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六章
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届いたばかりのタキシードに着替えた吉野は、鏡の中の自分自身に眉をしかめ、ため息をついている。
「なぁ、やっぱ、舐められるかな、こんな格好じゃ……」
「大丈夫、似合っているよ」
窓際の肘掛椅子に深くもたれ、アーネストは真面目な顔で吉野を見上げ、信じられないとしかめ面を返す彼に、思わず笑いだしながら眉をあげる。
「まぁいいか。どんな格好をしていようが、舐められるものは舐められるものな。タキシードを着たって急に大人になれるものでもなし」
「きみでもそんなことを気にするんだ?」
その揶揄い口調に、吉野はパンッと両手で自分の腰の辺りを叩いた。
「まぁね、相手がフォン・ヴォルフだからね」
「へぇ――、」とアーネストは意外そうに口を開いた。「彼のことは評価しているんだ? ルベリーニ一族をぼろくそに言っていたのに」
「フォン・ヴォルフは切れる奴だよ」
吉野は楽しそうに瞳を輝かせる。
「馬鹿と話すより、よほど話が早いはずだ」
ノックの音にアーネストは立ちあがり、吉野の肩をとんと叩いた。
「さぁ、敵陣に乗り込もうか」
今回、吉野がアーネストのツテで招待状を手に入れてもらったフォン・ヴォルフ家のパーティーは、レマン湖上の遊覧船を借り切って開かれる。
ヘンリーはフォン・ヴォルフ家と関係を結ぶのを拒否している。だから、ヘンリーあるいはロレンツォに話を通してもらうわけにはいかなかった。だから彼は、ラザフォード家の名代としての参加という形でこの場に入り込む権利を手にしたのだ。ヘンリーとは違う思惑がアーネストにはあり、吉野と利害が一致したということだ。
ローザンヌを出航した船は暮れかかる金色の空に包まれ、ゆっくりと静かに進んでいる。右手には広大な丘陵に果てしなく広がる世界遺産ラヴォーの葡萄畑が、そして反対側には雄大なアルプスが夕霞のなか浮かびあがる。
「な、来て良かっただろ?」
船上の二階デッキチェアーに腰かけて、瞳を輝かせて景色に見惚れるアレンに吉野は自慢げに話しかける。
「ルベリーニ関係だって言うから、つい警戒したんだよ」
アレンは、はにかんだように笑い肩をすくめた。
「お前、本当にルベリーニの連中が嫌いなんだな」
「嫌いというより、たんに合わないんだよ」
素っ気ないその返答に吉野はかすかに吐息を漏らし、話題を逸らすように呟いた。
「ほら、日が沈む」
二人は長い間、進行方向とは逆の、西の空に沈んでいく遠ざかる夕日を無言のまま眺めていた。だが景色よりも、デッキの手摺に腕をかけて風に乱れる髪を抑えるアレンを、吉野はぼんやりと眺めていた。視線に気づいて小首を傾げたアレンに、吉野は目を伏せて何でもないと首を振った。
「ヨシノ、」
呼ばれてアーネストを見上げた吉野の目に一瞬にして緊張が走る。黙ったまま顎をしゃくり、ついて来るように促した彼に頷き返す。立ちあがりざま、「ここはルベリー二の巣だ。誰が声をかけてこようと相手にするなよ。お前ならそれが許されるんだ。相手に気を遣う必要はないからな」と、アレンに念を押すように言い含めてから、不安げに見つめ返した彼の頭をさらりと撫でていく。
「初めまして。お噂はかねがね承っておりました」
「こちらこそ」
慇懃な笑みとともに、きつ過ぎるほど強く握られた握手を交わし、吉野はできうる限り動く方の頬を引きあげて笑顔を作る。
吉野が今日のパーティーの主催者であり、スイスルベリーニ家当主でもあるルドルフ・フォン・ヴォルフに引き合わされたのは、一、二階のパーティー会場ではなく三階の特別室だった。アーネストだけで話がつけば良かったが、そうそう簡単には話は進まなかった、ということらしい。
プラチナブロンドに空色の瞳の全体的に色素の薄い長身の彼を一目見て、パトリック・ウェザーに似ている、と吉野は感じて、ふっと表情を和らげた。
「きみのレポートは読ませてもらいました」
ルドルフは氷のように冷ややかな水色の瞳を、すっと細めて薄い唇を皮肉げに歪める。
「とても承認できませんね」
「残念だな。あんたのための案なのに」
黙ったまま睨み合う二人を、アーネストは一歩引いた位置で見守っている。
「あんたがこの案を通せば、スイスの経済成長率は確実に下がり、失業率は上る。でも、もうこれ以上現状維持できないことはあんた達だって判っているはずだ」
「まだ限界には達していません」
酷薄な笑みを浮かべつつソファーを勧めるルドルフに、吉野は首を振って断った。
「連れを待たせているんだ。手短に済ませたい。一週間後の理事会、ECBは確実に量的緩和をだしてくるよ。知っているだろう?」
「それで?」
「まだ遣りあう気なのか? もしこのままユーロを買い続けるなら、スイス中銀の外貨準備高は許容レベルを超えるよ」
言葉を切った吉野に、ルドルフは肯定も否定もせずに笑みを顔に貼りつかせたままだ。吉野の方も一歩も引かず、と表情の判りづらさをカバーするためか、その瞳に力を込めている。
「アッシェンバッハ家の負債、どれくらいの額か把握している?」
唐突に話題を変えられ、ルドルフは怪訝そうに眉を寄せた。
「あんたが把握しているアッシェンバッハ家総資産全部担保に入れて、マリーネはスイスフランを買っている。ECBの正式発表と同時に、米国の主要ヘッジファンドがスイスフランに買いを入れる手筈なんだ。あんた達はもうもたない。これが俺たちの見解だよ。俺の計算じゃ、この案を通すことでアッシェンバッハ家の負債はほぼチャラになるんだよ。今なら、ね。ちなみにマリーネに貸した金の利息は10%だ。一日延ばすことでどれだけ借金が積み上がって行くか、あんた、計算できるだろ。引き延ばしてくれた方が俺は儲かるけどさ。可哀想だからさ、あんたの婚約者をもう楽にしてやれよ」
「彼女がそんな馬鹿な真似をする訳がない」
「じゃ、確かめれば? 俺はマリーネに、あんたを説得してくれって頼まれてここまで来ただけだ」
ポケットに手を突っ込んだまま、真っ直ぐに自分を見つめてくるずっと年下の少年を、ルドルフは感情の見えない瞳で見つめ返した。
「じゃあね。考える時間、あまりやれないで悪いけどさ、早めの決断を願ってるよ」
踵を返した吉野に、ルドルフは言葉をかけることすらしなかった。
「彼、きみの恋敵なわけ?」
デッキに続く階段を下りながら、アーネストは吉野の耳許で囁いた。階下では、船内ホールで始まった室内バンドの演奏に賑やかな歓談の声が混じり合い、パーティーもたけなわの様子が窺える。その音に負けないように、吉野も彼の方に顔を寄せ、いくぶん声音を抑えて応えた。
「だから違うって! マリーネが惚れているのはロレンツォだよ」
「ただれているなぁ」
呆れて息を吐くアーネストに、吉野はしおらしく肩をすくめてみせる。
「そう言うなよ。俺、けっこうマリーネのこと気に入っているんだ。惚れた男のためなら何でもやる馬鹿な女って、可愛いだろ?」
「うわっ、きみも救われないねぇ」
「知っている」
にっと目を細めた吉野の頭を、アーネストはわしわしと撫でた。
「子どものくせに!」
「それも、知っている」
煌々と輝く煌びやかなシャンデリアの下で繰り広げられる華やかな社交場に背を向けて、デッキに続くドアを開けた吉野の足が急に止まった。その厳しい面持ちに、アーネストは彼の視線の先を追う。
行きしなとは異なり、すでに闇に包まれていたデッキは、最上階から斜めに吊るされた数本のイルミネーションライトと、テーブルに置かれたランプの覚束ない灯りに照らされていた。だが先程と同じ場所で、アレンは同じ姿勢のまま、闇の塊のような漆黒の湖面に顔を向けていた。そして、その向いにマルセッロ・ボルージャが、吉野のいたまさにその場所に、まるで彼の不在を狙っていたかのように、傲慢に、無遠慮に、その存在を主張していた。
「なぁ、やっぱ、舐められるかな、こんな格好じゃ……」
「大丈夫、似合っているよ」
窓際の肘掛椅子に深くもたれ、アーネストは真面目な顔で吉野を見上げ、信じられないとしかめ面を返す彼に、思わず笑いだしながら眉をあげる。
「まぁいいか。どんな格好をしていようが、舐められるものは舐められるものな。タキシードを着たって急に大人になれるものでもなし」
「きみでもそんなことを気にするんだ?」
その揶揄い口調に、吉野はパンッと両手で自分の腰の辺りを叩いた。
「まぁね、相手がフォン・ヴォルフだからね」
「へぇ――、」とアーネストは意外そうに口を開いた。「彼のことは評価しているんだ? ルベリーニ一族をぼろくそに言っていたのに」
「フォン・ヴォルフは切れる奴だよ」
吉野は楽しそうに瞳を輝かせる。
「馬鹿と話すより、よほど話が早いはずだ」
ノックの音にアーネストは立ちあがり、吉野の肩をとんと叩いた。
「さぁ、敵陣に乗り込もうか」
今回、吉野がアーネストのツテで招待状を手に入れてもらったフォン・ヴォルフ家のパーティーは、レマン湖上の遊覧船を借り切って開かれる。
ヘンリーはフォン・ヴォルフ家と関係を結ぶのを拒否している。だから、ヘンリーあるいはロレンツォに話を通してもらうわけにはいかなかった。だから彼は、ラザフォード家の名代としての参加という形でこの場に入り込む権利を手にしたのだ。ヘンリーとは違う思惑がアーネストにはあり、吉野と利害が一致したということだ。
ローザンヌを出航した船は暮れかかる金色の空に包まれ、ゆっくりと静かに進んでいる。右手には広大な丘陵に果てしなく広がる世界遺産ラヴォーの葡萄畑が、そして反対側には雄大なアルプスが夕霞のなか浮かびあがる。
「な、来て良かっただろ?」
船上の二階デッキチェアーに腰かけて、瞳を輝かせて景色に見惚れるアレンに吉野は自慢げに話しかける。
「ルベリーニ関係だって言うから、つい警戒したんだよ」
アレンは、はにかんだように笑い肩をすくめた。
「お前、本当にルベリーニの連中が嫌いなんだな」
「嫌いというより、たんに合わないんだよ」
素っ気ないその返答に吉野はかすかに吐息を漏らし、話題を逸らすように呟いた。
「ほら、日が沈む」
二人は長い間、進行方向とは逆の、西の空に沈んでいく遠ざかる夕日を無言のまま眺めていた。だが景色よりも、デッキの手摺に腕をかけて風に乱れる髪を抑えるアレンを、吉野はぼんやりと眺めていた。視線に気づいて小首を傾げたアレンに、吉野は目を伏せて何でもないと首を振った。
「ヨシノ、」
呼ばれてアーネストを見上げた吉野の目に一瞬にして緊張が走る。黙ったまま顎をしゃくり、ついて来るように促した彼に頷き返す。立ちあがりざま、「ここはルベリー二の巣だ。誰が声をかけてこようと相手にするなよ。お前ならそれが許されるんだ。相手に気を遣う必要はないからな」と、アレンに念を押すように言い含めてから、不安げに見つめ返した彼の頭をさらりと撫でていく。
「初めまして。お噂はかねがね承っておりました」
「こちらこそ」
慇懃な笑みとともに、きつ過ぎるほど強く握られた握手を交わし、吉野はできうる限り動く方の頬を引きあげて笑顔を作る。
吉野が今日のパーティーの主催者であり、スイスルベリーニ家当主でもあるルドルフ・フォン・ヴォルフに引き合わされたのは、一、二階のパーティー会場ではなく三階の特別室だった。アーネストだけで話がつけば良かったが、そうそう簡単には話は進まなかった、ということらしい。
プラチナブロンドに空色の瞳の全体的に色素の薄い長身の彼を一目見て、パトリック・ウェザーに似ている、と吉野は感じて、ふっと表情を和らげた。
「きみのレポートは読ませてもらいました」
ルドルフは氷のように冷ややかな水色の瞳を、すっと細めて薄い唇を皮肉げに歪める。
