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第二話 イザリス砦に棲む獣
アトラスの誇る、無法者と詐欺師達 Part.2
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そうして彼等は砦に入り、現在に至るのである。
道中でのやりとりを考えれば、あのアイリスの納得しかねている微妙な表情も理解はできるが取引は取引、仕方がないだろうと肩を竦めるレイヴンは、通りの角から見送られて、群衆へそれとなく近づいていった。
撒き餌に群がる鳩の中心に誰がいるかは言わずもがな、アーサーは即席の販売所で得意の弁舌を並べ立てて群衆の興味を惹き付けていた。場所を選ばず人を集められる辺り、トークの才能は本物らしい。ブームタウンで聞いたような宣伝文句をショーマンシップと共に煽る彼は、ごくごく自然に、そして印象的に、愚かな聴衆の一人に興じていたレイヴンを指名してみせた。
誰も二人が知り合いだとは気が付かないくらい、実に見事な流れである。「証明出来るのか?」無関係な聴衆の一人にそう言わせれば、サクラがいるとは疑われにくい。
機を見るに敏。アーサーは即答する。
「勿論ですとも! お客様の一人に、試していただきましょう。そこの貴方、こちらへ!」
「俺か? ……いや、遠慮しとくよ」
一度断れとも言われていたので、レイヴンは指示に従っただけだが、反応が演技に見えないのは本心も混ざっているからである。あの得体の知れない薬モドキを飲まなくちゃならないと、もっと早くに気が付くべきであった。
「臆する事はございませんぞMr! さぁどうぞこちらへ、貴方は幸運にも、わたくしの万能薬の被献体となれるのですからな。……それとも、本気で怯えておいででしょうか?」
「言ってくれるじゃねえか」
「そうこなくては! では皆様、彼に拍手を!」
劇的に……とまではいかないが聴衆は湧き、まばらな拍手のおかげか更に人が集まってきていた。三〇人くらいはいるだろうか、アーサーは新たに足を止めた聴衆にも簡潔に効能を歌い上げると、レイヴンに琥珀色した液体入りの瓶を押し付けた。
「では、こちらの気の毒な志願者に我が社の開発したアーサー・ウェリントン万能薬を実証していただきましょう。さぁ、遠慮なさらず。ぐぐっとどうぞ!」
一見すれば、薄めたウィスキーに見えるが、いざ得体の知れない液体を飲めと言われると、躊躇は生まれる。だが、今更後には退けないレイヴンは一口、二口、その液体を無理くり喉に流し込み、…………盛大に噎せた。
そこら辺の木の皮をひっぺがして、にかわとトロールの鼻くそとをいっしょに煮詰めたような、形容しがたい味と粘性を持った液体が、ぺたぺたと喉に張り付きながら、まるでナメクジが体内を這うような感覚を残して胃袋へと落ちていったのだ。食後に飲んでいたら、確実に吐きだしていただろう。
「さて、皆様。先にご説明したとおり、我が社の製品は勤労なる皆様を、病という見えざる障害から守るものでございますが、効能はそれだけに留まりません。健康な肉体をより健康に、活力、そして精力溢れるものとしてくれるでしょう。東方、欧州の医学、科学知識の集大成。これさえ飲めば、見習いカウボーイであっても希代の肉体派の如く剛健に、そして筋肉は柔軟性を保ちつつ、間接は滑らかに、強張っていた筋から緊張という名の重石を取り去り、全身を活力で満たしてくれるのです。……信じ難いとお考えで? 結構結構、しかし! 皆様の疑念もこれまでですぞ!」
そして何を思ったか、アーサーは高らかに宣言すると、レイヴンの腕を引っ掴んで通りの真ん中に連れ出して続ける。
「わたくしは科学の使徒でありますれば、皆様に信心は求めません。故に、わたくしが皆様にご覧に入れるのは科学の実証であります! ――Mr、ご気分は? 視力が向上し、鋭敏になっている、違いますか?」
「あぁ……、たぶんな」
「よろしい! お聞きになりましたか皆様! 彼は正しく、科学の奇跡を体験しているのです! ――ご協力いただきなによりですぞ」
言葉の緩急と、意識の振り分け。そして突発的な勢いで、アーサーは控えめだったレイヴンの感想さえ塗り替えてみせ、更に続けた。
「では、Mr。あちらの時計塔が見えますか?」
「ああ、見える」
一〇〇メートルは離れているだろうか。一応、答えはしたレイヴンだったが、なんだかイヤな予感がし始める。いや、最初からそんな気配はあったが、靄が形を成していくように、予感が現実になり始めていた。
「目を細めれば、頂上に吊るされている鐘が見えるかと思います」
聴衆が揃って遠く上方の鐘を見つめると、頃合いを見計らってからアーサーは言う。
「……そこでなのですが、あの鐘を撃ち鳴らして、貴方に備わった奇跡の視力を皆様に証明して差し上げてくださいませ。不可能だとお思いですか? 確かに、過去の貴方ならばそうだったでしょうが、もう違います。今の貴方は人智を超えた奇跡によって生まれ変わっているのです! さぁッ!」
気軽に言ってくれる。
言葉にこそ出さなかったが、レイヴンは怒鳴りたい気持ちで一杯だ。アーサーは医療などの知識は豊富だろう、ところが銃に関しては無知もいいトコ、一〇〇メートルなんて拳銃で当てられる距離ではない。止まっている蠅に石を当てられるか考えてから発言して欲しいものだ。
だが、そこまで分かりきっていても尚、レイヴンは銃を抜いて狙いを付ける。無理難題だとしても、ここで退いたら拳銃遣いの名折れだ。
固唾を吞む群衆、レイヴンはその中に在り吐息と共に雑念を吐き出す。
集中と集中、それは水底へ深く潜るように
ハットから覗く眼光は
照門から削り落とした照星を通り
雑貨屋の看板を掠めて彼方に佇む時鐘(じしょう)へフォーカス
極度に高まる集中は彼と世界を切り離す
その瞬間に存在するのは、自分と銃と的となり
寒気がするほどの眼差しには群衆さえも静まりかえる
瓶酒を傾けるのさえ忘れるほどに
そして迎える刹那
不可思議な衝撃が彼等を襲ったのはその時だった。
ぱちりと銃身が光ったかと思えば、撃鉄が落ちると同時に凄まじい轟音と閃光が、土埃舞う通りの空気を吹き飛ばしたのである。それは正しく、稲妻が打ち出されたような破壊力を持って時鐘へと吸い込まれ、些か早計に時を告げたのだ。
その音はまるで悲鳴。あまりの大音量には誰もが耳を塞ぎ、首を竦めるほど、中には腰を抜かしている奴までいる始末だが、誰よりたまげていたのは銃爪を引いた本人である。
幸いパンツは濡れていないし、涙目にもなっていないが、突然すぎてそれらを感じる五感が麻痺しているだけかもしれない。
レイヴンは顎を落として拳銃を――銃砲店で買える鉄の塊を見つめるばかり。するとどうだ、これは好機とばかりにアーサーが声高に言う。冷静に聞けば苦しい、穴だらけの宣伝文句であった。
「ご、御覧になりましたか、皆様! これぞ現代の奇跡、《アーサー・ウェリントン・エリクサー》がもたらす未来であります。若さとだけが取り柄の志願者には有り余る活力を与え、その……、驚くべき、奇跡を起こさせたのです!」
なんて煽られても、おいそれと信じがたい。脳味噌が麻痺しているのは聴衆も同様で、シャンとしていたら大騒ぎになっているだろう。だからこそ彼は、同じく脳味噌が止まっているレイヴンを遠ざける必要があった。
それも、早急に。
「どうもありがとうMr、ご協力に感謝しますぞ」
「え? あ、あぁ……」
「さぁさぁ、今日は素晴らしき日となりますぞ。身に宿った奇跡を堪能してください、どうぞご自由に……、どこへなりと。ほら、彼方にいるのはお連れ様ではありませんか?」
レイヴンが見れば、アイリスが駆け寄ってきていた。彼女もまた、吃驚仰天した表情から復帰していない。
「平気です? わたしもまだ耳がキンキンしてます」
「驚いてる、まだ……」
「とにかく向こうへ行きましょう、えっと……お話があるのです」
……ところが、そうはいかなかった。
一息付いて考えてみれば至極当たり前の事であるが、規制厳しい砦のど真ん中、しかも陽の高い中でド派手な花火を打ち上げれば、集まるのは聴衆だけは済まないのである。
「貴様! そこのお前だ、動くんじゃないぞ!」
聴衆を散らし、代わりに駆け込んできた男達に銃を向けられ、レイヴン達は身動き取れなくなる。
「抵抗するなよ、いいか⁈」
「OK、OK、従うよ」
多勢に無勢で、しかも町のど真ん中では抵抗するだけ危険。ようやく頭が動き出したレイヴンが指示に従うと、男達はレイヴンから拳銃を取り上げて尋ねるのである。
「それで……そこの女は知り合いか?」
「ちがう」「そうです」
返答は同時で、レイヴンはすぐにアイリスを見た。
今更しまったという顔をしても遅い。
これで仲良く犯罪者扱い。二人を容赦なくお手上げ状態にした、砦の治安維持に努める自警団はレイヴン達を縛したのである。
道中でのやりとりを考えれば、あのアイリスの納得しかねている微妙な表情も理解はできるが取引は取引、仕方がないだろうと肩を竦めるレイヴンは、通りの角から見送られて、群衆へそれとなく近づいていった。
撒き餌に群がる鳩の中心に誰がいるかは言わずもがな、アーサーは即席の販売所で得意の弁舌を並べ立てて群衆の興味を惹き付けていた。場所を選ばず人を集められる辺り、トークの才能は本物らしい。ブームタウンで聞いたような宣伝文句をショーマンシップと共に煽る彼は、ごくごく自然に、そして印象的に、愚かな聴衆の一人に興じていたレイヴンを指名してみせた。
誰も二人が知り合いだとは気が付かないくらい、実に見事な流れである。「証明出来るのか?」無関係な聴衆の一人にそう言わせれば、サクラがいるとは疑われにくい。
機を見るに敏。アーサーは即答する。
「勿論ですとも! お客様の一人に、試していただきましょう。そこの貴方、こちらへ!」
「俺か? ……いや、遠慮しとくよ」
一度断れとも言われていたので、レイヴンは指示に従っただけだが、反応が演技に見えないのは本心も混ざっているからである。あの得体の知れない薬モドキを飲まなくちゃならないと、もっと早くに気が付くべきであった。
「臆する事はございませんぞMr! さぁどうぞこちらへ、貴方は幸運にも、わたくしの万能薬の被献体となれるのですからな。……それとも、本気で怯えておいででしょうか?」
「言ってくれるじゃねえか」
「そうこなくては! では皆様、彼に拍手を!」
劇的に……とまではいかないが聴衆は湧き、まばらな拍手のおかげか更に人が集まってきていた。三〇人くらいはいるだろうか、アーサーは新たに足を止めた聴衆にも簡潔に効能を歌い上げると、レイヴンに琥珀色した液体入りの瓶を押し付けた。
「では、こちらの気の毒な志願者に我が社の開発したアーサー・ウェリントン万能薬を実証していただきましょう。さぁ、遠慮なさらず。ぐぐっとどうぞ!」
一見すれば、薄めたウィスキーに見えるが、いざ得体の知れない液体を飲めと言われると、躊躇は生まれる。だが、今更後には退けないレイヴンは一口、二口、その液体を無理くり喉に流し込み、…………盛大に噎せた。
そこら辺の木の皮をひっぺがして、にかわとトロールの鼻くそとをいっしょに煮詰めたような、形容しがたい味と粘性を持った液体が、ぺたぺたと喉に張り付きながら、まるでナメクジが体内を這うような感覚を残して胃袋へと落ちていったのだ。食後に飲んでいたら、確実に吐きだしていただろう。
「さて、皆様。先にご説明したとおり、我が社の製品は勤労なる皆様を、病という見えざる障害から守るものでございますが、効能はそれだけに留まりません。健康な肉体をより健康に、活力、そして精力溢れるものとしてくれるでしょう。東方、欧州の医学、科学知識の集大成。これさえ飲めば、見習いカウボーイであっても希代の肉体派の如く剛健に、そして筋肉は柔軟性を保ちつつ、間接は滑らかに、強張っていた筋から緊張という名の重石を取り去り、全身を活力で満たしてくれるのです。……信じ難いとお考えで? 結構結構、しかし! 皆様の疑念もこれまでですぞ!」
そして何を思ったか、アーサーは高らかに宣言すると、レイヴンの腕を引っ掴んで通りの真ん中に連れ出して続ける。
「わたくしは科学の使徒でありますれば、皆様に信心は求めません。故に、わたくしが皆様にご覧に入れるのは科学の実証であります! ――Mr、ご気分は? 視力が向上し、鋭敏になっている、違いますか?」
「あぁ……、たぶんな」
「よろしい! お聞きになりましたか皆様! 彼は正しく、科学の奇跡を体験しているのです! ――ご協力いただきなによりですぞ」
言葉の緩急と、意識の振り分け。そして突発的な勢いで、アーサーは控えめだったレイヴンの感想さえ塗り替えてみせ、更に続けた。
「では、Mr。あちらの時計塔が見えますか?」
「ああ、見える」
一〇〇メートルは離れているだろうか。一応、答えはしたレイヴンだったが、なんだかイヤな予感がし始める。いや、最初からそんな気配はあったが、靄が形を成していくように、予感が現実になり始めていた。
「目を細めれば、頂上に吊るされている鐘が見えるかと思います」
