49 / 101
第一話 拳銃遣いと龍少女
銃よ、暗き夜を照らせ Part.6
しおりを挟む
「もういいアイリス、充分だ」
そう答えてやると、アイリスの巨体は突如巻き起こった竜巻に隠れ、晴れた中からは龍人の姿となった彼女の裸体が現れた。
「目の前で見ても、中々信じられない光景だな。さっきのが本当の姿だったとは」
「けれどもあなたは、驚きませんでしたね、レイヴン」
「一応の予想はしてたからな」
「……先程は見苦しいところを見られてしまいました、月の魔力に当てられて自制が利かなくなるなんて」
肩を竦めてやるとアイリスは微笑を浮かべた。
平静を取り戻す為に強がっての笑みだったが、レイチェルはそこに安心を見出したらしく「ありがとう」と溢す。
……どうやら命拾いをしたと感謝しているらしいが、腹立たしいことだ、実に。礼を言われる筋合いなどないのだから。
拳銃のローディングゲートが開く。手動で回るシリンダーから空薬莢が抜け落ちて、鈴の音と共に地面で踊る。
「勘違いも甚だしいぜ。お前の命を助けるわけがねえ。お前は俺の獲物だ、誰かに横取りされる訳にはいかねえんだよ」
一発だけ込め直して勢いよくシリンダーを回すレイヴンは、回転が止まると撃鉄を起こして盗賊の女となれ果てたレイチェルに突き付けた。
この期に及んでの命乞いが耳障りで癪に障る、いっそ悪党らしく罵倒でも吐き捨てるくらいが、今際の言葉に相応しい女だというのに、涙ぐましい命乞いなど都合のいい話だ。しかし、それも直に止む。人差し指を軽く絞れば、終焉のパーカッションが復讐の完遂を告げるのだ。
仲間の無念を晴らす時。
この瞬間を求め、長い時間旅をしてきた。失った全ての精算を行う為にだ、その歓喜がようやく訪れる。……ところがだ、白い鱗に覆われた細い手が、静かに、そして慈悲深く銃身を抑えたのである。
「……すっこんでろ、アイリス」
立ち入ってはならない瞬間というのがあり、今は正にその時で、レイヴンのそれは恫喝であったが、アイリスは黄金の瞳を細めると、緩やかに首を振った。
「レイヴン、理解しているとは言いません。ですがあなたの気持ちは、いまならばわたしにも察することができます。皆が傷付いた姿にどれほどの怒りを感じたことか……、ましてや家族同然に慕っていた仲間を奪われれば、あなたの抱く憎しみは、わたしが抱いたそれよりも遙かに大きく深いものでしょう。しかしです、レイヴン。いくら憎き仇とはいえ、抵抗の意思さえ失ったレイチェルを撃つことに、どれほどの意味がありますか」
「撃つことに意味はねえ、撃たねえことが問題なんだ。こいつにはツケを払わせなくちゃならねえんだよ」
「魔具さえ取り上げてしまえば彼女は魔女としての力を失うのです、魔力壁はおろか、火種さえ起こせない人間の女なのですよ。魔女があなたの仇ならばレイヴン、あなたが討つべき魔女は既にいないのです」
腹立たしくなる甘さだ。話ながらもレイヴンは、すっかり怯えているレイチェルから目を離さない。
「……許せと、ぬかすつもりなら諦めろ」
「到底無理な相談でしょう、もしも立場が逆ならばわたしでも許すことはできないと思いますから。……あまり考えたくありませんね」
「だったら、止めるな」
気持ちが想像出来るのならば、逆の立場でするであろう行動も理解できるはずだ、だのに『生かせ』と口走れる理由はどこにあるのか、レイヴンは自然と尋ねていた。
するとアイリスは、慈愛に満ちた微笑みでこう返した。
「あなたですよ、レイヴン。あなたの心根は気高く高潔であり、弱者への優しさに満ちています。魔女への復讐は果たしたと、どこかで分かっているでしょう。ならばその銃は、力なき相手に向けるものではないのでは?」
「仮に俺が見逃したとしても、こいつは他の場所で同じ事を繰り返すさ。魔法が使えようが使えまいが関係ねえんだ、悪党ってのは死ぬまで悪党なのさ」
「野に放てとまでは言いません。ですが幸い、人間社会には法というのがあると聞きます、裁きは法に委ねてはどうですか」
このままレイチェルを引き渡せば、息子をやられたカウフマン保安官は手を叩いて喜ぶだろう。あの髭面が楽しげに歪む様を拝みたい気もするがしかし、渡したところでレイチェルの未来は決まっている。
広場の真ん中で縛り首だ。
これまでしでかしてきた悪行を鑑みれば、逃れられない刑であるし、石を投げる者はあれど悲しみに涙する者はいない。どのみち行き着く先は同じ、ならば目的を果たすべきだ――。
その決意を察したのかアイリスは一歩下がり、だが改めて諭す。
「復讐は甘美でしょう。……頭で考えるのではありませんレイヴン、心に従ってください。どうすることが、あなたにとって良い選択なのかを」
祈りを捧げるかのように穏やかなアイリス
四四口径の眼差しに瞼を堅く結ぶレイチェル
その二人に挟まれて、レイヴンは銃を構え続け、やがてほんの少しだけ力を加える。
軋んでいたスプリングが人差し指で放たれれば撃鉄が落ちて――
カチンッ…………!
