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夏休み編
油断と侵入者→ side Y
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ちょっとばかり調子に乗ってヤリ過ぎちまったかな。
薬で前後不覚になっている彼はいつもよりタガが外れた状態になっていて、素直に快感に溺れているのが可愛らしくて仕方がなかった。
ぐったりと気を失ってしまった東流の体からゆっくり身体を抜いて、ロープで吊った滑車から重たい身体を降ろす。
興奮すると制止することも出来ずに、限界までヤリすぎちまう。
まだ、付き合って間もないにしても、こんなことばかり続けていたら、流石に嫌われてしまうかもしれない。
身体を起こしてアメニティのタオルを手にとると、バスルームでお湯に濡らす。
戻って東流のなめした革のように硬くてしっかりした肌を撫で、体液で汚れた箇所を拭う。
ホントに、あの時オレに襲われてから東流はろくなことがないよな。
今日だって、体調が万全なら余裕でノせた相手だったというのに、途中で変なクスリかがされてるし。
考え直したいと言われても仕方がない状況だが、簡単には手放すつもりはない。
生涯手にはいらないと思ってたものが手にはいったのだ。
まだ、オレは今だにまったく信じられないキモチでいっぱいだ。
少し腹が減ったかもしんない。
東流も、朝飯食ってから何も食べてないし、起きたら騒ぐかもしれないな。
空腹になると、東流は途端に不機嫌になる性質がある。
ベッドの上からメニュー表を取り上げて、注文用の端末を手にとり、スワイプして食べ物を探す。
疲れてるだろうし、油っこいもんは嫌だよな。
おにぎりと、さっぱりとしてオカズを注文しておく方がいいかな。
いつ起きても大丈夫なように、先に頼んでおくことにする。
端末に注文を入れると、オレは手足を拘束したままで、まだ気を失っている東流の顔を覗きこむ。
ホントに、可愛すぎだ…………な。
本当に、自分のモノでいいんだよな。
確かめるように、その薄い唇へと何度も啄むように唇を押し付けて味わう。
ちょっと前までこんなことができるだなんて夢にも思わなかった。
これは、夢じゃない。
オレは、東流を自分のモノにした。
ビーッ、ビーッと訪問音が響く。
っ、と、注文したルームサービスがきたようだ。
オレはベッドから立ち上がって、外を確認もせずに部屋のドアを開いた。
ガッキッ!!
ドアを開いた瞬間に、鈍い音が頭の上で響いて目の前が真っ赤に染まる。
だらだらと額を伝い赤い汁がたれていく。
「な、ン、…………だッ!!」
敵だと認識して、慌てて開いたドアを締めようとするが力任せに無理やり割り込まれる。
踏み込まれ、ちまうッ!!
マズイ……ッ!
「ッ!!.......と、トール!!ッ.......ッおき、てくれ」
まだ、東流を拘束したままだった。
侵入されたら、目が覚めても東流は直ぐに戦闘体勢に入れない。
オレは焦ってヤツらの侵入を止めようと立ちはだかるが、ぐらぐらする視界の中、派手にアッパーをくらって吹っ飛ぶ。
東流を…………ッ、たすけ、なきゃ……ッ!!
視界が狭くなりグラグラと目に見えるものが揺らいで、身体を動かすこともできくなる。
ヤバイ、目を、ひらけ.......、オレ.......ッ。
中に入ってくるヤツらの脚を必死に掴むが、腹をバキッと蹴られて転がる。
「邪魔すると.......その綺麗な顔も形かえてやることになるぜ」
低い声が聞こえ、視界が狭まりその足音を為す術もなく遠くなる意識の中で聞いていた。
薬で前後不覚になっている彼はいつもよりタガが外れた状態になっていて、素直に快感に溺れているのが可愛らしくて仕方がなかった。
ぐったりと気を失ってしまった東流の体からゆっくり身体を抜いて、ロープで吊った滑車から重たい身体を降ろす。
興奮すると制止することも出来ずに、限界までヤリすぎちまう。
まだ、付き合って間もないにしても、こんなことばかり続けていたら、流石に嫌われてしまうかもしれない。
身体を起こしてアメニティのタオルを手にとると、バスルームでお湯に濡らす。
戻って東流のなめした革のように硬くてしっかりした肌を撫で、体液で汚れた箇所を拭う。
ホントに、あの時オレに襲われてから東流はろくなことがないよな。
今日だって、体調が万全なら余裕でノせた相手だったというのに、途中で変なクスリかがされてるし。
考え直したいと言われても仕方がない状況だが、簡単には手放すつもりはない。
生涯手にはいらないと思ってたものが手にはいったのだ。
まだ、オレは今だにまったく信じられないキモチでいっぱいだ。
少し腹が減ったかもしんない。
東流も、朝飯食ってから何も食べてないし、起きたら騒ぐかもしれないな。
空腹になると、東流は途端に不機嫌になる性質がある。
ベッドの上からメニュー表を取り上げて、注文用の端末を手にとり、スワイプして食べ物を探す。
疲れてるだろうし、油っこいもんは嫌だよな。
おにぎりと、さっぱりとしてオカズを注文しておく方がいいかな。
いつ起きても大丈夫なように、先に頼んでおくことにする。
端末に注文を入れると、オレは手足を拘束したままで、まだ気を失っている東流の顔を覗きこむ。
ホントに、可愛すぎだ…………な。
本当に、自分のモノでいいんだよな。
確かめるように、その薄い唇へと何度も啄むように唇を押し付けて味わう。
ちょっと前までこんなことができるだなんて夢にも思わなかった。
これは、夢じゃない。
オレは、東流を自分のモノにした。
ビーッ、ビーッと訪問音が響く。
っ、と、注文したルームサービスがきたようだ。
オレはベッドから立ち上がって、外を確認もせずに部屋のドアを開いた。
ガッキッ!!
ドアを開いた瞬間に、鈍い音が頭の上で響いて目の前が真っ赤に染まる。
だらだらと額を伝い赤い汁がたれていく。
「な、ン、…………だッ!!」
敵だと認識して、慌てて開いたドアを締めようとするが力任せに無理やり割り込まれる。
踏み込まれ、ちまうッ!!
マズイ……ッ!
「ッ!!.......と、トール!!ッ.......ッおき、てくれ」
まだ、東流を拘束したままだった。
侵入されたら、目が覚めても東流は直ぐに戦闘体勢に入れない。
オレは焦ってヤツらの侵入を止めようと立ちはだかるが、ぐらぐらする視界の中、派手にアッパーをくらって吹っ飛ぶ。
東流を…………ッ、たすけ、なきゃ……ッ!!
視界が狭くなりグラグラと目に見えるものが揺らいで、身体を動かすこともできくなる。
ヤバイ、目を、ひらけ.......、オレ.......ッ。
中に入ってくるヤツらの脚を必死に掴むが、腹をバキッと蹴られて転がる。
「邪魔すると.......その綺麗な顔も形かえてやることになるぜ」
低い声が聞こえ、視界が狭まりその足音を為す術もなく遠くなる意識の中で聞いていた。
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