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1.捨てられる時
しおりを挟むーーもう僕は死ぬんだと思う。最後まで、僕の夢は叶わなかった。
僕の夢はキスとハグ。どっちも1人じゃできないんだ。
相手がいないとできないこと。すごく幸せなんだって聞いたから、ずっと憧れてる。
僕の目は虹色だった。それが不吉なんだと最初に捨てられたのはいつだったかな?
もう何度も捨てられたから忘れた。
僕はただ、優しく抱きしめて、キスしてほしかっただけなのに、僕を犯す人はいても、抱きしめたりキスしてくれる人はいなかった。
ーーそしてまた僕は捨てられた。捨てられた?飽きられた?解放された?
全身が痛い。最後に僕を拾ったのは、自称Aランク冒険者の男ジルだった。
初めは優しかったんだ。
虹色の目は不吉なんかじゃない。綺麗な目だと言ってくれた。
でも、そんなの一瞬だった。すぐに僕のことを殴るようになって、魔物討伐の時は僕を囮に使ったりもした。
上手くできないと、殴られて犯された。
「ミケ、ほら、もっと啼け。」
「あぁ、あっ、あっ、、ぁああ、あっ、あっ、痛い、痛い、、痛いよ、、やぁ、、や、あ、、」
慣らしもせず僕の中に突っ込んで激しく揺さぶりながら、千切れてしまいそうなほど僕の乳首を捻って、そして背中に噛み付く。
「あぁ、、やぁ、、そんなにしたら、壊れちゃう、、もぅ、、あぁ、、あっ、あっ、あっ、、ぁぁああ、、」
「壊れろ壊れろ、ほれ、もっと突いてやるから全力でよがり狂え。ははは。」
僕の意思なんて関係なく無茶苦茶に、そして笑いながら犯すのがジルのストレス発散だ。
「あぁ、やだぁ、、、もぅ、許してぇ、、、あぁ、うぅ、、」
「ミケは淫乱だな。涎垂らして、きったねえ泣き顔。」
髪を引っ張られて、ブチブチと髪が抜ける音がする。
「くぅ、、、」
「あ~もう飽きた。」
何度か僕の中に出すと、やっとジルは解放してくれた。
僕はガクガクと震えたまま草の上に倒れ込んで、しばらく動けない。
そのまま森に放置されることもあったけど、しばらくすると戻ってきて僕を肩に担いで街に帰ってくれる。だから酷い扱いをされたとしても僕は、彼に必要とされてるんだと思ってた。
そうじゃなかったと知ったのは、まさに今。
魔物が湧き出る祠の奥に、僕は投げ捨てられた。
暗くて冷たいところを転がり落ちていくと、しばらくして見たことない紫とか黒の植物がいっぱい生えてるところに出た。
生えてるもの全部、草も木も毒っぽい。
そして僕は魔物に囲まれた。
弱いスライムとか、ゴブリン1匹くらいなら倒せるけど、囲まれたらもう僕の命は終わったと思った。
ーーもう僕は死ぬんだと思う。最後まで、僕の夢は叶わなかった。
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