわと起こる熱に下半身が熱くなってくる。

にげな、きゃ、ならねーのに…………

さらに追い詰められていく感覚に、オレは咆哮するしかなかった。


「おやおや、ハセガワ以外の指でもちんこおったてちゃって、ずいぶんなビッチなおひめさまだなァ」

頭がガンガンとして、重たくて小さな音まで敏感に拾って内部を痛めつける。
喧騒の中で響く、嘲笑う声にぐらぐらと胃の中が煮えくり返り、吐き気がする。
ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながら覗き込む相手の顔面に、ペッと胃液を吐きかける。
ゲロをかけたかったが、胃液しかでやしない。

「ッく、そ、ビッチ……野郎」
「ホントは、顔面パンチしてーんだけ、ど、胃液しかでねえんだ、ゲス顔野郎」

ついつい反撃してしまい、苛立ったような男にガシッと顔を殴られる。
あーあ。顔に傷できたら……東流、キレんだろうな。

「おい、金崎、顔はやめとけ!ちんこついた上に……ボコボコだとさすがに萎える」

ぐちゅぐちゅっとひどい水っぽい音をたてながら、オレの入り口は無理やりこじあけられていく。
開くんじゃねえと、意識を総動員して括約筋に力をいれるが、薬で熱をもって緩んだ内部はそうはいかない。

「……ッう………うう、や………ヤダ…………ッく…………や、ヤメ……ろッ」
ごくっと喉を鳴らす男たちの視線が、俺の下肢に突き刺さる。
「どうだよ、このへんなんだろ?オマエの前立腺…………ほら、イケよ」
ぐりぐりと膨らんだ箇所をこりこりと指先でこねられて、涙が止まらなくなる。
「ッーーく……ッ………………う」
三本指をくわえながら、腰を浮かせて俺は精液を放った。
その瞬間に、ぐぷうっと奥まで深く胎内へ雄をくわえさせられる。
「ッひ、イヤ………やめ…ッ………くアア…………ッアアアア」
圧倒的な身体へ与えられる暴力に体がついていかないくなる。
悲鳴のような声が自分の声に聞こえない。
ごぷごぷと開いた唇へ、押し込められる肉塊も拒否することができない。

イヤだ。

イヤだ。

「うへえ、こいつイイな、中がきゅんきゅん締まるぜ」
「次、俺にまわしてくださいよ」
ぐしゃぐしゃと中を擦る動きが早まる。
「ンンーンンンンンーーーふ…………ッふ」
声を出すことすらできず、喉奥に何か粘液を吐き出されて嗚咽が漏れる。

せめて、アイツには知られたくない。

「あ。やっとつながった!!おい、ハセガワ?オマエのおひめさま、預かってるぜ。へっへっ、いま、俺たちとやらしいことして遊んでるよ。オマエが早くこないからだぜ」

あ……。

神様なんて信じたりはしなかったけど、やっぱり希いなんて聞いてくれやしない。

耳に入ってくるのは、最後を知らせる非情な言葉。
絶望に真っ黒の闇にすべて染まる。


東流はきっと……オレを許さない……。


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