俺たちの××

怜悧(サトシ)

文字の大きさ
上 下
113 / 353
二学期編

※代償 →side Y

しおりを挟む
ぎゅっと筋張った腕を引きつらせて、ビニールシートを握りこみ、逃げをうつ体を意思の力で抑え込む東流の姿に、オレは言い知れぬ興奮を覚えながら掌を窄めて奥へと進める。

興奮が醒めない。
圧迫に耐えるようにゆがんだ表情が、とても愛しい。
この愛情表現が間違っているってのは分かっている。
分かっているのに、どこまでも許してくれる東流に、歯止めが利かなくなる。

「ッひ………ッぐうううううう、アア……ック、ふ……ンアア―――ッ」
ぐっと拳を握りこんで伸びる柔らかな肉壁をつつき、唸るように苦しむ東流の声に、劣情が増す。
中指を伸ばし、東流の悦い場所に押し当ててくにくにといじると、内股を震わせて白目をむきながら、白い液体を腹の上に飛ばして、唾液まみれで恍惚としたあへ顔をオレに晒す。

凛とした目つきの悪い獰猛な生き物はどこにもいない。

オレだけに見せてくれる、淫らじみた表情。
もう一度拳を握りこみ、弱い箇所を抉るように拳で抉り上げる。
「――あ、、ひいいいっ…………ッ、くあ、つうううう、ひ、、ぁあああああうう」
長い両脚を拡げて、全身を痙攣させて決壊したのかじょろじょろと黄色い液体を溢れさせる。
半ば朦朧とした意識の中で、東流は震える指先を俺に伸ばして、縋りつくようにオレの腰にしっかりと回る。
目はうつろで俺のことすら見えてもいないのに、その腕は強く俺の腰を抱く。

………ったく……。
こんなになってまで……、ホントすげえ………よ。

オレはゆっくりと傷つけないように、腕を東流の体から引き抜き、拡げた両脚を閉じるようにしてベットヘッドに東流の体をぐいと押し付け、ペニスを引き出すとすっかり柔らかくなって蕩けきったアナルへ押し込んだ。

いつだって、その腕でオレを守ってきてくれてた。
物心ついてから、ずっと。

だから、今更それを離そうなんて言われたって、そんなのムリに決まっているだろう。

「トール……トール……。二度と離れるとか………言うなよ」

ぐちゃっぐちゃっと熱をもった肉の間に楔を打ち込む。
脚を閉じさせて少し狭めたが、腕で拡張してすぐなので緩んでいつもよりも圧迫が少ない。
東流はすっかり快感に溺れているのか、目を瞠ったままで掠れきった声をあげて喘いでいる。
「………ッひ………ッンンン………ッううう」
「トールのここは、もう、オレなしじゃ、満足できねえだろ」
ぐっしょりとだらしなく体液にまみれた下半身は、半勃ちのままカウパーを引いて、東流の腹の上で揺れている。
たまらずぐっと抱きしめて中へと放つと、東流の腕がオレの頭の裏に回って強く抱き寄せられる。

「……ンァ……っつは……ッ、オマエ……にしか……よくじょう、しねえ……よ」

唾液で濡れた唇で囁かれる言葉に、かっと体温が急上昇する。
腹に押し付けられた東流の肉竿は堅く熱を持ち、オレの腹へと脈動を伝えてくる。
東流はぐっと力を込めて、胎内の俺の肉を押しつぶすように締め付け、長い足を俺の腰へと絡めつけて引き寄せる。

「ンッ……っは………ぁ…ン、……はやく………おれンなか……オマエのザーメンで満タンにしろ」

腰を揺らし挑発するようないつもの命令口調で囁くトールの言葉に、オレの抑えはきかなくなる。
指を東流の唇に突っ込み、ぐぷぐぷっと既に種を植え付けたアナルへ何度も腰を打ちつけ、指先で東流の舌を摘んで咥内を蹂躙する。

「んぐ………っつんぐ………っつ」

鼻を鳴らして涎を垂れ流しながら悶える姿は本当に可愛らしい。
歯で乳首のピアスをひっかけて引っ張り、背筋を反らせて呻く東流の体へ、大量の精液を注ぎ込み、東流のペニスの先端を激しく指で擦って、びしゃっびしゃっと潮を吹かせる。

「トール……まだまだ………だよ。……もっといっぱいにしてあげるからね」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...