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魅惑の聖女様
20 予期せぬ来訪者
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夜明けの朝日が、空を徐々に明るくさせていく。
アシルの無機質な部屋は、今や生活感の溢れる物でごちゃごちゃと占領されていた。
家主がいない、キングサイズのベッドでディオンは目を覚ます。
「……早く起きすぎた」
サイドテーブルには、程よく乾燥したふかふかのシロツメクサと、その周りを囲うマローブルーの花。その中心には、スヤスヤと眠るウィリデがいた。
可愛い妖精を起こさないよう、ディオンは物音に注意してベッドから降りた。
「(アシルの奴、昨日も帰って来れなかったんだな。
やっぱり僕のせい?)」
ベッドに自分以外が寝た形跡が見つからず、ディオンは少し寂しく感じた。
先日、ディオンが第三騎士団のダージルに因縁をつけられて以降、彼は出勤停止になっていた。
アシルの過保護モードが発動されてしまったのだ。
部屋も自室ではなく、アシルの部屋で生活するよう言いつけられ、ディオンは暇を持て余している。
てっきり家主によって見張られると予想していたが、逆にアシルの泊まり込み警護が増えつつある。
あの日、アシルが持ち場を離脱した件で、近衛騎士隊と王太子サイドから団長に抗議が入ったという。
聖女が勧めたことが考慮され、処罰は免れたらしいが、ディオンはそのことに責任を感じていた。
「(あの人は、どうなったんだ? 騎士団からは徐団されたって聞いたけど……ラジート家は大丈夫かな。アシルの変な噂が広まらないといいんだけど)」
当事者のディオンは、ダージルや妹がどうなったのか聞かされていない。
ラジート家の名前を出さなければ、子爵家の彼等は処罰を免れただろう。被害者は、貧乏男爵家の三男。少なくとも、徐団扱いにはならなかったはずだ。
正直、実家にペーパー子爵家からの報復がないことに驚いたくらいだ。
「(やることがない。暇、暇、暇。調理係に書類仕事なんてないし。そりゃ、チーフ以上になれば仕入れとか予算管理があるけどさ。下っ端だし。
まあ、伯爵邸に行く話が流れたのは助かったけど。
はあ~っ規則正しい生活を送りすぎて、早く起きちゃうの、どうにかなんないかなー)」
外出もアシルによって禁止され、食事は第二部隊の隊員に届けさせる徹底ぶりだ。
朝食までの時間、ディオンはウィリデが運んで来る草花を使って、飾りや籠を編み続けた。
これらは全て、ウィリデによって保存魔法がかけられ、ウィリデの宝物になっている。
2時間程、集中しただろうか。
ドアを叩く音に、今朝のメニューは何かなと、ワクワクしながらドアを開けた。
「むにゃ、ごはん? うぃりで、おきりゅー」
「ふふ。今開けます───────て、え?
副団長!?」
「ありぇ、ウィリデのご飯は?」
ドアの前に立っていたのは、副団長だった。
アシルがいないことは、彼の方が分かっているはずなのに何故。思いがけない訪問に、ディオンは呆けた。
ノック音で起きたウィリデも、目当ての食事が手に入らず、しょんぼりとする。
「朝から大きな声を出すな。
やかましい」
「申し訳ありません」
「君に客が来ている。早く着替えてついて来なさい」
「こんな朝早くからですか。
直ぐ、用意します」
食堂の制服ではなく、念の為持って来ていた団服に着替えたディオンは、急いで部屋を出た。
「僕に客って、どなたでしょう。
副団長自らが迎えに来ていただかなくても……」
「少し厄介な客人だ。本当に君は、次から次へと」
恨めしそうな目で見られ、ディオンは恐縮する。
不本意ではあるが、最近の自分がトラブルメーカーであることは自覚していた。
副団長をパシリにできる客とは誰だろう。
泣きたくなる気持ちを抑え、サクサクと前を進む副団長の背中を追う。
ウィリデは、まだ眠いらしく、ディオンの胸ポケットで器用に寝息を立てている。
向かった先は、団長室であった。
副団長が、団長を客人と表現するわけもない。
ならば、団長が相手をする必要がある人物、もしくは団長に気軽にアポイントを取れる人物が来たということだ。
「副団長、本当に僕なんですか」
「こんな朝早くから、冗談を言うと?」
「すみませんでしたっ」
中に聞こえないくらいの小声で、質問するが、バッサリと切られる。
「団長、私です」
「ご苦労。入ってくれ」
躊躇いなくドアを開ける副団長に、ディオンは待ってくれと思った。
視線で部屋へ入るよう指示され、ビクビクしながら副団長に続いた。
団長と向かい合って、ソファーに座る客人は、近衛騎士の制服を身に纏っていた。
左胸に輝く勲章の数とラインの色を見て、ディオンは客人が誰なのか悟る。
「(ゼフマン小侯爵かぁっ! この間の件で?
すでに文句言ってきたくせに、直々に忠告に来たわけ?
