5 / 9
4 音楽棟
しおりを挟む
フランクはヘンリーを見下ろしてクスリと笑った。
「きみは何も判っちゃいないお子さまだけど、まぁ、いいよ。貴重なお仲間だものね」
わけが判らない――。と、ますます険しさを募らせているヘンリーだ。だがフランクはそんな彼にはおかまいなしで、その柔らかな透き通る金髪を、くしゃりと撫でる。
「判らない? 僕はキングスリーだよ。きみやラザフォード家と同じ。まぁ、きみ達と違って、家はとっくに落ちぶれちゃったけれどね」
ヘンリーの緊張がすっと解けたようだった。今さらながらまじまじと目の前の少年を見つめる。なんの奢りもない、にこやかな笑みを湛えた、一見平凡でこれといった特徴のない一歳上の先輩――。
「35家?」
「やっと解ってくれた? 僕たちはウイリアム征服王の時代からこの英国を守ってきた、由緒正しきイングランド貴族の末裔なんだ。あんな新興の成り上がり連中なんかに、やられっ放しなんてわけにはいかないだろ!」
「でもきみ、黒髪だ」
「仕方がないだろ。きみのところみたいに近親婚の繰り返しってわけにはいかなかったんだ。20世紀に入るころには、領地も財産もすっかりなくしちゃったしね」
15世紀に勃発した30年に渡る薔薇戦争で、それ以前の英国貴族は死に絶えたと思われているがそれは事実ではない。現存する世襲貴族750家の内、連綿と千年近い時を繋ぎ続けているのが、現在35家。
ヘンリーとアーネスト、そして彼の弟とは何百年に渡る姻戚関係のある家同士のつきあいで、個人的にも赤ん坊のころからの旧知の仲だ。ソールスベリー家とラザフォード家――。だがそれ以外の35家の人間に、ヘンリーはこれまで出会ったことがなかった。
「さぁ、早く行こうよ! 朝食を食べ損ねてしまうよ!」
フランクは、ぼんやりと立ち尽くしていたヘンリーの背中をバン、と勢いよく叩くと、また、いつものようにくだらないお喋りを捲したてながら階段を下りていった。
それからフランクは、ヘンリーにいろんな事を教えてくれた。
校内の勢力図。家同士の格からくる上下関係。十二の一般寮と、ヘンリーのいる奨学生のためのカレッジ寮の力関係。対立する寮や友好関係にある寮のこと。学校の七不思議に、上級生が密談をするための秘密の場所――。
「きみ、どうしてそんなにいろんな事を知っているの?」
「そりゃ、調べたからさ」
吸い込まれそうなセレストブルーの瞳をまん丸くして訊ねるヘンリーに、当然のようにフランクは答える。
「今の僕は社会的弱者だからね! ヒエラルキーの底辺にいる人間は、生きていくだけで必死なんだよ!」
大袈裟に溜息をつき、大笑いながらそう言った。
「やぁ、トミー、遅かったじゃないか! 待ちくたびれちゃったよ!」
ヘンリーと二人、音楽棟の壁にもたれて日向ぼっこをしていたフランクが、建物の角からいきなり現れた小柄な少年に大声で呼びかける。怯えた子鼠のようにおどおどとした青白い顔の少年の背後には、背の高い上級生が二人。逃がさないように――、とでもしているかのように両側から彼の細い腕を掴んでいる。
「先輩方、こんにちは! 僕たち日向ぼっこをしているんですけれどね、先輩方もご一緒にどうです? ここ、日当たりがいいでしょう? とても気持ちいいんですよ。僕たち、ラザフォード先輩と待ち合わせていてね、彼はこの上の階でピアノのレッスンを、」
フランクはのんびり喋りながら、片腕を伸ばして頭上の窓を指さして見せる。
「お前たちみたいな暇な真似してられるかよ!」
その二人の上級生はラザフォードの名が出たとたんに捉まえていた少年を放し、ちっと舌打ちをしてすぐさま行ってしまった。
ほーと息をついて芝生にへたり込んだ彼にフランクは素早く寄っていくと、優しく背中をさすってやった。
「トニー、大丈夫?」
彼はまだ小刻みに震えているようだった。
「きみがいてくれて助かったよ」と消え入りそうな声で呟く。
「うん。きみの仲良しのロビンがさ、お腹を壊して医療棟だろ? きみ、今日一人っきりだと思ってさ、心配していたんだ」
「ありがとう、フランク」
「何言ってるんだよ、お互いさまさ」
涙ぐんでいる顔を自分に向けたトニーの瞼を指で拭ってやりながら、フランクはにっこりと微笑んでいる。
トニーを教室まで送った後あと、フランクは居合わせた監督生としばらくの間話し込んでいた。ヘンリーは離れた場所で、そんな彼の様子をじっと興味深そうに見つめていた。
「彼、なんで上級生に捉まっていたの?」
寮への帰り道、ヘンリーはさり気なさを装いつつ、フランクに質問した。
「カツアゲ。きみも、あいつらには注意するんだよ」
フランクは不愉快そうに眉根をしかめていた。彼にしては簡潔な説明で、待っていてもそれ以上の言葉がなかったので、ヘンリーは続けて別の疑問をぶつけることにした。
「アー二―は、今日、音楽の日じゃないだろ?」
「アーネスト・ラザフォードの名前はね、この学校じゃスコットランド・ヤード並の効果があるんだよ。名門中の名門だからね。誰だって彼に睨まれたくないし、嫌われたくないだろ? そういう意味じゃ、きみ、もっと彼を頼るべきだよ。立派な親戚同士なのに、意外に知られてないんだよねぇ……」
「嫌だよ、そんなみっともない真似をするのは」
「プライドだけは一人前なんだね」
フランクはクスクス笑いながら首を傾けている。
「きみがそうやって、ひとりで我慢しようとするから、あいつらがつけあがるんだよ」
「だからって、きみ、僕のいない間に部屋のドアに変な仕掛けをするのはやめてくれないか?」
「荒らされなくなっただろ?」
「荒らされていた時より酷いありさまだよ! ドアの周りが水浸しだったり、石灰だらけだったり――。あれの後始末をするのは僕なんだからね! それに、あの――」
「鼠?」
悪戯っ子のように瞳を輝かせて笑うフランクを横目でちらと見て、ヘンリーは思いきり溜息をつく。
「三匹も! さすがにあれを素手で触るなんてできないから、ジャイルさんに引き取ってもらったよ。ついでにドア周りと床の消毒もしてもらって――」
ヘンリーはもう一度大袈裟に溜息をつき、ポケットからチャラチャラと小銭を取りだして、フランクに握らせた。
「はい、きみの六十ペンス」
「ありがとう! いや、僕、あの時自分の部屋にいたんだけれどね、すごかったよ、あいつの叫び声! 一番端の僕の部屋まで聞こえてきたからねぇ! よほどあの鼠の死骸を引き取りにいこうかと――」
えんえんと喋り始めたフランクの邪魔をするのはやめにして、ヘンリーは相槌を打ちながら彼の話に耳を傾けた。このしたたかで抜け目のない、そのくせ義侠心に溢れた少年にいつの間にか惹きつけられている。そんな自分に気づき密かに苦笑いが漏れていた。だが同時に、この学校に入学して以来初めて、ヘンリーはゆっくりと呼吸でき現実を眺める余裕ができたのだ。おそらくは、この賑やかでお喋りな彼のおかげで――。
「でも、きみ、ヴァイオリンの腕は壊滅的だね」
ヘンリーは音楽棟で待っている間に聞こえてきた、彼のレッスンの様子をふと思いだしていた。とたんにフランクは大声で笑いだす。
「まったくもって酷いだろ! 僕もよくあれで試験に通ったなって、これはもう、僕の人生最大の謎と言ってもいいほどで――」
勢いよく再開したフランクの流れるような言葉のシャワーを浴びながら、ヘンリーは当然のように彼と肩を並べて、夕闇の迫るフェロー・ガーデンをぬける帰路につくのだ。
「きみは何も判っちゃいないお子さまだけど、まぁ、いいよ。貴重なお仲間だものね」
わけが判らない――。と、ますます険しさを募らせているヘンリーだ。だがフランクはそんな彼にはおかまいなしで、その柔らかな透き通る金髪を、くしゃりと撫でる。
「判らない? 僕はキングスリーだよ。きみやラザフォード家と同じ。まぁ、きみ達と違って、家はとっくに落ちぶれちゃったけれどね」
ヘンリーの緊張がすっと解けたようだった。今さらながらまじまじと目の前の少年を見つめる。なんの奢りもない、にこやかな笑みを湛えた、一見平凡でこれといった特徴のない一歳上の先輩――。
「35家?」
「やっと解ってくれた? 僕たちはウイリアム征服王の時代からこの英国を守ってきた、由緒正しきイングランド貴族の末裔なんだ。あんな新興の成り上がり連中なんかに、やられっ放しなんてわけにはいかないだろ!」
「でもきみ、黒髪だ」
「仕方がないだろ。きみのところみたいに近親婚の繰り返しってわけにはいかなかったんだ。20世紀に入るころには、領地も財産もすっかりなくしちゃったしね」
15世紀に勃発した30年に渡る薔薇戦争で、それ以前の英国貴族は死に絶えたと思われているがそれは事実ではない。現存する世襲貴族750家の内、連綿と千年近い時を繋ぎ続けているのが、現在35家。
ヘンリーとアーネスト、そして彼の弟とは何百年に渡る姻戚関係のある家同士のつきあいで、個人的にも赤ん坊のころからの旧知の仲だ。ソールスベリー家とラザフォード家――。だがそれ以外の35家の人間に、ヘンリーはこれまで出会ったことがなかった。
「さぁ、早く行こうよ! 朝食を食べ損ねてしまうよ!」
フランクは、ぼんやりと立ち尽くしていたヘンリーの背中をバン、と勢いよく叩くと、また、いつものようにくだらないお喋りを捲したてながら階段を下りていった。
それからフランクは、ヘンリーにいろんな事を教えてくれた。
校内の勢力図。家同士の格からくる上下関係。十二の一般寮と、ヘンリーのいる奨学生のためのカレッジ寮の力関係。対立する寮や友好関係にある寮のこと。学校の七不思議に、上級生が密談をするための秘密の場所――。
「きみ、どうしてそんなにいろんな事を知っているの?」
「そりゃ、調べたからさ」
吸い込まれそうなセレストブルーの瞳をまん丸くして訊ねるヘンリーに、当然のようにフランクは答える。
「今の僕は社会的弱者だからね! ヒエラルキーの底辺にいる人間は、生きていくだけで必死なんだよ!」
大袈裟に溜息をつき、大笑いながらそう言った。
「やぁ、トミー、遅かったじゃないか! 待ちくたびれちゃったよ!」
ヘンリーと二人、音楽棟の壁にもたれて日向ぼっこをしていたフランクが、建物の角からいきなり現れた小柄な少年に大声で呼びかける。怯えた子鼠のようにおどおどとした青白い顔の少年の背後には、背の高い上級生が二人。逃がさないように――、とでもしているかのように両側から彼の細い腕を掴んでいる。
「先輩方、こんにちは! 僕たち日向ぼっこをしているんですけれどね、先輩方もご一緒にどうです? ここ、日当たりがいいでしょう? とても気持ちいいんですよ。僕たち、ラザフォード先輩と待ち合わせていてね、彼はこの上の階でピアノのレッスンを、」
フランクはのんびり喋りながら、片腕を伸ばして頭上の窓を指さして見せる。
「お前たちみたいな暇な真似してられるかよ!」
その二人の上級生はラザフォードの名が出たとたんに捉まえていた少年を放し、ちっと舌打ちをしてすぐさま行ってしまった。
ほーと息をついて芝生にへたり込んだ彼にフランクは素早く寄っていくと、優しく背中をさすってやった。
「トニー、大丈夫?」
彼はまだ小刻みに震えているようだった。
「きみがいてくれて助かったよ」と消え入りそうな声で呟く。
「うん。きみの仲良しのロビンがさ、お腹を壊して医療棟だろ? きみ、今日一人っきりだと思ってさ、心配していたんだ」
「ありがとう、フランク」
「何言ってるんだよ、お互いさまさ」
涙ぐんでいる顔を自分に向けたトニーの瞼を指で拭ってやりながら、フランクはにっこりと微笑んでいる。
トニーを教室まで送った後あと、フランクは居合わせた監督生としばらくの間話し込んでいた。ヘンリーは離れた場所で、そんな彼の様子をじっと興味深そうに見つめていた。
「彼、なんで上級生に捉まっていたの?」
寮への帰り道、ヘンリーはさり気なさを装いつつ、フランクに質問した。
「カツアゲ。きみも、あいつらには注意するんだよ」
フランクは不愉快そうに眉根をしかめていた。彼にしては簡潔な説明で、待っていてもそれ以上の言葉がなかったので、ヘンリーは続けて別の疑問をぶつけることにした。
「アー二―は、今日、音楽の日じゃないだろ?」
「アーネスト・ラザフォードの名前はね、この学校じゃスコットランド・ヤード並の効果があるんだよ。名門中の名門だからね。誰だって彼に睨まれたくないし、嫌われたくないだろ? そういう意味じゃ、きみ、もっと彼を頼るべきだよ。立派な親戚同士なのに、意外に知られてないんだよねぇ……」
「嫌だよ、そんなみっともない真似をするのは」
「プライドだけは一人前なんだね」
フランクはクスクス笑いながら首を傾けている。
「きみがそうやって、ひとりで我慢しようとするから、あいつらがつけあがるんだよ」
「だからって、きみ、僕のいない間に部屋のドアに変な仕掛けをするのはやめてくれないか?」
「荒らされなくなっただろ?」
「荒らされていた時より酷いありさまだよ! ドアの周りが水浸しだったり、石灰だらけだったり――。あれの後始末をするのは僕なんだからね! それに、あの――」
「鼠?」
悪戯っ子のように瞳を輝かせて笑うフランクを横目でちらと見て、ヘンリーは思いきり溜息をつく。
「三匹も! さすがにあれを素手で触るなんてできないから、ジャイルさんに引き取ってもらったよ。ついでにドア周りと床の消毒もしてもらって――」
ヘンリーはもう一度大袈裟に溜息をつき、ポケットからチャラチャラと小銭を取りだして、フランクに握らせた。
「はい、きみの六十ペンス」
「ありがとう! いや、僕、あの時自分の部屋にいたんだけれどね、すごかったよ、あいつの叫び声! 一番端の僕の部屋まで聞こえてきたからねぇ! よほどあの鼠の死骸を引き取りにいこうかと――」
えんえんと喋り始めたフランクの邪魔をするのはやめにして、ヘンリーは相槌を打ちながら彼の話に耳を傾けた。このしたたかで抜け目のない、そのくせ義侠心に溢れた少年にいつの間にか惹きつけられている。そんな自分に気づき密かに苦笑いが漏れていた。だが同時に、この学校に入学して以来初めて、ヘンリーはゆっくりと呼吸でき現実を眺める余裕ができたのだ。おそらくは、この賑やかでお喋りな彼のおかげで――。
「でも、きみ、ヴァイオリンの腕は壊滅的だね」
ヘンリーは音楽棟で待っている間に聞こえてきた、彼のレッスンの様子をふと思いだしていた。とたんにフランクは大声で笑いだす。
「まったくもって酷いだろ! 僕もよくあれで試験に通ったなって、これはもう、僕の人生最大の謎と言ってもいいほどで――」
勢いよく再開したフランクの流れるような言葉のシャワーを浴びながら、ヘンリーは当然のように彼と肩を並べて、夕闇の迫るフェロー・ガーデンをぬける帰路につくのだ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
夏の嵐
萩尾雅縁
キャラ文芸
垣間見た大人の世界は、かくも美しく、残酷だった。
全寮制寄宿学校から夏季休暇でマナーハウスに戻った「僕」は、祖母の開いた夜会で美しい年上の女性に出会う。英国の美しい田園風景の中、「僕」とその兄、異国の彼女との間に繰り広げられる少年のひと夏の恋の物話。 「胡桃の中の蜃気楼」番外編。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!
窓
萩尾雅縁
BL
『胡桃の中の蜃気楼』パトリック・ウェザーのスピンオフ。
学舎の一階の、図書室の一番奥にある出窓には、鈍い赤色の皮の張られたベンチがある。
窓越しに眺める、僕の視線の先には…。表に出される事のない想いの行く末は?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
瞬間、青く燃ゆ
葛城騰成
ライト文芸
ストーカーに刺殺され、最愛の彼女である相場夏南(あいばかなん)を失った春野律(はるのりつ)は、彼女の死を境に、他人の感情が顔の周りに色となって見える病、色視症(しきししょう)を患ってしまう。
時が経ち、夏南の一周忌を二ヶ月後に控えた4月がやって来た。高校三年生に進級した春野の元に、一年生である市川麻友(いちかわまゆ)が訪ねてきた。色視症により、他人の顔が見えないことを悩んでいた春野は、市川の顔が見えることに衝撃を受ける。
どうして? どうして彼女だけ見えるんだ?
狼狽する春野に畳み掛けるように、市川がストーカーの被害に遭っていることを告げる。
春野は、夏南を守れなかったという罪の意識と、市川の顔が見える理由を知りたいという思いから、彼女と関わることを決意する。
やがて、ストーカーの顔色が黒へと至った時、全ての真実が顔を覗かせる。
第5回ライト文芸大賞 青春賞 受賞作
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる