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三章
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カラン――。
控え目にドアベルの音が鳴り、スカラーのローブをまとったアレンとクリスが入ってきた。
このパブの主人ジャック・ボトムは、にっと笑って片手を挙げる。
「よう! ヨシノはまだ独房の中か?」
揶揄うような大声に、二人は顔を引き攣らせて頷いている。
「おう! ちょっと待ってろ、子どもが先だ! ほら、さっさと持って行きな」
呼びかけた客にぞんざいな返事を返し、ジャックは紙袋に入れた五人分のカレーをクリスに渡す。
吉野のカレーを出すようになってから、ジャックのパブは客が切れることがない。夜にはジャックの孫娘がアルバイトがてら手伝いに来るほど忙しいのだ。クリスは、急いでポケットからポンド札を取り出し差し出した。
「今日はいらない。俺からの差し入れだ。さっさと戻ってこい、って坊主に伝えておいてくれや」
ジャックはにやっと笑い軽くウインクして、クリスの背中を出口に向けて押しやった。
「さっさと帰れ。ガキがこんな時間に出歩くもんじゃない」
三月に入り、日が落ちる時間も徐々に遅くなってきたとはいえ、寮を出るのが遅すぎたようだ。今くらいの逢魔が時に、薄暗闇の中、細い裏通りの石畳をコツコツと靴音だけを響かせて歩くのはなんとも心もとない。何かよくないものに出会いそうな不思議な感覚が呼び起こされる。靴音が狭い路地に響いて、幾つも、幾つも追いかけて来ているように聞こえるのだ。
クリスはアレンの腕をぎゅっと掴んで、小声で囁いた。
「笑わないで。僕、この時間帯がなぜだか怖いんだ」
「僕もだよ」
アレンはクリスの緊張をほぐすように微笑んで言った。
「でも、僕にはお守りがあるから」と、ローブのポケットに手を入れ何か取り出すと、形を整えクリスの頭に被せてやる。
クリスは手を伸ばすと、その濃紺のデニム生地を確かめる。
「これって……」
ヨシノのワークキャップだ――。
「持っていると、なんだか安心するんだ。だから、」アレンは、ちょっとはにかんだように首を傾けている。「――返しそびれちゃって」
ハーフタームに、アレンと二人でケンブリッジに遊びに行った時のだ……。
吉野とアレンは、一緒にいてもほとんど会話らしい会話はしなかった。だけど、『ヘンリーの弟?』って、知らない人から次々と声をかけられて困っていたアレンに、吉野は自分が被っていた帽子を脱いで、顔を隠すように目深に被せたんだ。ジャケットにネクタイまでしていたアレンに、この帽子は本当に似合っていなくて、僕は笑ってしまっていたんだ――。
クリスがぼんやりと思い出を反芻していると、「ほら、もう大通りの十字路だ」と明るい声をあげたアレンが、急に立ち止まった。握りしめていた彼の腕が、小刻みに震えている。
狭い路地を塞ぐように、赤のウエストコートをテールコートから覗かせた先輩方が、壁にもたれて立っていた。
「久しぶりだな」
「クリス、先に帰っていて」
アレンは震える声で、自分の腕を掴んでいたクリスの腕を引き剥がすように振りほどいた。長身のその先輩は、当たり前のようにアレンの肩を掴んで今来た路地に入っていく。
「アレン!」
アレンは怯えた瞳のまま、チラとクリスを振り返ると、すぐに顔を背けた。
「忘れ物!」
クリスは帽子を脱ぐと、追いかけてアレンの頭に被せ、そのまま踵を返して走り出す。
ヨシノに――、駄目だ。――そうだ、寮長に、寮長に知らせるんだ!
「なんてことだ!」
話を聞いたチャールズは慌てて部屋を飛び出すと、吉野を閉じ込めてある個室に向かった。
急いで鍵を外し、ドアを開ける。
「あいつは、全く!」
舌打ちする寮長に驚き、その広い背中をよけて部屋を覗き込んだクリスは、唖然として言葉を失った。開きっ放しの窓にロープが一本下がっている。たぶん、前に木登りに使ったやつだ。もちろん、部屋はもぬけの殻だ。
「クリス、部屋に戻りなさい。心配いらない。ヨシノも、アレンも、僕がちゃんと連れ戻すからね」
走り去る寮長の背中を見送り、クリスは仕方なく、とぼとぼと自室に戻ると、ドアの前にはサウードとイスハ―クが待っていた。
「クリス! 今日のカレーは?」
呑気に笑うサウードを目にするなり、クリスの目からは、悔し涙が溢れていた。
「お前の写真、無くしてしまったんだ。だから、もう一度撮らせてもらうよ」
アレンの胸倉を掴み、壁に沿った客席ソファーに叩きつけるように放り出しながら、セドリックは薄ら笑いを浮かべて言った。
「切り札は、常に手元に置いておかないと不安な性質なんでね」
じっと目を見開いて怯えるアレンの細い顎を掴んで、右手を振り上げる。
「あんまり表に傷つけるなよ!」
周りでニヤニヤ嗤って見ている一人が声をあげた。
「その変な帽子、邪魔だな」
別の一人が、アレンの帽子を取り上げてクルクルと弄ぶ。アレンは声を詰まらせたまま、帽子を目で追った。
「へぇ、僕よりそっちの方が気になるんだ――」
バシッ、と頬を打つ音が鳴り響く。
「僕を見ろ」
もう一度胸倉を掴んで引き寄せると、さらにセドリックは右手を振り上げる。
「セディ、やめろ!」
と、その時、飛び込んできたベンジャミンが、声を荒らげて叫んだ。
「つっ!」
同時に、いきなり掴んでいた手を外され、アレンは床に崩れ落ちていた。恐る恐る見上げたセドリックは、左手で右手を押さえ顔を歪めている。ワックスでつるんとした床についたアレンの掌に、プラスチック製のソフトダーツの柔らかな羽が触れた。
「もう、その辺にしとけよ」
締めきっているはずの窓側から、声がする。その場にいた五人は一斉に振り返った。
「じゃないと、次はこっちを投げるよ」
杜月吉野が、左手に持ったハードダーツのギラリと光る先端を向けていた。
「は! そんなもの!」
セドリックは吐き捨てるように言い、唇を引き攣らせている。だが吉野は、セドリックに目を据えたまま、まっ先にベンジャミンを促した。
「ベン、俺の腕前は知っているだろ? あんたは今すぐこの部屋を出るんだ。あんたは、ここには来なかった。何も見なかった。そのまま寮に帰るんだ」
「出来ない」
ベンジャミンは、吉野から目を逸らして唇を噛んでいる。
「チャールズを失望させるな」
「…………。出来ない。これは生徒会の問題で、僕はその一員だ」
「全体責任かよ? 馬鹿々々しい……」
吉野は小さく息を吐いた。だが間をおかず、今度はセドリックに語りかけた。
「おい、ブラッドリー、何度もこいつを痛めつけなくても、あんたの願いはちゃんと叶っているよ。ヘンリーは、あんたのした事を知ってるよ。気づいて欲しかったんだろ? 目に留めて欲しかったんだろ? マーレイみたいに、もう一度声を掛けて欲しかったんだ」
「黙れ! 黙れ! 黙れ!」
静かな吉野の声をかき消すように、セドリックは叫んだ。
「『すまなかった。もし、罪深い僕の存在がきみの人生を狂わせてしまったのなら、きみに、殺されても構わないよ』」
「黙れ――」
セドリックは床に崩れ落ち、その拳で、ダンッ、ダンッ、と床を殴りつける。
「あんた、アデル・マーレイが羨ましかったんだよ」
「黙れ! 彼は僕たちを裏切ったんだ! 僕らを見捨てて行ったんだ!」
「違うよ、あんたが、敷かれたレールを降りなかっただけだ。ヘンリーの後を追うより、エリオティアンであることを選んだんだ」
セドリックは、声を殺して嗚咽し始めた。
その場にいた全員が、歯を食い縛って顔を歪め、押し黙っていた。
「ここにいる皆、同じだ。あんた達だけじゃない、この学校の連中全てがさ。ヘンリーが、あんた達を狂わせるんだ。いつまで蜃気楼を追いかけているんだよ? ヘンリー・ソールスベリーを追いかけるよりも、自分自身でいろよ。セドリック・ブラッドリー、あんたは、この学校の英雄なんだぞ」
吉野は床に落ちていた自分の帽子を拾い、アレンの腕を掴んで引き起こした。腫れあがった頬にそっと冷えきった指先を当てると、それを隠すように目深に帽子を被せる。
「綺麗な顔が台無しじゃないか。もう、誰の言いなりにもなるな。お前じゃヘンリーの替わりにはなれない。どんなに外見が似ていたって、お前はお前でしかないんだから」
そして、もう振り返ることもなく、アレンの腕を引いて部屋を出た。
「やれやれ、僕の出番がなかったじゃないか」
薄暗い昇降口でチャールズが苦笑している。
「来るの、遅いんだよ」
吉野はそのまま階段を降りて行った。
「ありがとう、ジャック。もうこのうるさい音楽、消していいよ」
「何言ってやがるんだ! 六十年代ロックはうちの店の定番だぞ!」
大音量で流れる音楽と、騒音に負けない大声でジャックはがなり立てる。
「やめとけよ、音楽喫茶にしとけよ。上流相手の店なんだからさ」
吉野は眉根を寄せて苦笑する。
「日曜日の昼間だけな」
ジャックはにっと笑って平手を高く挙げ、パシッ、と吉野の掌と打ち合わせた。
控え目にドアベルの音が鳴り、スカラーのローブをまとったアレンとクリスが入ってきた。
このパブの主人ジャック・ボトムは、にっと笑って片手を挙げる。
「よう! ヨシノはまだ独房の中か?」
揶揄うような大声に、二人は顔を引き攣らせて頷いている。
「おう! ちょっと待ってろ、子どもが先だ! ほら、さっさと持って行きな」
呼びかけた客にぞんざいな返事を返し、ジャックは紙袋に入れた五人分のカレーをクリスに渡す。
吉野のカレーを出すようになってから、ジャックのパブは客が切れることがない。夜にはジャックの孫娘がアルバイトがてら手伝いに来るほど忙しいのだ。クリスは、急いでポケットからポンド札を取り出し差し出した。
「今日はいらない。俺からの差し入れだ。さっさと戻ってこい、って坊主に伝えておいてくれや」
ジャックはにやっと笑い軽くウインクして、クリスの背中を出口に向けて押しやった。
「さっさと帰れ。ガキがこんな時間に出歩くもんじゃない」
三月に入り、日が落ちる時間も徐々に遅くなってきたとはいえ、寮を出るのが遅すぎたようだ。今くらいの逢魔が時に、薄暗闇の中、細い裏通りの石畳をコツコツと靴音だけを響かせて歩くのはなんとも心もとない。何かよくないものに出会いそうな不思議な感覚が呼び起こされる。靴音が狭い路地に響いて、幾つも、幾つも追いかけて来ているように聞こえるのだ。
クリスはアレンの腕をぎゅっと掴んで、小声で囁いた。
「笑わないで。僕、この時間帯がなぜだか怖いんだ」
「僕もだよ」
アレンはクリスの緊張をほぐすように微笑んで言った。
「でも、僕にはお守りがあるから」と、ローブのポケットに手を入れ何か取り出すと、形を整えクリスの頭に被せてやる。
クリスは手を伸ばすと、その濃紺のデニム生地を確かめる。
「これって……」
ヨシノのワークキャップだ――。
「持っていると、なんだか安心するんだ。だから、」アレンは、ちょっとはにかんだように首を傾けている。「――返しそびれちゃって」
ハーフタームに、アレンと二人でケンブリッジに遊びに行った時のだ……。
吉野とアレンは、一緒にいてもほとんど会話らしい会話はしなかった。だけど、『ヘンリーの弟?』って、知らない人から次々と声をかけられて困っていたアレンに、吉野は自分が被っていた帽子を脱いで、顔を隠すように目深に被せたんだ。ジャケットにネクタイまでしていたアレンに、この帽子は本当に似合っていなくて、僕は笑ってしまっていたんだ――。
クリスがぼんやりと思い出を反芻していると、「ほら、もう大通りの十字路だ」と明るい声をあげたアレンが、急に立ち止まった。握りしめていた彼の腕が、小刻みに震えている。
狭い路地を塞ぐように、赤のウエストコートをテールコートから覗かせた先輩方が、壁にもたれて立っていた。
「久しぶりだな」
「クリス、先に帰っていて」
アレンは震える声で、自分の腕を掴んでいたクリスの腕を引き剥がすように振りほどいた。長身のその先輩は、当たり前のようにアレンの肩を掴んで今来た路地に入っていく。
「アレン!」
アレンは怯えた瞳のまま、チラとクリスを振り返ると、すぐに顔を背けた。
「忘れ物!」
クリスは帽子を脱ぐと、追いかけてアレンの頭に被せ、そのまま踵を返して走り出す。
ヨシノに――、駄目だ。――そうだ、寮長に、寮長に知らせるんだ!
「なんてことだ!」
話を聞いたチャールズは慌てて部屋を飛び出すと、吉野を閉じ込めてある個室に向かった。
急いで鍵を外し、ドアを開ける。
「あいつは、全く!」
舌打ちする寮長に驚き、その広い背中をよけて部屋を覗き込んだクリスは、唖然として言葉を失った。開きっ放しの窓にロープが一本下がっている。たぶん、前に木登りに使ったやつだ。もちろん、部屋はもぬけの殻だ。
「クリス、部屋に戻りなさい。心配いらない。ヨシノも、アレンも、僕がちゃんと連れ戻すからね」
走り去る寮長の背中を見送り、クリスは仕方なく、とぼとぼと自室に戻ると、ドアの前にはサウードとイスハ―クが待っていた。
「クリス! 今日のカレーは?」
呑気に笑うサウードを目にするなり、クリスの目からは、悔し涙が溢れていた。
「お前の写真、無くしてしまったんだ。だから、もう一度撮らせてもらうよ」
アレンの胸倉を掴み、壁に沿った客席ソファーに叩きつけるように放り出しながら、セドリックは薄ら笑いを浮かべて言った。
「切り札は、常に手元に置いておかないと不安な性質なんでね」
じっと目を見開いて怯えるアレンの細い顎を掴んで、右手を振り上げる。
「あんまり表に傷つけるなよ!」
周りでニヤニヤ嗤って見ている一人が声をあげた。
「その変な帽子、邪魔だな」
別の一人が、アレンの帽子を取り上げてクルクルと弄ぶ。アレンは声を詰まらせたまま、帽子を目で追った。
「へぇ、僕よりそっちの方が気になるんだ――」
バシッ、と頬を打つ音が鳴り響く。
「僕を見ろ」
もう一度胸倉を掴んで引き寄せると、さらにセドリックは右手を振り上げる。
「セディ、やめろ!」
と、その時、飛び込んできたベンジャミンが、声を荒らげて叫んだ。
「つっ!」
同時に、いきなり掴んでいた手を外され、アレンは床に崩れ落ちていた。恐る恐る見上げたセドリックは、左手で右手を押さえ顔を歪めている。ワックスでつるんとした床についたアレンの掌に、プラスチック製のソフトダーツの柔らかな羽が触れた。
「もう、その辺にしとけよ」
締めきっているはずの窓側から、声がする。その場にいた五人は一斉に振り返った。
「じゃないと、次はこっちを投げるよ」
杜月吉野が、左手に持ったハードダーツのギラリと光る先端を向けていた。
「は! そんなもの!」
セドリックは吐き捨てるように言い、唇を引き攣らせている。だが吉野は、セドリックに目を据えたまま、まっ先にベンジャミンを促した。
「ベン、俺の腕前は知っているだろ? あんたは今すぐこの部屋を出るんだ。あんたは、ここには来なかった。何も見なかった。そのまま寮に帰るんだ」
「出来ない」
ベンジャミンは、吉野から目を逸らして唇を噛んでいる。
「チャールズを失望させるな」
「…………。出来ない。これは生徒会の問題で、僕はその一員だ」
「全体責任かよ? 馬鹿々々しい……」
吉野は小さく息を吐いた。だが間をおかず、今度はセドリックに語りかけた。
「おい、ブラッドリー、何度もこいつを痛めつけなくても、あんたの願いはちゃんと叶っているよ。ヘンリーは、あんたのした事を知ってるよ。気づいて欲しかったんだろ? 目に留めて欲しかったんだろ? マーレイみたいに、もう一度声を掛けて欲しかったんだ」
「黙れ! 黙れ! 黙れ!」
静かな吉野の声をかき消すように、セドリックは叫んだ。
「『すまなかった。もし、罪深い僕の存在がきみの人生を狂わせてしまったのなら、きみに、殺されても構わないよ』」
「黙れ――」
セドリックは床に崩れ落ち、その拳で、ダンッ、ダンッ、と床を殴りつける。
「あんた、アデル・マーレイが羨ましかったんだよ」
「黙れ! 彼は僕たちを裏切ったんだ! 僕らを見捨てて行ったんだ!」
「違うよ、あんたが、敷かれたレールを降りなかっただけだ。ヘンリーの後を追うより、エリオティアンであることを選んだんだ」
セドリックは、声を殺して嗚咽し始めた。
その場にいた全員が、歯を食い縛って顔を歪め、押し黙っていた。
「ここにいる皆、同じだ。あんた達だけじゃない、この学校の連中全てがさ。ヘンリーが、あんた達を狂わせるんだ。いつまで蜃気楼を追いかけているんだよ? ヘンリー・ソールスベリーを追いかけるよりも、自分自身でいろよ。セドリック・ブラッドリー、あんたは、この学校の英雄なんだぞ」
吉野は床に落ちていた自分の帽子を拾い、アレンの腕を掴んで引き起こした。腫れあがった頬にそっと冷えきった指先を当てると、それを隠すように目深に帽子を被せる。
「綺麗な顔が台無しじゃないか。もう、誰の言いなりにもなるな。お前じゃヘンリーの替わりにはなれない。どんなに外見が似ていたって、お前はお前でしかないんだから」
そして、もう振り返ることもなく、アレンの腕を引いて部屋を出た。
「やれやれ、僕の出番がなかったじゃないか」
薄暗い昇降口でチャールズが苦笑している。
「来るの、遅いんだよ」
吉野はそのまま階段を降りて行った。
「ありがとう、ジャック。もうこのうるさい音楽、消していいよ」
「何言ってやがるんだ! 六十年代ロックはうちの店の定番だぞ!」
大音量で流れる音楽と、騒音に負けない大声でジャックはがなり立てる。
「やめとけよ、音楽喫茶にしとけよ。上流相手の店なんだからさ」
吉野は眉根を寄せて苦笑する。
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