126 / 353
冬休み編
畏怖 →side T
しおりを挟む
確かに、昨日の夜は俺がかなり求めたのは覚えているが、視界が起きたとたん真っ黄色になっている。
体も身じろぎするのも辛いくらいで、しばらくぐったりとしている。
HPは0に限りなく近い。
今日はクリスマスイブ、だよな。
アイツも似たようなものだと思うのだが、朝からさっさと予備校に行ってしまった。
体力は俺のがあるって思ってたんだが………ヤるのとヤられるのは、負担の割合がそんなに違うものなのか。
それとも、アイツの方が絶倫か?
いや、俺だけ何度もイかされてたからか。
半年で完全に体を作り変えられたような気がする。
のそっと起き上がり、体は拭いてくれたのか別にキモチ悪くないが、シャワーを浴びようと浴室に向かう。
「おー、トール、起きた?」
寝室を出ると、誠士がソファーでWiiのマリ○カートをやっていた。
「ハヨ。……あれ……セージ、オマエ、デートじゃねえの?」
クリスマスイブなのに、なんでこんなとこにいるんだと首を捻ると、誠士が肩を落として眉をへの字にして俺を見上げる。
「ミカちゃんには、今月の頭に振られマシタが、何か?」
どうやは地雷だったようだ。
「あ、悪ィ。……シャワー浴びてくる」
多分グチでもいいにきたのだろう。また、また康史にオンナ紹介させとけばいいか。
浴室に入りシャワーを浴びて出てくると、誠士はまだコントローラーを握ってゲームに夢中になっている。
「恋愛って難しいなぁ」
「ゲームみてえにはいかねえよ」
どさっと誠士の横に座ると、横目で俺を見やって更に追い討ちをかけられたように肩を落とす。
「このくそさみいのに、何でオマエは全裸なんだよ。服着ろ、服。体中キスマークだらけでうぜえ」
幸せじゃないと、人の幸せは許容できないようだ。器のちいせえ男だな。
もう一度腰をあげて、下着をつけて長袖のTシャツとスエットの下を履いて、テーブルの上においてあるおにぎりに手を伸ばした。
さすがに康史も、飯作る気力がなくて、誠士に買い出しを頼んだのか。
「オマエらはさ、別れたらダチに戻れるの?」
「……もう、ムリかもな……」
誠士の言葉に、俺はおにぎりのビニールを剥く手を止めた。
多分、ダチにも戻れない。
見てるだけで、体が反応しちまう。
「怖くねえの?」
「ンなもん。別れねえから怖くねえよ」
おにぎりにかぶりついて、俺は笑った。
「だけどよ、人の気持ちだけじゃどうにもならねえ時も、いずれはくるかもしれねえ。俺、そんとき、どうなっちまうかなァ。」
不慮の事故、病気、なくす理由なんて沢山ありすぎる。
ありすぎて、そんなこといちいち怖がっていらんねえ。あの時、腹はくくったしな。
「……そんなことまで考えてンのか」
「願わくば、その日がじいさんになってて、俺の性欲が失われた頃であることを祈るばかりだけどな」
俺は笑いながらそう言うと、誠士の肩をぽんっと叩いた。
「これから、康史にクリスマスプレゼントを買いに駅前いきたいんだけど、つきあえ」
「ハイハイ。リア充爆発しろって言いたいけどね。トールのセンスひでえからな、どこなりと付き合うぜ」
コントローラーを置いて、何度もため息を繰り返す誠士をともなって、俺は買い物へとでかけた。
体も身じろぎするのも辛いくらいで、しばらくぐったりとしている。
HPは0に限りなく近い。
今日はクリスマスイブ、だよな。
アイツも似たようなものだと思うのだが、朝からさっさと予備校に行ってしまった。
体力は俺のがあるって思ってたんだが………ヤるのとヤられるのは、負担の割合がそんなに違うものなのか。
それとも、アイツの方が絶倫か?
いや、俺だけ何度もイかされてたからか。
半年で完全に体を作り変えられたような気がする。
のそっと起き上がり、体は拭いてくれたのか別にキモチ悪くないが、シャワーを浴びようと浴室に向かう。
「おー、トール、起きた?」
寝室を出ると、誠士がソファーでWiiのマリ○カートをやっていた。
「ハヨ。……あれ……セージ、オマエ、デートじゃねえの?」
クリスマスイブなのに、なんでこんなとこにいるんだと首を捻ると、誠士が肩を落として眉をへの字にして俺を見上げる。
「ミカちゃんには、今月の頭に振られマシタが、何か?」
どうやは地雷だったようだ。
「あ、悪ィ。……シャワー浴びてくる」
多分グチでもいいにきたのだろう。また、また康史にオンナ紹介させとけばいいか。
浴室に入りシャワーを浴びて出てくると、誠士はまだコントローラーを握ってゲームに夢中になっている。
「恋愛って難しいなぁ」
「ゲームみてえにはいかねえよ」
どさっと誠士の横に座ると、横目で俺を見やって更に追い討ちをかけられたように肩を落とす。
「このくそさみいのに、何でオマエは全裸なんだよ。服着ろ、服。体中キスマークだらけでうぜえ」
幸せじゃないと、人の幸せは許容できないようだ。器のちいせえ男だな。
もう一度腰をあげて、下着をつけて長袖のTシャツとスエットの下を履いて、テーブルの上においてあるおにぎりに手を伸ばした。
さすがに康史も、飯作る気力がなくて、誠士に買い出しを頼んだのか。
「オマエらはさ、別れたらダチに戻れるの?」
「……もう、ムリかもな……」
誠士の言葉に、俺はおにぎりのビニールを剥く手を止めた。
多分、ダチにも戻れない。
見てるだけで、体が反応しちまう。
「怖くねえの?」
「ンなもん。別れねえから怖くねえよ」
おにぎりにかぶりついて、俺は笑った。
「だけどよ、人の気持ちだけじゃどうにもならねえ時も、いずれはくるかもしれねえ。俺、そんとき、どうなっちまうかなァ。」
不慮の事故、病気、なくす理由なんて沢山ありすぎる。
ありすぎて、そんなこといちいち怖がっていらんねえ。あの時、腹はくくったしな。
「……そんなことまで考えてンのか」
「願わくば、その日がじいさんになってて、俺の性欲が失われた頃であることを祈るばかりだけどな」
俺は笑いながらそう言うと、誠士の肩をぽんっと叩いた。
「これから、康史にクリスマスプレゼントを買いに駅前いきたいんだけど、つきあえ」
「ハイハイ。リア充爆発しろって言いたいけどね。トールのセンスひでえからな、どこなりと付き合うぜ」
コントローラーを置いて、何度もため息を繰り返す誠士をともなって、俺は買い物へとでかけた。
0
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
メカクレショタ灰世くんの人生終了排泄ショー
掌
BL
大人しく地味なメカクレ少年、灰世くんが担任の教師に目をつけられ、身体をドスケベ開発される中で元々持っていた破滅願望をさらけ出され人生終了なショーを開催するお話。
かなり強めの大スカ描写が含まれますのでご注意ください!
コミッションにて執筆させていただいた作品です。ありがとうございました!
・web拍手
http://bit.ly/38kXFb0
・X垢
https://twitter.com/show1write
性的イジメ
ポコたん
BL
この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。
作品説明:いじめの性的部分を取り上げて現代風にアレンジして作成。
全二話 毎週日曜日正午にUPされます。
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
首輪 〜性奴隷 律の調教〜
M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。
R18です。
ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。
孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。
幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。
それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。
新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる