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ホワイトクリスマスは特別な夜だから。
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聖なる夜、ホワイトクリスマスにあった不思議な出来事。
彼女は突然目の前に現れて、聖なる時間を僕にくれた。
「ホワイトクリスマスは特別な夜なの。
ほんとうにサンタがやって来る聖なる夜」
夢の中で聞いた言葉だ。
いつもクリスマスが近づくと思い出す。
だけど、イブに雪が降るなんて僕の住む街では滅多にない。
ましてや雪が積もるような、ホワイトクリスマスと呼ばれるような、そんな真っ白なイブは過去二度しか記憶にない。
あの日もよく冷える夜だった。
窓を見ると霜が降りて真っ白になっている。
もしや、と思い僕は窓を明けてみた。
外は白い雪が降っていた。
視界に広がる街の風景は真っ白に染まり、俗にいう白銀の世界の様だった。
何年ぶりだろう、ホワイトクリスマスなんて。
たしか小学校以来だ。
僕は窓から真っ暗な空を見上げた。
真っ白な丸い雪が真綿の様にゆらゆらとゆっくり落ちている。
なんだか、いつものクリスマス以上に嬉しい気持ちになった。
クリスマスイブの夜は、やっぱりケーキとシャンパンだよね。
僕は袢纏を羽織り、アパートを飛び出した。
外は思ったより寒い。
震える身体を擦りながら、僕は暗い夜道を急いだ。
僕がコンビニの着いた時、自動ドアが開いて勢いよく女の子が飛び出して来た。
とっても嬉しそうに笑っている。
彼女はコンビニの袋を下からそっと抱えて、覚束ない足取りで走っていった。
その光景に僅かなデジャブを覚えた。
僕は店に入ると、さっそくケーキとシャンパンを物色する。
ケーキにはやっぱりイチゴは必須だよね。いやチョコレートケーキも捨てがたい。
シャンパンは……高いから、シャンメリーでいいかな。
レジでは若い店員が1人で退屈そうにしていた。クリスマスの夜に、可哀そうだなぁ。
そんな風に思いながら、レジの前に立つ。
するとその店員は、僕の顔と商品に何度か視線を走らせた。
そして、僕を憐れむような目で見つめてくる。
なんで? あんたのが可哀想だよ?
なんか納得出来ない思いで、僕は家路を急いだ。
帰り道、街灯が切れた細い路地で若い女の人が立ち竦んでいた。
年の頃は二十歳前くらいだろうか。とても儚い、だけど綺麗な女の人だ。
その人は雪が降っているのに傘も差さずに、頭や肩が薄っすら白くなっている。
こんな夜に、こんな寂しい場所で何しているんだろう。
僕は横目でチラチラと彼女の様子を覗いながら、その前を行き過ぎる。
こんな暗い夜道で若い女の人が一人とか、危ないと思うんだけどなぁ。
そんなことを考え、ふと昔の事を思い出した。
あれは10年程前、僕がまだ小学生だったころ。
※
あの時もこんなホワイトクリスマスの夜だった。
今日と同じように、僕はケーキを買いにコンビニにやって来たんだ。
そして、同じこの場所で幼い少女に出会った。
僕より小さい女の子、小学校低学年くらいだったかな。
その少女は俯いたまま肩を落とし、まるで途方に暮れた様に佇んでいた。
だから僕は思わず声を掛けたんだっけ。
「どうしたの?」
彼女は小さな頭を持ち上げて僕を見上げた。
大きな眼は大粒の涙で濡れて、鼻の頭やほっぺが真っ赤っかだ。
「クリチュマチュらから、ケーキ買ってもだえだの。らけど、らけど……」
その後は嗚咽に変わり言葉になっていなかった。
けれど、彼女の足元を見れば何があったのかは歴然だ。
僕は今買ってきたケーキを差し出していた。
「これあげる」
「え?」
「イチゴのケーキ。ぼく甘いもんとか嫌いだし、あげる」
自分で買っといて、甘いものが嫌いとか意味が分からないけど、子供だった僕にはそんな理由しか思い浮かばなかった。
だけど、彼女は目に涙を浮かべたまま喜んでくれた。
