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戸惑い
しおりを挟む「陛下、お待ちしておりましたわ。」
「そうか。」
「何かお飲み物をご用意しましょうか?」
「いらん。さっそく始めよう。その寝衣は余の好みではないが、まぁいい。お前は着たままそこに四つん這いになって待っておれ。」
「かしこまりました。」
「シオン、お前はガウンを脱げ。」
「は、はい。」
小さなランプだけの薄暗い中だが、陛下以外に肌を晒すことがとても恥ずかしくて、恥じらいながらガウンを脱いだ。
「シオン、恥ずかしいのか?可愛いな。隣を見てみよ。恥じらいもなくこのような透けた寝衣を着て四つん這いになっておるのだぞ。
シオンはこのようになるなよ。」
「はい。」
なぜ僕を脱がせたのか分からないけど、いよいよか。皇帝がガウンを脱ぐのを確認すると、僕は目を閉じた。
音が聞こえてしまうのは仕方がない。せめて見ないように。意識しないように素数でも数えておくか。
2、3、5、、7、11、、13、17、、、
「ん、ぇ?、、んん、、、ん、、」
油断していた僕の唇は陛下に奪われた。僕にも情けをかけてくれるのですね。
嬉しくなって僕は必死に舌で応えた。
「シオン、突っ立っていないでそこに横になりなさい。」
「はい。」
蕩けてボーッとした頭で、僕はアダリー様の隣に横になった。
「うぁ、んん、ん、、へ、陛下?なぜ僕に?アダリー様にして差し上げてください。」
陛下が触れたのは、僕だった。
アダリー様の横に寝かされた僕の平らな胸に手を這わせ、唇を落とす。
「シオンは今日も余の執務を手伝ってくれた。その褒美を与えているのだ。この女は余のために何をした?何もしていない奴に褒美は無いな。」
「し、しかし・・・ぁ、ん、んん、」
「シオン、お喋りははおしまいだ。余の感覚だけに集中しろ。どうだ?見られながらというのは。」
そんな・・・誰かに見られながらなど・・・
僕は恥ずかしくて必死に声を抑えた。
それが気に入らないのか、それとも楽しんでいるのか、陛下は少し慣らすとすぐに僕の中に入ってきて、僕の弱いところばかり集中的に攻めた。
「ふぅん、、んん、ん、、ん、、ん、」
「我慢しているのか?可愛いな。いつまで我慢できるだろうな?」
僕はポロポロ涙を流しながら、手を口に当てて必死に声を抑えた。今日は手を口に当てていても咎められることはなかった。
薄明かりの中、僕の呻き声と、ジュプジュプと、陛下のモノが僕の中に出し入れされるいやらしい音だけが部屋に響き渡った。
「あぁシオン、お前の中は最高だ。もうイキそうだ。」
「ん、んん、、ん、んんん!!」
そう言うと、陛下は僕の中から一気に引き抜いて、隣で大人しく待っていたアダリー様にズプッと突っ込んで果てたみたいだった。
本当に種付けという感じで、僕は何とも言えない感情が湧き上がったが、陛下が僕と陛下に浄化をかけて、ガウンを着せると、僕を横抱きにしてアダリー様の部屋を後にした。
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