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第二話 イザリス砦に棲む獣
フォート・イザリスに寄りて Part.2
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「各人言いたい事もありスタイルも異なるだろう、だからこそ細かい取り決めはしない。今日は顔合わせだけだ」
集めた賞金稼ぎ四人を前にしてサイモンは宣言する。
「正直に言おう、これまで大勢犠牲を出してきた、数を集めても奴を狩る事はできなかった。それ故に今回は少数精鋭、選りすぐりの面子で臨む。知っての通り、化物は凶暴かつ強大だ。しかし君達ならば絶対に化物を退治してくれると信じている、方法もすべて君達に任せよう。どうか裏切らないでくれ。……何か質問は」
二人組の一人が手を上げた。
「なんだ?」
「そこの黒髪の兄ちゃんが加わるのはいいとして、あの女は駄目だ。尖り耳の蒼肌なんかと組めるか、気色わりぃ」
「ダークエルフでも彼女は優秀だ、足手纏いになることはない」
「こいつらが得意なのはナニをしゃぶることぐらいだ、役に立つもんかよ」
「方法は問わないと言っただろう、組む組まないも君達の自由だよ」
「そうだったな。じゃあおれ達は自由にやらせてもらおう」
それだけ言い残して二人組は出て行った。
仲良しこよしにはならなかったが、とりあえず顔さえ分かっていれば、間違ってズドンとブチ込む事はない。そういう意味では一応顔合わせの目的は果たせた。
さて、残された上に退室するタイミングを逃してしまったレイヴンだったが、用件を持ってきたサイモンの部下のおかげで空気が入れ替わった。
町長職はさぞ忙しいらしい、部下の話を聞き終えると彼はレイヴン達に向き直った。
「すみません御二方、急ぎの用件が入りまして。――見送りは彼が」
「いや結構、勝手に帰るよ。出口は分かってる」
「では失礼します、ヴァンクリフさん。――ヴァネッサさんも、彼等はああ言っていたが私は期待している。どうぞよろしくお願いします」
そうしてサイモンは足早に去っていき、レイヴンも広間に戻ろうとする。「待て、小僧」と、呼び止められた所為で、ドアノブを捻るには至らなかったが。
「主には驚かされてばかりだ、どうやって砦に入ったのだ?」
「ハッ、そっちこそ。賞金首のダークエルフがよくサイモンに取り入ったもんだ……、《黒のヴァネッサ》教えたらどんな顔するかな」
「ふふ、首に賞金が掛かっているのは主も同じであろうが。サイモンは吾の事も、主の事も承知しているぞ」
平然と返されては脅かしがいもなく、レイヴンは肩を竦めるのが精々だった。
「――ところで、主には策があるのか?」
「出現場所の近くで待ち伏せて、現れたら撃つ。単純明快だろ」
「ふむ、無策とも言うのう」
「うるせえな、いけ好かねえ女だぜ」
「吾を嫌うのは当然だが、一度考え直してみるといい」
さっさとノブを捻れば良いのに、レイヴンは彼女から目を離せなかった。含みのある口ぶりがどうにも気になる。
「考え直せと? なにをだ」
「……主が死ねばアイリスは悲しむぞ」
「死んだらな。化物に殺されるつもりはない」
「だが主は帰らない、人間が束になっても倒す事の出来なかった化物が相手だ、一人で闘えば骸と成り果てるのが自明であろう。……そこでだ小僧、吾に一つ提案があるのだが聞く気はあるかの?」
散々騙くらかしたくせに提案などと、よく言えたものであるが、ドアを見て、ヴァネッサを見て、それからレイヴンは頭を掻いた。
非常に業腹ながら、彼女の言い分には一理ある。魔銃無しでどうやって化物を討つかレイヴンはまだ考えついていなかったのだ、唯一思いついていたのは、通りで起こした奇跡をもう一度起こす事くらい。
「……一応聞いてやるよ、乗るかどうかはそれからだ」
「ふむ、よかろう。とはいえ大した内容ではない、主の策と同じく単純明解だ。獲物の話を聞くに、吾も背中が寂しくてのう。どうだ小僧よ、吾と組んでみんか」