「もうこけんなよ」
「うん、おにいたん、ありがとー」
走り去る少女の髪に金色の星が飾られていた。
あれはたぶん、クリスマスツリーに飾られるトップスター。
※
僕は立ち止まって振り返った。
佇むその女の人の足元を見たけど、ケーキを落とした様な痕跡はないし、転んだ様子もない。
まぁ子供じゃないんだし、当然だよね。
だけど、僕はその女の人から目が離せなかった。
そんな僕に気付いたのか、彼女が僕に視線を向ける。
「どうかしたんですか?」僕は聞いた。
「ホワイトクリスマスだから」と彼女は答えた。
意味が分からない。
「えっと、こんな暗い場所に一人でいるのは、危ないですよ?」
「貴方はイブの夜に一人なの?」
僕の忠告を無視して彼女はそんなことを言う。
さすがにこの年になってイブの夜に一人とか、自分でも情けないと思う。
だから僕は少し拗ねたように言った。
「ほっといてよ」
「クスッ」
「だいたい、君だって一人じゃないの?」
「そうね」
「とにかく、危ないから、早く帰った方がいいですよ」
僕はそう言って立ち去ろうとした。
そんな僕の腕を彼女が掴んだ。
「ねぇ、貴方のお家に行ってもいい?」
「え、ええ?」
「イブにひとり身同士、一緒に過ごしてもいいかなと思って?」
「いや、でも、それは」
「ね?」
結局彼女は僕の家まで押しかけてきた。
小さなコタツで向かい合って座る。
コタツの上には安物のシャンメリーが一本とシャンパングラスが二つ、そして小さなイチゴのショートケーキが一つ。
乾杯して小さなケーキに二人でフォークを入れる。
「イチゴのケーキ好きなの?」
「う、うん」
彼女の問いに僕はしどろもどろに答える。
「甘いもの苦手じゃないの?」
「好きだよ?」
「昔から?」
「そ、そうだけど?」
「やっぱりそうなんだ」
そう言って彼女は優しい笑みを浮かべる。
「ねぇ、横に行ってもいい?」
「えっと、それは……」
僕がどう答えて良いか悩んでいると、彼女は返事も待たずに僕の横にやってきた。
狭いコタツに並んで足をいれる。
そして彼女は細い腕を僕の右腕に絡めてきた。
「ちょ、ちょっと……」
「ダメ?」
僕が抗議の声を上げると、彼女は上目使いでにっこり笑う。
そんな目で見られたら断れるはずがない。
だけど、必死で抵抗を見せる。
「た、食べられないよ」
「なら、私が食べさせてあげる。……はい、あーん」
「む、む、無理だよー」
だけど、僕は彼女の押しに負けて彼女のフォークからケーキを食べた。
それは僕にとっての初めての間接キスなわけで、そもそも母親以外の女性とこんなに近い距離で触れ合った記憶はない。
僕が初心なせいか、それとも彼女が魅力がそうさせたのかわからない。
だけど、このとき僕は完全に彼女に恋をしていた。
「昔ね、イブの夜、この辺り一帯が今日みたいに真っ白になったこと、覚えてる?」
「うん、10年くらい前だよね」
「そう、今から10年前、私が小学校の2年の時、聖なる夜……」
「「ホワイトクリスマス!」」
二人の声が重なった。
「あの夜、貴方は幾つだったのかな?」
「たしか、5年生だったと思うけど」
「そうなんだ、もう少し上だと思ってた」
「え?」
彼女の言う意味がわからなかった。
だから、僕は聞き返す。
「どういう意味? 僕の事知ってるの?」
「んー知らないと言う方が正解かな、だって名前も年齢も、どこに住んでいるのかさえ知らなかったんだもん」
さらに聞き出そうとする僕の唇に、彼女をそっと細い指を当てた。
「そんな事より、もうすぐイブが終わるわ」
彼女の言葉で僕は時計を見た。
時計の針は11時45分を指している。
僕は慌てた。
僕が誘ったわけじゃないけど、見ず知らずの若い女性を、こんなに遅い時間まで家に連れ込んでいるとか、普通じゃありえない。
「えっと、ごめん、送るよ」
そう言って僕は立ち上がる。
彼女も釣られるように立ち上がった。
だけど、彼女は違うと首を振る。
なにが違うの?
