【完結】うちの子は可愛い弱虫

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19. 朝の動揺 ※

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 私は夜中にノアと淫らなことをしている夢を見て、慌てて起きたら・・・下穿きを汚していた。
 すぐに風呂へ走って、そのまま反省の意味も込めて水風呂に浸かった。

 風呂を出ると、ノアが私を呼んでいたが、あんな夢を見たせいか私はノアの顔がまともに見れなかった。


 そして、黙っていればいいものを、動揺しすぎてノアに淫らな夢を見たことを告白していた。
 終わった。絶対嫌われる。
 そう思ったのに、「気にするな。僕なんていつものことだ。」と言って笑ってくれた。
 ノアはどれだけ心が広いんだ。
 それに比べて私は・・・。

「おいで。まだ早いから。もう少し寝よう。」
「分かった。」

 ノアの温度で布団が温かい。
 またすぐに眠れそうだ。


「エリオ、どんな夢みたの~?」
「え?」
「淫らな夢。」
「・・・。」

 ノアは絶対私の反応を見て楽しんでる。
 私が変なことを言ってしまったせいで・・・

「の、ノアは?いつも見てるんだろ?」
「すっごいけど聞く?」
「・・・聞く。」

 すごい夢ってどんな夢なんだろうか?少し聞くのが恐ろしいとも思ったが、興味の方が優った。

「エリオのそことかそことかを撫でて舐めまわして、蕩けたエリオを眺めて、お尻も指と僕ので攻めてエリオが気持ちよすぎて泣いちゃう夢。」
「・・・そ、そ、そう、か。」

 ノアの夢は淫らすぎて聞いている私の方が恥ずかしくなった。本当にすっごい。それはやはり私の体に欲情することがあるということなんだな。嬉しいような嬉しくないような。いや、どんな形であっても、ノアに求められたら嬉しいに決まっている。

「エリオのは?」
「ノアに私のを撫でられる夢・・・。」


 私たちは一体何の話をしているのだ?おかしい。恥ずかしい。もうノアの顔が見れない。そう思ってノアに背を向けると、後ろからノアが抱きしめてきた。

「その夢、現実にしてあげよっか?」
「え?」
「触りたい。エリオの全て。」

「ひゃぁ、、ま、まって、、ぁ、、」

 ノアの手が上衣の裾から潜り込んできて私の腹を撫でた。


「こっちはエリオ好きかな?」
「はん、、ゃ、ぁ、だめ、、ぁ、、、」

 ノアの指が私の胸を撫でて、その先端に触れた。
 淫らすぎる。どうしよう。撫でられると快感が押し寄せてきて、背中がゾクゾクとした。

「エリオ気持ちよさそう。蕩けた顔見せて。」


 そう言うとノアは私をグイッと仰向けにして、覆い被さってきた。
 いつもと違うノアの雄を感じる目に、胸がキュッと締め付けられる。
 恐怖はなく、心を鷲掴みされたように、私は動けなくなった。

 ノアは私に何度もキスをして、上衣は捲り上げられ腹も胸も露わになっていた。

「恥ずかしい・・・」
「エリオ綺麗。ここ、綺麗なピンク色。」


「あん、、ぁ、、ゃ、ぁ、、んん、」

 ノアが私の胸の先端を弾くと、自分でも恥ずかしいと思うような声が出た。


「エリオ気持ちいい?」
「やぁ、、そんなにしちゃだめ、、ぁ、、」

「これ嫌?やめる?」
「分かんない。分かんない。気持ちいいけど、分かんない。怖い。こんなに淫らでノアに嫌われたくない。」

 ノアに嫌われるのが怖くて、私の目からは涙が溢れた。


「エリオ可愛い。そんなに泣いちゃうほど気持ち良かったの?大丈夫。淫らなエリオのこと大好きだから。」
「ノア、すきぃ、、ぁ、ぁ、、ゃぁ、、」

 ノアは指で触れるだけでなく、舌で舐めてジュルっと吸った。
 このままでは、私はおかしくなってしまう。


「ノア、おねがい、、もう、やめて、、おかしくなっちゃうぅ、、、」

「ごめんね。エリオが可愛すぎてやりすぎた。」

 ノアに優しく触れるだけのキスをされると、途端に恥ずかしさが湧き上がってきた。

  

「ノア、ごめん。恥ずかしい・・・。」
「エリオはすごく可愛かった。ちょっと我慢できそうにないからお風呂貸して。」
「あ・・・私だけいつもしてもらうばかりでごめん。ノアの、触ってもいい?」
「いいけど、嫌じゃないの?」

 今度はベッドから出ようとしたノアを仰向けにして私が覆い被さった。
 自分でも驚くような行動力だ。
 ノアがしたように私もノアの上衣を捲り上げて、胸の先端を指さしてみる。

「ノアもここ、気持ちいいの?」
「どうだろう?」

「ぅん、、あ、はははははは、やっぱ擽ったくて無理かも、ははは、」
「そうなのか。じゃあこっちは?」

 胸は私と感覚が違うのか。笑い出したノアの中心で大きく硬くなったものに触れた。布越しだけど、すごい。
 他人のなんて触ったことないから、へぇ、微妙に形も大きさも違うんだな、などと思いながらゆっくりと撫でた。

「あ、、そこはもう、、、、ん、、んん、、」
「ノア、気持ちいい?」

「気持ちいい。もっと触って。直に触ってほしい。」
「分かった。」

 私はノアの下穿きの中にソッと手を滑り込ませると、その温かいものを握って扱き始めた。
 ピクピクしてる。きっと気持ちいいんだ。


「ぁ、、エリオ、気持ちいい。エリオのちょっと硬くて逞しい手、好き。、、ん、、ヤバイ、、もう出そう、、」
「いいよノア。我慢しなくて。」

「ぁ、、エリオ、、んんん、、」

 ノアの先端からトロトロとしたものが吐き出され、しまったと思った。
 嫌じゃなかっただろうか?私なんかの手でそんなことをされて。

「ノアの下穿きも汚れてしまった。私の手はどうしようか。」
「ごめん、こんなところで出して。」

「ノア気持ち良かった?嫌じゃなかった?」
「気持ち良かった。エリオのもしてあげるよ。」

「わ、私は、遠慮しておこう。」
「いつでもしてほしくなったら言って。してあげるから。」
「分かった。」

 誰かにしてもらうというのは、どんな感じなんだろうか?少し興味は湧いたが、それ以上に恥ずかしさが優った。
 それに、ノアにそんなことをさせてはいけないとも思った。

 散々情けないところや恥ずかしいところを見られているから、恥ずかしさは今更な気もするが、ノアを汚してしまうのが怖かった。


 じゃあノアにならしてもいいのか?私はどうしてしまったのか、本当に自分で自分が分からない。
 あんな淫らな夢を見て夢精までしてしまったのに、私は何をしたいんだ?
 もう既に私はノアを愛しい者を見る目で見ている。
 だからこそ、余計に嫌われるのが怖いんだ。

「エリオ、もうそろそろ僕のものを離してくれる?」
「あ、あぁ、すまない。」

 考え事をしている最中、私はノアのそれを握ったままだった。しかもフニフニと先端にヌルヌルしたものを塗りつけるかのように指で撫でたりなんかして。
 いつの間にかノアのそこは復活しているし、非常に気まずい。

 
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