と、乾いた金属音だけが鳴った。
撃鉄の叩いたシリンダーには、弾は入っていなかった。
悔しさと未練を滲ませながらも、レイヴンは拳銃をホルスターに収める。終わらせるつもりで銃爪を引いた結果だ、とどめの一発が出なかった以上、受け入れるしかない。
「ツイてたな。こいつに、アイリスに感謝するんだな」
復讐の為に魔女を追ってきた。その魔女は龍を操り、哄笑と共に愛すべき仲間を葬り去った卑劣な女、絶望の象徴と呼ぶに相応しい魔女であって、涙ながらに命乞いをするレイチェルは、正しくアイリスの言う通り、魔女としては既に死んでいた。
いっそ猛々しく悪辣にのたまってくれたのならば、躊躇いも情けも生まれなかったろう。それほどにレイチェルが覗かせた人間味は、レイヴンにとって腹立たしいものであった。憎き魔女が撃つに値しないとは、何と皮肉なことか。せめて彼の溜飲を下げる理由があるとすれば、木に吊るされたレイチェルの首を眺める機会があるという点だ。
「た、たすけてくれるのかい……?」
「口を閉じてろ、俺の気が変わらないように」
彼女のみすぼらしい様を眺めていると感じる屈辱、こんな女相手に負けたのかと思うと仲間達の記憶まで貧相な物に成り下がってしまう。
悪党らしく有ることを望むが故に、生に縋る必死さが見るに堪えず、レイヴンは彼女に背を向けた。良き思い出を穢されまいと……。
しかしだ、自分で言った言葉を忘れてしまうなんて迂闊と言わざるおえない。
悪党は死ぬまで悪党で、その道においては生き意地の汚さは美徳である。どんなことをしてでも生き延びればいい、泣き落としに、命乞い、何でもござれだ。よしんば未来の見えない身だとしても道連れにすることぐらいは出来るのだから。
――銃声
肩を跳ねさせたレイヴンが振り返れば、左手で銃を掴んだレイチェルの胸に一発、紅い染みが拡がっていく。レイヴンと同等の目的と理由が込められた銃弾を見舞ったライフルから熱気を纏った薬莢が排出され、射手は照準器から目を離した。
「家族の仇さ……魔女め……!」
焼け焦げてボロボロになったドレス姿の女、――ヘザーは魔女が事切れる刹那までも見届けようと目を離さない。血に滑った唇が開くのも僅かだって見逃さなかった。
「何が家族だチクショウ……、どいつも、こいつも……あたいを見下しやがってよ……。くたばっちまえ、あんたら全員……ッ! 憶えとけ……おぼえとけよ…………」
レイヴンとアイリス、そしてヘザーに囲まれているレイチェルは呪詛の言葉を並べると、やがて瞳から光を消して動かなくなった。
静寂が満ちる。
……終わったのだ。いや、終わってしまったと言うべきか。かつての仲間と同じように死体となったレイチェルを見つめるレイヴンは、ただ黙って暫くそこに立っていた。
動く気になれず、全身の力が抜けてしまったようだった。
そう答えてやると、アイリスの巨体は突如巻き起こった竜巻に隠れ、晴れた中からは龍人の姿となった彼女の裸体が現れた。
「目の前で見ても、中々信じられない光景だな。さっきのが本当の姿だったとは」
「けれどもあなたは、驚きませんでしたね、レイヴン」
「一応の予想はしてたからな」
「……先程は見苦しいところを見られてしまいました、月の魔力に当てられて自制が利かなくなるなんて」
肩を竦めてやるとアイリスは微笑を浮かべた。
平静を取り戻す為に強がっての笑みだったが、レイチェルはそこに安心を見出したらしく「ありがとう」と溢す。
……どうやら命拾いをしたと感謝しているらしいが、腹立たしいことだ、実に。礼を言われる筋合いなどないのだから。
拳銃のローディングゲートが開く。手動で回るシリンダーから空薬莢が抜け落ちて、鈴の音と共に地面で踊る。
「勘違いも甚だしいぜ。お前の命を助けるわけがねえ。お前は俺の獲物だ、誰かに横取りされる訳にはいかねえんだよ」
