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第一話 拳銃遣いと龍少女
選択肢《ワースト・オブ・トゥ・オプション》Part.8
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指先でマッチを弾き、跳ねた物陰に声をかける。
「話し合いが終わったんなら戻ってこいってんだよ、アイリス」
「ありゃりゃ、流石レイヴン、お気づきでしたか。一つ吃驚させようと思ってたんですが」
慣れない人間の身体での足運びなど、隠したところで程度が知れる。それに母屋の玄関はレイヴンが座っている場所から丸見えなのだから、忍び寄ろうというのが無理な話だ。
アイリスは彼の横に淑やかな所作で腰を下ろす。頬にかかる髪を撫で上げる仕草が、やけに色気に満ちていた。
「なんだかんだ言って優しいです、あなたは」
「黙ってろ、お節介ドラゴンめ、はっ倒すぞ」
「ふふ、レイヴンはそんなことしません。無意味な暴力の非情を知っているからこそ、ジョンにも辛く当たったんですよね? 少し、やり過ぎだとは思いましたが」
「――そういうお前はどうだったんだよ。人様の家庭事情に首突っ込みやがって、追い出されることになったか?」
アイリスはふるふると金髪を靡かせる。母屋を出た時の表情から察してはいたが、どうも説得に成功したらしい。よくもまぁ、魔女嫌いの家族を、説得できたものだと感心せざるを得ない。
「かなり長くなってしまうので割愛しますが、魔女についての誤解は解けました。といっても、きっかけを作っただけで、わたしは何もしていないんです。多少、補足はしましたけど、ほとんどクリスタルとご両親が話されていました。彼女はもしかしたら、偉大な魔女になるかもですよ」
「あのチビッ子が? 信じられねえな」
「誰でも子供時代はありますよ。偉大な王にも、魔界の悪魔にもです」
その通りである。しかし、シェルビーの怪我を治療してくれたことには感謝するし、魔法の才能があると言われても、レイヴンが抱いた印象は、ちぎれ雲よりつかみ所のない抜けた童女であったから、偉大な魔女という未来は想像しずらかった。
「あの子は実に聡明です、わたし達に見えていない世界が見えているのかもしれませんよ? 自分に見えている世界が全てというのは、自らの存在を確固たるものにしたいという慢心からきてるのでしょうね。他人の世界は覗けないので、確かめる術はありませんけど」
どう足掻こうが他人は他人、突き詰めれば血の繋がった親子であろうと、所詮は近しい他人に過ぎず、完全に理解することなど出来ようはずもない。心を通わせたとしても齟齬はあり、だからこそ人は誰かと関わろうとする。もしも、世界中の人間が完全に分かり合えたならこの世から争いは消えるだろう。しかしきっと、その世界は白紙の本を読むよりも退屈で苦しい世界となる筈だ。
「けれど――、わたしは、感動もしました」
レイヴンの肩に寄り掛かり、母屋の光を眺めるアイリスが言った。
「娘を愛する親、親を案ずる娘、妹を守りたいと願う兄。みんなそれぞれバラバラなのに、語り合い理解しようと努めて、家族の名の下にまとまっています。温かいです、優しいです。彼等はとても良い人間ですね。正直羨ましく思えてしまいます」
「……お前にだって家族はあるだろ。龍だって木の股から生まれるわけじゃあるまいし」
「わたしもあなたと同じです。両親とはもう長いこと会っていません、わたしたち龍は、物心つく頃にはひとり立ちするのが通例なので」
アイリスはまだ母屋の灯りを眺めていたが、その横顔はどことなく寂しそうだった。
「……わりぃ」