こんな提案、嘲笑ものだ。
盗みを働いた相手に背中を任せて闘えなんて冗談にしか聞こえない。しかし、はっきりと馬鹿にして笑い飛ばしたレイヴンに対して、ヴァネッサは妖艶な瞳に生死の色を煌めかせていた。
「主が手練れなのは承知しておる。そう言えば昼間の早撃ち、あれは見事だった」
「そりゃどうも」
「が、はたして化物相手に通じるかのう? 何十という銃撃にさえ耐えたというではないか。更に言えば、彼奴が現れるのは真夜中だ。暗闇の中で気が付けば、化物の牙が眼前にあるやもしれぬぞ。闇夜は我々にとって不利だ、しかし背中を預けられれば不意打ちは避けられる」
「……俺が撃つかも知れないぜ、理由を言う必要はあるか?」
「ほぅ。拳銃遣いの矜恃を心得る主が、背中から吾を撃つと? 面白いな」
「いや、正面からブチ込む。眉間にな」
殺るなら堂々と殺る。犬のように撃ち殺すには、彼女は惜しい。
薄暗い銃口に似た――拳銃遣いの眼差しで指さしながらレイヴンが嘯くと、意を汲んだヴァネッサは扇情的な笑みを湛えるのであった。
「ならば、先に化物を狩らねばな」
「三度噛まれれば羊も蹴る、次に騙すようなら容赦はしねえと覚えておけ」
「肝に銘じよう」
そして差し出される彼女の右手は友好の証、しかしお笑いぐさだとレイヴンは言う。
「握手は互いに信用してるか、信用してるフリをする者同士でする事だ。俺達には不要だろ」
「ふむ……、捻くれているが理屈は分かるぞ。とすれば、確かに吾等には必要ないな」
これでようやく帰れる。そう思いレイヴンは扉を開くと、またしても一悶着ありそうな気配がした。
広間にはアイリスがいたのである――。
短い沈黙がやけに重たい、彼女は驚いたようだった。
「あ、レイヴン……。その、もうお話は終わったと聞いたから、わたし……」
ヴァネッサとばったり、それも立会人の少ない再会は気まずいが、ヴァネッサの方は気にしたような素振りを見せず、レイヴンに声をかける。
「小僧、明朝迎えに行く。くれぐれも準備を怠るなよ」
「まだ宿は決めてない」
「案ずるな、探すのは容易だ。……吾は先に失礼するぞ」
悶着は起こらなかった。が、拗れたのは間違いない。
宿に入ってもアイリスからは、鬱屈とした気配が流れ出たままなのだ。
集めた賞金稼ぎ四人を前にしてサイモンは宣言する。
「正直に言おう、これまで大勢犠牲を出してきた、数を集めても奴を狩る事はできなかった。それ故に今回は少数精鋭、選りすぐりの面子で臨む。知っての通り、化物は凶暴かつ強大だ。しかし君達ならば絶対に化物を退治してくれると信じている、方法もすべて君達に任せよう。どうか裏切らないでくれ。……何か質問は」
二人組の一人が手を上げた。
「なんだ?」
「そこの黒髪の兄ちゃんが加わるのはいいとして、あの女は駄目だ。尖り耳の蒼肌なんかと組めるか、気色わりぃ」
「ダークエルフでも彼女は優秀だ、足手纏いになることはない」
「こいつらが得意なのはナニをしゃぶることぐらいだ、役に立つもんかよ」
「方法は問わないと言っただろう、組む組まないも君達の自由だよ」
「そうだったな。じゃあおれ達は自由にやらせてもらおう」
それだけ言い残して二人組は出て行った。
仲良しこよしにはならなかったが、とりあえず顔さえ分かっていれば、間違ってズドンとブチ込む事はない。そういう意味では一応顔合わせの目的は果たせた。
さて、残された上に退室するタイミングを逃してしまったレイヴンだったが、用件を持ってきたサイモンの部下のおかげで空気が入れ替わった。
町長職はさぞ忙しいらしい、部下の話を聞き終えると彼はレイヴン達に向き直った。
「すみません御二方、急ぎの用件が入りまして。――見送りは彼が」
「いや結構、勝手に帰るよ。出口は分かってる」
「では失礼します、ヴァンクリフさん。――ヴァネッサさんも、彼等はああ言っていたが私は期待している。どうぞよろしくお願いします」
そうしてサイモンは足早に去っていき、レイヴンも広間に戻ろうとする。「待て、小僧」と、呼び止められた所為で、ドアノブを捻るには至らなかったが。
「主には驚かされてばかりだ、どうやって砦に入ったのだ?」
「ハッ、そっちこそ。賞金首のダークエルフがよくサイモンに取り入ったもんだ……、《黒のヴァネッサ》教えたらどんな顔するかな」
「ふふ、首に賞金が掛かっているのは主も同じであろうが。サイモンは吾の事も、主の事も承知しているぞ」
平然と返されては脅かしがいもなく、レイヴンは肩を竦めるのが精々だった。
「――ところで、主には策があるのか?」
「出現場所の近くで待ち伏せて、現れたら撃つ。単純明快だろ」
「ふむ、無策とも言うのう」
「うるせえな、いけ好かねえ女だぜ」
「吾を嫌うのは当然だが、一度考え直してみるといい」
さっさとノブを捻れば良いのに、レイヴンは彼女から目を離せなかった。含みのある口ぶりがどうにも気になる。
「考え直せと? なにをだ」
「……主が死ねばアイリスは悲しむぞ」
「死んだらな。化物に殺されるつもりはない」
「だが主は帰らない、人間が束になっても倒す事の出来なかった化物が相手だ、一人で闘えば骸と成り果てるのが自明であろう。……そこでだ小僧、吾に一つ提案があるのだが聞く気はあるかの?」
散々騙くらかしたくせに提案などと、よく言えたものであるが、ドアを見て、ヴァネッサを見て、それからレイヴンは頭を掻いた。
非常に業腹ながら、彼女の言い分には一理ある。魔銃無しでどうやって化物を討つかレイヴンはまだ考えついていなかったのだ、唯一思いついていたのは、通りで起こした奇跡をもう一度起こす事くらい。
「……一応聞いてやるよ、乗るかどうかはそれからだ」
「ふむ、よかろう。とはいえ大した内容ではない、主の策と同じく単純明解だ。獲物の話を聞くに、吾も背中が寂しくてのう。どうだ小僧よ、吾と組んでみんか」
こんな提案、嘲笑ものだ。
盗みを働いた相手に背中を任せて闘えなんて冗談にしか聞こえない。しかし、はっきりと馬鹿にして笑い飛ばしたレイヴンに対して、ヴァネッサは妖艶な瞳に生死の色を煌めかせていた。
「主が手練れなのは承知しておる。そう言えば昼間の早撃ち、あれは見事だった」
「そりゃどうも」
「が、はたして化物相手に通じるかのう? 何十という銃撃にさえ耐えたというではないか。更に言えば、彼奴が現れるのは真夜中だ。暗闇の中で気が付けば、化物の牙が眼前にあるやもしれぬぞ。闇夜は我々にとって不利だ、しかし背中を預けられれば不意打ちは避けられる」
「……俺が撃つかも知れないぜ、理由を言う必要はあるか?」
「ほぅ。拳銃遣いの矜恃を心得る主が、背中から吾を撃つと? 面白いな」
「いや、正面からブチ込む。眉間にな」
殺るなら堂々と殺る。犬のように撃ち殺すには、彼女は惜しい。
薄暗い銃口に似た――拳銃遣いの眼差しで指さしながらレイヴンが嘯くと、意を汲んだヴァネッサは扇情的な笑みを湛えるのであった。
「ならば、先に化物を狩らねばな」
「三度噛まれれば羊も蹴る、次に騙すようなら容赦はしねえと覚えておけ」
「肝に銘じよう」
そして差し出される彼女の右手は友好の証、しかしお笑いぐさだとレイヴンは言う。
「握手は互いに信用してるか、信用してるフリをする者同士でする事だ。俺達には不要だろ」
「ふむ……、捻くれているが理屈は分かるぞ。とすれば、確かに吾等には必要ないな」
これでようやく帰れる。そう思いレイヴンは扉を開くと、またしても一悶着ありそうな気配がした。
広間にはアイリスがいたのである――。
短い沈黙がやけに重たい、彼女は驚いたようだった。
「あ、レイヴン……。その、もうお話は終わったと聞いたから、わたし……」
ヴァネッサとばったり、それも立会人の少ない再会は気まずいが、ヴァネッサの方は気にしたような素振りを見せず、レイヴンに声をかける。
「小僧、明朝迎えに行く。くれぐれも準備を怠るなよ」
「まだ宿は決めてない」
「案ずるな、探すのは容易だ。……吾は先に失礼するぞ」
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