俺たちの××

怜悧(サトシ)

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二学期編

※見上げれば、青空→side T

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お仕置きなんていわれるようなこと、されるようなことをしたつもりは、断じてしていない。
ただ元カノと話をするだけで、一々お仕置きとかなにやらされてあたら、たまったもんじゃねえ。

大体、自分は俺の百倍はオンナと話をしている癖に、なにをいいだすんだ。
頭の中は康史に対して非難轟々なのに、体は与えられる刺激を素直に受け入れてしまっていて、まったくぴくりとも動けない。
「ヤス、をい……こんなトコで…………ヤったら、マジで怒ンぞ」
せめてもの抵抗とばかりに康史の顔を睨みおろすが、ニッコリとイイ笑顔で微笑む康史には、まったく抵抗が功をなしていないのがわかる。
悔しさに腕を握る握力になんとか力を篭めるが、いつものようには力が入らない。
体が康史の手の動きに慣れ切ってしまっているようで、既に下半身が反応を返してしまう気恥ずかしさに、俺は俯いて声を漏らさないように奥歯をギリギリと強く噛み締める。

「トール、いま、恥ずかしがってるの、すげえそそる」
膚まで赤くなる俺の体を検分するように眺めて、カチカチとベルトを片手で外す。
「マジで………怒……ンぞ…をい、………バカヤロ……」
「ははっ、なんだよ、ははっ、トールってばげきおこぷんぷんまるぅーとか、言っちゃう?」
からかうようなふざけた言葉に、更に俺の怒りは煽られるが、ジッパーを下ろされはだけたパンツの隙間から、ゆっくりと指先で既に膨らみ始めた分身を嬲られると、それだけでたまらず俺はフェンスを握り締める。
ゆっくりとした指の刺激に、息があがる。
頭の中がぼっーっとして、それ以上何も考えられなくなってしまう。

「なあ、好きな人のことを好きだということって、悪いことなのかな。オレは世界中の人にオレが一番好きな人は、トールだって胸張って言えるよ」

反吐が出るくらい甘い言葉を耳元でささやかれ、霞む視界の中で見るヤスの表情は、幾分寂しそうに見える。
俺だって、同じだ。
「…………ッちげーッて、俺がいってんのは…………そこじゃねッ」
隠すってことは、康史中では本当に嫌なことだったのだろう。俺だって、隠したり嘘をつくようなことは、断じてしたくはない。
だから、告白してきた女に告げたのはわかる。
それは分かるんだけど。

「俺は、おれだけが…………オマエを好きなんだッておもわれたく、…………ねェ……」

合点がいくと同時に、脚の隙間からずるっと康史の指が胎内へと挿し込まれるのを感じる。
熱がぐずぐずと溜まっていき、腰から上に甘い疼きが這い上がってくる息苦しさに俺はフェンスに頭を押し付けて息を深く吸い込む。

「……ァハァ…うう……っ、ごめ……っん………あやまっか、ら、ここじゃ、ヤダ………」

「だあめ、謝っても許してあげないよ」

意地悪い表情を浮かべた康史に、俺はグッと体に力を込めて首を横に振るしかなかった。

康史は俺の様子に、ずるっと制服のズボンと下着を引き下ろして、フェンスに体を押し付け、俺の片脚を腕に抱えるとすっかり濡れたペニスから零れる体液を掬いとった指の数を増やしてぐちゅぐちゅっ音をたてて指をかき回し始める。
指の動きに合わせて、俺の腰はたまらないとばかりに揺れ始める。

「……く……うう…………ッや、だ、ンンンっ……うう」
見上げる曇り空がほどけはじめ、だんだんと日の光が差し込んでくる明るさに、外で行為をおこなっている事実をまざまざと思い知らされる。
追い詰めるように奥を擦っていた指が、俺がギリギリまで昂ぶったのを確信してずるっと浅いところまで戻され、括約筋をゆるゆると撫で始める動きに焦れて俺は腰を押し付ける。
それじゃ、たんない。
そんなんじゃ、届かない。
「あっ、ああ……ヤス…ッ……っつうう……ッあ、ハッ」
「どうしたの?トール、こんなとこでヤんの……嫌なんだよね」
耳たぶをちゅっぱちゅぱと煽るように舐めて、意地悪く耳元でささやく。
本当に、ドエスで最悪なヤツだけど、そんなヤツが好きなのは仕方がない。
こうやって、意地悪に嬲られても感じてしまうのは康史だけだから。
「……俺、も、う、……ヤスのが…………ほしい」
誰がくるかも分からない屋上で、それでも俺は情欲に負けてねだった。
「素直なのが1番可愛いぜ、トール。トール、もっと刺激的に言ってよ。トールのけつまんこにヤスのおちんこほしいよって言える?学校だけど」
見上げれば、太陽が青空の中に光って見える。
何もかも、さらけ出されている。
焦らすような緩慢な指の動きはとめないままで、どこかのAVの真似をさせようとする康史に、俺は焦れまくり恥も外聞も忘れて腰をうねらせて求めを口にした。
「ンン―――っうう、ほしい、……おれの……けつまんこに……ヤスの…っんあっふ………う…おちんちん…っいれて……っ」
言葉が終わる前に片足を更に抱えあげられて、ずぶずぶっと押し入る肉塊が、俺の脳髄まで痺れさせる。

たまらない刺激に腰を押し付け全身を揺さぶられ、理性が全部ぱあっと太陽の光のように弾け飛んで快楽に呑み込まれていった。

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