「いいんです。そうやって訊いてくれるのが、とても素晴らしいことなのだと、今更ながら気がつけました。誰かと時を共にするのが、かくも素敵な瞬間なのだと痛感しています。家族とはとても素晴らしい存在ですね、レイヴン」
羨望を滲ませるアイリスだったがしかし、いまいち理解しかねるレイヴンがいた。窓の向こうで語らう人々は、なるほど家族と呼ばれるモデルケースだろう。厳しい父親、優しい母、やんちゃな息子に引っ込み思案な娘とは、絵に描いたようだ。けれどレイヴンが知っている家族とは育ての親であるインディアンであり、悪事を働いた仲間達だ。間違いなく絆はあった、信頼も、時には言葉に出して『家族』だと言う者もいた。しかし、こう……どこにいても満たされることはなく、感じるのは空虚感ばかり、彼の胸にはぽっかりと空いたままの穴があるのだった。
大体、何を持って家族とするのか。
法が定めるのか
それとも神への誓いか
或いは勝手に感じている絆が結びつけるのか
堂々巡りで答えは出ず、元より不透明な問いに承知ない答えなど出せようはずもなく黙っていると、アイリスがそっと尋ねた。
「レイヴンは、どうしたいんです? この先、全部の目的を果たした後は」
「……さぁな、なにも考えてねえ」
明日のことさえ見透せないのだ、濃霧の向こう側など想像だにしていないし、霧中に踏み出した足がそのまま崖下へ繋がることだってあり得る。天望と言われてもあるわけがない。
「名前の通り、色んな場所を転々としてきてるしな。これといってやりたいこともねえし、生活は変わらねえんじゃねえかな。……ああ、そうだアイリス、魔銃のことだが」
「はい?」
「役目を終えたらお前にやる。魔女に渡す詫び品にするといい、俺には過ぎた代物だ」
「それは、嬉しいですけど、本当にいいんです?」
「普通に生きてく分にはいらねえし、お前とダチとの仲直りを取り持つ方が、下手な人間に渡るよりよっぽどマシだ。呪いを解くにせよ、解かないにせよ」
そうしてレイヴンが細めた眼差しから、アイリスは他の考えを汲み取った。
「なんです? レイヴン」
「いや……ふと思いついたんだ。牧場は悪くねえかもって。こんなデカくなくていいからよ、小さな牧場で牛育ててみるのも、ありかなと」
「いいと思いますよ、わたしは。けれどせっかく経営するんです、こぢんまりしていたら勿体ないですよ。なのでクレイトンさんのように人を雇って大きくしましょう」
「それなら、インディアンや亜人種を雇ってやりてえな。ピンハネしたりしねえよ? きっちり働かせて、きっちり払う。たらふく食わせて、酒も吞ませてやりてえな」
「ふふ、具体的になってきましたね。ちゃんと、やりたいことあるじゃないですか」
自分でも意外なほどビジョンが固まっていたことに驚くレイヴン、引き出せたのはアイリスのおかげなのだが、彼女はというと遠慮がちにこう尋ねた。
「……あの、ですね、その場所に、わたしの居場所ってあります?」
「そこで遠慮するのか。あるに決まってんだろ」
心がきゅっと絞まるように、アイリスは彼の服を摘まむ。
「あなたこそ、遠慮がありませんよレイヴン。また泣いてしまいそうです」
「うれし涙ならいいんじゃねえか? 哀しくて泣くより」
「…………そうかもです、ありがとうございます」
夜風が運ぶ草木のメロディーは耳さわり柔らかに二人を包む。湿った草原の香りが心地よい夜更け、やがて家屋の灯りも途切れ満天の星だけが世界を照らす。
「綺麗な夜ですね」
「昨日と同じだ、いつもの空だ」
「ちがいますよ? 昨日よりも輝いています、わたしにはそう見えるのです。不思議ですね、夜空など見慣れたものだと思っていたのに。……レイヴン、もう少し眺めていませんか?」
「断ったら寝かしてくれるのか」
「すこし意地悪します、この手は離しません」
「だろうな、欲張りな龍だぜ。少しだけ付き合ってやるよ」