一発だけ込め直して勢いよくシリンダーを回すレイヴンは、回転が止まると撃鉄を起こして盗賊の女となれ果てたレイチェルに突き付けた。
この期に及んでの命乞いが耳障りで癪に障る、いっそ悪党らしく罵倒でも吐き捨てるくらいが、今際の言葉に相応しい女だというのに、涙ぐましい命乞いなど都合のいい話だ。しかし、それも直に止む。人差し指を軽く絞れば、終焉のパーカッションが復讐の完遂を告げるのだ。
仲間の無念を晴らす時。
この瞬間を求め、長い時間旅をしてきた。失った全ての精算を行う為にだ、その歓喜がようやく訪れる。……ところがだ、白い鱗に覆われた細い手が、静かに、そして慈悲深く銃身を抑えたのである。
「……すっこんでろ、アイリス」
立ち入ってはならない瞬間というのがあり、今は正にその時で、レイヴンのそれは恫喝であったが、アイリスは黄金の瞳を細めると、緩やかに首を振った。
「レイヴン、理解しているとは言いません。ですがあなたの気持ちは、いまならばわたしにも察することができます。皆が傷付いた姿にどれほどの怒りを感じたことか……、ましてや家族同然に慕っていた仲間を奪われれば、あなたの抱く憎しみは、わたしが抱いたそれよりも遙かに大きく深いものでしょう。しかしです、レイヴン。いくら憎き仇とはいえ、抵抗の意思さえ失ったレイチェルを撃つことに、どれほどの意味がありますか」
「撃つことに意味はねえ、撃たねえことが問題なんだ。こいつにはツケを払わせなくちゃならねえんだよ」
「魔具さえ取り上げてしまえば彼女は魔女としての力を失うのです、魔力壁はおろか、火種さえ起こせない人間の女なのですよ。魔女があなたの仇ならばレイヴン、あなたが討つべき魔女は既にいないのです」
腹立たしくなる甘さだ。話ながらもレイヴンは、すっかり怯えているレイチェルから目を離さない。
「……許せと、ぬかすつもりなら諦めろ」
「到底無理な相談でしょう、もしも立場が逆ならばわたしでも許すことはできないと思いますから。……あまり考えたくありませんね」
「だったら、止めるな」
気持ちが想像出来るのならば、逆の立場でするであろう行動も理解できるはずだ、だのに『生かせ』と口走れる理由はどこにあるのか、レイヴンは自然と尋ねていた。
するとアイリスは、慈愛に満ちた微笑みでこう返した。
「あなたですよ、レイヴン。あなたの心根は気高く高潔であり、弱者への優しさに満ちています。魔女への復讐は果たしたと、どこかで分かっているでしょう。ならばその銃は、力なき相手に向けるものではないのでは?」
「仮に俺が見逃したとしても、こいつは他の場所で同じ事を繰り返すさ。魔法が使えようが使えまいが関係ねえんだ、悪党ってのは死ぬまで悪党なのさ」
「野に放てとまでは言いません。ですが幸い、人間社会には法というのがあると聞きます、裁きは法に委ねてはどうですか」
このままレイチェルを引き渡せば、息子をやられたカウフマン保安官は手を叩いて喜ぶだろう。あの髭面が楽しげに歪む様を拝みたい気もするがしかし、渡したところでレイチェルの未来は決まっている。
広場の真ん中で縛り首だ。
これまでしでかしてきた悪行を鑑みれば、逃れられない刑であるし、石を投げる者はあれど悲しみに涙する者はいない。どのみち行き着く先は同じ、ならば目的を果たすべきだ――。
その決意を察したのかアイリスは一歩下がり、だが改めて諭す。
「復讐は甘美でしょう。……頭で考えるのではありませんレイヴン、心に従ってください。どうすることが、あなたにとって良い選択なのかを」
祈りを捧げるかのように穏やかなアイリス
四四口径の眼差しに瞼を堅く結ぶレイチェル
その二人に挟まれて、レイヴンは銃を構え続け、やがてほんの少しだけ力を加える。
軋んでいたスプリングが人差し指で放たれれば撃鉄が落ちて――
カチンッ…………!