聴衆が揃って遠く上方の鐘を見つめると、頃合いを見計らってからアーサーは言う。
「……そこでなのですが、あの鐘を撃ち鳴らして、貴方に備わった奇跡の視力を皆様に証明して差し上げてくださいませ。不可能だとお思いですか? 確かに、過去の貴方ならばそうだったでしょうが、もう違います。今の貴方は人智を超えた奇跡によって生まれ変わっているのです! さぁッ!」
気軽に言ってくれる。
言葉にこそ出さなかったが、レイヴンは怒鳴りたい気持ちで一杯だ。アーサーは医療などの知識は豊富だろう、ところが銃に関しては無知もいいトコ、一〇〇メートルなんて拳銃で当てられる距離ではない。止まっている蠅に石を当てられるか考えてから発言して欲しいものだ。
だが、そこまで分かりきっていても尚、レイヴンは銃を抜いて狙いを付ける。無理難題だとしても、ここで退いたら拳銃遣いの名折れだ。
固唾を吞む群衆、レイヴンはその中に在り吐息と共に雑念を吐き出す。
集中と集中、それは水底へ深く潜るように
ハットから覗く眼光は
照門から削り落とした照星を通り
雑貨屋の看板を掠めて彼方に佇む時鐘(じしょう)へフォーカス
極度に高まる集中は彼と世界を切り離す
その瞬間に存在するのは、自分と銃と的となり
寒気がするほどの眼差しには群衆さえも静まりかえる
瓶酒を傾けるのさえ忘れるほどに
そして迎える刹那
不可思議な衝撃が彼等を襲ったのはその時だった。
ぱちりと銃身が光ったかと思えば、撃鉄が落ちると同時に凄まじい轟音と閃光が、土埃舞う通りの空気を吹き飛ばしたのである。それは正しく、稲妻が打ち出されたような破壊力を持って時鐘へと吸い込まれ、些か早計に時を告げたのだ。
その音はまるで悲鳴。あまりの大音量には誰もが耳を塞ぎ、首を竦めるほど、中には腰を抜かしている奴までいる始末だが、誰よりたまげていたのは銃爪を引いた本人である。
幸いパンツは濡れていないし、涙目にもなっていないが、突然すぎてそれらを感じる五感が麻痺しているだけかもしれない。
レイヴンは顎を落として拳銃を――銃砲店で買える鉄の塊を見つめるばかり。するとどうだ、これは好機とばかりにアーサーが声高に言う。冷静に聞けば苦しい、穴だらけの宣伝文句であった。
「ご、御覧になりましたか、皆様! これぞ現代の奇跡、《アーサー・ウェリントン・エリクサー》がもたらす未来であります。若さとだけが取り柄の志願者には有り余る活力を与え、その……、驚くべき、奇跡を起こさせたのです!」
なんて煽られても、おいそれと信じがたい。脳味噌が麻痺しているのは聴衆も同様で、シャンとしていたら大騒ぎになっているだろう。だからこそ彼は、同じく脳味噌が止まっているレイヴンを遠ざける必要があった。
それも、早急に。
「どうもありがとうMr、ご協力に感謝しますぞ」
「え? あ、あぁ……」
「さぁさぁ、今日は素晴らしき日となりますぞ。身に宿った奇跡を堪能してください、どうぞご自由に……、どこへなりと。ほら、彼方にいるのはお連れ様ではありませんか?」
レイヴンが見れば、アイリスが駆け寄ってきていた。彼女もまた、吃驚仰天した表情から復帰していない。
「平気です? わたしもまだ耳がキンキンしてます」
「驚いてる、まだ……」
「とにかく向こうへ行きましょう、えっと……お話があるのです」
……ところが、そうはいかなかった。
一息付いて考えてみれば至極当たり前の事であるが、規制厳しい砦のど真ん中、しかも陽の高い中でド派手な花火を打ち上げれば、集まるのは聴衆だけは済まないのである。
「貴様! そこのお前だ、動くんじゃないぞ!」
聴衆を散らし、代わりに駆け込んできた男達に銃を向けられ、レイヴン達は身動き取れなくなる。
「抵抗するなよ、いいか⁈」
「OK、OK、従うよ」
多勢に無勢で、しかも町のど真ん中では抵抗するだけ危険。ようやく頭が動き出したレイヴンが指示に従うと、男達はレイヴンから拳銃を取り上げて尋ねるのである。
「それで……そこの女は知り合いか?」
「ちがう」「そうです」
返答は同時で、レイヴンはすぐにアイリスを見た。
今更しまったという顔をしても遅い。
これで仲良く犯罪者扱い。二人を容赦なくお手上げ状態にした、砦の治安維持に努める自警団はレイヴン達を縛したのである。
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