アイリスの手は小さく非力だ、振り払おうとすれば出来るだろう。だがレイヴンは観念したように肩を竦めて、新しい煙草に火を灯す。
真面目に働く歯車よりも、時計代わりには丁度いい。
「話し合いが終わったんなら戻ってこいってんだよ、アイリス」
「ありゃりゃ、流石レイヴン、お気づきでしたか。一つ吃驚させようと思ってたんですが」
慣れない人間の身体での足運びなど、隠したところで程度が知れる。それに母屋の玄関はレイヴンが座っている場所から丸見えなのだから、忍び寄ろうというのが無理な話だ。
アイリスは彼の横に淑やかな所作で腰を下ろす。頬にかかる髪を撫で上げる仕草が、やけに色気に満ちていた。
「なんだかんだ言って優しいです、あなたは」
「黙ってろ、お節介ドラゴンめ、はっ倒すぞ」
「ふふ、レイヴンはそんなことしません。無意味な暴力の非情を知っているからこそ、ジョンにも辛く当たったんですよね? 少し、やり過ぎだとは思いましたが」
「――そういうお前はどうだったんだよ。人様の家庭事情に首突っ込みやがって、追い出されることになったか?」
アイリスはふるふると金髪を靡かせる。母屋を出た時の表情から察してはいたが、どうも説得に成功したらしい。よくもまぁ、魔女嫌いの家族を、説得できたものだと感心せざるを得ない。
「かなり長くなってしまうので割愛しますが、魔女についての誤解は解けました。といっても、きっかけを作っただけで、わたしは何もしていないんです。多少、補足はしましたけど、ほとんどクリスタルとご両親が話されていました。彼女はもしかしたら、偉大な魔女になるかもですよ」
「あのチビッ子が? 信じられねえな」
「誰でも子供時代はありますよ。偉大な王にも、魔界の悪魔にもです」
その通りである。しかし、シェルビーの怪我を治療してくれたことには感謝するし、魔法の才能があると言われても、レイヴンが抱いた印象は、ちぎれ雲よりつかみ所のない抜けた童女であったから、偉大な魔女という未来は想像しずらかった。
「あの子は実に聡明です、わたし達に見えていない世界が見えているのかもしれませんよ? 自分に見えている世界が全てというのは、自らの存在を確固たるものにしたいという慢心からきてるのでしょうね。他人の世界は覗けないので、確かめる術はありませんけど」
どう足掻こうが他人は他人、突き詰めれば血の繋がった親子であろうと、所詮は近しい他人に過ぎず、完全に理解することなど出来ようはずもない。心を通わせたとしても齟齬はあり、だからこそ人は誰かと関わろうとする。もしも、世界中の人間が完全に分かり合えたならこの世から争いは消えるだろう。しかしきっと、その世界は白紙の本を読むよりも退屈で苦しい世界となる筈だ。
「けれど――、わたしは、感動もしました」
レイヴンの肩に寄り掛かり、母屋の光を眺めるアイリスが言った。
「娘を愛する親、親を案ずる娘、妹を守りたいと願う兄。みんなそれぞれバラバラなのに、語り合い理解しようと努めて、家族の名の下にまとまっています。温かいです、優しいです。彼等はとても良い人間ですね。正直羨ましく思えてしまいます」
「……お前にだって家族はあるだろ。龍だって木の股から生まれるわけじゃあるまいし」
「わたしもあなたと同じです。両親とはもう長いこと会っていません、わたしたち龍は、物心つく頃にはひとり立ちするのが通例なので」
アイリスはまだ母屋の灯りを眺めていたが、その横顔はどことなく寂しそうだった。
「……わりぃ」
「いいんです。そうやって訊いてくれるのが、とても素晴らしいことなのだと、今更ながら気がつけました。誰かと時を共にするのが、かくも素敵な瞬間なのだと痛感しています。家族とはとても素晴らしい存在ですね、レイヴン」
