小さな悪魔
小さな悪魔は人間になりたいと思っていました。
手を繋いでにこにこと歩いている親子や、お互いの瞳を見つめ合っている恋人同士がとても幸せそうに見えたからです。
小さな悪魔はいつも一人ぼっちでした。彼は悪魔なので、みんなから恐れられていました。誰も彼と仲良くしてはくれません。だから、人間になって人間の仲間に入りたいと思ったのです。
読み切り短編連載の予定です。
手を繋いでにこにこと歩いている親子や、お互いの瞳を見つめ合っている恋人同士がとても幸せそうに見えたからです。
小さな悪魔はいつも一人ぼっちでした。彼は悪魔なので、みんなから恐れられていました。誰も彼と仲良くしてはくれません。だから、人間になって人間の仲間に入りたいと思ったのです。
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何だろう。小さな悪魔の所業は、人間が普段無意識にやっていることと変わらない。相手を利用し、素知らぬ顔で見て見ぬフリ。いるよ、こういう人間。自分も覚えがあるよ、そういう感覚……みたいな。特に善悪の認識が左右されやすい子供の内は、周囲に流されることも多くて。そういう意味では、子供は無垢な悪魔であるのだと――。大人になるにつれて明確な善悪を身に刻んでいくのだと――。
今回も悪魔に自分を重ねて(え?)、色々想いながら読ませていただきました。
ありがとうございます!
今回もお読み下さりありがとうございます!
無垢な悪魔――、本当に。小さな子どものいじわるは、明確な悪意があるとは思えない。でもそこに楽しさはある。そんな風に見えます。自分の楽しさよりも、相手の受ける痛みや悔しさ悲しさに共感し、申し訳なさを覚えるようになれたら、自分の中の小さな悪魔をコントロールできるようになるのかな、などと、うちの“小さいの”を眺めながら物思いに耽るこの頃です。
善悪を身につけるには、おっしゃる通り、いろんな感情や経験を経て“身に刻む”ことが不可欠なのかもしれませんね。
小さな悪魔を否定せず、排除せず、自分を重ねて(笑)読んでくださって本当にありがとうございます!
日々、少しずつ読ませていただきましたが――。
何てシュールな……。1話目のラストから、もうショッキングで、悪魔的(あ、悪魔か)笑!
善も悪も知らない幼子のような小さい悪魔は、人間がいうところの禁忌も持たず、魂ではなく、器を求めて人間たちと関わろうとする。それでもいつも満足できない。可哀そうと言えるかどうか――。人間なら「改めなさい」と言うところですが、悪魔に言うのも……。
人間の器を被って人と関わっていた時よりも、悪魔のままの自分と関わってくれたひとに感じた、小さな悪魔の心が垣間見えた時、彼が求めていたものにひとりぼっちの寂しさを感じました。
いや、だからと言って、彼が人の心を持つようになるとは思えないのですが。悪魔ですし。
自分で自分の求めるものが解らないままに悪魔の所業を繰り返す――それ故の悪魔なのだと思います。
個人的には、ずっと樹を揺すり続ける救われない魂のことが、ずっと心の片隅で気になりました。
長い間、いただいていたことに気づかず、申し訳ありません!
改めまして、お読み下さり、ご感想下さりありがとうございます。
自分で言うのもなんですが、後口の悪い連作短編だと思います。
この世の嫌な事すべて、悪魔の仕業かも――。などと思いながら始めた本作なのですが、この小さな悪魔が、解らないことを解るようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。(←要は練れてないのです…。思いついたら更新の本作を読んでいただいて、逆に申し訳ない)
男の子の魂の行く末だけは、ラストで決まっています。いつになったら、たどり着けるか。とほほ。
嫌な事があると形になる小さな悪魔、更新がないのは作者が平和だから、という困ったパラドックスに陥ってしまっているのですが、ここは切り離して、物語として完成できるよう精進します!
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