わざわざ僕に嫌味を言いに。いや、あり得ない。次期近衛騎士隊長候補筆頭だぞ。そんな暇人なものか)」
「ディオン、ゼフマン卿だ」
「ディオン・ドルツです!」
ビシッと騎士の礼をとり、挨拶をするが、ゼフマンは答礼することなく、立ち上がった。
「では、ラジート団長。昼頃、彼を借りますが宜しいですね」
「ああ。それは問題ないが、もういいのか」
「はい。顔の確認ができたので」
「そうか」
入口に立つディオンの前へ歩き、ゼフマンは彼に爆弾を落とすと、団長に礼をして退出してしまった。
「え、え。今、あの方は何と」
「あとで迎えに来るそうだ。城の前で待っていろと言っていたな」
「じゃなくて! 王宮に僕に用がある人がいるって言ってませんでしたか? 王宮って、王族の方々が住んでらっしゃる所ですよね!?」
「まあ、呼ばれたもんは仕方ない。行って来い。
くれぐれも問題は起こさないようにな」
「待ってください、団長。僕、何かしでかしたんでしょうか」
戦々恐々のディオンだが、団長は笑いながら「しっかりやれ」とだけ伝え、ディオンに部屋へ戻るよう言った。
団長は仔細をゼフマンから聞かされていたが、ゼフマンに口止めされた為、ディオンに伝えることができない。
不穏な気配はないから大丈夫だろうと、団長はあまり気にしていないようだった。
部屋に戻ったディオンは、部屋の前に置かれた箱を持って、中に入る。
留守中に食事を運んでくれたのだろう。
緊張で味の分からないサンドイッチを頬張りながら、礼儀作法の教本がないか、アシルの本棚を探した。
「ない。都合良くマナー本があるわけないよな。
どうしようっ。王宮ってことは、そういうことだろ?
あの人、王太子殿下の騎士だよな。じゃあ、行くのはエメラルド宮? 王族に通用する所作なんて、僕には無理だっ」
「ディオン、大丈夫? お城行くのが嫌なの?」
「嫌だ。呼ばれた理由も分からないし。
ペーパー子爵家がドルツ家を糾弾したとか?
もしくは、父さんが何かやっちゃった?
ウィリデー! 僕はどうしたらいいんだ!」
意味もなく同じ場所をぐるぐると回り、思い当たる理由を探そうとするが、あいにく何も出て来ない。
ウィリデは、そんなディオンを見て、何をものさしにしたのか、大丈夫そうと心配するのをやめた。
ディオンの食べさしのサンドイッチをつまみ、自分用の果物ジュースを黙々と平らげてゆく。
「ウィリデ、サンドイッチも食べたい」
「いいけど。つか、もう食べてるじゃん。
僕の話聞いてた?」
「ジュース美味しいよ! チーフが作ったのかなー」
「……そうだね」
アシルの無機質な部屋は、今や生活感の溢れる物でごちゃごちゃと占領されていた。
家主がいない、キングサイズのベッドでディオンは目を覚ます。
「……早く起きすぎた」
サイドテーブルには、程よく乾燥したふかふかのシロツメクサと、その周りを囲うマローブルーの花。その中心には、スヤスヤと眠るウィリデがいた。
可愛い妖精を起こさないよう、ディオンは物音に注意してベッドから降りた。
「(アシルの奴、昨日も帰って来れなかったんだな。
やっぱり僕のせい?)」
ベッドに自分以外が寝た形跡が見つからず、ディオンは少し寂しく感じた。
先日、ディオンが第三騎士団のダージルに因縁をつけられて以降、彼は出勤停止になっていた。
アシルの過保護モードが発動されてしまったのだ。
部屋も自室ではなく、アシルの部屋で生活するよう言いつけられ、ディオンは暇を持て余している。
てっきり家主によって見張られると予想していたが、逆にアシルの泊まり込み警護が増えつつある。
あの日、アシルが持ち場を離脱した件で、近衛騎士隊と王太子サイドから団長に抗議が入ったという。
聖女が勧めたことが考慮され、処罰は免れたらしいが、ディオンはそのことに責任を感じていた。
「(あの人は、どうなったんだ? 騎士団からは徐団されたって聞いたけど……ラジート家は大丈夫かな。アシルの変な噂が広まらないといいんだけど)」
当事者のディオンは、ダージルや妹がどうなったのか聞かされていない。
ラジート家の名前を出さなければ、子爵家の彼等は処罰を免れただろう。被害者は、貧乏男爵家の三男。少なくとも、徐団扱いにはならなかったはずだ。
正直、実家にペーパー子爵家からの報復がないことに驚いたくらいだ。
「(やることがない。暇、暇、暇。調理係に書類仕事なんてないし。そりゃ、チーフ以上になれば仕入れとか予算管理があるけどさ。下っ端だし。
まあ、伯爵邸に行く話が流れたのは助かったけど。
はあ~っ規則正しい生活を送りすぎて、早く起きちゃうの、どうにかなんないかなー)」
外出もアシルによって禁止され、食事は第二部隊の隊員に届けさせる徹底ぶりだ。
朝食までの時間、ディオンはウィリデが運んで来る草花を使って、飾りや籠を編み続けた。
これらは全て、ウィリデによって保存魔法がかけられ、ウィリデの宝物になっている。
2時間程、集中しただろうか。
ドアを叩く音に、今朝のメニューは何かなと、ワクワクしながらドアを開けた。
「むにゃ、ごはん? うぃりで、おきりゅー」
「ふふ。今開けます───────て、え?
副団長!?」
「ありぇ、ウィリデのご飯は?」
ドアの前に立っていたのは、副団長だった。
アシルがいないことは、彼の方が分かっているはずなのに何故。思いがけない訪問に、ディオンは呆けた。
ノック音で起きたウィリデも、目当ての食事が手に入らず、しょんぼりとする。
「朝から大きな声を出すな。
やかましい」
「申し訳ありません」
「君に客が来ている。早く着替えてついて来なさい」
「こんな朝早くからですか。
直ぐ、用意します」
食堂の制服ではなく、念の為持って来ていた団服に着替えたディオンは、急いで部屋を出た。
「僕に客って、どなたでしょう。
副団長自らが迎えに来ていただかなくても……」
「少し厄介な客人だ。本当に君は、次から次へと」
恨めしそうな目で見られ、ディオンは恐縮する。
不本意ではあるが、最近の自分がトラブルメーカーであることは自覚していた。
副団長をパシリにできる客とは誰だろう。
泣きたくなる気持ちを抑え、サクサクと前を進む副団長の背中を追う。
ウィリデは、まだ眠いらしく、ディオンの胸ポケットで器用に寝息を立てている。
向かった先は、団長室であった。
副団長が、団長を客人と表現するわけもない。
ならば、団長が相手をする必要がある人物、もしくは団長に気軽にアポイントを取れる人物が来たということだ。
「副団長、本当に僕なんですか」
「こんな朝早くから、冗談を言うと?」
「すみませんでしたっ」
中に聞こえないくらいの小声で、質問するが、バッサリと切られる。
「団長、私です」
「ご苦労。入ってくれ」
躊躇いなくドアを開ける副団長に、ディオンは待ってくれと思った。
視線で部屋へ入るよう指示され、ビクビクしながら副団長に続いた。
団長と向かい合って、ソファーに座る客人は、近衛騎士の制服を身に纏っていた。
左胸に輝く勲章の数とラインの色を見て、ディオンは客人が誰なのか悟る。
「(ゼフマン小侯爵かぁっ! この間の件で?
すでに文句言ってきたくせに、直々に忠告に来たわけ?
わざわざ僕に嫌味を言いに。いや、あり得ない。次期近衛騎士隊長候補筆頭だぞ。そんな暇人なものか)」
「ディオン、ゼフマン卿だ」
「ディオン・ドルツです!」
ビシッと騎士の礼をとり、挨拶をするが、ゼフマンは答礼することなく、立ち上がった。
「では、ラジート団長。昼頃、彼を借りますが宜しいですね」
「ああ。それは問題ないが、もういいのか」
「はい。顔の確認ができたので」
「そうか」
入口に立つディオンの前へ歩き、ゼフマンは彼に爆弾を落とすと、団長に礼をして退出してしまった。
「え、え。今、あの方は何と」
「あとで迎えに来るそうだ。城の前で待っていろと言っていたな」
「じゃなくて! 王宮に僕に用がある人がいるって言ってませんでしたか? 王宮って、王族の方々が住んでらっしゃる所ですよね!?」
「まあ、呼ばれたもんは仕方ない。行って来い。
くれぐれも問題は起こさないようにな」
「待ってください、団長。僕、何かしでかしたんでしょうか」
戦々恐々のディオンだが、団長は笑いながら「しっかりやれ」とだけ伝え、ディオンに部屋へ戻るよう言った。
団長は仔細をゼフマンから聞かされていたが、ゼフマンに口止めされた為、ディオンに伝えることができない。
不穏な気配はないから大丈夫だろうと、団長はあまり気にしていないようだった。
部屋に戻ったディオンは、部屋の前に置かれた箱を持って、中に入る。
留守中に食事を運んでくれたのだろう。
緊張で味の分からないサンドイッチを頬張りながら、礼儀作法の教本がないか、アシルの本棚を探した。
「ない。都合良くマナー本があるわけないよな。
どうしようっ。王宮ってことは、そういうことだろ?
あの人、王太子殿下の騎士だよな。じゃあ、行くのはエメラルド宮? 王族に通用する所作なんて、僕には無理だっ」
「ディオン、大丈夫? お城行くのが嫌なの?」
「嫌だ。呼ばれた理由も分からないし。
ペーパー子爵家がドルツ家を糾弾したとか?
もしくは、父さんが何かやっちゃった?
ウィリデー! 僕はどうしたらいいんだ!」
意味もなく同じ場所をぐるぐると回り、思い当たる理由を探そうとするが、あいにく何も出て来ない。
ウィリデは、そんなディオンを見て、何をものさしにしたのか、大丈夫そうと心配するのをやめた。
ディオンの食べさしのサンドイッチをつまみ、自分用の果物ジュースを黙々と平らげてゆく。
「ウィリデ、サンドイッチも食べたい」
「いいけど。つか、もう食べてるじゃん。
僕の話聞いてた?」
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