羨望を滲ませるアイリスだったがしかし、いまいち理解しかねるレイヴンがいた。窓の向こうで語らう人々は、なるほど家族と呼ばれるモデルケースだろう。厳しい父親、優しい母、やんちゃな息子に引っ込み思案な娘とは、絵に描いたようだ。けれどレイヴンが知っている家族とは育ての親であるインディアンであり、悪事を働いた仲間達だ。間違いなく絆はあった、信頼も、時には言葉に出して『家族』だと言う者もいた。しかし、こう……どこにいても満たされることはなく、感じるのは空虚感ばかり、彼の胸にはぽっかりと空いたままの穴があるのだった。
大体、何を持って家族とするのか。
法が定めるのか
それとも神への誓いか
或いは勝手に感じている絆が結びつけるのか
堂々巡りで答えは出ず、元より不透明な問いに承知ない答えなど出せようはずもなく黙っていると、アイリスがそっと尋ねた。
「レイヴンは、どうしたいんです? この先、全部の目的を果たした後は」
「……さぁな、なにも考えてねえ」
明日のことさえ見透せないのだ、濃霧の向こう側など想像だにしていないし、霧中に踏み出した足がそのまま崖下へ繋がることだってあり得る。天望と言われてもあるわけがない。
「名前の通り、色んな場所を転々としてきてるしな。これといってやりたいこともねえし、生活は変わらねえんじゃねえかな。……ああ、そうだアイリス、魔銃のことだが」
「はい?」
「役目を終えたらお前にやる。魔女に渡す詫び品にするといい、俺には過ぎた代物だ」
「それは、嬉しいですけど、本当にいいんです?」
「普通に生きてく分にはいらねえし、お前とダチとの仲直りを取り持つ方が、下手な人間に渡るよりよっぽどマシだ。呪いを解くにせよ、解かないにせよ」
そうしてレイヴンが細めた眼差しから、アイリスは他の考えを汲み取った。
「なんです? レイヴン」
「いや……ふと思いついたんだ。牧場は悪くねえかもって。こんなデカくなくていいからよ、小さな牧場で牛育ててみるのも、ありかなと」
「いいと思いますよ、わたしは。けれどせっかく経営するんです、こぢんまりしていたら勿体ないですよ。なのでクレイトンさんのように人を雇って大きくしましょう」
「それなら、インディアンや亜人種を雇ってやりてえな。ピンハネしたりしねえよ? きっちり働かせて、きっちり払う。たらふく食わせて、酒も吞ませてやりてえな」
「ふふ、具体的になってきましたね。ちゃんと、やりたいことあるじゃないですか」
自分でも意外なほどビジョンが固まっていたことに驚くレイヴン、引き出せたのはアイリスのおかげなのだが、彼女はというと遠慮がちにこう尋ねた。
「……あの、ですね、その場所に、わたしの居場所ってあります?」
「そこで遠慮するのか。あるに決まってんだろ」
心がきゅっと絞まるように、アイリスは彼の服を摘まむ。
「あなたこそ、遠慮がありませんよレイヴン。また泣いてしまいそうです」
「うれし涙ならいいんじゃねえか? 哀しくて泣くより」
「…………そうかもです、ありがとうございます」
夜風が運ぶ草木のメロディーは耳さわり柔らかに二人を包む。湿った草原の香りが心地よい夜更け、やがて家屋の灯りも途切れ満天の星だけが世界を照らす。
「綺麗な夜ですね」
「昨日と同じだ、いつもの空だ」
「ちがいますよ? 昨日よりも輝いています、わたしにはそう見えるのです。不思議ですね、夜空など見慣れたものだと思っていたのに。……レイヴン、もう少し眺めていませんか?」
「断ったら寝かしてくれるのか」
「すこし意地悪します、この手は離しません」
「だろうな、欲張りな龍だぜ。少しだけ付き合ってやるよ」
アイリスの手は小さく非力だ、振り払おうとすれば出来るだろう。だがレイヴンは観念したように肩を竦めて、新しい煙草に火を灯す。
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