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本音
しおりを挟む「シオン、お前の様子がおかしいことは知っていた。日中は必死に取り繕っていたが、抱いていれば分かる。もう何年シオンを抱いていると思っているんだ。」
「・・・。」
「しかし、気付いていながら何もしてこなかった余にも責任はある。
シオン、何がそんなに苦しい?余にも言えぬことか?」
「・・・。」
言えば本当に終わってしまうと思った。
ここにいることさえできなくなると思った。
でも、それもいいのかもしれない。陛下の側にいたいと思った。でも同時に陛下の側は苦しくて逃げ出したいとも思っていたから。
「陛下・・・僕は、どこで間違えたのでしょうか?」
「ん?何をだ?」
「ただ単純に飽きてしまったということでしょうか?それとも、やはり僕が何かしてしまったのでしょうか・・・。」
「何の話だ?」
「どうか、お嫌いなら僕のことを放逐して下さい。無理なら処刑でも・・・」
「ダメだ。なぜそんなことを言う?シオンは余の唯一なのだ。離れることは許さない。」
「そう、ですか・・・。」
離れることも、死ぬことも許されない・・・。
僕は、このままゆっくりと壊れていくんだろうか・・・。
「なぜだ?何が気に入らない?」
「陛下に優しくされるのが辛い。お願いです。僕を壊して下さい。壊れるまで抱いて下さい。」
「分かった。それでシオンの気が済むなら何度でも抱いてやる。」
「感謝します。」
「ひぃあ!、、ぐっ、、う、、ありがと、う、、ござい、ます、へい、か、、
もっと、もっと壊して、、、僕を、壊して、うぐっ、ぐっ、う、、」
陛下は僕を乱暴に抱いた。僕のそこはもう別に慣らさなくても陛下を受け入れることができるようになっているけど、少しかき混ぜただけで陛下は中を蹂躙するように激しく揺さぶった。
腰に叩きつけるようにして奥を突かれて、奥の奥までグチャグチャに荒らされるような行為だった。
「ひぐぅ、、ぐぁ、はぁ、はぁ、、はぁ、うぅ、あ゛ぁぁああ、あ゛ぁああ、、はぁ、はぁ、ぐっ、、う、、」
「シオン、何を抱えている?余に何を望む?」
「ゔぅ・・・へい、かに、、愛、され、、、たい、、、愛、して、ほ、、しい、、、」
朦朧とした頭で譫言のようにそれだけ言うと、僕は意識を手放した。
「シオン、なぜだ。余はシオンを心から愛しているのに。伝わっていなかったのか?
愛されていないのに抱かれていると思って辛かったのか?
もっと早く安心させてやればよかった。シオンお前のために周りの連中など黙らせてみせる。覚悟しろ、余はお前を絶対に手放さない。」
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