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三学期編
揺るぎのない温もり →side T
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脳みそが痺れきっていて、身体もなんだか浮遊するようにフワフワしている。
目の前がチカチカしていて、唇もしめられないしまともに言葉もでてきやしねえ。
呼吸をら繰り返すたびに、喉からひゅうひゅうと隙間風のようや音が漏れる。
……どうなってんだろ…………う。
考えることすら億劫で、心配そうに覗き込む康史の表情も霞んで映る。
抱きしめたいのに、すでに拘束も解かれているのに腕も重くて動かない。
痙攣している体を、柔らかいタオルか何かで康史が拭ってくれているようだ。
「……結局、なんだかんだ我慢できなかったのは、オレのほうだったよね。トールがかわいくて、仕方なくて我慢きかなかったんだ」
頭を撫でながら、背中をそっとゆるゆる撫でて俺を落ちつかせようとしてくれているっぽい。
HPは多分0.00001くらいしかない。
康史も俺からの返答は期待していないようで、涎まみれになっている顔を拭いてくれている。
我慢できないといっても、それは康史が優しいからだとは思う。
俺が欲しがれば、なんだかんだ勉強があるのにムリしてくれちまう。
ぐっと俺の下腹部を押して、まだひくつく穴から注ぎ込んだ体液を吐き出させる。
少しだけ苦しいなとは思いながら、ぶぶっと音をたてて溢れさせてしまう行為に、何故か俺は興奮している。
感化されてきちまったかなァ。
「トール、感じてるの?可愛いね」
覗き込む顔が嬉しそうで、その康史の顔を見ているだけで、なんだか俺も嬉しい気持ちになる。
今回も、康史には嫌な思いをさせたなと反省していた。
後悔は、していない。
ここに帰ってくるためには、最善の策をとっただけだと思う。
俺の体は問題ないにしても、康史には嫌な思いをさせちまうってのは確実で、それを詫びるにはどうしたらいいかとばかり考えていた。
「すっかりトんじゃってて、エロエロな顔だよ。何回でも抱きたくなっちゃうよ」
困ったなといいながら、俺の身体をぎゅっと抱きしめ、額に頬に鼻先に唇を押し当てる。
それは、こころの中まであったかくなるような、優しい行為。
ふっと康史は時計を見やって肩を竦ませる。
「でも、もう朝だし、予備校いかないと。結局徹夜しちゃったな」
俺の体をベットに寝かせると、自分は制服に着替え始める。
ああ、もう朝なのか。
時間の感覚もまったくなくなっている。
困ったな、まだ、痺れてて全然身動きとれねえよ。オマエをちゃんと見送りたいんだ。
「トール、いい子で待ってろよ。昼には、戻ってくるからさ」
ふぁさっと髪をわしゃわしゃとなでられるのが心地よくて思わず目を細めてしまう。
頷きたくても神経がどうにかなっちまってるのか、それすらできねえ。
いってらっしゃいといいたいのに、口も動かない。
もどかしさに、眉を寄せると康史は微笑んで俺の頬を撫でる。
「また、後でな」
ちゅっと唇にくちづけをして、軽く手を振ってカバンをもって出て行く。
寂しさがなんとなく、胸の中に積もる。
……早く帰ってこねえかな………。
だが昼をすぎても、康史は部屋には帰ってこなかった。
目の前がチカチカしていて、唇もしめられないしまともに言葉もでてきやしねえ。
呼吸をら繰り返すたびに、喉からひゅうひゅうと隙間風のようや音が漏れる。
……どうなってんだろ…………う。
考えることすら億劫で、心配そうに覗き込む康史の表情も霞んで映る。
抱きしめたいのに、すでに拘束も解かれているのに腕も重くて動かない。
痙攣している体を、柔らかいタオルか何かで康史が拭ってくれているようだ。
「……結局、なんだかんだ我慢できなかったのは、オレのほうだったよね。トールがかわいくて、仕方なくて我慢きかなかったんだ」
頭を撫でながら、背中をそっとゆるゆる撫でて俺を落ちつかせようとしてくれているっぽい。
HPは多分0.00001くらいしかない。
康史も俺からの返答は期待していないようで、涎まみれになっている顔を拭いてくれている。
我慢できないといっても、それは康史が優しいからだとは思う。
俺が欲しがれば、なんだかんだ勉強があるのにムリしてくれちまう。
ぐっと俺の下腹部を押して、まだひくつく穴から注ぎ込んだ体液を吐き出させる。
少しだけ苦しいなとは思いながら、ぶぶっと音をたてて溢れさせてしまう行為に、何故か俺は興奮している。
感化されてきちまったかなァ。
「トール、感じてるの?可愛いね」
覗き込む顔が嬉しそうで、その康史の顔を見ているだけで、なんだか俺も嬉しい気持ちになる。
今回も、康史には嫌な思いをさせたなと反省していた。
後悔は、していない。
ここに帰ってくるためには、最善の策をとっただけだと思う。
俺の体は問題ないにしても、康史には嫌な思いをさせちまうってのは確実で、それを詫びるにはどうしたらいいかとばかり考えていた。
「すっかりトんじゃってて、エロエロな顔だよ。何回でも抱きたくなっちゃうよ」
困ったなといいながら、俺の身体をぎゅっと抱きしめ、額に頬に鼻先に唇を押し当てる。
それは、こころの中まであったかくなるような、優しい行為。
ふっと康史は時計を見やって肩を竦ませる。
「でも、もう朝だし、予備校いかないと。結局徹夜しちゃったな」
俺の体をベットに寝かせると、自分は制服に着替え始める。
ああ、もう朝なのか。
時間の感覚もまったくなくなっている。
困ったな、まだ、痺れてて全然身動きとれねえよ。オマエをちゃんと見送りたいんだ。
「トール、いい子で待ってろよ。昼には、戻ってくるからさ」
ふぁさっと髪をわしゃわしゃとなでられるのが心地よくて思わず目を細めてしまう。
頷きたくても神経がどうにかなっちまってるのか、それすらできねえ。
いってらっしゃいといいたいのに、口も動かない。
もどかしさに、眉を寄せると康史は微笑んで俺の頬を撫でる。
「また、後でな」
ちゅっと唇にくちづけをして、軽く手を振ってカバンをもって出て行く。
寂しさがなんとなく、胸の中に積もる。
……早く帰ってこねえかな………。
だが昼をすぎても、康史は部屋には帰ってこなかった。
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