「今日は帰れない」
え、ええええええええええええーーー
声には出さなかったが、頭の中で叫んでいた。
「一緒にいたい」
彼女が僕の腕にしがみ付く。
彼女の髪は甘い匂いがした。
「そんなにしがみ付かれたら動けないよ?」
「逃げない?」
「うん」
「肩を抱いてくれる?」
「ええ?」
「肩を抱いて手を握って欲しい」
………………。
その夜、僕は夢を見た。
夢の内容はほとんど覚えていない。
だけど、一つだけハッキリと覚えている。
彼女が夢の中で言った言葉だ。
「ホワイトクリスマスは特別な夜なの。
ほんとうにサンタがやって来る聖なる夜。
また、聖なる夜に会いに来るね」
朝起きると、彼女の姿はどこにもなかった。
彼女の温もりが残るベッドの上には金色のトップスターがキラキラと輝いていた。
あれから10年。僕は今年30になった。
今日はクリスマスイブ。
午後から降り出した雪が街全体を白く埋め尽くした。
今夜は10年ぶりの聖なる夜、ホワイトクリスマスだ。
僕は袢纏を着て家をでた。
今年はちょっと高めのシャンパンとイチゴのホールケーキを買おうと思った。
ホワイトクリスマスは特別な夜だから。
彼女は突然目の前に現れて、聖なる時間を僕にくれた。
「ホワイトクリスマスは特別な夜なの。
ほんとうにサンタがやって来る聖なる夜」
夢の中で聞いた言葉だ。
いつもクリスマスが近づくと思い出す。
だけど、イブに雪が降るなんて僕の住む街では滅多にない。
ましてや雪が積もるような、ホワイトクリスマスと呼ばれるような、そんな真っ白なイブは過去二度しか記憶にない。
あの日もよく冷える夜だった。
窓を見ると霜が降りて真っ白になっている。
もしや、と思い僕は窓を明けてみた。
外は白い雪が降っていた。
視界に広がる街の風景は真っ白に染まり、俗にいう白銀の世界の様だった。
何年ぶりだろう、ホワイトクリスマスなんて。
たしか小学校以来だ。
僕は窓から真っ暗な空を見上げた。
真っ白な丸い雪が真綿の様にゆらゆらとゆっくり落ちている。
なんだか、いつものクリスマス以上に嬉しい気持ちになった。
クリスマスイブの夜は、やっぱりケーキとシャンパンだよね。
僕は袢纏を羽織り、アパートを飛び出した。
外は思ったより寒い。
震える身体を擦りながら、僕は暗い夜道を急いだ。
僕がコンビニの着いた時、自動ドアが開いて勢いよく女の子が飛び出して来た。
とっても嬉しそうに笑っている。
彼女はコンビニの袋を下からそっと抱えて、覚束ない足取りで走っていった。
その光景に僅かなデジャブを覚えた。
僕は店に入ると、さっそくケーキとシャンパンを物色する。
ケーキにはやっぱりイチゴは必須だよね。いやチョコレートケーキも捨てがたい。
シャンパンは……高いから、シャンメリーでいいかな。
レジでは若い店員が1人で退屈そうにしていた。クリスマスの夜に、可哀そうだなぁ。
そんな風に思いながら、レジの前に立つ。
するとその店員は、僕の顔と商品に何度か視線を走らせた。
そして、僕を憐れむような目で見つめてくる。
なんで? あんたのが可哀想だよ?
なんか納得出来ない思いで、僕は家路を急いだ。
帰り道、街灯が切れた細い路地で若い女の人が立ち竦んでいた。
年の頃は二十歳前くらいだろうか。とても儚い、だけど綺麗な女の人だ。
その人は雪が降っているのに傘も差さずに、頭や肩が薄っすら白くなっている。
こんな夜に、こんな寂しい場所で何しているんだろう。
僕は横目でチラチラと彼女の様子を覗いながら、その前を行き過ぎる。
こんな暗い夜道で若い女の人が一人とか、危ないと思うんだけどなぁ。
そんなことを考え、ふと昔の事を思い出した。
あれは10年程前、僕がまだ小学生だったころ。
※
あの時もこんなホワイトクリスマスの夜だった。
今日と同じように、僕はケーキを買いにコンビニにやって来たんだ。
そして、同じこの場所で幼い少女に出会った。
僕より小さい女の子、小学校低学年くらいだったかな。
その少女は俯いたまま肩を落とし、まるで途方に暮れた様に佇んでいた。
だから僕は思わず声を掛けたんだっけ。
「どうしたの?」
彼女は小さな頭を持ち上げて僕を見上げた。
大きな眼は大粒の涙で濡れて、鼻の頭やほっぺが真っ赤っかだ。
「クリチュマチュらから、ケーキ買ってもだえだの。らけど、らけど……」
その後は嗚咽に変わり言葉になっていなかった。
けれど、彼女の足元を見れば何があったのかは歴然だ。
僕は今買ってきたケーキを差し出していた。
「これあげる」
「え?」
「イチゴのケーキ。ぼく甘いもんとか嫌いだし、あげる」
自分で買っといて、甘いものが嫌いとか意味が分からないけど、子供だった僕にはそんな理由しか思い浮かばなかった。
だけど、彼女は目に涙を浮かべたまま喜んでくれた。
「もうこけんなよ」
「うん、おにいたん、ありがとー」
走り去る少女の髪に金色の星が飾られていた。
あれはたぶん、クリスマスツリーに飾られるトップスター。
※
僕は立ち止まって振り返った。
佇むその女の人の足元を見たけど、ケーキを落とした様な痕跡はないし、転んだ様子もない。
まぁ子供じゃないんだし、当然だよね。
だけど、僕はその女の人から目が離せなかった。
そんな僕に気付いたのか、彼女が僕に視線を向ける。
「どうかしたんですか?」僕は聞いた。
「ホワイトクリスマスだから」と彼女は答えた。
意味が分からない。
「えっと、こんな暗い場所に一人でいるのは、危ないですよ?」
「貴方はイブの夜に一人なの?」
僕の忠告を無視して彼女はそんなことを言う。
さすがにこの年になってイブの夜に一人とか、自分でも情けないと思う。
だから僕は少し拗ねたように言った。
「ほっといてよ」
「クスッ」
「だいたい、君だって一人じゃないの?」
「そうね」
「とにかく、危ないから、早く帰った方がいいですよ」
僕はそう言って立ち去ろうとした。
そんな僕の腕を彼女が掴んだ。
「ねぇ、貴方のお家に行ってもいい?」
「え、ええ?」
「イブにひとり身同士、一緒に過ごしてもいいかなと思って?」
「いや、でも、それは」
「ね?」
結局彼女は僕の家まで押しかけてきた。
小さなコタツで向かい合って座る。
コタツの上には安物のシャンメリーが一本とシャンパングラスが二つ、そして小さなイチゴのショートケーキが一つ。
乾杯して小さなケーキに二人でフォークを入れる。
「イチゴのケーキ好きなの?」
「う、うん」
彼女の問いに僕はしどろもどろに答える。
「甘いもの苦手じゃないの?」
「好きだよ?」
「昔から?」
「そ、そうだけど?」
「やっぱりそうなんだ」
そう言って彼女は優しい笑みを浮かべる。
「ねぇ、横に行ってもいい?」
「えっと、それは……」
僕がどう答えて良いか悩んでいると、彼女は返事も待たずに僕の横にやってきた。
狭いコタツに並んで足をいれる。
そして彼女は細い腕を僕の右腕に絡めてきた。
「ちょ、ちょっと……」
「ダメ?」
僕が抗議の声を上げると、彼女は上目使いでにっこり笑う。
そんな目で見られたら断れるはずがない。
だけど、必死で抵抗を見せる。
「た、食べられないよ」
「なら、私が食べさせてあげる。……はい、あーん」
「む、む、無理だよー」
だけど、僕は彼女の押しに負けて彼女のフォークからケーキを食べた。
それは僕にとっての初めての間接キスなわけで、そもそも母親以外の女性とこんなに近い距離で触れ合った記憶はない。
僕が初心なせいか、それとも彼女が魅力がそうさせたのかわからない。
だけど、このとき僕は完全に彼女に恋をしていた。
「昔ね、イブの夜、この辺り一帯が今日みたいに真っ白になったこと、覚えてる?」
「うん、10年くらい前だよね」
「そう、今から10年前、私が小学校の2年の時、聖なる夜……」
「「ホワイトクリスマス!」」
二人の声が重なった。
「あの夜、貴方は幾つだったのかな?」
「たしか、5年生だったと思うけど」
「そうなんだ、もう少し上だと思ってた」
「え?」
彼女の言う意味がわからなかった。
だから、僕は聞き返す。
「どういう意味? 僕の事知ってるの?」
「んー知らないと言う方が正解かな、だって名前も年齢も、どこに住んでいるのかさえ知らなかったんだもん」
さらに聞き出そうとする僕の唇に、彼女をそっと細い指を当てた。
「そんな事より、もうすぐイブが終わるわ」
彼女の言葉で僕は時計を見た。
時計の針は11時45分を指している。
僕は慌てた。
僕が誘ったわけじゃないけど、見ず知らずの若い女性を、こんなに遅い時間まで家に連れ込んでいるとか、普通じゃありえない。
「えっと、ごめん、送るよ」
そう言って僕は立ち上がる。
彼女も釣られるように立ち上がった。
だけど、彼女は違うと首を振る。
なにが違うの?
「今日は帰れない」
え、ええええええええええええーーー
声には出さなかったが、頭の中で叫んでいた。
「一緒にいたい」
彼女が僕の腕にしがみ付く。
彼女の髪は甘い匂いがした。
「そんなにしがみ付かれたら動けないよ?」
「逃げない?」
「うん」
「肩を抱いてくれる?」
「ええ?」
「肩を抱いて手を握って欲しい」
………………。
その夜、僕は夢を見た。
夢の内容はほとんど覚えていない。
だけど、一つだけハッキリと覚えている。
彼女が夢の中で言った言葉だ。
「ホワイトクリスマスは特別な夜なの。
ほんとうにサンタがやって来る聖なる夜。
また、聖なる夜に会いに来るね」
朝起きると、彼女の姿はどこにもなかった。
彼女の温もりが残るベッドの上には金色のトップスターがキラキラと輝いていた。
あれから10年。僕は今年30になった。
今日はクリスマスイブ。
午後から降り出した雪が街全体を白く埋め尽くした。
今夜は10年ぶりの聖なる夜、ホワイトクリスマスだ。
僕は袢纏を着て家をでた。
今年はちょっと高めのシャンパンとイチゴのホールケーキを買おうと思った。
ホワイトクリスマスは特別な夜だから。
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