と、乾いた金属音だけが鳴った。
撃鉄の叩いたシリンダーには、弾は入っていなかった。
悔しさと未練を滲ませながらも、レイヴンは拳銃をホルスターに収める。終わらせるつもりで銃爪を引いた結果だ、とどめの一発が出なかった以上、受け入れるしかない。
「ツイてたな。こいつに、アイリスに感謝するんだな」
復讐の為に魔女を追ってきた。その魔女は龍を操り、哄笑と共に愛すべき仲間を葬り去った卑劣な女、絶望の象徴と呼ぶに相応しい魔女であって、涙ながらに命乞いをするレイチェルは、正しくアイリスの言う通り、魔女としては既に死んでいた。
いっそ猛々しく悪辣にのたまってくれたのならば、躊躇いも情けも生まれなかったろう。それほどにレイチェルが覗かせた人間味は、レイヴンにとって腹立たしいものであった。憎き魔女が撃つに値しないとは、何と皮肉なことか。せめて彼の溜飲を下げる理由があるとすれば、木に吊るされたレイチェルの首を眺める機会があるという点だ。
「た、たすけてくれるのかい……?」
「口を閉じてろ、俺の気が変わらないように」
彼女のみすぼらしい様を眺めていると感じる屈辱、こんな女相手に負けたのかと思うと仲間達の記憶まで貧相な物に成り下がってしまう。
悪党らしく有ることを望むが故に、生に縋る必死さが見るに堪えず、レイヴンは彼女に背を向けた。良き思い出を穢されまいと……。
しかしだ、自分で言った言葉を忘れてしまうなんて迂闊と言わざるおえない。
悪党は死ぬまで悪党で、その道においては生き意地の汚さは美徳である。どんなことをしてでも生き延びればいい、泣き落としに、命乞い、何でもござれだ。よしんば未来の見えない身だとしても道連れにすることぐらいは出来るのだから。
――銃声
肩を跳ねさせたレイヴンが振り返れば、左手で銃を掴んだレイチェルの胸に一発、紅い染みが拡がっていく。レイヴンと同等の目的と理由が込められた銃弾を見舞ったライフルから熱気を纏った薬莢が排出され、射手は照準器から目を離した。
「家族の仇さ……魔女め……!」
焼け焦げてボロボロになったドレス姿の女、――ヘザーは魔女が事切れる刹那までも見届けようと目を離さない。血に滑った唇が開くのも僅かだって見逃さなかった。
「何が家族だチクショウ……、どいつも、こいつも……あたいを見下しやがってよ……。くたばっちまえ、あんたら全員……ッ! 憶えとけ……おぼえとけよ…………」
レイヴンとアイリス、そしてヘザーに囲まれているレイチェルは呪詛の言葉を並べると、やがて瞳から光を消して動かなくなった。
静寂が満ちる。
……終わったのだ。いや、終わってしまったと言うべきか。かつての仲間と同じように死体となったレイチェルを見つめるレイヴンは、ただ黙って暫くそこに立っていた。
動く気になれず、全身の力が抜けてしまったようだった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。

TS? 入れ替わり? いいえ、女の身体に男の俺と女の俺が存在しています! ~俺の身体は冷蔵庫に保管中~
ハムえっぐ
ファンタジー
ある朝、目を覚ますと、鏡に映った自分はなんとセーラー服の美少女!
「なんだこれ? 昨日の俺どこいった?」と混乱する俺。
それもそのはず、右手がマシンガンに変形してるし!
驚きつつ部屋を見回すと、勉強机もベッドも昨日と変わらず安堵。
でも、胸がプルプル、スカートがヒラヒラ、男の俺が女の俺になった現実に、完全にパニック。自己確認のついでに冷蔵庫を開けたら、自分の男の肉体が冷蔵中!
頭の中で「女の俺」がささやく。
「あの肉体にマシンガン撃てば、君が私から出られるかもよ?」って。
「え、俺が俺を撃つって? それで俺、再び男になれるの?」と考えつつも、「とにかく、この異常事態から脱出しなきゃ!」と決意。
さあ、俺がどうやってこのカオスから脱出するのか、そしてなぜ冷蔵庫に男の俺がいるのか、女子高生になった俺の戦いがここに始まる!

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」

ドラゴン王女は惚れたりしないっ!
kumapom
ファンタジー
とあるところに人型ドラゴン族の王国があった。
その種族は普段は人間と見た目が変わらない、人型ドラゴンの住む国だった。
その王国の王女は、稀に産まれるとされる稲妻を呼ぶライトニングドラゴンで、戦えば向かうところ敵なしの強さを誇っていた。
ある時、王国に一人の人間の若者が旅をしてやって来た。
そこが実はドラゴンの王国とは知らずに。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる