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夏休み編
※夏休みの始まり→sideT
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つけっ放しのTVからは、雑音のようにAV女優の派手でわざとらしい喘ぎ声が響いている。
その声に合わせるかのように、俺の唇から漏れるのは熱い濡れた呼吸と喘ぎ。
内臓を圧迫するような肉塊の動きに揺さぶられて、普段はしないような情けなく助けを請う自分自身を、俺はどこか客観的に見ている。
「――ッァ、、、ッく……ッは、ヤメ…………ろッ、て、ッヤス……ッ、ッ、何……ッのつもり……くッ……ッ」
客観的じゃない。あまりの衝撃に自分のことだと考えられないくらい俺は頭が麻痺していたのだ。
奴は殴りつけ気絶させた俺を、全裸で腕をビニールロープで拘束していた。
俺といえば、無言で欲望を抜き差しするオスに、必死になって助けを請うしかない。
こんなチャチなビニールテープなら、いつもならば軽く力を入れるだけで引きちぎれるはずだ。
それなのに、おかしいことに全く力が入らない。
身体もダルくて、まるで自分のものじゃねぇみたいにずっしりと重い。
目の前にいるのは、幼いころからガキ大将だった自分に、常についてきた唯一無二の親友の康史である。
何かするときには、いつだって家族よりなにより一番近い場所、…………隣にいた。
家も近く親同士も幼馴染みだった俺と康史が、仲良くなるのは自然な事だった。
何故こんなことになってしまったのだろう。
何か、俺は、康史を怒らせた、のか。
全く思いつかずに、絶望感だけが渦巻くのを感じながら、俺は目の前の康史の綺麗な顔を睨みつけた。
「睨んでも、怖くなんかないよ」
康史は、いつものように綺麗な顔に優しい笑みを浮かべて俺に向けた。
今日も康史はいつもどおりで怒りの表情などもなく、記憶を掘り返してもこんな凶行に及ぶよう予兆は何もなかった。
新しい裏モノのDVDを仕入れたからという、いつもと変わらないやりとりで、俺はひとり暮らしをしている康史の部屋にやってきた。
俺の体はTVの中の金髪グラマラスな女優とは、どう斜めに見ても似ても似つかない。
タッパは183cmはあるし、喧嘩で鍛えた体は女の代わりになるような代物ではない。
何よりも、俺なんかで代用しなくても、康史はイケメンで女に困るようなことは、まったくない。
ぐっと脚を大きく開かれ肩へと担がれれば、捻じ込まれたペニスの形を身体の内部でまざまざと思い知らされる。
「……くッ…嫌…………ッ、だ…ッ………、ァ……ァ、ヤス、クッ……ッ」
首を左右に振っても逃れられず、俺の体はすっかり与えられる快楽に蕩けちまってて、ペニスも勃起していた。
女性相手では決して有り得無い、与えられる感覚に夢中になっている自分に嫌悪しているのに、熱を逃したくて腰を突き出して揺らすしかなかった。
せめて、声は出さねえように奥歯を食いしばるのがやっとだ。
じゅぽじゅぽっと水音が粘っこく響き、繋がっている部分が拡がって、康史のペニスを銜え込んでいる。
体の箍は外れてしまったように、熱がじんじん溜まって淫らに康史のペニスの動きに合わせくねり、既に意志の力も及ばず心だけおいていかれてしまった感覚に、どうにかしてほしくて必死な表情で康史に縋るしかない。
親友の表情は、いつもの温和そうな顔ではなくすっかりとオスの表情になっている。
こんな、奴は.........俺は知らない……。
「………トール………、すげえやらしいぜ。通販の媚薬入りローションが効いてるみたいだな」
体内を駆け巡る熱の正体が分かり、俺は情けなくも恐怖に涙を流しながら疼く腰を康史の腰へと押し付けた。
……ずっと……親友だと思っていた。これまでも、これからも。
奥まで押し込まれる度、貫かれる度、こころのどこかが離れていく喪失感にしゃくりあげる。
「――ァ……ァ…ッぁ…ウッ………や………ッめ、ッヤス」
ぐぐっと胎内の奥を突き上げられ、一点の肉腺を擦られればビクンと痺れるような感覚が背筋から這い上がりビクンビクンとペニスを震わせて粘液を吐き出す。
狭まる胎内で、康史のペニスが大きく膨張してぬるい液体が胎内に注がれる感触に身震いを繰り返す。
終わると思えば、うつ伏せにされて再び貫かれた。
グチャグチャと身体が壊れるくらいはかき混ぜられる。
いや、もう壊れちまってるかもしれない。
頭の中は白だか赤だかわからない光が何遍もハレーションをらおこす。
「――ァ……ッヤス……も……ッやめッ.........ッ、ヤメッ.......っ、ァ」
必死で制止の声を上げて訴えても耳を貸さず、失神するまで犯され続けた。
快感で頭が…壊れる。
………堕ちていく自分の姿が、俺の脳裏に浮かんでは消えていく。
ただ、ただ、俺の中にすべて、喪失感だけを残していた。
その声に合わせるかのように、俺の唇から漏れるのは熱い濡れた呼吸と喘ぎ。
内臓を圧迫するような肉塊の動きに揺さぶられて、普段はしないような情けなく助けを請う自分自身を、俺はどこか客観的に見ている。
「――ッァ、、、ッく……ッは、ヤメ…………ろッ、て、ッヤス……ッ、ッ、何……ッのつもり……くッ……ッ」
客観的じゃない。あまりの衝撃に自分のことだと考えられないくらい俺は頭が麻痺していたのだ。
奴は殴りつけ気絶させた俺を、全裸で腕をビニールロープで拘束していた。
俺といえば、無言で欲望を抜き差しするオスに、必死になって助けを請うしかない。
こんなチャチなビニールテープなら、いつもならば軽く力を入れるだけで引きちぎれるはずだ。
それなのに、おかしいことに全く力が入らない。
身体もダルくて、まるで自分のものじゃねぇみたいにずっしりと重い。
目の前にいるのは、幼いころからガキ大将だった自分に、常についてきた唯一無二の親友の康史である。
何かするときには、いつだって家族よりなにより一番近い場所、…………隣にいた。
家も近く親同士も幼馴染みだった俺と康史が、仲良くなるのは自然な事だった。
何故こんなことになってしまったのだろう。
何か、俺は、康史を怒らせた、のか。
全く思いつかずに、絶望感だけが渦巻くのを感じながら、俺は目の前の康史の綺麗な顔を睨みつけた。
「睨んでも、怖くなんかないよ」
康史は、いつものように綺麗な顔に優しい笑みを浮かべて俺に向けた。
今日も康史はいつもどおりで怒りの表情などもなく、記憶を掘り返してもこんな凶行に及ぶよう予兆は何もなかった。
新しい裏モノのDVDを仕入れたからという、いつもと変わらないやりとりで、俺はひとり暮らしをしている康史の部屋にやってきた。
俺の体はTVの中の金髪グラマラスな女優とは、どう斜めに見ても似ても似つかない。
タッパは183cmはあるし、喧嘩で鍛えた体は女の代わりになるような代物ではない。
何よりも、俺なんかで代用しなくても、康史はイケメンで女に困るようなことは、まったくない。
ぐっと脚を大きく開かれ肩へと担がれれば、捻じ込まれたペニスの形を身体の内部でまざまざと思い知らされる。
「……くッ…嫌…………ッ、だ…ッ………、ァ……ァ、ヤス、クッ……ッ」
首を左右に振っても逃れられず、俺の体はすっかり与えられる快楽に蕩けちまってて、ペニスも勃起していた。
女性相手では決して有り得無い、与えられる感覚に夢中になっている自分に嫌悪しているのに、熱を逃したくて腰を突き出して揺らすしかなかった。
せめて、声は出さねえように奥歯を食いしばるのがやっとだ。
じゅぽじゅぽっと水音が粘っこく響き、繋がっている部分が拡がって、康史のペニスを銜え込んでいる。
体の箍は外れてしまったように、熱がじんじん溜まって淫らに康史のペニスの動きに合わせくねり、既に意志の力も及ばず心だけおいていかれてしまった感覚に、どうにかしてほしくて必死な表情で康史に縋るしかない。
親友の表情は、いつもの温和そうな顔ではなくすっかりとオスの表情になっている。
こんな、奴は.........俺は知らない……。
「………トール………、すげえやらしいぜ。通販の媚薬入りローションが効いてるみたいだな」
体内を駆け巡る熱の正体が分かり、俺は情けなくも恐怖に涙を流しながら疼く腰を康史の腰へと押し付けた。
……ずっと……親友だと思っていた。これまでも、これからも。
奥まで押し込まれる度、貫かれる度、こころのどこかが離れていく喪失感にしゃくりあげる。
「――ァ……ァ…ッぁ…ウッ………や………ッめ、ッヤス」
ぐぐっと胎内の奥を突き上げられ、一点の肉腺を擦られればビクンと痺れるような感覚が背筋から這い上がりビクンビクンとペニスを震わせて粘液を吐き出す。
狭まる胎内で、康史のペニスが大きく膨張してぬるい液体が胎内に注がれる感触に身震いを繰り返す。
終わると思えば、うつ伏せにされて再び貫かれた。
グチャグチャと身体が壊れるくらいはかき混ぜられる。
いや、もう壊れちまってるかもしれない。
頭の中は白だか赤だかわからない光が何遍もハレーションをらおこす。
「――ァ……ッヤス……も……ッやめッ.........ッ、ヤメッ.......っ、ァ」
必死で制止の声を上げて訴えても耳を貸さず、失神するまで犯され続けた。
快感で頭が…壊れる。
………堕ちていく自分の姿が、俺の脳裏に浮かんでは消えていく。
ただ、ただ、俺の中にすべて、喪失感だけを残していた。
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