「とても承認できませんね」
「残念だな。あんたのための案なのに」
黙ったまま睨み合う二人を、アーネストは一歩引いた位置で見守っている。
「あんたがこの案を通せば、スイスの経済成長率は確実に下がり、失業率は上る。でも、もうこれ以上現状維持できないことはあんた達だって判っているはずだ」
「まだ限界には達していません」
酷薄な笑みを浮かべつつソファーを勧めるルドルフに、吉野は首を振って断った。
「連れを待たせているんだ。手短に済ませたい。一週間後の理事会、ECBは確実に量的緩和をだしてくるよ。知っているだろう?」
「それで?」
「まだ遣りあう気なのか? もしこのままユーロを買い続けるなら、スイス中銀の外貨準備高は許容レベルを超えるよ」
言葉を切った吉野に、ルドルフは肯定も否定もせずに笑みを顔に貼りつかせたままだ。吉野の方も一歩も引かず、と表情の判りづらさをカバーするためか、その瞳に力を込めている。
「アッシェンバッハ家の負債、どれくらいの額か把握している?」
唐突に話題を変えられ、ルドルフは怪訝そうに眉を寄せた。
「あんたが把握しているアッシェンバッハ家総資産全部担保に入れて、マリーネはスイスフランを買っている。ECBの正式発表と同時に、米国の主要ヘッジファンドがスイスフランに買いを入れる手筈なんだ。あんた達はもうもたない。これが俺たちの見解だよ。俺の計算じゃ、この案を通すことでアッシェンバッハ家の負債はほぼチャラになるんだよ。今なら、ね。ちなみにマリーネに貸した金の利息は10%だ。一日延ばすことでどれだけ借金が積み上がって行くか、あんた、計算できるだろ。引き延ばしてくれた方が俺は儲かるけどさ。可哀想だからさ、あんたの婚約者をもう楽にしてやれよ」
「彼女がそんな馬鹿な真似をする訳がない」
「じゃ、確かめれば? 俺はマリーネに、あんたを説得してくれって頼まれてここまで来ただけだ」
ポケットに手を突っ込んだまま、真っ直ぐに自分を見つめてくるずっと年下の少年を、ルドルフは感情の見えない瞳で見つめ返した。
「じゃあね。考える時間、あまりやれないで悪いけどさ、早めの決断を願ってるよ」
踵を返した吉野に、ルドルフは言葉をかけることすらしなかった。
「彼、きみの恋敵なわけ?」
デッキに続く階段を下りながら、アーネストは吉野の耳許で囁いた。階下では、船内ホールで始まった室内バンドの演奏に賑やかな歓談の声が混じり合い、パーティーもたけなわの様子が窺える。その音に負けないように、吉野も彼の方に顔を寄せ、いくぶん声音を抑えて応えた。
「だから違うって! マリーネが惚れているのはロレンツォだよ」
「ただれているなぁ」
呆れて息を吐くアーネストに、吉野はしおらしく肩をすくめてみせる。
「そう言うなよ。俺、けっこうマリーネのこと気に入っているんだ。惚れた男のためなら何でもやる馬鹿な女って、可愛いだろ?」
「うわっ、きみも救われないねぇ」
「知っている」
にっと目を細めた吉野の頭を、アーネストはわしわしと撫でた。
「子どものくせに!」
「それも、知っている」
煌々と輝く煌びやかなシャンデリアの下で繰り広げられる華やかな社交場に背を向けて、デッキに続くドアを開けた吉野の足が急に止まった。その厳しい面持ちに、アーネストは彼の視線の先を追う。
行きしなとは異なり、すでに闇に包まれていたデッキは、最上階から斜めに吊るされた数本のイルミネーションライトと、テーブルに置かれたランプの覚束ない灯りに照らされていた。だが先程と同じ場所で、アレンは同じ姿勢のまま、闇の塊のような漆黒の湖面に顔を向けていた。そして、その向いにマルセッロ・ボルージャが、吉野のいたまさにその場所に、まるで彼の不在を狙っていたかのように、傲慢に、無遠慮に、その存在を主張していた。
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